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■MotoGPクラスのレース内容
●MotoGP午後決勝レース
14年ぶりにMotoGPカレンダーに復帰し、昨年末からの大規模な改修工事を経て周回方向が以前とは逆の時計回りとなった新生ミサノ・サーキットにて、2007年MotoGPシーズン第13戦目となるサンマリノ・リミニ・リビエラGPが開催された。
ここでは、初日は異例の大豪雨となった事からレースウイークの2日目から本格的なセッティング作業が始まり、決勝当日午前のウォームアップぎりぎりまで各チームがマシンの調整とタイヤ選びに試行錯誤を重ねる事となったサンマリノGPのレースウイーク概況と、レースの詳細内容を紹介する。
なお、各ライダーや一部チーム関係者のレース後の詳細コメントはこちらの記事を参照の事。
■異例の大洪水となった初日
ミサノのレースウイーク第1日目は雷を含む激しい暴風雨が発生し、サーキット内の一部区間が1メートル近く水没して各ピット内にも泥水が浸水、セーフティー・カーも走行不可能になるというGP史上希に見る悪天候となった事から、午後のセッションが全てキャンセルされるという異例の事態が発生している。
当初の予定では、1日目のMotoGPクラスは午前に通常のフリー・プラクティス1、午後には通常のフリー・プラクティス2に加え、安全面強化のためにライダーが新コースを学習する時間を増やすために追加セッションのフリー・プラクティス3も特別に設けられていた。しかしながら、朝から降り続いた豪雨のために午前のセッションは各チームの作業がほとんど進んでおらず、午後には皮肉にもセッションが全てキャンセルされた事から、MotoGPクラスの実質の作業開始は2日目からになるという、新サーキットの安全面向上を狙ったスケジュールは全て水泡と化してしまった。
■2日目午前のプラクティスが2時間のロング・セッションに
このため、レース審議委員会は2日目のスケジュールを変更、MotoGPクラスの2日目午前のフリー・プラクティスを通常の1時間ではなく2時間のロング・セッションに拡張しており、初日とは打って変わって陽射しの注ぐ晴天となった2日目は、朝からMotoGPクラスのライダーや各チームは午後の予選に向けて忙しく作業を続けている。
■慌ただしいミサノで予選までにマシンを仕上げた3名
午後の予選が始まってもセッション終盤まで各チームはレースに向けてのセッティングを続けたが、2日目の作業を終えた時点でレース用のセッティングに自信を示したのは、予選で4回連続のポールポジションを獲得したドゥカティーのケーシー・ストーナー、2番グリッドを獲得したフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ、4番グリッドを獲得したカワサキのランディー・ド・ピュニエの3名程度であり、他のライダーは決勝当日午前のウォームアップでも、セッティングを大幅に変更するなどの試行錯誤を続けた様子だ。
■バーミューレンとペドロサはウォームアップでマシンを完成
その3日目午前のウォームアップ・セッションでトップにつけたのは、2日目の午前の2時間のセッションでケーシー・ストーナーが記録した1分34秒714の好タイムに迫る1分34秒880を記録したリズラ・スズキのクリス・バーミューレンだった。また、バーミューレンに次ぐこの日午前2番手タイムの1分34秒891はレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが記録しており、レースではストーナー、ロッシ、バーミューレン、ペドロサ、ド・ピュニエがハイペースで前に出る事が予想された。
■ギャンブルに出たメランドリ
ちなみにグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリはウォームアップを終えてもマシンの仕上がりに納得がいかず、レース直前にセッティングを大幅に見直している。
■白熱のレース展開が予想されたミサノ・・・
追い抜きが難しいタイトコーナーの続くミサノでは、久しぶりに激しい混戦のレース展開になるとのコメントを各ライダーはレース前に残しており、イタリアの熱狂的なMotoGPファンは、記念すべきミサノのグランプリ復帰戦に相応しい見応えあるレースに大きな期待を寄せていたのだが。
■予定を変更し、新型エンジンにかけるロッシ
エンジン性能の改善対応が他のワークス勢に比べてやや遅れ気味になっていたフィアット・ヤマハ・チームは、前回のブルノ合同テストで試したニューマチックバルブの採用が噂される新エンジンの使用を今回のミサノでは見送る構えを見せていたが、レースウイーク初日からヤマハは予定を変更してこの新エンジンをロッシのマシンに投入しており、これに好感触を示したロッシは、レースでも新しい方のエンジンを使用する決意を固めたようだ。
■負傷ライダーの情報
今期の中盤戦は転倒者や怪我人が目立ち、レギュラー・ライダーの欠場が少なくないシーズンとなったが、アメリカGP以降レギュラー・エントリーから削除されて久しいチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニアを除き、19人のライダー全員がこのミサノからはレースに復帰する事になった。
■ホフマンの課題は体力の持続
アメリカGPのフリー・プラクティス1において左手のひらの骨に深刻なダメージを負ったプラマック・ダンティーンのアレックス・ホフマンは、ほぼ問題のないレベルに左手は回復したとして今回のミサノから走行に復帰している。なお現在のホフマンの課題は手のひらの痛みではなく、リハビリを終えたばかりで衰えた筋力のレースを通しての維持だという。
■エリアスは今回も6割程度の回復状況
アッセンで左大腿骨を骨折する重傷を負ったグレッシーニ・ホンダのトニ・エリアスは前回のブルノからレースに復帰しているが、まだ自由には歩けないエリアスの回復状況は、前回と変わらず6割程度のようだ。
■アメリカに引き続きメランドリが高速転倒
また、チェコGPでは首の椎間板ヘルニアが発症、激痛を訴えて前回のブルノのレースをキャンセルしているグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリは、今回のミサノからは無事に復帰して雨の初日のセッションではトップタイムを記録する好調さを見せたが、2日目午前の2時間のセッション序盤では高速右カーブの11コーナーでリアタイヤを人工芝の上で滑らせて時速200キロの速度で激しく転倒しており、マシンはタイヤバリアを飛び越えて大破、メランドリ本人は担架でクリニカ・モバイルに搬送されている。
■今回は打撲の痛みだけで済んだメランドリ
幸いメランドリには背中と骨盤付近の打撲以外に骨折などの深刻な怪我は見つかっておらず、クリニカ・モバイルでの診察後はすぐに走行に復帰しており、その午後の予選にも参加して12番グリッドを確保した。
■バーミューレンは食中毒
その他、怪我人ではないが、リズラ・スズキのクリス・バーミューレンはレースウイークを通して食中毒による吐き気などの症状に苦しんでいる。
■スターティング・グリッド
固定シートは3万席弱のミサノ・サーキットに訪れた5万7千321人の観客に見守られ、気温26度、路面温度は42度、湿度は48%の晴天となったミサノ・サーキットのスターティング・グリッドには、ポール・ポジションにドゥカティーのケーシー・ストーナー、2番グリッドには第8戦目以来となる1列目に復帰したフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ、1列目最後の3番グリッドにはレース後半に入り復調したレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンがつけた。
2列目4番グリッドには今回のミサノは好成績獲得のチャンスだと述べるカワサキのランディー・ド・ピュニエ、5番グリッドにはブルノからの連続表彰台を狙うリズラ・スズキのジョン・ホプキンス、2列目最後の6番グリッドには午前のウォームアップ・セッションでセッティングを仕上げる事に成功したレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ。
3列目7番グリッドにはミサノに入り急激に調子を上げたホンダLCRのカルロス・チェカ、8番グリッドにはウォーム・アップ・セッションでトップタイムを記録し、レースに向けての仕上がりに自信を示すクリス・バーミューレン、3列目最後の9番グリッドにはフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズ。
■レース開始、またもホールショットはストーナー
シグナルが消え、ホールショットを奪ったのは今回もポールポジションからスタートしたストーナーだった。
■ホプキンスが2番手に浮上、タイヤ温度の低いロッシは4番手に
タイヤがしっかり温まっていなかったとする2番グリッドスタートのロッシは1コーナーまでの加速にやや伸びが見えず、5番グリッドからの好スタートを見せたホプキンスに2番手を奪われ、3番手のポジションから1コーナーに進入。
■ロッシに並びかける3列目スタートのバーミューレン
ロッシの斜め後方には3列目からのスタートダッシュに成功したバーミューレンが迫り、一気に4番手にまでポジションを上げている。ロッシとバーミューレンが横並びになったその後方にはペドロサとド・ピュニエ、さらにその背後にはスタートに失敗して1列目の優位性を無駄にしたヘイデンがつけた。
■レース開始直後に連鎖事故が発生
ストーナー、ホプキンス、ロッシ、バーミューレンが2コーナーを折り返した直後、ここで団子状態となった後続集団に大きなアクシデントが発生する。
■突如宙を舞うド・ピュニエ
ペドロサのイン側にねじ込むような形で2コーナーに飛び込んだド・ピュニエのリアがいきなり右側にスライドし、制御不能になったグリーンのマシンは右隣にいたペドロサの左後方イン側に追突。
■ペドロサを巻き込みグラベルまで激しく転がる2台
スローモーションのように宙を舞うド・ピュニエから離れたNinja ZX-RRは、巻き添えにしたペドロサと彼のRC212Vと共に勢いよく転がり、砂を巻き上げながら2名と2台のマシンはグラベルの中に埋まった。
■完全に逃げ場を失うニッキー・ヘイデン
ペドロサと同様に大きな被害を被ったのはそのチームメイトのニッキー・ヘイデンだ。ド・ピュニエとペドロサの後方を走行していたヘイデンは完全に逃げ場を失い、スピードを殺しきれないままグラベルに突入。1列目からのスタート失敗は予想外に大きな代償を生み、ヘイデンはアメリカGPに続いてオープニング・ラップの2コーナーでのアクシデントに巻き込まれる結果となった。
■なぜかコースアウトする最後尾のカーチス・ロバーツ
事故の被害はここで食い止められるかに見えたが、なぜかもう1人、最後尾を走行していた筈のチーム・ロバーツのライダー、カーチス・ロバーツもヘイデンの後を追うようにふらふらと2コーナーのグラベルに突入している。
■ホフマンのブレーキングによりバランスを崩したロバーツ
この時にロバーツの前を走行していたプラマック・ダンティーンのアレックス・ホフマンはブレーキをかけて事故の状況を観察しており、この影響により背後を走行していたロバーツのフロントタイヤがホフマンのリアタイヤに軽く接触、マシンのバランスを崩したロバーツもグラベルに飛び出す結果となり、間接的に事故の影響を被る羽目になってしまったようだ。
■ド・ピュニエとペドロサはリタイア
この2コーナーのアクシデントの影響で合計4台のバイクがコースアウトした訳が、この場でレースの継続を断念したのはド・ピュニエとペドロサの2名だった。この時にヘイデンはグラベルを直進してタイヤバリア近くまで迫っているが、幸い衝突には至らずそのままコースには復帰する事はできている。
■ヘイデンとカーチスは最後尾から再スタート
しかしながら、この時に苦労してコースに復帰したヘイデンを、同じくコースに戻ったばかりのカーチス・ロバーツが交わしており、ヘイデンは1列目スタートから一気に最後尾までポジションを落とす事になった。
■ド・ピュニエ「何がどうなったのか分からない」
連鎖事故の引き金となってしまったランディー・ド・ピュニエは、「何がどうなったのか分からない。左コーナーの進入でバイクを切り返そうと思ったらリアが流れてペドロサに接触し、そのまま転んでしまった。リアブレーキをかけたのかどうかもよく覚えていないので、データをチェックしたい」とコメントしており、自分の転倒の原因はしっかり把握できていない様子だ。
この転倒によりリタイアする事になったド・ピュニエは、転倒時にどちらかのバイクのフットペダルが背中に食い込み、激しく痛かった様子だが、幸い大きな怪我は負っていない。
■怒りの収まらないペドロサ
一番直接的な被害者となってド・ピュニエと共にグラベルに埋まり、その後は必死でマシンを起こしてレースに復帰しようとしたペドロサだが、不幸にしてマシンのダメージ大きく、努力もむなしくその場でレースの継続を断念している。幸いペドロサに怪我は全くなかった。
トルコGPに引き続きグリーンのマシンを起点とする連鎖事故にリタイアを余儀なくされたペドロサは、レースへの復帰を断念したと同時にそしらぬ仕草でピットに歩いて戻るド・ピュニエを指さし、両手をいつまでも振り回しながら怒りの表情をヘルメットのバイザーごしに見せ、憤りが収まらないといった様子のままド・ピュニエに向かって大声で何かを叫び続けていた。
あまりに激しく両腕を振り回し続けた弾みでペドロサのバイザーは勢いよく閉じてしまい、気を取り直して再びバイザーを開けた後、ペドロサは諦めたような表情を見せている。
■気を取り直したペドロサのコメントは冷静
なお、現場では怒りが押さえきれなかったダニ・ペドロサだが、レース後のコメントはいたって冷静だ。「今回の転倒は本当に残念。あのまま先頭集団と一緒に前へ抜け出せるチャンスだった。ただ、今回のようなレース開始直後の事故はいつ発生してもおかしくない出来事。がっかりだが、今回の事はもう忘れたい。」とペドロサ。
■スタートの失敗が悔やまれるヘイデン
また、目の前の事故に遭遇し、レースでのチャンスを失ってしまったヘイデンはレース後に「せっかく1列目に並んだのに何とも言えない心境。ただ、スタートの失敗については言い訳のしようがない。事故の発生は見えていたが、どこにも逃げ場がなく、どうしようもなかった」と述べ、ひたすらスタートの失敗を悔やんでいる様子だ。
■カーチス・ロバーツ「なぜかホフマンがブレーキかけた」
一瞬の出来事の中、間接的に被害を被ることとなったカーチス・ロバーツは、「ド・ピュニエがみんなを相手にボーリングを始めた時に、なぜだか知らないが突然ホフマンが目の前でブレーキをかけてきた。それで彼のリアタイヤに接触し、コースから外れる結果になってしまった。」とコメント。
■カワサキ「ペドロサとヘイデンに申し訳ない」
なお、カワサキのコンペティション・マネージャーであるミハエル・バルトレミーは今回のド・ピュニエの転倒に関して「ランディは表彰台を狙える状態だったのに本当に残念。また、罪もなくこの転倒に巻き込まれて犠牲者となった2名のライダーには非常に申し訳なく思う」とコメントしている。
ちなみに2名のライダーとはペドロサとヘイデンの事だ。
■レース中盤からの巻き返しを狙い、反撃の時を待つロッシ
カワサキのド・ピュニエとミシュラン期待のレプソル・ホンダ2名という表彰台候補の3名が脱落および後退した2ラップ目の1コーナー、順位は先頭からストーナー、2番手にホプキンス、3番手にバーミューレン、4番手にはタイヤが温まるのを待ち、ミサノを埋め尽くした彼のファンの声援にレース中盤から応えようと闘志を燃やすロッシ。
5番手にはロッシと同じく地元イタリア出身、ドゥカティーのロリス・カピロッシ、6番手にはロッシのチームメイトのエドワーズ、7番手にチェカ、8番手にはカワサキのアンソニー・ウエスト、9番手には3人目の地元勢であるグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリ、10番手にはそのチームメイトのトニ・エリアス。
11番手にはオープニング・ラップでは9番手に浮上していたコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手、12番手にTECH3ヤマハのシルバン・ギュントーリ、13番手にプラマック・ダンティーンのアレックス・バロス、14番手にTECH3ヤマハの玉田誠選手、15番手はホフマン、16番手にカーチス・ロバーツ、17番手は最後尾に後退したニッキー・ヘイデンが続いた。
■ホプキンスの背後に迫るバーミューレン
先頭で逃げるストーナーを2番手のポジションで追うホプキンスの背後にはチームメイトのバーミューレンが迫り、その後ろにはやや遅れながらバレンティーノ・ロッシがつけている。地元のメランドリはウエストのまわりを徘徊するように動きながら、前に出ようと様子を何度もうかがっている。
■ヘイデンに食い下がるカーチス
チェカはそのウエストとメランドリに交わされて9番手に後退。ヘイデンはカーチス・ロバーツを交わして16番手にポジションを上げ、カーチスは必死にヘイデンを追う。
3ラップ目にメランドリはウエストと、後退してきたエドワーズを交わして6番手に浮上。エドワーズは7番手、ウエストは8番手に。
■セッティング変更が当たったメランドリはカピロッシの背後に
先頭のストーナー、2番手のホプキンス、3番手のバーミューレンが先頭集団を形成し、その1.25秒後方から4番手のロッシが追う形となった4ラップ目、午前のウォームアップ終了後にセッティングを大幅に見直すというギャンブルに出て、それによりマシンの調子が急激に上がったというメランドリは、序盤から激しい追い上げを見せ、前方5番手を行くカピロッシの背後に迫っている。
■チェカが7番手に浮上、カピロッシに襲いかかるメランドリ
メランドリの後方では、3コーナーから4コーナーにかけてチェカがウエストからインを奪い7番手に浮上。最終コーナーで6番手のメランドリは5番手のカピロッシの真後ろに密着。
■メランドリとカピロッシの横で後退する青いマシン
5ラップ目の3コーナーでメランドリはカピロッシと横並びとなりついに前に出るが、その横を一度コースアウトした青いマシンがスローダウンしながら後退していく。
■ロッシのマシンが絶望のパワーダウン
加速しなくなったマシンの上で諦めきった様子を見せ、次々と後続のライダーに抜かれていくのは、2コーナーまではトップ3名のブリヂストン勢を1秒後方から観察するように4番手を走行していたフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシだった。
最後尾まで下がったロッシはそのままピットイン、黄色に身を包む多くの熱狂的な地元ロッシファンの前で、諦めたという仕草を見せながらリタイアを喫し、ストーナーとの年間タイトル争いの中で決して落とす事ができなかったレースをノーポイントで終えた。
■ロッシ「順位は挽回できると思っていた」
「最初からタイヤがあまり温まっていない感じだったので、スタート直後に順位を落としたが、それ以外はとても調子が良かったし、安定していいリズムが得られていたので、タイヤの温度さえ上がれば順位を挽回できると思っていた。」とロッシは述べ、後半から追い抜きを開始すべく、自信を持って先頭の3台の後ろにつけていた事を明かしている。
■エンジンはブルノ合同テストで試した新型を使用
マシンのエンジントラブルについてロッシは「でも5ラップ目に入って激しいブレーキングをした途端、何かが突然消えたような感触がして、そこで自分のレースは終わってしまった。今回使用したエンジンは前回のブルノ合同テストで使ったものと同じだが、今週のプラクティスではいい感触が得られていた。故障の原因は分かっていないので、チームのエンジニアたちの調査結果を待ちたい」とコメントしている。
■選択を迫られるロッシ
年間タイトルがこれで非常に厳しい状況になったと述べるロッシは「今日のミサノで勝てたら本当に大きな意味があったでしょう。不運としか言えない。特に今週はレースウイークを通して速く走れていたので、今日はいい結果を期待していた」と残念な気持ちを顕わにしている。
また、シーズン残りの戦いについては「こういう悪い状況に陥った場合の選択肢は2つある。全部諦めてしまうか、すぐに仕事を再開して以前よりも必死に頑張るかのどちらか。自分とチーム、エンジニア、それにヤマハに関係する全てのメンバーがいずれこの選択を迫られるが、まだ5レース残っているので今は頑張り続けるのみ」と語っており、次戦に向けて、まだ挑戦への姿勢は崩さなかった。
■ブリビオ監督「まだ原因は不明」
また、フィアット・ヤマハのチーム監督であるダビデ・ブリビオは「今日は新しいエンジンを使用したが、残念ながら何かが悪い方向に進んでしまった。まだ何が悪かったのか、正確に把握はできてないが、新しく導入したテクノロジーとは関係のない部分が原因かもしれない。まだ調査は必要だが、レースではこういう事態も発生するが、自分たちに勝つ力はあると信じているので、挑戦をこのまま続けるしかない」とコメントしている。
■ミシュラン期待のメンバーが全員脱落
ロッシを含むミシュラン期待のメンバーのほぼ全員がトップ争いから脱落した6ラップ目、トップを争うブリヂストン勢3名の間に順位変動が発生した。3番手を走行していたバーミューレンは2コーナーでホプキンスのインを奪うと2番手に浮上しストーナーの追撃を開始。
■3番手に後退しチームメイトを追うホプキンス
ここまでバーミューレンと争うようにファーステストを記録してきたホプキンスは3番手に後退し、チームメイトを必死に追う。
■ファーステストを連発してストーナーを追うバーミューレン
2番手となったバーミューレンはこの時点のファーステストとなる1分34秒709を記録するが、先頭のストーナーもコーナーからの激しい立ち上がり加速を見せ、ハイペースのまま逃げ続けている。
10ラップ目の順位は先頭にストーナー、1.1秒後方の2番手にはバーミューレン、さらに0.8秒後方には3番手のホプキンス。10秒後方には4番手のメランドリ、その0.7秒後方となる5番手のポジションではカピロッシがメランドリを必死に追い続けているが、その差は全く変化しない。
■タイヤの不調から無理のできなくなるエドワーズ
6番手を走行するチェカの背後では、リアタイヤの左側面のグリップが極端に低下したというエドワーズがウエストと7番手を争い、その真後ろには9番手に浮上してきたバロスと、そのバロスとの接触ギリギリのバトルを見せるエリアスがつけている。
中間グループのペースよりもやや遅い中野選手はギュントーリと11番手を争い、さらに後方には12番手の玉田選手、13番手のホフマン、14番手のヘイデンと15番手のカーチス・ロバーツが続いた。
■ヘイデンを追うカーチスが無理をして2度目のコースアウト
ここで限界走行を続けて必死にヘイデンを追い続けていたカーチス・ロバーツは左鋭角コーナーを曲がりきれずにこのレース2度目のコースアウト。再び走行を再開したカーチスは「コースアウトしてヘイデンと大差が開いてしまい残念。オープニングラップのコースアウトは不運だったが、結局最後には自分のミスでレースを終わらせてしまった。その後も走り続けたのはポイントが欲しかったからで、さもなければピットインして自分にとどめを刺していた」とコメント。
■先頭の2台から約1秒落ちのペースになるホプキンス
11ラップ目、先頭のストーナーと2番手のバーミューレンは、0.8秒弱の距離を保ちながら揃って1分34秒7台のハイペースを維持しているが、その後方3番手を走るホプキンスは1分35秒5までペースを落としている。
■膠着状態のイタリア人2名、背後から追い上げるバロス
4番手のメランドリの0.2秒背後には5番手のカピロッシ、さらにその0.2秒背後には65番手のチェカがつけ、この3台は膠着状態のまま順位を入れ替える事無く走行を続けている。7番手のエドワーズの背後にはウエストを交わした8番手のバロスが迫る。
■ひざのバンクセンサーが取れかけて調子を崩すホプキンス
バロスがエドワーズを交わして7番手に浮上した15ラップ目、ここで2番手のバーミューレンの3秒後方を走行していた3番手のホプキンスは、ひざのバンクセンサーが取れかけるというアクシデントに見舞われており、手でそれを一度外し、再度正しい位置につけなおすという作業を走りながら行っている。この影響により、一気にバーミューレンとホプキンスの距離は7秒近くまで開き、先頭集団はストーナーとバーミューレンの2台に絞られ、ホプキンスは単独3位となった。
■カピロッシの追撃に入ろうとしたバロスがスローダウン
7番手を争う中間グループがバロス、エドワーズ、ウエスト、エリアスの順になり、調子を上げるバロスがこの集団から抜け出そうとした16ラップ目、突然バロスはマシンの電気系トラブルに見舞われてスローダウンし、このレース4人目となるリタイアを喫する事になってしまった。グラベルの上で動かなくなったマシンに跨りたたずむバロス。
■バロス「電気系トラブルとは・・・」
「午前に仕上げたセッティングの調子が良く、スタートでポジションを挽回する事もできたので高い結果が狙えると信じていたのに電気系のトラブルとは残念。レースウイーク中のチームの頑張りがこれで台無しになってしまった。すごく納得のいかない出来事だし、チームのみんなには申し訳なく思う」と、激しい追い上げもむなしくリタイアしたバロスはレース後にコメントした。
■7位集団からエドワーズが脱落、意地を見せるエリアスとウエスト
18ラップ目、さらにタイヤの調子が悪くなったエドワーズがウエストとエリアスに交わされて9番手に後退し、その後の7番手争いはウエストとエリアスの2名に絞られ、この2台は最後まで一進一退の攻防を見せる。
20ラップ目の順位は先頭にストーナー、2.2秒後方に2番手のバーミューレン、その8秒後方に3番手のホプキンス、さらに10秒後方には4番手のメランドリ、5番手のカピロッシ、6番手のチェカ。
チェカの8秒後方には7番手のウエストと8番手のエリアス、その2秒後方に9番手のエドワーズ、さらに1秒後方には10番手の中野選手。
■ペースを落とす中野選手の背後に迫るホフマン
徐々にペースを上げる11番手のホフマンはタイヤが消耗した中野選手の3秒後方に迫り、その6秒後方には12番手のギュントリーリ、13番手の玉田選手、14番手のヘイデン、15番手のロバーツが続く。
■ヘイデンが玉田選手を交わし13番手に
21ラップ目にヘイデンは玉田選手をとらえ、最終コーナーでインを奪い13番手にまで順位を挽回。玉田選手は14番手に後退した。
■逃げるウエストに激しいアタックを繰り返すエリアス
25ラップ目、しぶとくウエストの背後につけて走行していた8番手のエリアスは、10コーナー入り口でついにウエストに並びかけたが、やや膨らんだエリアスのイン側をウエストがすぐに奪い返す。そのまま必死に逃げ続けるウエストの背後に再びエリアスは襲いかかり、26ラップ目の1コーナーでエリアスは7番手に浮上。ウエストは8番手に後退した。
■ウエスト「エリアスに背後から弱点を観察されてしまった」
ウエストは「エリアスには背後から弱点を観察されてしまった。でも、レース中の大半は彼を抑える事ができていたので、それがせめてもの自分への慰め」とレース後にコメントしており、非常に悔しそうだ。
■中野選手が第2戦以来となるトップ10圏内を確保
その後はストーナーが2番手のバーミューレンを5秒引き離してトップを維持したまま、順位変動がどこにも起きる事なくレースは最終ラップを迎え、ここでホフマンが中野選手を交わして一時的に10番手に浮上したものの、最終的には中野選手がブレーキングでホフマンを抜き返し、第2戦のスペインGP以来となるトップ10圏内を確保している。
■ルイス・ダンティーン「ホフは惜しかったが中野も優秀なライダー」
中野選手が2003年に所属していたダンティーン・チームのオーナーであるルイス・ダンティーンは、「あの深刻な怪我からの復帰戦でホフはトップ10入りを果たすところだったが、シンヤも優れたライダーなのでそれは成らなかった」とコメント。
■ストーナーが今期8回目の優勝
28周のレースを走りきり、最初にチェッカーを受けて3回連続の勝利を獲得したのは、今回もブリヂストンを履くドゥカティーのケーシー・ストーナーだった。ストーナーはドゥカティーの初の母国優勝を今期8回目の圧倒的な勝利で飾っている。
■2001年以来の快挙、スズキが2名揃っての表彰台獲得
また、ストーナーに続き2位と3位でチェッカーを受け、スズキにとっては2001年以来であり、GSV-Rになってからは初となる2名同時表彰台の快挙を成し遂げたのは、もう悪条件のマジシャンとは呼ばせない、今年はドライでも速く、今期4回目の表彰台となる2位のクリス・バーミューレンと、怪我と戦い続けた苦節5年間、昨年までは常に表彰台まであと一歩の所に手が届かなかったが、今期はすでに3度目の表彰台となり、シャンパンファイトに向けて小道具まで用意する余裕を見せるようになったジョン・ホプキンスだ。
■パルクフェルメで健闘を称え合う水色のふたり
3位チェッカーと同時に誰よりも高々と安定したいつものウイリーを見せるジョン・ホプキンスは、パルク・フェルメに戻るとすぐに、チームメイトのクリス・バーミューレンと抱き合っている。レース終了後のパルク・フェルメの中で水色の2人がお互いの健闘を称え合うという、この見慣れない衝撃的な光景を冬季シーズンの前に予想した人は少なかっただろう。
■ホンダとヤマハを抑えてチーム・ランキング2位に浮上するか?
さらにリズラ・スズキは、チーム部門ランキング2位のフィアット・ヤマハに僅か2ポイント差にまで迫っており、今シーズンをヤマハ・ワークスとホンダ・ワークスよりも上位のランキングで終える可能性も少なくない状況にある。
■初日の経験から水難対策は万全のホプキンス
オーストラリア国旗2旗とアメリカ国旗1旗がたなびくイタリアの表彰台の上では、頑丈な水よけのゴーグルをつけたホプキンスがストーナーに飛びかかり、シャンパンの集中砲火を浴びせかけている。豪雨により洪水状態となった1日目のミサノでシュノーケルを探すなど、水難対策には万全の装備を誇るリズラ・スズキのライダーに対し、ストーナーはなすすべ無くびしょ濡れだ。
■年間タイトルに大手をかけたストーナー
今期3回目のポール・トゥー・ウインを達成し、今回ノーポイントに終わったランキング2位のバレンティーノ・ロッシを85ポイント、同じくノーポイントに終わったランキング3位のダニ・ペドロサを103ポイントの大差で引き離したケーシー・ストーナーは、ロッシとペドロサがリタイアしても、レースの緊張感に変わりはなかったとコメントしている。
■ストーナー「ロッシとペドロサがリタイアしても緊張感は同じ」
「今日はバレンティーノとダニが不運に見舞われてしまったが、自分は走りに集中していたので緊張感が途切れる事はなかった。それに今日は暑くて大変な一日だったので、ミスを防ぐには多くの集中力が必要だった。」とストーナー。
また、今回の優勝により年間タイトルに大手をかけたストーナーは今期の残り5レースに向けて「自分は毎年シーズンの後半戦の方が強さを発揮できる方だと思うので、残りのレースでもいい戦いができる事を期待しているし、実際どうなるか楽しみ。ドゥカティーのマシンは乗る度に感触が良くなるので、より速く走れるようになる」と余裕のコメントの残しており、シーズン最後まで全力で戦い抜く構えを示した。
■ドゥカティー社CEO「情熱の地元勝利」
ドゥカティー・モーターのCEOに今期から就任したガブリエーレ・デル・トルキオは、ドゥカティーMotoGPプロジェクトにとっての記念すべき初の母国勝利となった今回のレースについて、「ドゥカティーがイタリアのレースで優勝したのは、MotoGPでは今回が初めて。感動的であり、素晴らしい気分を味わった。この勝利はケーシーという偉大なチャンピオンの力によるものであるのと同時に、このチームに関わる全てのメンバーの努力の結果。今日はチームの全員の目に情熱の炎が浮かんでいた。」と述べ、ストーナーをはじめとするチームの関係者全員の勝利を称えた。
またデル・トルキオは、「私たちは重要な目標の達成に向けて、真面目に期待を抱く事ができるようにななった。イタリアのファクトリー・チームであるドゥカティーが誰よりも上位に立つのを見るのは本当に誇らしい」と述べ、ドゥカティーにとって初の年間タイトルの獲得が現実のものとして目前に迫った事をコメントにつけ加えている。
■バーミューレン「ジョンに勝てて嬉しい」
今期4回目の表彰台を獲得し、年間ランキングは上位のペドロサと23ポイント差の単独4位となったクリス・バーミューレンは、ドライ路面での2度目の2位表彰台に非常に満足すると同時に、来期のカワサキへの移籍が決定しているチームメイトのジョン・ホプキンスよりも高い位置に立てた事を喜んでいる。
「表彰台に乗れて本当に満足。リズラ・スズキの2名同時表彰台はあり得ると今年の早い時期にコメントしたが、それを実際に証明できてすごく嬉しい。ジョンの前でチェッカーが切れた事を当然嬉しく思うが、彼にも、チームの全員にも、この素晴らしい結果に対し祝福の言葉を贈りたい。」とバーミューレン。
■ホプキンス「クリスとケーシーは猛烈ペース」
ブルノから2戦連続の表彰台を獲得したジョン・ホプキンスは、今日はストーナーとバーミューレンの速いペースについていくのが大変だったが、2列目からのスタートを成功させて1コーナーの事故を回避できて良かったとしている。
「リズラ・スズキの2名が揃って表彰台に乗った訳だから今日は決して悪い日じゃない!今日はスタートがうまくいって、運良く1コーナーのアクシデントを回避する事もできた。後ろにクリスが迫っているのは知っていたが、インを奪われて前に出られてしまった。猛烈ペースで走り続けるクリスとケーシーをどうする事もできなかったが、今回の結果はチームとスズキのためには非常に満足」とホプキンス。
■今期は圧倒的優位を誇るブリヂストンがトップ5を独占
MotoGPクラス初となったミサノ・サーキットのアスファルトでも、今期は圧倒的な強さを誇るブリヂストンが表彰台を余裕で独占する事になった。惜しくも表彰台を逃した4位のマルコ・メランドリと5位のロリス・カピロッシという2名の地元勢もブリヂストン・ユーザーであり、今回はミシュラン勢期待のペドロサ、ヘイデン、ロッシの3名が揃って不運なレースをした事もあるが、優勝したストーナーから5位のカピロッシまでの全員がブリヂストンユーザーだ。
■世間の風潮に反論するポール・デニング
ブリヂストンが圧勝する度にタイヤレギュレーションに関する来期に向けての様々な憶測や、ストーナーがマシンとタイヤの面で優位性を持ちすぎだとする意見が一部で上がるが、この風潮に対してリズラ・スズキのチーム監督であるポール・デニングは、今期に最も他と異なるのはタイヤやマシンではなくストーナー本人であると反論する。
■デニング監督「必要なのは議論ではなく打倒ケーシーへの努力」
「私たちリズラ・スズキから、信じられないほどの素晴らしい活躍を今日もまた見せつけたケーシー・ストーナーに祝福の言葉を贈りたい。今シーズンのMotoGPについて、新タイヤレギュレーションやエンジン性能など、その他意味のない議論を多く耳にするが、今シーズンに入り他と異なるのはケーシー本人だと私は信じている。私たちは今後も最大限の努力を払い、自分たちの実力を高める事でケーシーに勝ちたいと考えているし、他のチームにとっても今必要なのはその努力につきるのではないかと思う。」とデニング監督。
■14年前の旧ミサノで勝利を飾ったのはダンロップ
ちなみに、14年前の旧ミサノ最後のグランプリにおいて、最高峰500ccクラスで勝利を獲得したのは、ダンロップを履くマルボロ・ヤマハのルカ・カダローラだった。また、今期にダンロップを履くTECH3ヤマハの玉田誠選手は、苦しんだミサノのレースウイークを最終的にはポイント圏内の14位で終えている。
■サンマリノ・リミニ・リビエラGPのレース結果
以下に、サンマリノ・リミニ・リビエラGPの決勝レース結果を示す(各ライダーおよびチーム関係者の詳細コメントはこちらの記事を参照の事)。
1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ デスモセディチGP7 44分34秒720(28周)
2) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 44分39秒571(28周)
3) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 44分50秒722(28周)
4) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 44分57秒457(28周)
5) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ デスモセディチGP7 44分59秒507(28周)
6) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 45分09秒706(28周)
7) トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V 45分15秒616(28周)
8) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 45分16秒494(28周)
9) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 45分21秒866(28周)
10) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 45分23秒528(28周)
11) アレックス・ホフマン GER ダンティーン デスモセディチGP7 45分24秒019(28周)
12) シルバン・ギュントーリ FRA ヤマハTech3 YZR-M1 45分43秒896(28周)
13) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 45分55秒144(28周)
14) 玉田誠 JPN ヤマハTech3 YZR-M1 46分08秒943(28周)
15) カーチス・ロバーツ USA チーム・ロバーツ KR212V 45分14秒795(27周)
-) アレックス・バロス BRA ダンティーン デスモセディチGP7 24分17秒361(15周)
-) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 8分58秒083(5周)
-) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR -分-秒-(0周)
-) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V -分-秒-(0周)
・決勝時の気温は26度、路面温度は42度、湿度は48%。路面状況はドライ。
・ミサノのベストラップレコード(800cc)は今回C.ストーナーが記録した1分33秒918。
・ミサノのサーキットレコード(800cc)は今回C.ストーナーが記録した1分34秒649。
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