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IRTAテスト初日もヤマハがワンツー独占
インテリマーク編集部
2007年2月14日

3月10日にMotoGPの開幕レースが開催されるカタールのロサイルサーキットにて、今年初の公式セッションとなるIRTAテストが、昨日の2月14日から3日間の日程で行われている。
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■初めて2007年シーズンの全レギュラー・ライダーが一堂に集結

今回から年末のヘレスでのメーカー合同テストで大怪我を負ったイルモアのジェレミー・マクウイリアムスがテストに復帰した事で、6大ワークスチーム(ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ、イルモア)と6サテライトチーム(コニカミノルタ・ホンダ、ホンダLCR、チーム・ロバーツ、グレッシーニ・ホンダ、ダンティーン・プラマック、TECH3ヤマハ)に所属する2007年シーズンの全レギュラー・ライダー21名が2006年シーズン終了以降に初めて集結しており、それぞれのチームの仕上がり状況がタイムシート上のポジションとして反映されるという、興味深いテスト内容が期待できそうだ。


■IRTAテスト直前までの状況、安定して速いヤマハと追い上げるホンダ

年末から前回のセパンでのメーカー合同テストまでに、各チームの800ccマシンの仕上がり状況はおぼろげながら見えてきている。

スズキ
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年末から年初にかけてトップタイムを連発していたスズキ勢は、2月のフィリップ・アイランドでは全く以前までの好調さが影を潜める結果となり、サーキットによってはまだセッティングなどに課題が残っているとの見解を発表している。しかしながら、今年のGSV-R800のシャシーは昨年の990ccマシンの段階から800cc化を見越して2006年シーズンの実戦を通して開発してきたものであり、その仕上がりにスズキは自信を示しているようだ。

ホンダ
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それに対し、セパンなどの高速ストレートが多いサーキットでは、コンパクトになったマシンの空力特性やエンジン出力に問題を抱え、体格の大きいライダーにとっては自由度の少ないポジションが問題になるなどしてタイムが伸び悩み傾向にあったホンダ勢だが、2月のフィリップ・アイランドからはレースタイヤと予選タイヤともにタイムを伸ばしてきており、開幕戦に向けてマシンのバランスが改善され、順調に仕上がりつつある事をアピールしている。

ドゥカティー
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2006年シーズン中はどこよりも先行して800ccマシンの走行テストを公開し、その仕上がり状況をアピールしていたドゥカティーだが、昨年末はエンジン制御システムの刷新による出力制御の調整に苦しみ、あまりタイムを伸ばす事ができていなかった。しかしながら、今年のフィリップ・アイランドではサテライト勢のダンティーン・プラマックも含めてドゥカティーは急激に調子を上げており、あえて後戻りが生じるような様々な試行錯誤を繰り返した結果、多くのデータの収集に成功し、開幕に向けての準備も万全に近づいた印象を与えている。

カワサキ
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昨年はマシンのメカニカルトラブルが目立ったカワサキ勢は、今年の2回のセパンでのメーカー合同テストでは常にタイムシート上の上位に名を刻み、マシンの本格的な発表を遅らせてまで、日本国内でシャシーやサスペンションなど、マシンのベースとなる部分を念入りに作り込んできた事をタイムで証明して見せた。彼らの今後の課題は、これからのIRTAテストにおけるさらなる走り込みと、レース距離を走行後のリアタイヤの消耗対策だという。

イルモア
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今年から初めて2輪グランプリに参戦するイルモアは、エンジンを含むマシンの作り込みと改良を繰り返し、その走行データの収集に躍起となっている。前回の2月のセパンでは250ccクラスに相当するようなタイムを記録し、改善が思うように進まず苦戦した事を明かしているイルモアだが、やっと2名のレギュラー・ライダーが揃い、セパン以降に過酷な作業を続けて改善したというマシンを今回のカタールには持ち込んでおり、彼らの士気は全く下がる様子はない。

ヤマハ
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各ワークス勢の中で、現時点で最も仕上がりが高く見えるのがヤマハだ。昨年はシャシーとミシュランのハイグリップタイヤとの相性に苦しみ、チャタリングの問題を解決できずに苦しんだヤマハだが、今年の新型800ccマシンには昨年のような問題は全く見受けられず、ここまでのプレシーズンテストの全てで好位置をキープしている。若干ブレーキに改善すべき点が前回のセパンまではあったようだが、ライダーの言葉を借りれば、乗った瞬間から好感触が得られるマシンに仕上がっているという。


■初日の転倒者は2名

毎年カタールでのサーキット走行初日は路面が砂にまみれている事が多く、転倒を避けて多くのライダーが本気のタイムアタックを避ける傾向にあるが、今回は前日までSBKの何チームかがカタールで合同テストを行っていた関係から1日目から路面コンディションは良好だったようだ。

しかしながら、今回も1日目からカワサキのオリビエ・ジャックとドゥカティーのロリス・カピロッシが転倒を喫している。カピロッシはこの日のセッション終了数分間際に1コーナーで転倒したが、幸い本人は無傷だった。
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心配されたのはジャックの方であり、午後にジャックは2コーナーで激しく転倒して頭を強打し、1時間ほど意識を失っていたという。病院にそのまま搬送されたジャックはCTスキャンで頭部の検査を受けたが、本人が頭痛を訴えている以外に、幸い身体のどこにも異常は発見されなかったようだ。
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検査の結果を喜ぶジャックは、すでに2日目のテスト走行への参加意欲を示しているようだが、最終的な出場判断は翌朝までに医師が下す予定になっている。


■カタールIRTAテスト、初日の走行結果

以下に、昨日の2月13日に行われたカタールでのIRTAテストの走行結果を、MotoGPクラスの各ライダーのタイム順に示す。この日は終日晴天に恵まれ、風も例年に比べて少なく路面状況も良好という、絶好のテスト日和だったようだ。初日の気温は22度、路面温度は40度、湿度は62%と、過ごしやすい1日になっている。
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1) コーリン・エドワーズ USA ヤマハ・ファクトリー・レーシング YZR-M1 1分56秒774(67周)
2) バレンティーノ・ロッシ ITA ヤマハ・ファクトリー・レーシング YZR-M1 1分56秒891(59周)
3) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ デスモセディチ GP7 1分56秒964(56周)
4) ケニー・ロバーツJr USA チーム・ロバーツ KR212V 1分57秒064(-周)
5) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分57秒070(82周)
6) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分57秒350(63周)
7) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ デスモセディチ GP7 1分57秒360(54周)
8) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 1分57秒370(88周)
9) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分57秒690(50周)
10) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分57秒700(79周)
11) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分57秒730(88周)
12) マルコ・メランドリ ITA グレッシーニ・ホンダ RC212V 1分57秒760(64周)
13) アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分57秒800(55周)
14) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 1分57秒850(64周)
15) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分57秒900(61周)
16) 玉田誠 JPN ヤマハ・TECH3 YZR-M1 1分58秒408(74周)
17) オリビエ・ジャック FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分58秒740(67周)
18) トニ・エリアス SPA グレッシーニ・ホンダ RC212V 1分59秒400(54周)
19) シルバン・ギュントーリ FRA ヤマハ・TECH3 YZR-M1 1分59秒700(89周)
20) 伊藤真一 JPN ドゥカティTTT デスモセディチ GP7 1分59秒966(-周)
21) アンドリュー・ピット AUS イルモア・GP イルモアX3 2分01秒667(50周)
22) ジェレミー・マクウィリアムス GBR イルモア・GP イルモアX3 2分10秒34(18周)


前回のセパンでの合同テストに引き続き、今年1回目のIRTAテスト初日にトップタイムと2番手タイムを独占したのはヤマハ・ワークスの2名だった。
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なお、トップタイムを記録したコーリン・エドワーズは今回も990cc時代のタイムを0.5秒以上も大きく上回っており、気温や路面温度が昨シーズン以前のレースと比べて低い事も大きく影響はしているものの、高速サーキットのセパンでも、990ccマシンよりトップスピードの劣る800ccマシンが、コーナーリングスピードなどで総合的には990ccのタイムを上回る事を改めて証明している。

ちなみに、ロサイルの990cc時代のサーキットレコード(レースタイヤ)は2006年にバレンティーノ・ロッシがヤマハで記録した1分57秒305、ポール・ポジションレコード(予選タイヤ)は2006年にケーシー・ストーナーがホンダで記録した1分55秒683だ。

■驚異的な進化を見せるKR212V
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今回の結果で特筆すべき部分は、マシンが出来上がってから間もないチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニアが4番手の好タイムを記録している事だろう。初めてチームの新型800ccマシンであるKR212Vを披露したばかりの今年1月のセパンでは、セッティングの方向性に迷い途方に暮れていたチーム・ロバーツにとって、ここまでの進歩の速さは当時の彼らからすれば嬉しい誤算かもしれない。


■IRTAテストでも好調、ヤマハ・ワークス

未だにメイン・スポンサーの発表がないヤマハ・ワークス勢だが、ここまでのマシンの仕上がりは極めて順調と言える。昨年のプレシーズン中も、ヤマハ勢はカタールではレースウイーク中よりも速いタイムを記録していたが、このサーキットとヤマハのマシンの相性の良さは、800ccマシンになっても変わらない様子だ。
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■エドワーズ「好みのタイヤが今回は使えなかった」

1日目のこの日、67周回を終えて1分56秒774のトップタイムを記録したコーリン・エドワーズだが、セパンで気に入ったタイヤが初日は手に入らず、まだこの日のマシンは彼にとっては完全に満足のいく仕上がりではなかった様子だ。

写真「今日は全て完璧ってわけにはいきませんでした。」とエドワーズ

「マレーシアで最高に気に入ったフロントタイヤが今日の段階では手元になくて、午前中は感触的にもの足りなかったんです。セッティングを数箇所いじってからは、今日の走行の終わりまでには納得のいくものにはなりましたけどね。」

「タイムはいいんですけど、まだ改善の余地は山ほどありますので、明日は違うタイヤをいくつか試し、セッティングも変えてみたいと思います。」

「いずれにしても、今年初めてのコースでも、ピットから出た瞬間にバイクの感触がいいのは自信になりますね。今年は全てのサーキットでこうなる事を願いたいですね。セパンではブレーキの改善にたくさん時間を使いましたが、ここでは全くその問題が発生しませんので、多分調整はうまくいったんだと思います。」

「初日にしては、今日は全ての面で上出来でしょう。」

■ロッシ「チームのバイクが優れている証拠」

59周回を終えて、チームメイトに次ぐ2番手タイムの1分56秒891を記録したバレンティーノ・ロッシは、1日目の結果にはおおむね満足といった様子だ。昨年に抱えていたマシンの問題は一切今年は再発せず、バイクの仕上がりは現時点でも非常に高いとロッシは述べている。

「何週間後かにここで開幕レースがあるわけですから、今回のテストはすごく重要です。だから今回は開幕の時に使えるバイクを準備しようとみんな必死ですよ!」とロッシ
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「今日は調子が良かったし、チームとの仕事内容にも満足です。最初っから速く走れましたし、違うサーキットに来てもバイクの調子がいいのを確認できました。」

「セッティングを調整しながら開発作業を今日も続けて、同時にミシュランタイヤのテストも行いました。ミシュランにとっては苦手なコースですので、開幕に向けてタイヤの準備を整えておくのも今回は重要ですね。」

「バイクは走り出した瞬間から調子がいいので、ライディングもうまくいきますよ。チャタリングは全然ないし、他の問題も全く発生しませんから、去年よりもいいポジションにつく事ができています。」

「コーリンが速いのも嬉しいです。実際に彼は自分よりタイムが少しいいしね!これはチームのバイクが優れている証拠ですし、いい兆候ですよ。もちろん、まだ色んな分野に改善すべき課題がありますので、残り二日間もこのままの調子で頑張ります。」


■フィリップでの好調さを持ち込んだドゥカティー

2月初旬のフィリップ・アイランドで大幅にマシンの仕上がりを高めたドゥカティー・マルボロは、今回のカタールでも好調だ。今期からドゥカティーに加わったばかりのケーシー・ストーナーは、初日はヤマハ・ワークス勢に続く3番手タイムを記録している。
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ケーシー・ストーナーは昨年のカタールでMotoGPクラスのデビュー2戦目にしてポールポジションを獲得しており、今年もこのコースレイアウトとの相性の良さは健在のようだ。なお、今回のストーナーのラップタイムは昨年のロッシのレース中のベストラップ記録を0.34秒上回っている。

なお、ストーナのチームメイトのロリス・カピロッシは、この日はセッション終了直前に1コーナーで激しくクラッシュしているが、幸い本人は無傷だった。

ドゥカティー勢は2名揃って初日にチャタリングの問題を抱えたようだが、特に大きく走りに影響するほどのものではないようだ。

■ストーナー「カタールでも速くて安心した」

初日の3番手タイムとなる1分56秒964を記録したケーシー・ストーナーは、今回のカタールでも速く走れた事に安心したという。メーカー合同テストでの好タイムは、マシンとフィリップ・アイランドの相性の良さだけが理由だったのではないかとストーナーは考えていたようだ。

「今日はすごく調子のいい日でした。」とストーナー
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「フィリップ・アイランドでは速く走れていましたが、今回のテストでどうなるかは全く予想がつきませんでした。フィリップは単にドゥカティーと相性が良かっただけかもしれないと思ってたんです。」

「でも実際は、最初の数ラップをフィリップのセッティングのまま走っても調子が良かったんです。その後で少し調整を加えたら、さらにバイクの調子は上がりました。今日はタイヤについてもいい成果が得られたので、それにもすごく満足しています。」

「今日はチャタリングが少し出ていますが、心配するほどの事ではなさそうです。」

「セパンとフィリップ・アイランド、それと今回のカタールまでの3回のテストを通して大きく前進しましたね。今はドゥカティーに乗った瞬間に好感触が得られるようになりました。」

「とにかくチームにお礼を言わないといけない状態です。みんなの仕事の進め方はとにかくすごいんですよ!」

■カピロッシ「大切なのは怪我をしない事」

この日の54周回中に1分57秒360の7番手タイムを記録したロリス・カピロッシは、ブリヂストンのレースタイヤを大量に試し、良いリアタイヤが2〜3本見つかったとコメントしている。

「今日の作業内容にはとても満足です。」とカピロッシ
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「タイヤをたくさん試しました。リアのチャタリングを少し改善する必要はありますが、いいタイヤが2〜3本見つかっています。いずれにしても、バイクはこのサーキットと相性がいいみたいですから期待が持てますね。」

「1コーナーで今日のセッションが終わるあと数分のところで転倒してしまいましたが、運良く怪我はありませんでした。限界まで攻めるとどうしてもこういう事は起こりますが、一番大切なのは怪我だけはしない事です。」


■チームロバーツがコーナリングの課題を解決

カタールでのIRTAテスト初日はチーム・ロバーツが好調な走りを見せている。ホンダから供給を受けているRC212Vのエンジンを搭載した独自マシンであるKR212Vで、ホンダ・ワークスのニッキー・ヘイデンの1日目のタイムを上回る4番手タイムの1分57秒064を、ケニー・ロバーツ・ジュニアは記録した。

この日、チーム・ロバーツはシャシーとサスペンションのセッティングに集中し、以前から課題としていたコーナー中央付近で速度が上がらないという問題を解決するに至ったようだ。

■ロバーツ・ジュニア「ここまでの状況には満足」

写真1日目のテスト内容に満足するケニー・ロバーツ・ジュニアは、終日安定した速いペースで走行できた事を喜び、ミシュランタイヤとマシンの相性の良さに2日目以降への期待を示している。

「今日はそんなに悪くありませんでした。だいぶ良くなってきましたね。」とロバーツ

「フィリップ・アイランドのテストから大きく改善が進むようになりました。今日はサスペンションとシャシーのセッティングをたくさん試して、コーナーの中央付近でのマシンの挙動を改善する事ができました。」

「最新のシャシーには一般的なセッティングを施しましたが、ここまでの状況にはすごく満足できています。今日は終日タイムが良かったしペースも安定していました。」

「今日の終わり頃にミシュランとタイヤのテストを開始しましたが、彼らが提供してくれたタイヤはかなり期待が持てるものでした。明日もタイヤのテストを続けて、シャシーやサスペンションのセッティングを色々試しながら、それらの最適な組み合わせを探る予定です。」


■マシンの仕上がりに揃って自信を示すレプソル・ホンダ勢

IRTAテスト初日、レプソル・ホンダの2名のライダーは、開幕レースを意識しながらマシンのセッティング調整を続けている。
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昨年度年間チャンピオンのニッキー・ヘイデンは、1日目はHRCが用意したテストプログラムに集中し、フィリップ・アイランドで調子の良かったセッティングに微調整を加える事で、ここまでのテストで一番納得がいくセッティングを見つける事ができたようだ。

また、ヘイデンのチームメイトのダニ・ペドロサは、今回もマイペースでじっくりとセッティングを煮詰めており、最終的に仕上がったベースセッティングに満足している。

■ヘイデン「ほとんどセッティングを変えなくても好調だった」

初日は午後の早いうちに、この日の5番手タイムとなる1分57秒070の自己ベストタイムを記録したニッキー・ヘイデンは、フィリップ・アイランドで仕上げたセッティングがカタールでも問題なく使えたとコメントしている。

「新しいバイクになってから今回が一番いい状態に仕上がっていると思いますね。今日は1周目を走り出した瞬間にバイクが自分に合っているのを実感できたので、このサーキットではあまりセッティングを大きく変える必要がない事に気がつきました。」とヘイデン
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「今回は1日を通して改善が順調でした。進化しているのを体感できるのは嬉しいもんですよ。今日は1分56秒台まで行きたかったんですがそれはダメでした。でも、チームとして今後の進め方をいくつか学ぶ事はできています。」

「自分のまわりにはいい連中ばかりがたくさんいますよ。ホンダから来た大勢の腕のいいエンジニアとチームのメンバーたちです。カタールは開幕戦があるので今回のテストはとても重要ですから、この恵まれた環境を利用してバイクの調整を進めて、準備を万端にしておきたいですね。」

「路面状況が良くてタイムも速くなっていますから、残り2日間を使ってさらに大幅な改善を進められるのが楽しみです。」

■ペドロサ「2日目以降が楽しみ」

この日の10番手タイムとなる1分57秒700を記録したダニ・ペドロサは、1日目はいつものようにマイペースでマシンの調整を進めており、その内容には満足している様子だ。

2日目以降にどれだけマシンの改善が進むか楽しみだとペドロサは語る。

「初回のセッションから好調でした。ここは開幕レースの場所ですから今回のテストは重要ですし、期待の持てる結果になりましたね。」とペドロサ
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「暑くもなく、風も強くありませんし、今のところ気象条件は完璧です。どのくらいバイクの改善が進むか楽しみなところです。」

「今日はバイクの限界を探ってみましたが、ここを800ccバイクで走るのはかなり面白いと思いました。長いストレートではパワーが以前より下がっているのを実感できますし、コーナーの進入では全然そんな事はないのも分かります。」

「残りの2日間はミシュランタイヤのテストにも集中して、レースで使えるいいタイヤを探します。」


■昨年の自己ベストを初日から揃って上回ったリズラ・スズキ勢

年末から年明けにかけて、フィリップ・アイランドまでは絶好調だったリズラ・スズキ勢は、今年最初のカタールでのIRTAテストでGSV-R800のジオメトリ調整に集中し、2007年シーズンの開幕に向けての開発作業を続けている。
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ジョン・ホプキンスが記録したこの日の6番手タイムとなる1分57秒350は、本人の昨年のレース中の自己ベストタイムを約1.5秒上回っており、カタールでもGSV-R800は990cc時代のスズキのマシン性能を越えている事を証明した。

ホプキンスのチームメイトのクリス・バーミューレンは初日の15番手タイムとなる1分57秒900を記録しており、このタイムもバーミューレン本人の昨年の自己ベストを約1秒上回っている。


■初日から好タイムを記録したホンダLCR

年末から今年最初のセパンでの合同テストまでは、コンパクトになったホンダの800ccマシンであるRC212Vのポジショニング作業に苦しんだカルロス・チェカだが、今回のカタールでは初日から8番手タイムとなる1分57秒370の好タイムを記録しており、前回のフィリップ・アイランドまでに訴えていたストレート走行中の空力の問題などのマシンの課題が解決の兆しにある事をアピールした。
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■チェカ「開発の方向性は正しい」

カタールでの初日にチェカは、前回のオーストラリアに引き続きベース・セッティングの改善作業に集中している。初日のテスト走行でカルロス・チェカが作業内容に満足したのは、800ccマシンに乗り換えてからは今回が初めての事だ。

「初日の結果はかなり良好と言えるでしょう。」とチェカ

「シーズンの開幕に向けて、マシンの開発作業を続けながら使えるデータを収集しています。今回はオーストラリアで使ったベースセッティングのまま走ってみて、かなり満足のいく結果が得られました。」

「ここはかなり特性の違うサーキットなのに、フィリップ・アイランドのセッティングでもマシンの調子が良かったんです。これは今の開発の方向性が正しい証拠ですよ。まだ改善しなきゃいけない課題も数点は残っていますけどね。」

「明日はフロントまわりのテストを中心に、今日とは違うタイヤをテストする予定です。」


■今年は地獄から抜け出したダンティーン

過去2シーズンを「地獄のようだった」と述べるプラマック・ダンティーンのチームオーナーのルイス・ダンティーンだが、前回のフィリップ・アイランドに引き続き、この日のカタール初日も満足のいくテスト結果が得られたようだ。

アレックス・バロスとアレックス・ホフマンの2名のライダーは、数週間後にカタールで行われる開幕レースに焦点をあてて、レース用のセッティング作業に集中している。

■バロス「残り2日間もタイムは上がる筈」
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カタールの初日に9番手タイムとなる1分57秒690を記録したアレックス・バロスは、この日はマシンの乗りやすさとタイムの改善を目的に作業を進めており、翌日から開始するブリヂストンタイヤのテストに備えたようだ。

「今回の初日の結果には非常に満足です。」とバロス

「ドゥカティーの800ccマシンであるGP7に身体を慣らしながら、ベースセッティングを煮詰める作業を今回も続けていますが、残りの2日間も安定してタイムを上げる事ができると思いますよ。」

「このままの調子を維持しなければいけませんね。明日はシャシーのセッティング作業に集中して、同時にブリヂストンタイヤの耐久テストを行う予定です。」

■ホフマン「トップとのタイム差にはまだ満足できない」

フィリップ・アイランドですでにいいベースセッティングは見つけているというアレックス・ホフマンは、この日の13番手となる1分57秒800で1日目のカタールでの走行を終えた。ホフマンはオーストラリアで収集したデータを活用する事で、作業の正しい方向性が得られている状態だという。

「いいテスト初日を迎える事ができました。」とホフマン
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「頑張ってGP7のいいセッティングを見つけましたから、明日は効率よくタイヤのテストができると思います。特にリアに集中したいですね。まだ色んな種類のテストが残っていますが、それぞれ大幅な改善が期待できますよ。」

「今日はこのコースの自分のベストタイムを記録する事ができましたが、安定したペースを維持できているのが今の自分にとっては一番重要な事です。」

「トップとの差にはまだ満足できません。でも、上位10人のライダーのタイム差は1秒以内の僅差ですね。」


■苦手なカタールの克服に取り組むカワサキ

エンジントラブルによる好位置走行中のリタイアなど、あまりいい思い出のないサーキットだけに、カワサキ・レーシング・チームのカタールにかける意気込みは高いようだ。
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この日にランディー・ド・ピュニエとオリビエ・ジャックの2名のフランス人ライダーは、前回のセパンで仕上げたセッティングをカタールのコースレイアウトに合わせる事から作業を開始している。今回の3日間の目標は、カタールで行われる開幕レースに向けて、レースタイヤとマシンの最高のセッティングを見つけておく事だ。

ド・ピュニエは初日に小さなチャタリングの問題を抱えたようだが、チームとセッティングを微調整する事で、完全にその問題は午前のうちに解決する事ができたという。午後も順調に走行を重ねたド・ピュニエは、初日に予定されていたテストメニューを全てこなしている。

■ジャックは転倒して意識を失ったが無傷

なお、オリビエ・ジャックもNinja ZX-RRのセッティングを続けていたが、この日に67周を走りきった後の2コーナーで激しく転倒し、頭を強打して意識を失い病院に運び込まれている。幸いジャックに外傷はなく、病院で受けたCTスキャンの結果にも異常は一切見られなかったため、ジャック本人は2日目の走行も予定通り続ける意欲を示しているが、最終的な判断は2日目に医師によってなされるようだ。

■ド・ピュニエ「まだタイヤを決めかねている」

初日の11番手タイムの1分57秒730を記録したランディー・ド・ピュニエは、ブリヂストンのスタッフと一緒に開幕レースで使用するタイヤを探しているが、まだ納得のいくタイヤを見つける事はできていない様子だ。

「今日はいいテストになりました。」とド・ピュニエ

「午後にブリヂストンのリアタイヤをテストする前に、今日の午前中はマシンのセッティングに集中しました。」
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「今回の目標は開幕レースに向けていいタイヤを見つける事ですが、まだ今の段階ではレースに使うタイヤも明日のレースシミュレーションに使うタイヤも決めかねています。もうちょっと別のタイヤを試してからですね。」

「このサーキットではタイヤの耐久性が重点課題になりますから、明日はそれを試したいと思います。また、今日はタイヤ中心の作業になったので、マシンのセッティングもまだ煮詰める必要があります。」

「全体のセッティングをまだ見直します。特にコーナリングスピードを上げるためにフロント・サスペンションを調子したいですね。サーキットの高速部分ではすごくいいタイムが出てるんですが、まだ第一区間に改善の余地があります。」

「今日はまだ初日ですから、明日はもっとラップタイムは上げられると思いますよ。」

■金子直也氏「セッティングが仕上がればタイムは自然に上がる」

カワサキの技術監督である金子直也氏は、開幕レースに向けてタイヤ探しは重要だが、初日から慌てて結論は出したくないと述べている。また、タイムについてはセッティングさえ煮詰まれば自然に上がってくるだろうと金子監督はコメントした。

「今回の総合的な目標は今年の開幕戦に向けていいベースセッティングを仕上げる事です。もう残り1ヶ月もありませんからね。」と金子監督

「今日は基本的にセパンで一番良かったセッティングを使って作業を開始しました。ロサイルもセパンと同様に高速サーキットですが、まず最初に基本となるセッティングを確認して、それをロサイルの特徴に合わせて調整しています。」

「タイヤの選択も同時に開始していますが、これも非常に重要な作業です。ブリヂストンとの密接な共同作業で、自分たちのバイクに合う一番いいタイヤを探っている状態です。ここではタイヤの耐久性が命運を分けますからね。」

「今はラップタイムはあまり気にしていません。いいセッティングさえ見つかれば、それは自然に改善される筈ですよ。」

「前回のテストで分かったのは、自分たちが今重点を置くべき部分は、22周のレースを安定して走れるタイヤの寿命だという事です。今の時点でも2〜3本のタイヤは性能に関して問題のないレベルですので、明日はそれを確認したいと思います。」

「特にこのサーキットでは、初日からあまり早く結論は出したくありません。まだ走行条件も完全な状態とは言えませんしね。」


■初のブリヂストンタイヤでの開幕レースに備えるグレッシーニ・ホンダ

今シーズンから初めてタイヤをブリヂストンに変更するグレッシーニ・ホンダチームのマルコ・メランドリとトニ・エリアスは、開幕レースに向けて自分たちに合うタイヤ探しに必死だ。
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初日にマルコ・メランドリは、開幕レースでの勝利を狙えるタイヤとシャシー、およびサスペンションの組み合わせを念入りに探ったようだ。

また、メランドリのチームメイトのトニ・エリアスは、かねてから課題としている自分の独特のライディング・スタイルに合うタイヤ探しをブリヂストンのスタッフと行っている。

■メランドリ「まだ100%の状態ではないが自信はある」

写真初日の12番手タイムとなる1分57秒760を記録したマルコ・メランドリは、シャシーとサスペンションの調整を何種類も試しながら、初のブリヂストンタイヤでの開幕レースに照準を合わせて、セッティング作業を繰り返している様子だ。

「今日はシャシーとサスペンションを中心に作業し、このコースに合うベースセッティングを探りました。」とメランドリ

「バイクの状態には満足できています。楽に乗れるようになりましたし、感触も悪くありません。」

「初日はずっとレースタイヤで長距離を走るように心がけながら、開幕レースに向けての準備を始めていました。今はまだ100%の状態とは言えませんが、自信はありますよ。ブリヂストンの技術者と一緒にタイヤを確認して、レースに使えそうなものを探している状況です。」

■エリアス「まだタイヤは見つからない」

自分のライディング・スタイルにあうブリヂストンタイヤを探すトニ・エリアスのこの日のタイムは、1日目の18番手タイムとなる1分59秒400だった。今回のカタールではブリヂストンが自分に合うタイヤを持ち込むと信じていたエリアスだが、1日目はまだ納得のいくタイヤは見つかっていない様子だ。
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「前回のテストで使ったベース・セッティングから今回の作業を開始しました。バイクのセッティングを調整しながら何本かタイヤのテストも行っています。」とエリアス

「今の段階では、試したタイヤの中に自分の乗り方にあうものが見つかっていませんが、ブリヂストンのスタッフが頑張ってくれているので大丈夫だと信じています。」


■コニカミノルタ・ホンダ

年始のセパン合同テストではチャタリングの問題に苦しみ、2月のオーストラリアでの合同テストは胃痛と伴う体調不良に悩まされた中野真矢選手とコニカミノルタ・ホンダチームは、この日のカタールではマシンの全体的なセッティングのチェックと微調整を行っている。
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中野選手は、1日目はリア・サスペンションのセッティングを中心的に行い、同時にフロントとリアの全体的なジオメトリの変更も行っている。翌日の2日目はミシュラン・タイヤのテストも本格的に開始する予定だという。

■中野選手「SBKのライダーに感謝」

カタールの初日は路面が汚いのであまり好きではないと事前に述べていた中野真矢選手だが、今回はこの日の前日まで同サーキットを使って行われていたSBKの合同テストのおかげで路面は初日から良好な状態にあり、中野選手はSBKの各ライダーに感謝している。

写真中野選手はこの日の14番手となった1分57秒850のタイムにも納得しており、2日目以降は確実にタイムが上がるだろうとその自信を示した。

「この時期のカタールの気温はテストに最適ですよ。」と中野選手

「さらに今回はスーパーバイクのライダーたちに感謝しないといけないですね。昨日までここでテストをしてくれたおかげで砂がきれいに掃除されていて、路面状況がいいんです。ありがとうございます!」

「今日はフィリップ・アイランドで見つけたベース・セッティングから作業を開始して、細かい微調整を繰り返しました。色々変更していくうちにRC212Vの調子はどんどん上がってきています。」

「全体的なジオメトリ(シャシーを中心とするコンポーネント配置など)の改善にも集中して、ハンドリング性能の向上も狙いました。」

「明日は今日とは違うミシュランタイヤのテストに時間を費やす予定です。今回のテストの終盤には、速いラップタイムが期待できそうですよ!」

■ベルナルデッレ監督「セッティングは着実に改善の方向にある」

コニカミノルタ・ホンダの技術監督であるジュリオ・ベルナルデッレは、初日から路面がきれいだったおかげで過去の990cc時代のデータと今回の800ccマシンにおける走行データの比較が容易だったとコメントしている。

「ロサイルのコースでは予想通り最初っから速いタイムが出ていますね。」とベルナルデッレ監督

「おかげで今までに蓄積していた計測データを分析するいい機会にもなり、800ccバイクと以前の990ccバイクの違いを明確に確認する事ができました。今のバイクはコーナーリングスピードを以前よりも高くする事ができますので、出力の低下と重量のハンデによりストレートでの加速が低下しても、ライダーの走りで全体的なタイムは落とさないようにできるんです。」

「今日はテストの初日にもかかわらず、昨年のMotoGPクラスのレース時のタイムに匹敵する速さが確認できました。」

「自分たちのマシンのセッティングは着実に改善の方向に向かっています。明日はタイヤのテストに集中しますが、こちらもあと何週間か先に控えた開幕レースでRC212Vの性能を最大限に引き出すためには重要な作業になります。」


■大量のタイヤテストを継続するTECH3ヤマハ

今年はホンダから移籍したきた玉田誠選手をチームに迎え、ダンロップタイヤとの本格的なMotoGP専用タイヤの開発プロジェクトの2年目を迎えるTECH3ヤマハチームは、今回のカタールでも前回のセパンに引き続き、多くのタイヤをテストしている。

セパンではあまりレースシミュレーションに時間を費やす事ができなかったTECH3ヤマハチームだが、今回は2日目からロングランができるように準備を進めているという。

■玉田選手「M1はカタールと相性が良さそう」

写真この日の16番手タイムとなる1分58秒408を記録した玉田誠選手は、初日の午前中にマシンのセッティングをカタールに合わせて調整し、午後にはダンロップタイヤのテストを本格的に開始している。

ヤマハのマシンはカタールとの相性が良さそうだと玉田選手は語る。

「このサーキットはあんまり好きなコースじゃないんです。バンクがなくて平らですし、路面が汚い事が多いですからね。」と玉田選手

「今日はマレーシアで行っていたタイヤのテストの続きから開始しました。午前中はバイクのセッティングをこのコースに合わせる作業から始めましたが、ヤマハのM1はこのコースレイアウトと相性は悪くないみたいです。」

「午後にはタイヤのテストを本格的に開始しています。4時30分までは何本もレースタイヤを試しましたが、その後は路面温度が下がってきてしまいタイヤのテストには適さない状況になりました。」

■ギュントーリ「500kmくらい走った」

大量のダンロップタイヤのテストの傍ら、800ccマシンに身体を慣らすためのトレーニング走行も前回のセパンまで行っていたシルバン・ギュントーリは、この日は89周という膨大な周回数を重ねる中で、初日の19番手タイムとなる1分59秒700を記録した。

「このコースレイアウトでは、初日から好感触が得られています。時間内にすごくたくさんのコーナーを攻めて、ほとんど500kmくらい走り込みました。」とギュントーリ

「マレーシアでテストした内容を確認しながら、去年のレースで使ったものよりかなり硬めのタイヤで走りました。今回の自己ベストの1分59秒7はこの時のタイヤで出したタイムです。」

「明日の午前中も今回のテストを続けてタイヤを選び、午後にはレースシミュレーションを開始します。」


■マクウイリアムスの復帰を歓迎するイルモア

年末のヘレスでの大事故から僅か2ヶ月で現場に復帰するという驚異的な回復力を見せたジェレミー・マクウイリアムスを再び開発作業に迎えたイルモアチームは、カタールでの初日に電子制御システムのテストと、その他の総合的な開発作業を進めている。
写真
今回は主にアンドリューピットがテストメニューを中心的にこなし、復帰1日目のマクウイリアムスは18周のみの短い走行の中で、マシンのポジショニングなどの基本的な設定を行い、久しぶりに乗るマシンに慣れるところから開始した様子だ。

チームは苦戦した前回のセパンから短い期間を最大限に使って再調整したマシンの改善状況に満足している。

■マクウイリアムス「マシンに対する自信を回復」

2ヶ月ぶりにイルモアに戻ってきたジェレミー・マクウイリアムスは、体調はすでに良く、マシンの改善状況を見て自信を取り戻したとコメントしている。基本的なセッティングのみで済ませたこの日のマクウイリアムスのタイムは、1日目の参加者の最後尾となる2分10秒341だった。

「体調はいいです。でも、もっといい走りが本当はできたような気がしています。」とマクウイリアムス

「バイクにまた乗れて嬉しいし最高の気分です。大変な作業がこの先に待ちかまえているとこの前には言いましたが、今日のかなりの進歩には自信を持つ事ができました。」
写真
「このサーキットは気に入りましたね。テクニカルだし体力も要求されますが、一度コツさえつかんでしまえば、とても楽しんで走る事ができます。」

■ピット「産みの苦しみを解消しつつある」

前回のセパンではトップから7秒離されていたアンドリュー・ピットだが、この日に記録した21番手タイムの2分01秒667は、トップから4秒以内に迫っている。

セパンではあまりの作業の忙しさに辛い気持ちを抑えきれないと述べていたアンドリュー・ピットだが、今回のカタールではマシンの改善状況に喜び、残りの2日間でどこまで進歩できるか楽しみだと前向きなコメントを発している。

「チームは間違いなく前進していますので、先週のセパンの時よりはかなり満足できていますよ。」とピット

「今日のほとんどは電子制御系の作業に集中しました。やっと今までの『産みの苦しみ』ってやつを解消しつつある感じがします。残り二日間でどこまでできるか楽しみになってきました。」

■マイク・ジェーンズ監督「残り2日間の改善を楽しみにしたい」

セパンでは思うようにマシンの開発が進まずに苦しんだというイルモアのマイク・ジェーンズ監督は、今回カタールに持ち込んだマシンの改善状況と、この日の作業の進捗状況には満足している様子だ。

「今日はいくつか進展が見られて本当に嬉しく思います。理想のタイムからするとまだまだですが、正しい方向性はつかめていますよ。」とジェーンズ監督

「チームはセパンの翌日から激務につぐ激務を可能な限りこなしてきました。あそこで得た大量のデータを分析して今回の作業に反映しましたので、それが今日の2人のライダーの作業に大きく役立ったようです。」

「残り2日間でどこまでやれるかを楽しみにしましょう。」


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