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2007年 ヘレスIRTAテスト(MotoGPクラス最終日)
インテリマーク編集部
2007年2月25日(現地)
プレシーズンテスト結果速報
07年MotoGPクラス
・ヘレスIRTAテストの走行結果は、以下のリンク先をご覧下さい。


1日目(2月23日)走行結果表
2日目(2月24日)走行結果表
3日目(2月25日)走行結果表


・冬季テスト全日程と結果
・2007年レーススケジュール
・現地週間天気予報

現地情報(天候、アクシデント、他概要)
■2月25日(3日目)

開幕前のMotoGPクラス最後のIRTAテスト3日目に行われたこの日2つ目のセッション、2007年初のテレビ中継セッション(ヨーロッパ)となった予選形式のBMW杯において、990ccc時代のポールポジションレコードを0.5秒以上も上回る熾烈なタイムアタック合戦を制したのはヤマハ・ワークスのバレンティーノ・ロッシだ。ヤマハ・ワークスは昨年のコーリン・エドワーズに続き、開幕前のBMW争奪戦における連覇を達成している。
写真
40分間のセッションの前半をリードしていたダニ・ペドロサは、早々に800ccクラスでは年末のメーカー合同テストから数えて自身2度目となるヘレスでの1分39秒台に突入し、ロッシ、ヘイデン、エドワーズ、ド・ピュニエ、ストーナーもペドロサに続いて1分39秒台をマークした。

写真セッション終了10分前にはペドロサとロッシが990cc時代のポールポジションレコードを破って1分38秒台を記録し、トップのペドロサが1分38秒934、2番手のロッシが1分38秒952という僅差の戦いに発展した。

セッション終了7分前にはロッシが1分38秒766を刻んでペドロサからトップの座を奪い取り、ペドロサは1分38秒916までタイムを削って再びロッシの背後に忍び寄ったが、残り1分に入るとロッシが突然1分38秒394という990cc時代の最速タイムをいきなり0.6秒、2番手のペドロサを0.5秒も離すという驚異的なタイムを記録する。

残り1分を切った段階でタイヤを交換したペドロサは再びロッシを上回るべく最後のタイムアタックを行うが、コントロールラインを抜けた後に記されたペドロサのタイムはロッシに僅か0.13秒及ばない1分38秒527だった。この瞬間、バレンティーノ・ロッシは今年のプレシーズンにおける最速ラップとBMW杯の栄冠を同時に手にしている。

(BMW杯の詳細記事はこちらを、ならびに他のライダーのタイムやこの日のフリー・セッションの詳細は3日間まとめ記事を参照の事。また、この日のBMW杯の映像はこちらから購入できます。)


・ヘレスのサーキットレコード(990cc)は2005年にロッシが記録した1分40秒596。
・ヘレスのポールポジションレコード(990cc)は2006年にカピロッシが記録した1分39秒064。


■2月24日(2日目)

●ヘレスでのIRTAテスト2日目、午前中は霧のためにセッション開始が遅れたこの日にトップタイムをマークしたのは、初日に引き続きグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリだ。1日目はハーフ・ウェットの悪条件だったためにリスクを冒したものが速かったと囁かれていたが、意地を見せたメランドリは2日目のドライ・コンディションの中でも、ヤマハのバレンティーノ・ロッシを2番手に抑え、昨年の990cc時代のサーキットレコードを約0.2秒上回るこの日のトップタイムの1分40秒383を記録している。
写真
なお、メランドリはこの日に転倒してマシンを大破、本人は左腕を打撲しているが、特に深刻な怪我ではないようだ。グレッシーニ・チームのメカニックは3日目のBMWアワードに向けて必死でマシンを修復中だという
写真
写真2番手のロッシに続いたのは、初日から2日間連続で3番手を維持したレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ。4番手にはプラマック・ダンティーンのアレックス・ホフマン。5番手には、冬季テストを通して不調続きだったが、今回のヘレスでは自分に合ったブリヂストンタイヤを見つけたと初日に自信のコメントを述べていたグレッシーニ・ホンダのトニ・エリアスがつけた。

(その他のライダーやタイムは2日目詳細記事を参照の事)。


・この日の気温は20度、路面温度は26度、湿度は19%。路面状況はドライ。
・グレッシーニのメランドリとエリアスは予選タイヤ。
・ヤマハワークスのロッシとエドワーズはレースタイヤ。
・レプソルホンダのペドロサとヘイデンもレースタイヤ。
・プラマックダンティーンのアレックス・ホフマンは予選タイヤ。


■2月23日(1日目)

●MotoGPクラスのヘレスIRTAテスト1日目、前日から降り続いた雨はこの日の午前中にもやむことなく、一部のライダーは昼食前までレインセッティングをマシンに施してコースを走行していた。

午後に雨が止むと、徐々に他のライダーもコースインを開始したが、終日路面は完全に乾き切ることなく、所々に湿った箇所が残っていたため、ほとんどのライダーは転倒のリスクを避けて、激しく攻めるような走行を初日は見合わせている。

写真この日のトップタイムは、グレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリが記録した1分42秒563、2番手はドゥカティーのケーシー・ストーナー、3番手にはレプソル・ホンダのダニ・ペドロサがつけている。

(その他のライダーやタイムは1日目詳細記事を参照の事)。


・この日の気温は19度、路面温度は22度、湿度は45%。路面状況はウェット。
・チームロバーツのセカンドマシンが輸送途中に壊れていた。ロバーツが走行直後にハンドルが曲がっている事に気がつき判明。
・カタールで右足のつま先を骨折したジョン・ホプキンスは、今回の3日間はバイクでの走行を行わない事を正式に表明。



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