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第7戦カタルーニャGP初日の結果とムジェロ以降の続報など |
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2008年6月6日
先週末のイタリアGPからオフウイークを挟まずして、MotoGP第7戦カタルーニャ・グランプリが、本日6月6日よりスペインのバルセロナ近郊にあるカタルーニャ・サーキットにて、MotoGPクラス初日の2回のフリー・プラクティスを迎えた。
ここでは、今週末のグランプリの舞台となるスペインのカタールニャ・サーキットの歴史と特徴、今週末の戦いに向けての各ライダーのコメントとあわせてイタリアGP以降の新着トピック、ならびに本日6月6日に行われたMotoGPクラス2回のフリープラクティスの総合結果を紹介する。
■カタルーニャGPスケジュール
今週末のカタルーニャGP3日間を通しての全カテゴリのタイムテーブルは以下の通り。
●6/6(金) 時差:-7時間
09:00 125cc FP1
10:00 MotoGP FP1 日本時間:17:00
11:15 250cc FP1
13:10 125cc QP1
13:55 MotoGP FP2 日本時間:20:55
15:10 250cc QP1
●6/7(土) 時差:-7時間
09:00 125cc FP2
10:00 MotoGP FP3 日本時間:17:00
11:15 250cc FP2
13:10 125cc QP2
13:55 MotoGP QP 日本時間:20:55
15:10 250cc QP2
●6/8(日) 時差:-7時間
08:40 125cc WUP
09:10 250cc WUP
09:40 MotoGP WUP 日本時間:16:40
11:00 125cc レース
12:15 250cc レース
14:00 MotoGP レース 日本時間:21:00
■カタルーニャのサーキット・レコードなど
MotoGPクラスのサーキットレコード(レース中)は2006年にニッキー・ヘイデンが記録した1分43秒048、ベストラップレコード(予選タイヤ)は2007年にバレンティーノ・ロッシが記録した1分41秒840。
250ccクラスのサーキットレコード(レース中)は2007年にアレックス・デ・アンジェリスが記録した1分45秒925、ベストラップレコード(予選タイヤ)は2007年にホルヘ・ロレンソが記録した1分45秒098
125ccクラスのサーキットレコード(レース中)は2007年にランディ・クルメンナッハが記録した1分50秒732、ベストラップレコード(予選タイヤ)は2007年にガボール・タルマクシが記録した1分50秒012
■カタルーニャ・サーキットの紹介、政府が建造を指揮したグランプリコース
カタルーニャ・サーキットは、カタルーニャ州自治政府が1986年に設置を計画した国際サーキットであり、その自治政府の指導の下、スペインのバルセロナから20キロの距離に位置するモントメロ地区に造られた。ちなみに近郊のバルセロナは、サクラダ・ファミリア聖堂など、スペインを代表する建築家であるガウディーの建造物が観光名所としては有名だ。
■1991年にF1グランプリ、翌年の1992年はWGP(MotoGP)初開催
カタルーニャ・サーキットが公式にオープンしたのは1991年の事であり、同年の9月下旬にはカタルーニャでは16年ぶりとなるF1のスペインGPが開催され、翌年の1992年にはWGP(現MotoGP)のスペインGPがカタルーニャで初めて開催された。ちなみに、この年の最高峰クラス (500cc)の勝利者はマルボロ・ヤマハのウェイン・レイニーだった。1995年以降はスペインGPではなくカタルーニャGPの名称でWGPが開催されるようになり現在に至る。
なお、1992年のバルセロナ・オリンピックではその会場としても活用されているが、カタルーニャ・サーキットの建造目的には当初からオリンピック会場としての目的が含まれていたという。
■改修が続く4輪用区間、2輪コースは普遍のレイアウト
90年代後半はF1の安全面での問題から小さな改修が相継ぎ、現在は4輪のコースとして使用する場合には9コーナー、ならびに10コーナー以降の最終区間に大規模なシケインなどの速度抑制レイアウトが複数追加されるが、MotoGPなどの2輪レース会場として使用する場合にはモーターサイクル用サーキットとして優れた昔ながらのコースレイアウトに切り替えて戻せる工夫がなされており、MotoGPの観点から見れば基本的に1995年からコースレイアウトは変更されていない事になる。すなわち、現在のF1とMotoGPではコースレイアウトが一部異なる訳だ。
■近年の再舗装工事がMotoGPライダーには不評
しかしながら、F1のテストコースとして使用される機会が多い事からアスファルトの劣化が2000年以降には深刻化しており、2005年から2006年にかけては全面的な再舗装も行われてはいるが、この時から路面のがたつきは以前よりも悪化したと2輪関係者からは不評を買っているようだ。
■ムジェロと同様にハイスピードでテクニカルなサーキット
いずれにしても、毎年迫力あるレース展開が期待できるテクニカルかつ高速なコースレイアウトを誇るカタルーニャ・サーキットは、前回のムジェロと同様に総合的なマシン性能とライダーの技量を要求するサーキットであり、ライダーにも観客にも大変に人気が高く、F1とMotoGPの両方のコースとしてテストを含め頻繁に使用される。
■コースレイアウトの特徴
カタールニャ・サーキットは高速ロングストレートと、長い半径で描かれた横滑りを誘発しやすいバラエティーに富んだ曲線を持つ中高速コーナー、および2つのタイトな左ヘアピンなどを特徴とするサーキットだ。総合的なマシン性能が必要とされる面などテスト・コースとして最適との評価も高い(コースレイアウトのさらなる詳細説明はこちらを参照)。
■マシンの性能差が顕著に表れるサーキット、エンジンパワーも重要
また、カタルーニャは各メーカー毎のMotoGPバイクの性能差や総合的な完成度が顕著に表れるサーキットだと言われている。コース全長4,727メートルのこのサーキットは1,047メートルのロングストレートを誇り、MotoGPクラスでは時速335キロのトップスピードが記録されている事から、当然エンジンパワーも高いにこした事はない。
パワー・サーキットとしての特徴から、特に予選ではマシンのエンジンパワーが重要視され、レースではスリップストリームの効率的な利用が勝利の鍵となるようだ。
■完璧を要求されるカタルーニャでのセッティング
セッティングには前回のムジェロと同じく完璧なシャシーバランスが必要とされ、優れたハンドリング性能、安定したフロントの接地感とリアのトラクション、ロングストレートにおいては高いトップスピードを可能とするパワフルなエンジンなど、全ての要素において高いレベルのマシンに仕上げる事が要求される。
■タイヤ選択の方向性は耐久性の重視
パワーサーキットであり、ロングストレート直後の1コーナーでのハードブレーキング合戦がレースでは頻発してタイヤの消耗が激しいカタルーニャでは、ライダーとメカニック、およびチームクルーは、フリー・プラクティス中のロングランなどを通して慎重にフルレース周回に向けての耐久性を重視したレースタイヤ選択を行わなければならない。また、13あるコーナーのうちの大多数は右コーナーであり、タイヤメーカーにとっては右側面の劣化に対応できる素材の用意が不可欠となる。
■2007年のカタルーニャGP予選とレース結果
昨年の予選結果とレース結果をここで簡単に振り返ってみよう。2007年シーズンのカタルーニャは、この年のタイトルを争う3名がMotoGP史上に残る熾烈な名勝負を見せたグランプリだった。
■ポールポジションはロッシ、2番グリッドはド・プニエ
まずは予選だが、3日間を通して晴天に恵まれた2007年のカタルーニャGPにおいてポールポジションを獲得したのはフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ、当時カワサキのランディ・ド・プニエが彼の予選自己最高位である2番グリッド、地元勝利を狙うレプソル・ホンダのダニ・ペドロサは1列目最後の3番グリッドだった。
2列目は絶好調のポイントリーダーだったドゥカティーのケーシー・ストーナーが4番グリッド、当時リズラ・スズキのジョン・ホプキンスが5番グリッド、当時フィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズが6番グリッドを獲得した。
■ホールショットはペドロサ、ド・プニエはスタートで後退
レースではスタート直後にペドロサがホールショットを奪い、1コーナー通過時点にその背後の2番手に付けたのはストーナー。2番グリッドからスタートしたド・プニエはスタートと同時にウイリーして出遅れ、3番手にはホプキンス、4番手にはロッシが続いた。2ラップ目のホームストレートではストーナーが当時圧倒的だったドゥカティーのストレート加速でトップに浮上、ペドロサは2番手となり、その背後ではホプキンスがロッシを抑えて1コーナーに3番手のポジションで進入。ホプキンスを交わすのに苦戦したロッシは3ラップ目にようやく3番手に浮上。
■レース後半はストーナー、ロッシ、ペドロサによる三つどもえバトル
その後は先頭で逃げるストーナーをペドロサとロッシが追い続け、11ラップ目にロッシは1コーナーのブレーキングでペドロサを交わして2番手に浮上。トップの2台がストレートでも各高速コーナーでも横並びとなり、加速、ブレーキング、コーナリングの全てにおいて激しい攻防戦をレース後半に見せる中、その背後につけて3番手を走行するペドロサはロッシとストーナーのバトルには入り込めない。
■ストーナーがロッシを抑えきって優勝
残り3周の時点ではロッシが先頭に立って1コーナーを通過するが、残り2周と最終ラップ開始時点のメインストレートでトップに立ったのはストーナー。デスモセディチGP7のスロットルを全開にしてメインストレートを加速するストーナーのスリップにロッシは入る事すらできない。ロッシはその後の各コーナーでストーナーの真横に並びかけるがストーナーはことごとくこれを抑えきり、膠着状態のバトルを最終的に制したのはストーナーの方だった。ストーナーはこれで2007年シーズン4回目の優勝を獲得、ロッシは0.069秒差の僅差でポール・トゥ・ウインを逃し2位、最終ラップで小さなミスを犯しトップの2台からやや引き離されたペドロサは3位だった。
■上位の5名に異なる5メーカー
なお、表彰台は逃したものの4位はリズラ・スズキのジョン・ホプキンス、5位はカワサキのランディ・ド・プニエが獲得しており、レースの上位5名をドゥカティー、ヤマハ、ホンダ、スズキ、カワサキの5大ワークスが占めるという、この年のカタルーニャGPの結果は800cc時代初年度の各メーカーのマシンの拮抗度合いを示す内容としても話題を呼んだ。
■今年のカタルーニャGPに向けての新着トピックとライダーコメント
ここで話題を今年に戻し、前回のイタリアGP以降の新着トピックを今週末のカタルーニャGPに向けてのMotoGPクラス一部ライダーのコメントと合わせて紹介し、最後に本日6月6日に行われた2回のフリー・プラクティス総合結果を掲載する。
■ロッシ「去年は勝てなかったが今年はタイヤもバイクも好調」
前回のイタリアGPではムジェロ7連覇と今期の3連勝を達成、ランキング2位のペドロサを12ポイント引き離してポイントリーダーの座を守る事に成功したフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、「去年はストーナーとすごいバトルをしたが彼を打ち負かす事はできなかった。でも、今年はバイクもタイやも絶好調だから意欲も充実しているし自信もある」とコメント。
■ロッシはスペシャルカラーでイタリア代表サッカーチームを応援
なお、カタルーニャGPの予選当日となる6月7日には4年に一度のサーカー欧州選手権(EURO2008)が開幕し、ロッシとフィアット・ヤマハにとって地元のイタリア代表チームである「アズーリ」は6月9日に初戦となるオランダ戦を迎えるが、ロッシはこの地元チームへの応援の意味を込めてアズーリ・スペシャル・カラー(アズーリはイタリア語で青色の意味)に身を包んでで今週末のグランプリを戦う事を、フィアット・ヤマハ・チームは6月5日に発表している。
■ロレンソ「ムジェロの転倒は勉強になった」
前回のムジェロでは250cc時代からのライバルであるドヴィツィオーゾを追い抜きポイント以外の10コーナーで無理矢理交わそうとしてコースアウト。「ああいう追い抜きはしてはいけない事だと改めて学習になった」とレース直後に述べていたフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソは、ランキング3位のポジションで挑む事になった今回の地元カタルーニャ戦に向けて「ムジェロの転倒の事をくよくよ思い返す暇もなく今回のグランプリに突入できて幸運だった。ここは自分のホームだし、カタルーニャでのMotoGPクラスデビューが楽しみ。ここまでの過去2回のレースで抱えていた問題も先日発見できたから、あとはそれを解消する作業を行うだけ」と述べ、前回のムジェロでの失敗分を今回の地元レースで取り返す事に意欲を燃やしている様子だ。
■レプソル・ホンダはニューマチック・バルブ・エンジンの投入を見送りか
イタリアGPではHRCの開発ライダーである岡田忠之選手が、自らホンダの新型ニューマチック・バルブ・エンジンを搭載したRC212Vでグランプリにスポット参戦し、レプソル・ホンダのレギュラー・ライダーへのアピールも兼ねて多くのデータを収集しながらレースを14位で完走した事が世界的な話題となったが、ペドロサとヘイデンはその新型エンジンの使用を今回のカタルーニャでは見送る雰囲気だ。
■ペドロサ「レースウイークのみで新型エンジンを調整するのは困難」
地元スペインの観衆にカタルーニャGP初勝利をプレゼントしたい現在ランキング2位のペドロサは「自分が育ったすぐそばの地区で今週は走れるのでとても楽しみ。地元ファンの応援にはいつも本当に感謝しているし、全力で戦って彼らにいいレースを提供したい。新型エンジンについてはまだ思案中。レースウイーク中に新しいエンジンをセッティングするのは簡単な事ではないので、最終決定までにはもう少し時間が必要」とコメント。
■ヘイデン「新エンジンには期待、ただしさらなるデータ検証は必要」
また冬季のプレシーズン中にニューマチック・バルブ・エンジンをテストしていたニッキー・ヘイデンは「このサーキットは大好き。テレビゲームで走る時には最初に選ばないかもしれないけど、その次あたりの候補にはなりそうなサーキット。ここは最初のシケインがきついので予選がすごく重要。だから今回はいいグリッド・ポジションを狙っていきたい。ニューマチック・バルブ・エンジンについては興味がある。自分の2008年型のシャシーとの相性はいいので、エンジン性能以外の部分でも効果を発揮してくれれば有り難いけどね。でも、使用の最終決定を下すにはまだ多くのデータを検証しておく必要がありそう」と、イタリアGP終了直後のチーム会議の後にはコメントしていた。
■ストーナー「去年と全く同じ展開は期待できない」
昨年はロッシとの激しい攻防戦の末にカタルーニャでの勝利を獲得したドゥカティーのケーシー・ストーナーは「バルセロナは自分にとって間違いなく大好きなサーキットだが、F1が多用するので路面がでこぼこになり、ここで走る楽しみが少し削られている。去年はバレンティーノやダニとすごい僅差のレースになり、自分にとっては素晴らしい結果だったが、ああいうレース展開の場合には1位とか3位とかの順位はあまり関係がない。全員が勝利に値する内容だったと思う。去年のセッティングは全てうまくいっていたが、今週末はまだやるべき事がいくつかあるので、去年と全く同じ内容は期待していない。ただ、前回ムジェロではかなりの競争力を示したので、自信は持てる」とコメント。
■メランドリ「ムジェロで試したレースセッティングを再検証」
地元ムジェロでのレースウイーク期間中は不調の今シーズンの中でもさらに最悪という苦戦が続き、マシンの調子が若干改善された決勝当日には他のライダーの転倒に巻き込まれてリタイアするという不運に見舞われたマルコ・メランドリは、今回のカタルーニャGPに向けて「バルセロナは好きなサーキット。250ccの時には1回優勝しているし、MotoGPクラスでは初の表彰台を獲得している。前回のムジェロではウォームアップの時にバイクの感触がとても良くなったが、レースではそれを最終確認する事ができなくなった。いずれにしても今回はあの時と同じセッティングを試して様子を見るつもり。いい結果になる事を期待している」と語った。
■カピロッシ「スズキが表彰台や優勝を狙う日は近い」
前回の地元イタリアGPでは2006年の最終戦以来となる1列目を予選で獲得したものの、レースでは路面温度の上昇に苦しみ7位に終わったリズラ・スズキのロリス・カピロッシは、今回のカタルーニャGPに向けて「エンジニアはイタリアGP終了後からずっと頑張り続けているが、この連戦ではあまり大きな変更をマシンに加える時間が取れない。もっと上位のライダーと安定して競争力を発揮できるようにしていく必要はあるが、常に自分は100%の力を出し切って走っているし、パッケージさえ正しく機能させらればスズキがすぐに表彰台や優勝を狙って戦えるようになる事は分かっている」とコメントした。
■バーミューレン「近くに住んでいるのでホームGPみたい」
また、前回のイタリアGPではオープニング・ラップの1コーナーで17番手に後退し、その後は怒濤の追い上げを見せて10位でレースを終えているクリス・バーミューレンは「カタルーニャでは数回しかレースをした事はないが、ここはとても楽しく走れるサーキット。それに自分は近くのアンドラに住んでいるので、少しホームGPのようにも感じるしね。ムジェロはすごく残念だったが、もうその事は忘れて今回の初日に取り組みたい。イタリアではタイヤの問題を若干抱えていたので、今週はブリヂストンとその点について取り組み、カタルーニャではバイクとタイヤの性能を最大限に引き出せるように頑張りたい」とコメント。
■2008年カタルーニャGP、MotoGPクラス初日の結果
以下に、カタルーニャGP初日の6月6日、ドライ・コンディションに恵まれたMotoGPクラス1日目の午前と午後の2回のフリー・プラクティスを通しての総合順位(FP1/FP2)を示す。午前のFP1開始時の気温は21度、路面温度は27度、湿度は55%、午後のFP2開始時の気温は26度、路面温度41度、湿度は31%だった(各セッション単位の結果表はこちらを参照の事)。
1) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分43秒017
2) ロリス・カピロッシ ITA リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分43秒023
3) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分43秒090
4) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分43秒099
5) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分43秒233
6) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 1分43秒368
7) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分43秒442
8) ジェームス・トーズランド GBR ヤマハTech3 YZR-M1 1分43秒479
9) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分43秒614
10) コーリン・エドワーズ USA ヤマハTech3 YZR-M1 1分43秒668
11) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA JiRチーム・スコット RC212V 1分43秒707
12) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V 1分43秒742
13) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分43秒961
14) ジョン・ホプキンス USA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分44秒043
15) トニ・エリアス SPA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分44秒610
16) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 1分44秒649
17) シルバン・ギントーリ FRA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 1分44秒678
18) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分44秒865
■激しい転倒を喫したロレンソはヘリコプターで病院に、ホプキンスも背中を強打
前日の豪雨の影響によりグリップレベルが低かったこの日、2回のフリー・プラクティスを通してMotoGPクラスでは転倒者が相継いだが、その中でフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソは中国GPに引き続きやや大きな怪我を負った様子だ。MotoGP公式の発表によれば、ロレンソは午後のセッション中に激しく転倒、すぐにクリニカ・モバイルで検査を受けた後は、ヘリコプターでバルセロナ市内のデシェウス病院に搬送されている。
ロレンソは今回の転倒により中国GPで痛めた足首を再び打撲、新たに右手も負傷したと報じられているが、正確な怪我の状況や2日目以降のセッションの参加に関してはフィアット・ヤマハ・チームより追って発表がされる模様だ。
また、カワサキのジョン・ホプキンスも、この日午後の7周回目の2コーナーを走行中にフロントを滑らせ、ひざでバイクを立て直そうとしたところリア側も滑って結果的にハイサイドを起こしており、背中から地面に叩きつけられた事からホプキンスはそこで午後の走行を切り上げ、クリニカ・モバイルでの治療を受けている。
なお、ホプキンス本人は2日目のセッション参加に向けて強い意欲を示しているが、クリニカ・モバイル側は翌朝に再度背中の診断を受けた上で参加継続の可否を決定するようホプキンスには伝えているという。
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