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2007年8月30日
ブルノ合同テストでは精力的に走り込み、ミサノに向けて多くのデータを収集できたというレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンとダニ・ペドロサは、どちらも今週初めて経験するミサノが楽しみで仕方がないという。
■終盤戦に向けて集中力を高めるペドロサ
現在ランキング3位につけるダニ・ペドロサ(168pt)は、ランキング2位のバレンティーノ・ロッシ(186pt)とのポイント差である18ポイントを残り6戦のうちに削り取れるよう、集中力を高めて終盤戦に挑む構えだ。
■シーズン前半の苦悩から抜け出し心身ともに好調のヘイデン
また、シーズン前半はマシンのセッティングが思い通りに進まず苦しみ続けていたニッキー・ヘイデン(89pt)は、HRCから新型シャシーと改良型エンジンを投入されて以来急激に調子を挽回しており、オランダGPから前回のチェコGPまでの4戦のうち3回の3位表彰台を獲得している。
ヘイデンはブルノ合同テストではさらに改良が進んだシャシーやエンジンに好感触を示しており、初めて走るブルノでは金曜日の午前中から速く走れるようにしたいと述べ、心身ともに好調の様子だ。ヘイデンは現在ランキング8位であり、ランキング7位のコーリン・エドワーズ(93pt)との差は4ポイントにまで迫っている。
■ペドロサ「決断力と知性の勝負」
ミサノ・サーキットでのレースシーンは以前にテレビなどで見ているが、実際にコースを走った事はないので今回は非常に楽しみだとコメントするダニ・ペドロサは、過去のデータが全くないサーキットなので、セッティングとタイヤ選びには通常以上の決断力が必要になると考えている。
「まだ一度も行った事がないのでミサノは本当に楽しみです。あそこで行われたレースを見た事は以前に何回かありますから、実際に自分でコースを走ったらどうなるか、すごく興味があります。」とペドロサ。
「今回から周回方向が時計回りになったり、いくつかレイアウトに変更も加えられたようですから、全員が同じ条件で走る事になると思います。また同時に、タイヤ選びやセッティングに関しては決断力や知性が要求されるでしょうね。」
「イタリアのファンはいつも地元ライダーをすごく熱心に応援しますから、今回も素晴らしい雰囲気のレースになるでしょうし、ムジェロの時と同じように特別なレースウイークを経験する事ができそうです。」
「今週もタイヤ選びと路面温度が重要になるでしょうね。ブルノのレースの後の2日間はテストに時間を費やしましたが、あそこで学んだ事が今回のミサノで役に立つと思います。」
「可能な限り高い年間ランキングを獲得するために、今後も頑張り続けるつもりです。ケーシーからはすごい差を開かれているので追いつくのは難しいでしょうが、自分たちは残りの全てのレースでベストが尽くせるように集中力を高めていくだけです。」
■ヘイデン「今回もタイヤ選択が勝敗を左右する」
久しぶりに未経験のサーキットが年間カレンダーに加わり嬉しいと述べるニッキー・ヘイデンは、ミシュランがブリヂストンに大敗したザクセンリンクやラグナ・セカと同様に、今回のミサノもタイヤ選択が勝敗の鍵になると予測している。
「新しいサーキットは本当に楽しみです。もちろん、いろいろ挑戦する事になるとは思いますが。」とヘイデン。
「2〜3年前にも新しいサーキットが年間スケジュールに組み込まれましたが、その後しばらくは追加がありませんでしたからね。ライダーやチームにとって、いいセッティングや作業の方向性を素速く見つけるのは挑戦しがいのある事ですから、早く走ってみたくて仕方がありません。」
「基本的には誰も良くは知らないサーキットだと思います。何人かのイタリア人ライダーは安全検証のために走ったようですが、MotoGPバイクで走ったライダーはまだ1人もいない筈ですからね。」
「今週もいいレースウイークにしたいです。ミサノの雰囲気はものすごくいいって聞きましたし、イタリア人のライダーは耳元でファンの息吹を感じるほどの声援を受けるようですから、きっとものすごいレースウイークになると思います。」
「今回もタイヤ選択が勝敗の鍵を握りそうです。ザクセンリンクやラグナ・セカがそうでしたが、今シーズンは色んなサーキットに行く度に新しい舗装に出くわしていますから、タイヤにかなり流れを左右されますね。」
「ミシュランと素速くいい方向性が見つけられることを願っています。金曜日の午前中から速く走れるようにしておけば、後は日曜日にシグナルが消えた時にどうなるか様子を見るだけですよ。」
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