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2008年6月1日
ホンダが今年の冬季合同テストから投入を開始していたものの、開幕後には一度も登場していなかったニューマチック・バルブ・エンジンを、今回のイタリアGPに自らワイルドカード参戦して初めて実戦使用する事になったHRCの開発ライダー、約8年ぶりにグランプリの公式セッションに返ってきたタディーこと岡田忠之選手は、午後の予選の前に行われたフリー・プラクティス3ではRC212Vの電気系トラブルに見舞われ、せっかくのドライでのセッティングのチャンスを逃す事になってしまった。
■ホンダのニューマチック・バルブ・エンジンのトップスピードはあと5km/h余裕?
レース用のドライ・セッティングを続けたその後の予選で5列目15番グリッドを確保した岡田選手は、もう少しドライでのセッティングに時間が取れればトップスピードを5km/hは増やす事ができるとコメントしている。
■計算上はデスモセディチに匹敵するトップスピードか
ちなみに今回のイタリアGPでのトップスピードは予選中にドゥカティーのマルコ・メランドリが記録した330km/hだが、同じくこの時の予選で岡田選手が記録しているトップスピードは325km/hであり、岡田選手の言葉通りあと5km/hマシンを速くできればドゥカティー勢に匹敵するトップスピードを実現できる事になる。
■岡田選手「午前の電気系トラブルを素早く解消できなかった」
「午前中は昨日の転倒の影響で電気系のトラブルが出てしまい、今朝はその問題を素早く解消する事ができなかったので、ドライの路面で走るチャンスが予選のセッションの1回のみになってしまいました。」と岡田選手。
「このコースに合うようにセッティングをもっと仕上げる必要がまだありますね。サスペンションやトラクションのセッティング、それにギア比をもっと調整する時間が取れれば、少なくともあと5km/hはトップスピードを改善する事ができると思います」
「タイヤ選択も大きなもう1つの課題です。まだレースタイヤを1種類しか試せていないので、選択は難しくなりそうです」
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