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2008年6月8日
前回のイタリアGPでは今期3回目の勝利を達成、昨年はポールポジションを獲得したカタルーニャにはポイントリーダーとして今回挑んでいるフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシだが、今年の予選は正しいセッティングが最後まで見つからず、全く思い通りには進まない難しい内容となってしまったようだ。
■セッティングに苦しみ3列目の確保がやっとだったロッシ
セッション終盤の最後のタイムアタックで3列目となる9番グリッドを確保するのがやっとだったこの日のロッシは、セッティングに多くの問題を抱えてコーナーへの進入速度が得られずに終日苦しみ、予選タイヤを装着してもレースタイヤで記録したタイムを大きく上回る事ができなかった。
■蘇る嫌なジンクス?
欧州サッカー選手権のイタリア代表チームであるアズーリを応援するために、初日のレザースーツのみならず2日目からはヘルメットまでサッカーボールカラーにして今回の予選に挑んだフィアット・ヤマハだが、このままではスペシャル・カラーのバイクでは勝てないというかつてロッシのジンクスを呼び起こす事にもなりかねず、決勝レースまでにセッティングの改善を必死に進める構えだ。
■ロッシ「レースのスタート直後にポジションを挽回したい」
予選時だけではなくレース用のマシンセッティングにも同様の問題を抱えている様子のロッシだが、チームは予選の直後から夜通しで翌日の決勝レースに向けてのセッティング改善に取り組んでおり、午前の25分間のウォームアップ・セッションにおいてその効果を試す予定だとしている。午後のレースまでにはブリヂストン・ヤマハ・パッケージの性能を最大限に引き出せるようにしたいと願うロッシは、レースのスタート直後にポジションをできる限り挽回しておきたいと語る。
「今回はひどい予選内容になってしまいましたね。多くの問題を抱えてしまい、おかげでレースは不幸にも3列目からのスタートです。これは今期のここまでの予選結果としても最悪のものです」とロッシ。
「明日のレースがすごく厳しくなりましたね。セッティングを改善しようと頑張り続けましたが、多くの問題を解決するには至っていません。特に今の一番の問題点はコーナーの進入時に十分な速度が得られない事です」
「今日の残りの時間を全部使って解決策を探り、明日にもう一度様子を見る必要があります。25周回のレースはすごく難しい内容になるでしょうが、それまでに目標レベルになんとか到達できるように努力して、スタートの時と、その後のいくつかのコーナーを通過するまでに可能な限り多くのポジションを挽回したいと思います」
「あと少しの部分に改善を施してバイクの感触を上げる事ができれば、明日はいいところも狙えるようになる筈ですから、今はこれからの様子を見守るだけです」
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