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サンマリノGP、レース後の全ライダーと各チームの詳細コメント
インテリマーク編集部
2007年9月5日

以下に、9月2日に行われたサンマリノGP終了後のMotoGPクラス全ライダー、およびチーム関係者のコメントを紹介する(サンマリノGPのレース詳細内容はこちらの記事を参照の事)。
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■優勝)ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチ

シーズンはまだ続きますから、各レースを着実に戦うだけです。

写真今日はバレンティーノ(ロッシ)とダニ(ペドロサ)に不運な出来事が起こりましたが、自分は前で走りに集中していましたし、緊張感が途切れる事はありませんでした。それに今日は本当に暑くて大変な一日だったので、ミスをしないようにするには多くの集中力が必要でした。

自分にとっては最高の勝利です。昨日はあまり自信を持っていませんでしたが、今日スターティング・グリッドにつくまでにはセッティングに自信を回復していました。全てが順調でしたね。スタートにも成功して、そこで後続との差を開く事もできました。

今日はものすごく難しいレースになると予想していたので、もし先頭集団が形成されたら、そこから抜け出して直接バトルする相手を減らす事が今回の作戦でした。

チームはレースウイークを通して素晴らしい仕事をしてくれましたし、彼らに戦いをリードしてもらったような感じです。それに今回のようなレース展開の時には、自分に少しでも時間があればトレーニングを毎回手伝ってくれる自分のトレーナーのアンソニーに改めて感謝したくなります。

自分はだいたいシーズンの後半戦の方が強さを発揮できる方なので、残りのレースでもさらにいい戦いができる事を期待していますが、実際どうなるか楽しみです。ドゥカティーのマシンは乗る度に感触が良くなって、より速く走れるようになるんです。

●ドゥカティー社CEO:ガブリエーレ・デル・トルキオ

ドゥカティーがイタリアのレースで優勝したのは、MotoGPでは今回が初めての事ですから、感動的に素晴らしい気分を味わいました。私たちにとって、これは大変に嬉しい出来事です。
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この勝利はケーシーという偉大なチャンピオンの力によるものであるのと同時に、クラウディオ・ドメニカリ(ドゥカティー・コルセCEO)やフィリッポ・プレジオーシ(ドゥカティー・コルセ技術責任者)、それにリビオ・スッポ(ドゥカティーMotoGPプロジェクト監督)など、このチームに関わる全ての素晴らしいメンバーの努力の結果でもあります。今日はチームの全員の目に情熱の炎が浮かんでいましたね。

イタリアでの勝利により、ケーシーは85ポイントの大差で年間ランキングをリードする事になりましたから、私たちは重要な目標の達成に向けて、真面目に期待を抱く事ができるようになりました。

イタリアのファクトリー・チームであるドゥカティーが誰よりも上位に立つのを見れるのは、何か非常に誇らしい事です。


■2位)クリス・バーミューレン リズラ・スズキ GSV-R

表彰台に乗れて本当に満足です。今年の早い時期に2台のリズラ・スズキが同時に揃って表彰台をシーズン終盤までには獲得できると言いましたが、それを実際に証明できてすごく嬉しいですね。

写真ジョンの前でチェッカーが切れた事を当然嬉しく思いますが、彼にも、そしてチームの全員にも、この素晴らしい結果に対しておめでとうの言葉を伝えたいです。

ここに来た時に自分たちには何1つデータはありませんでしたが、スズキとブリヂストンが共に素晴らしい仕事を進めてくれたおかげで、新しいサーキットに適応できる優れたパッケージを仕上げる事ができました。

このサーキットは追い抜きが難しいので、最初に前に出られなくなるのが一番心配でしたが、今回は3列目からのスタートがうまくいって本当に良かったです。それで序盤に4位までポジションを上げる事はできましたが、そこからはまだジョンとバレンティーノというパドック内でも最強と言える2名を抜かなければ前に出られない状態でした。

この2人を交わしてからはケーシーをつかまえようと頑張り、実際なんとかなりそうだと思いましたが、どうも自分はリアタイヤを激しく使いすぎてしまったようで、終盤に入ってからは少し引き離される事になりました。

今回もまた、トムと自分の全てのクルーに感謝の気持ちを伝えたいと思います。また同時に、ブリヂストンの全てのスタッフのレースウイークを通しての頑張りにも感謝しています。

●リズラ・スズキ・チーム監督:ポール・デニング

MotoGPの世界でスズキがトップレベルへの復帰を果たしたという印を、今回も歴史に刻む事になりましたね。

スズキが2名揃って表彰台に乗るのは2001年以来の事ですし、4ストロークエンジンになってからは史上初です。これはスズキをはじめ、チームのクルー、ライダー、ブリヂストン、そして全てのテクニカル・パートナーたちの必死の努力のたまものです。
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リズラ・スズキMotoGPチームは、現在チーム部門のポイントランキングではフィアット・ヤマハ・チームの僅か2ポイント差の背後に迫りました。ここ最近の2名のライダーの活躍があれば、シーズン残りのレースを通してランキング2位に浮上する可能性は十分にあります。

ここまでの流れは、私たちの2008年シーズンに向けての自信を大きく高めるものです。この場を借りて、チームに関係した全てのメンバーの素晴らしい仕事ぶりを称えたいと思います。

また、私たちリズラ・スズキは、信じられないほどの素晴らしい活躍を今日もまた見せつけたケーシー・ストーナーに祝福の言葉を贈ります。今シーズンのMotoGPについて、新タイヤレギュレーションやエンジン性能など、その他意味のない議論を多く耳にしますが、今シーズンに入り他と異なるのはケーシー本人だと私は信じています。

私たちは今後も最大限の努力を払い、自分たちの実力を高める事でケーシーを負かせるようになろうと考えています。他の誰もが今行うべき事は、それにつきるのではないかと思います。


■3位)ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R

何と言ってもリズラ・スズキの2名が揃って表彰台に乗った訳ですから、今日は決して悪い日じゃありませんよ!今日はスタートの成功が不可欠でしたがそれもうまくいって、運良く1コーナーのアクシデントを回避する事もできました。

写真ブリヂストンタイヤの調子は本当に最初から良くて、おまけにバイクも好感触だったので、レースの序盤はできる限り長い間ケーシーにひっついて行こうと思いましたが、高速右コーナーの進入で激しく攻めすぎてしまい、フロントが大きく滑るという危険な目に遭ったんです。この時にちょっとびびってペースを下げてしまったので、いくらかタイムをロスする結果になりました。

後ろにクリスが迫っているのが音で分かりましたが、そこで彼にインを奪われ、前に出られてしまいました。クリスがすごく早いペースなのは知っていたので、彼の後ろにできる限りついていこうと頑張ったんですが、途中でひざのバンクセンサーが緩むという問題が発生してしまい、自分で一度外してから装着しなおすという羽目になったんです!

つまりここで自分は置いて行かれてしまい、地獄のようなペースで走り続けるクリスとケーシーをそれからどうする事もできませんでした。

今回の順位が獲得できてチームとスズキのためには満足です。今日のマシンはすごい性能を発揮してくれましたので、明日のテストではさらに改善が進むように頑張ってみます。その次はエストリルですが、あそこにはかなり高い期待感を持っていますよ!


■4位)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V

自分の体調とスターティング・グリッドの位置を考えれば、これ以上の結果は望めませんでした。

午前のウォームアップではマシンに多くの調整を加えましたが、自分たちが期待するような効果は得られなかったので、そこからさらに色々な変更を加えて、レースには大きく異なるセッティングで挑む事になりました。
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結局レースではいい走りができるようになったので、チームのみんなには土曜日のフリー・プラクティスで自分の犯したミスを深く謝りたいです。今週はもっと改善を進める事が本当はできていた筈ですからね。

チームが提供してくれたバイクはすごく好調でしたし、ブリヂストンタイヤもいいタイヤをここに間に合わせてくれました。パッケージ全体から好感触が得られたおかげで、体調の問題にもかかわらず、すごく楽に走れたんです。

ウエストを交わし、さらにエドワーズに続いてカピロッシを交わしてからは、レースの終わりまでのほとんどの時間を1人きりで走りました。ロリスは近い所を走っていましたが、大半は自分の走りに集中し、最後の数周でまた激しく攻めて4位のポジションを確実なものにする事ができました。

ここは楽しめるサーキットだと思います。ただ、追い抜き箇所はあまりありませんね。


■5位)ロリス・カピロッシ ドゥカティ デスモセディチ

難しいレースウイークだったので、昨日は5位になれるなんて思ってもいませんでした。

写真セッティングにはかなり苦しみましたね。バイクのコーナリング性能を上げる事ができず、低速コーナーで十分な速度が得られていませんでした。でも、午前のウォームアップの時にセッティングを大きく変更した事で、マシンの感触が大幅に改善されたんです。それでレースに向けての作業をもう少し続けようと決めて、最終的にはレースウイークを通して一番いい状態にマシンを仕上げる事ができました。

5列目からのスタートは楽なものではありませんでしたが、スタートがうまくいって、その後はマルコとの戦いになり、最後には5位で完走する事ができました。レースウイーク中の苦労を考えれば悪い結果ではなかったと思います。


■6位)カルロス・チェカ ホンダ・LCR RC212V

今の状況を考えれば今回の結果にはすごく満足ですし、エンジンを改良してくれたホンダ、およびシャシーとタイヤのセッティングを改善してくれたチームに感謝しています。
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エドワーズとウエストを交わした後はロリスと一緒に走り、彼のリアタイヤの真後ろに一度は迫りましたが、コーナーで自分のバイクのフロントが押し出され気味の挙動になってきてしまい、徐々に引き離され始めました。

そこからエンジン・マッピングの調整を色々試みましたが、最終的には6位のポジション確保に気持ちを切り替え、今回のミシュランライダーの中では一番高い成績を確保する事ができました。


■7位)トニ・エリアス ホンダ・グレッシーニ RC212V
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この結果には満足しています。午前のウォームアップでバイクの調子をかなり改善できたので、自分のペースをあげる事ができるようになりました。

左足が痛かったので、今は本当に疲れ切っています。特にレース後半が厳しかったですね。今の体調を考えるとミサノはすごく体力的に辛いサーキットですが、なんとか前の集団にくっついてポジションを挽回できるように頑張りました。

エストリルの前に貴重な2週間の休みがまた取れますね。



■8位)アンソニー・ウエスト カワサキ ZX-RR

スタートがそれほど悪くなかったので、1コーナーに差し掛かった時の順位はかなり良くなっていました。続く2コーナーへの切り返しの最中に何人か空を飛んでいくのが目に入りましたけどね。
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レース序盤の周回はあまり走りに自信が持てない状態でした。実際のところ、レースを通してバイクの感触に少し問題を抱えていたので、正直今回はかなり難しい戦いでした。問題は些細な事でしたが、それでも狭くてタイトなコースでバイクと格闘するには辛い状況だったんです。

ブルノの時も全く同じでしたが、終盤に追い抜いていったエリアスがちょっとばかり目障りでしたね!レース中の大半は彼を抑える事ができていたのがせめてもの自分への慰めですが、彼は多分、こっちがコースのある区間でバイクと格闘していたのを分かっていて、それで背後につけてチャンスをうかがっていたんだと思います。結局は、レース終盤に入ってタイヤがかなり消耗してしまい、彼を抑えきる事ができませんでした。

ただ、トップ10以内はそんなに悪い結果ではないし、喜ぶべき成績でしょう。またポイントも獲得できましたしね。

今日抱えたような小さな問題を解消できれば、さらに上の成績が狙えるようになるでしょうし、レース終盤の調子をもっと改善できると思います。常にいくつかの課題には取り組んでいますし、明日のテストの時間を使って改善をさらに進めておきたいです。


■9位)コーリン・エドワーズ フィアット・ヤマハ YZR-M1

写真ストートはうまくいきましたし、ヘイデンとド・ピュニエの乱闘騒ぎを避ける事もなんとかできました。

チェカは2回ばかり自分を危うく押し出すところでした。2回目の時には大回りをして避けたんですが、その隙にウエストと他の何人かに入り込まれたんです。気を取り直してウエストに奪われた仕事を取り返そうと頑張りましたが、残念ながらタイヤの左側面に問題が発生して、そこからグリップが全く得られなくなりました。

ここは方向転換の激しい場所が多いんです。1コーナーから2コーナーにかけて、それから4コーナーから5コーナーにかけてもそうですが、左に切り返す度にすごく怖い思いをしました。

生き残るためには自分のペースを調整するしかなく、そこからはポイント獲得を目標とする以外に術がありませんでした。正直、今日は本当につまらなかったですね!


■10位)中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V

スタートはそれほど悪くなかったと思います。2コーナーの事故は無事に回避する事ができましたし、その時に何人かを抜く事もできたので問題はありませんでした。
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レース中盤の自分のラップタイムはレースウイーク中を通して一番いいタイムだったので、状況は悪くない感じでした。レース終盤にはコーリン・エドワーズを追いかけようと頑張りましたが、彼との距離を縮める事はできていません。最後の何周かは少しリズムを崩してしまいアレックス・ホフマンに交わされましたが、最後に彼がミスをしてくれたおかげで10位のポジションを守ってチェッカーを受ける事はできました。

午前中に調整を加えてからバイクの調子はだいぶ良くなり、フロントまわりからもいい感触が得られていたのでラップタイムを改善する事ができたんです。セッティングも全体的に悪くありませんでした。

フリー・プラクティスでの状況と落胆を思えば、トップ10入りは今週の目標でしたし、悪くはないと思います。

●コニカミノルタ・ホンダ・オーナー:ジャンルカ・モンティロン

レース序盤にトップの3名は、他のライダーたちとは全く異なるペースで走る事ができていたと思います。
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目の前で転倒のアクシデントが発生した時、シンヤ(中野選手)はいくつかポジションをあげる事ができましたが、彼の思い通りに激しく攻めて走る事はできていません。シンヤのリズムはそんなに悪くはありませんでしたが、中間位置を走るグループのペースよりも若干遅れ気味でした。

チェコから提供された新しいシャシーやエンジンパーツを使用して今回はよりいいレースの経験を増やす事ができましたし、状況は少しですが良くなってきています。ただ、今後の各レースを通し、もっと安定して成績を上げられるようにしていかなければなりません。

今日の私たちはミシュランユーザーの中では3番目のチームでしたが、この結果からも分かる通り、今はタイヤの仕上がりがレースに大きな影響力を持っており、現在の自分たちにはそこから優位性を得る事ができない状況にあります。

もちろん私たちはテクニカル・パートナーであるHRCとミシュランを今でも信じていますから、次のレースに向けて集中していきたいと思います。

●コニカミノルタ・ホンダ技術責任者:ジュリオ・ベルナルデッレ

今日の午前中は全体のセッティング調整がうまくいき、リアに柔らかめのタイヤを試してみたら調子が上がりました。この時のシンヤのラップタイムは予選タイヤの時とそれほど大きく変わりませんでした。
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ただ、午前で使ったタイヤをレースで使用するのは無理だったので、以前の他のタイヤに戻しましたが、途中でグリップに問題が発生してしまい、レースの最後までは持ちませんでした。

今回はトップ10入りを果たす事はできました。これは他のライダーが何人も完走できなかったためですが、それでも改良型RC212Vでのレース経験を増やす事はできましたので、次戦のポルトガルでは全体の性能をもっと上げられるようにしたいと思います。


■11位)アレックス・ホフマン ダンティーン デスモセディチ
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いいレースができたとは思いますが、結果には全然満足できません。

今回は過去に経験した中でも体力的には人生の中で一番辛いレースでした。最終ラップで中野を交わす事ができたのに、手が完全にへばってハード・ブレーキングができずに中野にポジションを奪い返されてしまいました。

エストリルまでの間は少し休む事ができそうですから、いい成績が狙えるようにしっかり備えて、どこまでできるか頑張ってみます。

●プラマック・ダンティーン監督:ルイス・ダンティーン

写真自分たちにとっては難しいレースウイークでした。ただ、バロスは電気系のトラブルさえなければ好位置でレースを終える事ができていたと思います。バロスは6位かそれ以上の成績を確保する勢いでしたから、この結果は本当に残念でした。

彼やエンジニア、およびチーム関係者に申し訳なく思います。でもレースではこういう事も起こるんです。

ホフマンはあの深刻な手の怪我からの復帰を果たし、彼の高い身体能力を十分にアピールできたと思います。チェッカーを受けるまでの間、ずっと激しいバトルを見せてくれましたからね!ホフはあとちょっとでトップ10入りを果たすところでしたが、シンヤも優れたライダーですから、それは成りませんでした。

次戦ではチームの持てる力の全てを出し切って戦う準備が整うと思います。


■12位)シルバン・ギュントーリ ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1

写真今回のレースはブルノの時と似たような感じでした。予選用のパッケージがいい状態にある事を今回も証明しましたしね。ただ、リアのレースタイヤに十分なグリップと耐久性が確保できていなかったので、決勝ではかなり苦しむだろうと予想していましたが、実際のレース内容は悪くはなかったです。

スタートがうまくいって、最初の12周は中野といいバトルをしながら一緒に前方の集団を捕らえる事ができましたが、それ以降はリアのグリップが低下し、集団から引き離され始めたので、レース後半はあまり楽しいものではありませんでした。

後続のライダーたちとは12秒の差があり、彼らとの距離を保つのに十分な速いペースは維持できたので、追いつかれる事はありませんでした。

1つだけ満足できているのは、毎回このバイクで走りながら着実に学習を積み重ねている事です。予選でいいラップタイムを出すのには何が必要かも学ぶ事ができましたしね。

ポルトガルではさらに何か改善できるようにして、レースを最後まで戦えるようにしたいです。

●TECH3ヤマハ監督:エルベ・ポンシャラル

まず最初に、オープニング・ラップのアクシデントおよびバレンティーノの序盤のリタイアにより、ミサノのグランプリ復帰戦が大きな期待に反してあまり見応えのあるレースにならなかった事を、全てのファンの方々に謝りたいと思います。
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また、私たちのチームとしても、今回はレースウイークを通して再び思い通りに物事が進まない状況でした。予選用のパッケージには優れたものを手に入れましたが、レースに向けては何かが欠けている状態です。

今回はレースの終盤まで性能を持続できるような自信の持てるタイヤが見つかっていません。ただ、その状況の中では最善を尽くしたつもりです。

レース用のパッケージの改善を何とか進め、予選と同じように良い結果が得られるようにしたいと願っています。チームは激務をこなし、高い成績が狙えるように全力を尽くしています。


■13位)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ RC212V

何とも言えない心境ですよ。また1コーナーの事故ですからね。

写真せっかく1列目を確保できていた訳ですから、スタートがうまくいかなかった事には言い訳のしようがありません。最近はすごくいいスタートが連続してできていたのに、今回は完全にしくじりました。

そこでポジションをいくつか落としてしまい、そのまま1コーナーに進入した直後に自分のレースはほとんど終わってしまいました。

自分のすぐ側で発生したアクシデントの状況は全て認識できていましたが、完全にどこにも逃げ場所がなくなったんです。タイヤバリアに衝突する前にマシンをわざと倒さなければいけないかと思いましたが、運良くそれは免れて転倒だけはせずに済みました。でも、コースに戻った時にはすでにみんなからひどい置き去り状態になっていたんです。

ブルノは好調でしたし、今シーズンは諦めずに走りきれる事を証明してきましたから、明日のテストは頑張って次戦のポルトガルに再び備えたいと思います。


■14位)玉田誠 ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1

最初の12周まではすごくいい感触が得られていて、かなり速いペースで走れていたんですが、その後はリアにトラブルを抱えてしまいました。
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そこから数周はそれ以上悪化する事はなかったんですが、レース終盤にさらにグリップが悪くなって、それからは完走できる事だけを目標に走っている感じでしたね。

厳しいシーズンになってしまいましたが、今期の残りのレースでは何か改善策を見つけて、まわりに何かが起こるのを待つような戦いではなく、他の何人かのライダーたちと最後までバトルができるようにしたいです。


■15位)カーチス・ロバーツ チーム・ロバーツ KR212V

今日の午前のウォームアップの時にはチェコのレース序盤と同じ問題を抱えていて、電子制御システムが正常に機能してくれず、エンジンが最悪の状態に陥っていたんです。その関係で今日はランチコントロールを切っていたので、スタートにはちょっと苦戦しました。

写真1コーナーを通り過ぎたところでド・ピュニエがみんなを相手にボーリングを始めた時に、なぜかホフマンが突然自分の目の前でブレーキをかけたんですよ。理由は知りませんけどね。そこで彼のリアタイヤに接触してコースから外れてしまったんです。

目の前にはニッキー・ヘイデンがいたので一旦追い抜き、その後4周くらいは2人で一緒に走りましたが、彼のバイクの方がかなり速かったので、ブレーキでその差を挽回するのには限界がありました。

ストレートで追い抜かれる度に何度か追いついてアコーディオンみたいに距離を保ちながら限界走行を続けました。再びコースアウトするまではですけどね。その後は大差を広げられていまい、本当にがっかりでした。

その時に少し自分でハンドルを切っていたのかどうか良く分かりませんが、フロントが飛び跳ねるような感じになったままコーナーに飛び込んだので、どうする事もできませんでした。最初に他のライダーの影響でミスをしてグラベルに飛び込んだのは不運でしたが、さらにまた自分のミスで結局レースをほぼ終わりにしてしまいましたね。

その後も走り続けたのは、ポイントが欲しかったからに過ぎませんよ。さもなきゃとっくにピットに戻って自分にとどめを刺してました。

●チーム・ロバーツ監督:チャック・アクスランド

オープニング・ラップの事故の影響でカーチスがグラベルを走行する羽目になりましたから、私たちのレースは非常に早い段階で終わってしましました。
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彼はレースウイークを通して大変な頑張りようだったので、この結果は本当に不運でした。ラップタイムも改善されてきていたし、セッティングの状態も徐々に良くなっていたんです。多分もっといいレースができた筈ですよ。完走者が減ったからではなく、何人かといいバトルをしてポイントを稼げたんじゃないでしょうか。

数レース前の状態と比べれば、長い道のりを経てようやく進歩が得られましたが、それでも今回のようなアクシデントを予想できないのがレースですし、こういう事はしばしば起こります。

明日もここに滞在してテストを行いますから、ミシュランから提供されるタイヤを何本か試して、彼らの開発に貢献できればと思います。


■DNF)アレックス・バロス ダンティーン デスモセディチ

写真午前中にはいい戦いができるセッティングを仕上げましたし、実際にスタートでポジションを挽回する事もできましたので、高い結果が狙えると信じていました。

電気系のトラブルが発生してリタイアする事になり本当に残念です。レースウイーク中のみんなの頑張りがこれで台無しになってしまいましたからね。すごく納得のいかない出来事でしたし、チームのみんなには申し訳なく思っています。

エストリルでは全力で今回の結果を取り返せるように頑張り、いいポイントをしっかり獲得したいです。


■DNF)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1

最初からタイヤがあまり温まっていない感じだったので、スタート直後にグリッドの位置よりも順位を落としましたが、それ以外はとても調子が良かったし、安定していいリズムも得られていたので、タイヤの温度さえ上がれば順位を挽回できると思っていました。
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でも5ラップ目に入って激しいブレーキングをした途端、何かが突然消えたような感触がして、そこで自分のレースは終わりました。

今回使用したエンジンは前回のブルノ合同テストで使ったものと同じですが、今週のプラクティスを通してとてもいい感触が得られていたんです。まだ問題が何だったのかは分かっていませんし、チームのエンジニアたちが調査するのを待たなければいけません。

今日のミサノでいい結果が得られていれば素晴らしかったでしょうし、大きな意味があったでしょうね。ここはすごく好みのコースですし、全てのファンの前で本当にいい走りを見せたいと思っていました。これだけたくさんの人がイエローカラーに身を包んでくれるなんて、本当に感動的でしたからね。

ただ、残念ながら、結局今日は勝てない日でしたし、年間タイトルもこれで非常に厳しい状況になってしまいました。

こんなに少ない周回数で壊れてしまうなんてがっかりです。不運としか言えませんね。特に今週はレースウイークを通して速く走れていたので、今日はいい結果を期待していたんです。

こういう悪い状況に陥った場合の選択肢は2つです。全部諦めてしまうか、すぐに仕事を再開して以前よりも必死に頑張るかのどちらかしかありません。いずれ自分とチーム、エンジニア、それにヤマハに関係する全てのメンバーが、この選択を迫られることになるでしょう。

まだレースは残り5回ありますから、今は自分たちの努力に等しい結果を獲得できるように頑張り続けるだけです。ストーナーは今回も彼に相応しい勝利を手にしましたので、彼を称えたいと思います。

エストリルまでの間、自分たちにはやるべき事が山積みです。

●フィアット・ヤマハ・チーム監督:ダビデ・ブリビオ

今日は新しいエンジンを使用しましたが、残念ながら何かが悪い方向に進んでしまいました。まだ何が悪かったのか、正確に把握はできていません。私たちのエンジニアがもう少し時間をかけて調査するまでは、その内容をお伝えする事はできない状態です。

写真新しく導入したテクノロジーとは関係のない部分が原因かもしれませんが、まだ調査は必要ですし、レースではこういう事も発生します。

今回の結果はチームの全員にとって非常に残念な結果だったとしか言えません。特に今日は何千人ものファンがバレンティーノの応援に駆けつけてくれた日ですからね。

今日のコーリンはリアのグリップに問題を抱えており、その中で全力を尽くして走りましたが、彼もその頑張りに見合った結果を得る事ができませんでした。

今はエストリルをターゲットに作業を続けるだけです。ヤマハの全てのエンジニアが私たちの状況を改善しようと必死になって働いてくれている事は分かっていますし、彼らを信じています。

必死に頑張ってくれている全ての人たちに感謝します。自分たちに勝てる力がある事は分かっていますので、挑戦を続けるしかありません。


■DNF)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ ZX-RR

何がどうなったのか分かりませんし、データをチェックする必要があると思います。左コーナーへの進入でバイクの方向を変えようとしたらリアが全てペドロサに接触し、そのまま転んだんです。
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リアブレーキをかけたのかどうかよく覚えていませんので、データを確認すれば何が起きたのかを把握できると思います。

もちろんがっかりです。レースウイークを通して調子がすごく良かったので、最初の2コーナーでレースが終わるなんて本当に残念です。

大きな怪我がなかったのは幸いでした。転んだ瞬間にフットペダルが背中に食い込んだのが痛みますが、これも特に深刻なものではありません。が、ええ、あんまり嬉しくない事だけは間違いありません。

●カワサキ・コンペティション・マネージャー:ミハエル・バルトレミー

ランディーはレースウイークを通して速かったのに、2コーナーの進入でミスを犯し、そこでレースを終えました。今日の彼は表彰台を狙える状態だったのに本当に残念です。また、罪もなくこの転倒に巻き込まれて犠牲者となった2名のライダーには非常に申し訳なく思っています。
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アンソニーにとっても今日は辛いレースでした。ただ、彼は今回もトップ10以内で完走しており、全てのレースでポイントを獲得し続けています。明日もここミサノで終日のテストがありますから、アンソニーと彼のクルーが今回レースで苦しむ事になった小さな問題を解消してくれる事を望みます。

ランディーは今回転倒したにもかかわらず、次戦のエストリルに向けては非常に高い自信を示しています。2名のライダーは揃ってポルトガル・グランプリに高い意欲で挑みますよ。


■DNF)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V

写真今回の転倒は本当に残念です。スタートもうまくいっていたので、あのまま先頭集団と一緒に前へ抜け出せるチャンスでした。

2コーナーをまがった時に内側から追突された事は直後に分かりました。ただ、今回のような事故はレースの最初の数コーナーではいつ発生してもおかしくない事です。特にここみたいに狭いサーキットではなおさらの事ですよ。

不運だったと思うのは、今年に入ってから同じ目に2回も遭遇している事です。トルコでも同じように誰かが追突してきましたからね。今回たった1つ良かったのは、全く怪我を負わなかった事です。

本当にがっかりですが、もう今回の事は忘れて、できる限り高いランキングでシーズンを終えられるように戦い続けたいと思います。ポルトガルではもう少し運にも恵まれるように祈っています。


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