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2008年6月7日
この日のドゥカティー・ワークスの2名は初日の走行を開始した直後からグリップ不足に苦しみ、ストーナーは2回のコースアウトと1回の転倒を喫して午前のセッションを8番手タイム、前回のイタリアGPに続き極端なリアの感触不足に苦しむマルコ・メランドリは同じく午前の走行を15番手タイムで終えた。
■午後には調子を取り戻したストーナー、さらに悪化したメランドリ
続く午後のセッションに入ると、ストーナーは午前とは異なるタイヤのコンストラクションを試してマシンの感触を取り戻し、最終的には初日総合トップのペドロサから僅か0.082秒差の総合4番手タイムでカタルーニャでの1日目の作業を終えているが、その一方でメランドリは午後の路面温度の上昇に苦しみ、さらにセッティングに苦しみ出して午前のタイムを更新する事ができなくなり、タイムシート上の順位は初日の総合16番手に後退している。
■ストーナー「路面がひどい・・・」
近年ではF1など4輪のレースやテストが頻繁に行われるカタルーニャ・サーキットの路面コンディションの悪化に憤慨するストーナーは、この日の午前中はマシンのジオメトリを変更してトラクションの改善を試み、午後にはタイヤを変更して最終的には納得のいく感触が得られるようになったとしている。
「今回は全体的にあまりグリップが得られていませんが、今のところ理由が良く分かっていません」とストーナー。
「ここでは一体どんなレースが最近行われて来たのかは知りませんが、ものすごく路面が滑りやすいし、これは雨だけが原因じゃありませんよ。他の何かでしょうね。路面に一貫性がないし、コース中のあちこちにつなぎ目があるんです」
「おかげでバイクのセッティングが難しいし、何より危険ですよ。ひっかかってコースアウトするし、実際に今日そういう目にあったライダーは少人数じゃないですよね」
「セッティングに関して言えば、今回はムジェロに非常に近いセッティングから始めました。ここはコーナリング中にトラクションが大きく失われやすいので、午前中にはジオメトリを全体的に少し調整してロングコーナーでリアに荷重がかかりやすくしましたが、それでもバイクの調子があまり良くならなかったので、午後にタイヤを違うコンストラクションのものに変更してみたら、調子はだいぶ良くなりました」
「明日はもう少しフロントの感触が得られるような作業を進める必要がありそうです」
■メランドリ「やる事だらけ・・・」
他のライダーに巻き込まれての転倒リタイアに終わったムジェロのレースで試したセッティングが、本当に効果的なものだったのかどうかをカタルーニャの初日には再び試したいと以前にコメントしていたメランドリだが、少なくともこの日の結果は期待外れだったようだ。
「路面が本当に滑りやすかったですね。それに毎回同じ問題を抱えていますが、リアのグリップが全然得られないので、ものすごく激しくバイクがふられました」とメランドリ。
「午後は朝よりも温度が上がったので状況はさらに最悪になりました。感触を得る事が余計に難しくなったんです。コーナーにうまく進入する事ができず、正しい走行ラインを取る事もできなくなり、ものすごくタイムが遅くなりました」
「まだやる事だらけです」
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