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イタリアGP予選、ロッシが1年ぶりのポールポジション |
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2008年6月1日
5月31日(土)の午後、イタリアのムジェロ・サーキットにて、翌日の日曜日に開催される2008年MotoGPシーズン第6戦目のイタリアGP決勝レースのスターティング・グリッドを決定する最終予選が行われた。ここでは、MotoGPクラスのこの日の予選の状況、ならびに小排気量クラスを含む全カテゴリの最終予選結果を紹介する。
■MotoGPクラス予選の内容、ドライ・コンディションに恵まれたムジェロ・サーキット
初日は2回のセッションを通して悪天候に見舞われ、この日午前のフリー・プラクティス3も途中で小雨に降られたMotoGPクラスだが、午後の予選開始時のムジェロ・サーキットはイタリアGPらしい独特の青空と良好なドライ・コンディションに恵まれており、田園地帯の緑輝く暖かい陽射しの中でスリック・タイヤによる戦いが行われた。
■予選前に行われたフリー・プラクティスの総合トップはペドロサ
参考までに、初日からこの日の午前までに行われた3回のフリー・プラクティス(FP1/FP2/FP3)を通しての総合トップはレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ(1分49秒975)、2番手はドゥカティーのケーシー・ストーナー(1分50秒364)、3番手はリズラ・スズキのロリス・カピロッシ(1分50秒527)、4番手はサンカルロ・ホンダ・グレッシーニのアレックス・デ・アンジェリス(1分50秒616)、5番手はTECH3ヤマハのコーリン・エドワーズ(1分50秒750)、6番手はフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ(1分50秒892)、7番手はサンカルロ・ホンダ・グレッシーニの中野真矢選手(1分51秒053)、8番手はアリーチェ・チームのシルバン・ギントーリ(1分51秒086)、9番手はカワサキのジョン・ホプキンス(1分51秒272)、10番手はレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン(1分51秒296)。
なお、全ライダーが初日のタイムを更新したフリー・プラクティス3開始時の気温は18度、路面温度は19度、湿度は78%だった。
■岡田選手は電気系トラブルによりFP3をほとんど活用できず
レプソル・ホンダからニューマチック・バルブ・エンジンのデータ収集を目的にワイルドカード出場しているHRCの岡田忠之選手は、予選当日の午前に行われたフリー・プラクティス3では3周しか走行できていないが、これは初日午後のフリー・プラクティス2の終盤に転倒した事が原因でマシンが電気系トラブルに見舞われたためだ。
■MotoGPクラス予選中の流れ
各レース関係者が期待した通りのドライ路面となり、現地時間の13時55分から行われた今回のMotoGPクラス予選開始時の気温は24度、路面温度は33度、湿度は44%。
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・セッション開始から10分の間に以下8名が1分50秒台に突入
1)ペドロサ(1分50秒003)
2)エドワーズ(1分50秒289)
3)ロッシ(1分50秒404)
4)ストーナー(1分50秒433)
5)カピロッシ(1分50秒460)
6)ヘイデン(1分50秒872)
7)トーズランド(1分50秒952)
8)ロレンソ(1分50秒974)
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・以下10名が1分50秒台に突入
1)ペドロサ(1分50秒003)
2)ロッシ(1分50秒190)
3)エドワーズ(1分50秒289)
4)ストーナー(1分50秒433)
5)カピロッシ(1分50秒460)
6)デ・アンジェリス(1分50秒630)
7)バーミューレン(1分50秒695)
8)ロレンソ(1分50秒801)
9)ヘイデン(1分50秒872)
10)トーズランド(1分50秒952)
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・カピロッシが1分49秒476を記録しトップに浮上
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・エドワーズが2006年にセテ・ジベルナウが記録した1分48秒969のポールポジション・レコードを上回る1分48秒785を記録し暫定ポールに。
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・HRCの首脳陣がピット脇に勢揃いし、ニューマチック・バルブ・エンジンを搭載したRC212Vに乗るワイルドカードライダーの岡田選手の走行を睨むように見守ったセッション折り返し時点の全ライダーのタイムと順位は以下の通り。
1)エドワーズ(1分48秒785)
2)ロッシ(1分49秒454)
3)カピロッシ(1分49秒476)
4)ペドロサ(1分50秒003)
5)デ・アンジェリス(1分50秒028)
6)バーミューレン(1分50秒371)
7)ロレンソ(1分50秒377)
8)ストーナー(1分50秒433)
9)ヘイデン(1分50秒624)
10)トーズランド(1分50秒952)
11)中野選手(1分51秒053)
12)ド・プニエ(1分51秒244)
13)ホプキンス(1分51秒273)
14)ドヴィツィオーゾ(1分51秒280)
15)メランドリ(1分51秒884)
16)ギントーリ(1分51秒893)
17)ウエスト(1分52秒183)
18)岡田選手(1分52秒731)
19)エリアス(1分53秒702)
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・エドワーズ、ロッシ、カピロッシに続き、6名のライダーが1分49秒台に一斉に突入。
1)エドワーズ(1分48秒785)
2)ロッシ(1分49秒203)
3)トーズランド(1分49秒401)
4)カピロッシ(1分49秒476)
5)ストーナー(1分49秒675)
6)ド・プニエ(1分49秒676)
7)デ・アンジェリス(1分49秒715)
8)バーミューレン(1分49秒849)
9)ホプキンス(1分49秒880)
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・ロッシがこの予選2人目の48秒台を記録。エドワーズのトップタイムを上回る1分48秒371でロッシが暫定ポールに浮上。
・ロッシがトップに立った直後、カピロッシもすぐに3人目の48秒台となる1分48秒912を記録し、ロッシ、エドワーズに次ぐ3番手に。
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・ストーナーとペドロサが加わり1分48秒台は5名に。
1)ロッシ(1分48秒371)
2)エドワーズ(1分48秒785)
3)ストーナー(1分48秒893)
4)カピロッシ(1分48秒912)
5)ペドロサ(1分48秒930)
・この時点の中野選手の順位は13番手(1分50秒440)、岡田選手は15番手(1分50秒901)。
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・ストーナーとペドロサの2名を除く上位9番手までのライダーが一斉にタイムを更新。ここで中野選手は6番手に浮上。
1)ロッシ(1分48秒130)
2)カピロッシ(1分48秒313)
3)エドワーズ(1分48秒606)
4)ストーナー(1分48秒893)
5)ペドロサ(1分48秒930)
6)中野選手(1分49秒095)
7)トーズランド(1分49秒152)
8)ヘイデン(1分49秒207)
9)ド・プニエ(1分49秒246)
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・ペドロサとストーナーがタイムを更新し、ロレンソも48秒台を記録。
1)ロッシ(1分48秒130)
2)カピロッシ(1分48秒313)
3)ペドロサ(1分48秒476)
4)エドワーズ(1分48秒606)
5)ストーナー(1分48秒858)
6)ロレンソ(1分48秒905)
7)中野選手(1分49秒095)
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・今期は予選の終盤に強いヘイデンが突如48秒台に突入し2列目圏内の5番手に浮上。同時にトーズランドは中野選手の1つ手前の8番手に。
1)ロッシ(1分48秒130)
2)カピロッシ(1分48秒313)
3)ペドロサ(1分48秒476)
4)エドワーズ(1分48秒606)
5)ヘイデン(1分48秒666)
6)ストーナー(1分48秒858)
7)ロレンソ(1分48秒905)
8)トーズランド(1分49秒025)
9)中野選手(1分49秒095)
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・エドワーズがセッション終了時刻と同時にタイムを更新。ペドロサを1列目圏内から押し出し3番手に浮上。
1)ロッシ(1分48秒130)
2)カピロッシ(1分48秒313)
3)エドワーズ(1分48秒383)
4)ペドロサ(1分48秒476)
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・最後のタイムアタックを終えてコントロールラインを通過したペドロサとストーナーがタイムを更新。
・ペドロサとストーナーにタイムを上回られたエドワーズはこの瞬間に1列目からこぼれ落ちる。
1)ロッシ(1分48秒130)
2)ペドロサ(1分48秒297)
3)カピロッシ(1分48秒313)
4)ストーナー(1分48秒375)
5)エドワーズ(1分48秒383)
6)ヘイデン(1分48秒666)
・ロッシが昨年のカタルニアGP以来となるほぼ1年ぶりのGP自己通算50回目のポールポジションを獲得。
・2番グリッドはペドロサ、3番グリッドは2006年のバレンシア最終戦以来となる1列目を獲得したロリス・カピロッシ。
・中野選手は3列目9番グリッド、岡田選手は5列目15番グリッドを確保。
・ストーナー以外のドゥカティー勢3名、エリアス、ギントーリ、メランドリは揃って6列目に。
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●イタリア・グランプリMotoGPクラス予選結果まとめ
気温24度、路面温度33度、湿度44%のドライ・コンディションの中で行われたMotoGPクラスの予選結果を示す。
1) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分48秒130
2) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分48秒297
3) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分48秒313
4) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分48秒375
5) コーリン・エドワーズ USA ヤマハTech3 YZR-M1 1分48秒383
6) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分48秒666
7) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分48秒905
8) ジェームス・トーズランド GBR ヤマハTech3 YZR-M1 1分49秒025
9) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分49秒095
10) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分49秒145
11) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分49秒220
12) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 1分49秒246
13) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA JiRチーム・スコット RC212V 1分49秒565
14) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分49秒601
15) 岡田忠之 JPN レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分49秒829
16) トニ・エリアス SPA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分49秒851
17) シルバン・ギントーリ FRA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分50秒275
18) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分50秒465
19) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分50秒889
■イタリア・グランプリ250ccクラス最終予選結果
以下に、気温25度、路面温度36度、湿度39%のドライ・コンディションの中で行われた250ccクラス最終予選の結果を示す。KTMの青山博一選手はこの日の第2予選中に転倒しているが、特に怪我はなくそのままスペアマシンに乗り換えて走行を再開している。
1) エクトル・バルベラ SPA チーム・トース・アプリリア アプリリア 1分52秒675
2) アルバロ・バウティスタ SPA マプフレ・アスパル・チーム アプリリア 1分53秒447
3) マルコ・シモンチェリ ITA メティス・ジレラ ジレラ 1分53秒611
4) ミカ・カリオ FIN レッドブルKTM 250 KTM 1分53秒635
5) ルーカス・ペセック CZE オート・ケリー-CP アプリリア 1分53秒928
6) マヌエル・ポッジャーリ RSM カンペテーラ・レーシング ジレラ 1分54秒144
7) アレックス・デボン SPA ロータス・アプリリア アプリリア 1分54秒271
8) トーマス・ルティ SWI エミー・カフェラテ アプリリア 1分54秒376
9) マティア・パッシーニ ITA ポラリス・ワールド アプリリア 1分54秒489
10) 青山博一 JPN レッドブルKTM 250 KTM 1分54秒516
11) 高橋裕紀 JPN JiRチーム・スコット250 ホンダ 1分54秒546
12) エクトル・ファウベル SPA マプフレ・アスパル・チーム アプリリア 1分54秒578
13) フリアン・シモン SPA レプソルKTM 250cc KTM 1分54秒626
14) アレイックス・エスパルガロ SPA ロータス・アプリリア アプリリア 1分54秒712
15) ファブリツィオ・ライ ITA カンペテーラ・レーシング ジレラ 1分54秒735
16) カレル・アブラハム CZE カルディオンABモーターレーシング アプリリア 1分54秒838
17) ラタパー・ウィライロー THA タイ・ホンダPTT SAG ホンダ 1分55秒549
18) ロベルト・ロカテリ ITA メティス・ジレラ ジレラ 1分55秒888
19) イムレ・トース HUN チーム・トース・アプリリア アプリリア 1分56秒325
20) ユージェーヌ・ラバティ IRL ブルセンス・アプリリア アプリリア 1分56秒990
21) アレックス・バルドリーニ ITA マテオーニ・レーシング アプリリア 1分57秒305
22) ルッセル・ゴメス SPA ブルセンス・アプリリア アプリリア 1分58秒069
23) ドニ・タタ・プラディタ INA ヤマハ・プルタミナ・インドネシア ジレラ 1分58秒731
■イタリア・グランプリ125ccクラス最終予選結果
以下に、気温26度、路面温度33度、湿度39%のドライ・コンディションの中で行われた125ccクラス最終予選の結果を示す。ISPA KTMアランの小山知良選手は初日の第1予選中に転倒、I.C.チームの中上貴晶選手はこの日の第2予選中に転倒しているが、揃って特に大きな怪我は負っていない。
1) ラファエレ・デ・ロサ ITA オンデ2000KTM KTM 1分58秒302
2) ガボール・タルマクシ HUN バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 1分58秒467
3) マイク・ディ・メッリオ FRA アジョ・モータースポーツ デルビ 1分58秒490
4) ポル・エスパルガロ SPA ベルソン・デルビ デルビ 1分58秒572
5) セルジオ・ガデア SPA バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 1分58秒631
6) サンドロ・コルテセ GER エミー・カフェラテ アプリリア 1分58秒658
7) ブラッドリー・スミス GBR ポラリス・ワールド アプリリア 1分58秒816
8) シモーネ・コルシ ITA ジャック&ジョーンズWRB アプリリア 1分58秒895
9) ニコラス・テロール SPA ジャック&ジョーンズWRB アプリリア 1分59秒065
10) 小山知良 JPN ISPA KTMアラン KTM 1分59秒328
11) ステファン・ブラドル GER グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア 1分59秒351
12) アンドレア・イアンノーネ ITA I.C.チーム アプリリア 1分59秒382
13) スティーヴィー・ボンセー USA デグラーフ・グランプリ アプリリア 1分59秒395
14) ジョアン・オリベ SPA ベルソン・デルビ デルビ 1分59秒485
15) 中上貴晶 JPN I.C.チーム アプリリア 1分59秒580
16) スコット・レディング GBR ブルセンス・アプリリア・ジュニア アプリリア 1分59秒700
17) ダニー・ウェッブ GBR デグラーフ・グランプリ アプリリア 1分59秒880
18) ミヒャエル・ランセデール AUT I.C.チーム アプリリア 1分59秒938
19) ランディ・クルメンナッハ SWI レッドブルKTM 125 KTM 2分00秒341
20) エステベ・ラバト SPA レプソルKTM 125cc KTM 2分00秒540
21) ステファノ・ビアンコ ITA S3+WTRサンマリノ・チーム アプリリア 2分00秒562
22) ロレンツォ・サヴァドーリ ITA RCGM アプリリア 2分00秒916
23) マルク・マルケス SPA レプソルKTM 125cc KTM 2分01秒384
24) ジュール・クルーセル FRA ロンシン・レーシング ロンシン 2分01秒657
25) エフレン・ヴァスケス SPA ブルセンス・アプリリア・ジュニア アプリリア 2分01秒762
26) ドミニク・エジャーター SWI アジョ・モータースポーツ デルビ 2分01秒799
27) パブロ・ニエト SPA オンデ2000KTM KTM 2分01秒823
28) ヒューゴ・バン・デン・ベルグ NED デグラーフ・グランプリ アプリリア 2分01秒873
29) ロベルト・ラカレンドーラ ITA マテオーニ・レーシング アプリリア 2分01秒900
30) ロベルト・ミュアサン ROU グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア 2分02秒097
31) ロレンソ・サネティ ITA ISPA KTMアラン KTM 2分02秒161
32) ペレ・トゥトゥサウス SPA バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 2分02秒195
33) ロビン・ラッサー GER グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア 2分02秒242
34) ガブリエーレ・フェッロ ITA メタシステムRS ホンダ 2分02秒344
35) リカルド・モレッティ ITA CRPレーシング ホンダ 2分02秒566
36) フェルッチオ・ランボルギーニ ITA ジュニアGPレーシング・チーム アプリリア 2分02秒779
37) ルイ・ロッシ FRA FFMホンダGP125 ホンダ 2分03秒414
38) ルカ・ヴィターリ ITA RCGM アプリリア 2分04秒221
不通過) アレックス・マスボー FRA ロンシン・レーシング ロンシン 2分21秒359
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