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2007年7月15日
プライベートな理由で右手を1週間前に骨折した地元ライダーのアレックス・ホフマンは、追い抜き箇所がほとんどないザクセンリンクで獲得した低いグリッド・ポジションには落胆しているものの、無事に2日目の予選を終えており、本日ザクセンリンク・サーキットで行われるドイツGP決勝レースを迎えるのみとなった。
ここでは、初日に引き続き接近したタイムアタック合戦が繰り広げられた昨日7月14日のMotoGPクラス予選後の続報と、各ライダーのレースに向けてのコメントを紹介する(予選の流れはこちらの記事を参照)。
■転倒者や怪我人の情報
この日の予選で大きく目立った転倒者は、セッション残り7分の最終コーナーでフロントを失い転倒したホンダLCRのカルロス・チェカと、セッション終了直後に6コーナーから飛び出し、グラベルをそのまま走りきって奥にあるフェンスに激突したカワサキのランディー・ド・ピュニエの2名だが、幸いこの2名に大きな怪我はなかった。
■ド・ピュニエは背中に痛みがあるものの骨には異常なし
ド・ピュニエは転倒の衝撃により背中の痛みを訴えてはいるが、特に骨折などの致命傷や現在負っているひざや右肩の怪我への影響はなく、問題なく本日のレースには出場する。
■焦るチェカ、他のライダーを確認せずにコースに復帰
なお、チェカは転倒後に倒れたバイクを立て直し、すぐにピットに戻ってからコースに復帰しているが、最終コーナーのグラベルからピットレーンに戻る時に他のライダーのタイムアタックに迷惑をかけている。
チェカは自分の飛び込んだグラベルから反対側にあるピットレーン入り口に戻る際、焦って周りを確認せずに最終コーナーのアスファルトを横切っているが、この時には1本目の予選タイヤを履いてタイムアタックをしていたレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンが最終コーナー目がけて加速をしていた。
■ヘイデン「チェカは勇気がある・・・」
チェカとの衝突を避けるために急ブレーキをかけたヘイデンは「チェカは勇気があるね。確かに自分が同じ立場なら似たような事をするかもしれないけど、少なくとも自分なら周りをよく見てからにしますけど」とコメントしている。
この後、ヘイデンは2本目の予選タイヤでは10コーナーで大回りをしてミスをしており、この日の彼の自己ベストタイムは予選の前半にレースタイヤで記録したタイムとなっている。
■好調のマシンで予選を落とし落胆するチェカ
一方、チェカの方は今回のドイツから手に入れた新型シャシーで高い予選結果を期待していただけに、セッション終盤の転倒について落胆が大きいようだ。「上位に食い込む自信があったので転倒は本当に残念。激しく攻め込みすぎて、フロントから転んでしまった。新型シャシーについてはまだ学んで理解しておきたい事がいくつかあるので、明日はそのセッティングに集中するつもり」とチェカ。
ちなみに、ヘイデンとチェカの2名は隣に並んで5列目から本日の決勝レースをスタートする。
■バロスは初日の怪我の痛みで午前の走行を中断
この日の怪我ではないが、前日午前のフリー・プラクティス1で転倒し、裂傷を負った右手をクリニカ・モバイルで縫ったプラマック・ダンティーンのアレックス・バロスは、この日の予選前のフリー・プラクティス3では激しい痛みのために走行が困難となり、クリニカ・モバイルで再び治療を受けている。
治療後に体調を戻し、午後の予選で8番グリッドを獲得したバロスは、クリニカ・モバイルのスタッフの技術を称賛し、彼らの治療を受ければレースでも最大限の走りができる」と述べ、医療スタッフに感謝の言葉を残した。
■ドイツGP、MotoGPクラス予選の結果
以下に、気温28度、路面温度38度、湿度33%のドライ・セッションとなったMotoGPクラスの予選結果を示す。
1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分22秒384
2) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分22秒388
3) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分22秒397
4) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分22秒539
5) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分22秒561
6) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分22秒605
7) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分22秒615
8) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分22秒897
9) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分22秒958
10) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 1分22秒969
11) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分23秒039
12) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分23秒056
13) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分23秒090
14) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分23秒151
15) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 1分23秒182
16) アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分23秒199
17) ミッシェル・ファブリツィオ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分23秒491
18) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分23秒744
19) カーチス・ロバーツ USA チーム・ロバーツ KR212V 1分24秒209
ザクセンリンクのサーキットレコード(990cc)は2006年にダニ・ペドロサが記録した1分23秒355、ベストラップレコード(990cc)は2006年にダニ・ペドロサが記録した1分21秒815。
■ペドロサとストーナーを警戒するロッシ
この日は予選タイヤに問題を抱えてセッション終盤にタイムを上げる事ができずに、レースは2列目となる6番グリッドからスタートする事になったバレンティーノ・ロッシは、ペドロサのレースウイーク中のロングランのペースを警戒している。なおストーナーについても「当然彼は強敵」とコメントを追加した。
実際、レースウイーク中のレースタイヤでのペースを見る限り、第7戦のカタルーニャで展開されたストーナー、ロッシ、ペドロサの三つどもえの戦いに、今回のレースが発展する可能性は十分にありそうだ。
■エドワーズ「どうにもならなかった」
なお、初日は苦手なザクセンリンクに好感触を示していたロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズは、2日目には調子を落として大きく自信を失っている様子だ。「このサーキットは難しいし、今日はどう頑張っても打開策が見つけらなかった。今晩はデータを分析して原因を追及したい。タイムは初日よりもあがったのに順位はどんどん下がった」と苦しいエドワーズは述べている。
■中野選手は標準パーツのRC212Vで予選10番手に浮上
排気系システムやそのフェアリングまわりを含む新型パーツを手に入れて半年ぶりに上機嫌となったグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリと、新型シャシーを手にした途端に初日のセッションで2番手タイムを記録したホンダLCRのカルロス・チェカを尻目に、今回のドイツGPはシーズン前半戦と変わらない標準パーツのRC212Vで戦っているコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手は、3回のフリー・プラクティスでは総合18位という低迷ぶりに苦しんだが、予選ではチェカやヘイデンよりも高いグリッド位置となる4列目の10番グリッドを確保する事に成功した。
■モンティロン「チームの現状を考えれば悪くない結果」
コニカミノルタ・ホンダのチーム・オーナーであるジャンルカ・モンティロンは、「チームの状況を考えれば今日の結果はそれほど悪くない」とコメントしており、レースへの展望としては「シンヤは第2区間で一番遅いライダーになっているが、第3区間では3番目に速いライダーなので、午前のウォームアップで第2区間の対策を取りたい」としている。
また、チームの技術責任者であるジュリオ・ベルナルデッレは「明日は0.3秒から0.4秒タイムを縮められるように頑張りたい。それができればレースではトップ10も狙える」と予選後に語った。
■各ライダーのコメント
以下に、1列目から4列目までのMotoGPクラスの各ライダーのコメントを紹介する。
■1列目
●ポールポジション)ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチGP7
今週はあまりバイクの改善が進まず、初日の最初のセッションからコンマ数秒ほどしかタイムが伸びていません。他のみんながかなり追いついてきてしまいましたね。
今回の自己ベストタイムは最初の予選タイヤで出しましたが、自分のパターンとしては珍しいケースです。いつもは2本目でタイムが大きく上がるんですが、今回は2本目を履いた時に、丘の頂上部分から下りに入る時に大きなミスをしてしまいました。コーナーの進入で大回りをして縁石を乗り越えてしまったんです。
すぐにコースに戻った時には、まだ自分の自己ベストから0.1秒しか遅れていなかったので、あれは本当に大きなミスになりました。最終的にはコンマ数秒をロスしてしまいましたから、本当ならかなり速いタイムが出せた筈です。
このミスについてはちょっと残念ですが、いずれにしてもポールは守り切れましたし、ここまでの全てのセッションでトップにつける事ができました。他のライダーたちのタイムが迫ってきていたので嫌な気分でしたが、最後まで誰も自分を上回る事がなくてほっとしました。
トルコの時にも自分のペースは他のライダーよりもかなり速かったので、今回のレースでもあの時と同じような状況になるのを願っています。
今年のほとんどのレースウイークと同じように、レースを前にしてすごく満足できている状態ですから、後は明日の様子を見るだけですね。優勝はできなくても、表彰台を狙って戦う事ができるのは間違いありません。
よく語られているポール・ポジションのジンクスなんて自分はあまり信じていません。最後にポール・トゥー・ウインを達成したのはドゥカティーのロリス・カピロッシですから、そのジンクスを終わらせるのが自分たちだったら自然ですね。
今年にポールポジションを獲得したほどんとのライダーは、それほどレースの準備は万全とは言えなかったし、少なくともトップを走れる状態じゃなかったと思います。ドゥカティーとブリヂストンのパッケージはここザクセンリンクでもすごく高いレベルにありますから、明日の午後に自分たちがジンクスを破れるかどうかは見ものですよ。
今日はものすごく暑い日でしたが、明日はさらに暑くなると聞いていますから、体力とタイヤが最後まで持つかの勝負になるでしょう。
●2番グリッド)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V
1列目が確保できて満足です。ここのコースは狭くて追い抜きが難しいので、上位からのスタートが重要なんです。
もちろん去年みたいにポール・ポジションならもっと良かったですよ。タイムも僅差でしたからね。でも、この午後の結果には特にがっかりしていません。
午前は調子が良くなくて色々な事を試しましたが、すぐにマシンの調子は上がりませんでした。でも、午後にはセッティングのいい方向性をつかむ事ができたので、一貫して速いペースをレースタイヤで維持できるようになりました。
ですから少なくともレースの序盤に向けてのセッティングの仕上がりはすごくいい状態にあると思っていますが、問題はレースの中盤がどうなるかです。自分たちがここまでのシーズンで少し苦しんでいる部分ですからね。
明日は今日よりもさらに気温が上がりそうなので、このコースは気を抜く場所もありませんから、きついレースになりそうです。でも、明日は再びいいレースができるのを楽しみにしています。
●3番グリッド)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V
1列目に戻れて本当にいい気分です。ここザクセンリンクから提供された新しいパーツのおかげで飛躍的に改善を進める事ができました。このバイクならすごく楽しく乗れるし、いい感触が得られます。
予選タイヤを履いてから1コーナーで少しミスをしたせいでポールを僅差で逃す事になりましたが、それでもこの結果には満足です。特に1コーナーのようなきつい区間があるサーキットなので、ここでは1列目のグリッドからスタートする事が重要ですからね。
このサーキットは好きですし、明日はトップレベルの成績を狙っていきます。ザクセンリンクのレースは30周と長く、ライダーの体力とタイヤに厳しい上に、明日は温度も高そうですから大変な戦いになりそうです。
ホンダとチームの努力に感謝の言葉を伝えたいと思います。明日はファウスト・グレッシーニにいい成績で御礼ができれば嬉しいです。
■2列目
●4番グリッド)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ ZX-RR
最後のアタックでは第1区間と第2区間でものすごく激しく攻めていたんですが、あそこは普段は自分があまり得意な部分ではないんです。
第2区間の最後を過ぎた時にはポールポジションよりもタイムは良かったんですよ。でも、6コーナーへの進入が速すぎて転んでしまいました。幸い背中がちょっと痛いだけで、どこも骨折はしていません。
グリッドの位置は悪くありませんが、うまくいけば今日はポールも取れていた筈です。ただ、バイクは明日に向けて準備万端ですし、安定したラップタイムを今日は刻む事ができました。昨日のチャタリングもかなり解消できています。
いいセッティングが仕上がりましたので、スタートがうまくいけば、やれると思っています。
●5番グリッド)ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R
今日は全体を通してすごくうまくいきました!
高い路面温度に合うようにバイクとタイヤを今日は調整し直さなければいけませんでしたが、明日のレースでも今日くらいの温度になる筈なので、避けられない作業でした。
レース用のセッティングはかなり強力な仕上がりですよ。自分たちに合う本当にいいタイヤも見つかったので、レースでそれを使うのが楽しみです。
今もクルーは真剣に作業を続けていますし、自分も全てを正しい方向に持って行けるように頑張っています。今晩を通してやるべき作業もまだいくつかありますし、できる限りの準備をすませてから明日に挑みたいです。
予選では最初のアタックで大きなミスをしてしまい、2回目の時は他のライダーにひっかかってしまいました。それで3回目の最後のアタックにはかなりのプレッシャーを感じて、最後の2つのコーナーでミスをしたんです。もし自分の思い通りの走りが最後までできていれば1列目が確保できたと思います。ポールじゃないにしてもね!
何人かのライダーがすごく高いレースペースを維持しているので、ここから頑張って明日は彼らに追いつき、そして追い越します!
●6番グリッド)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1
今日の予選にはすごく自信があったのに、残念ながら予選タイヤに問題を抱えて結局タイムをロスしました。
難しいレースウイークになりました。みんなのタイムがすごく接近しているし、その上に全体のレベルがとても高いですからね!明日のバトルもまたすごい事になると思います。自分のペースもリズムも非常にいいです。ベストな状態とは言えませんが、それほど悪くもありませんから、いいスタートができればトップ集団で争えるでしょう。
ここでの問題は追い抜きが難しい事です。高速右コーナーは以前は追い抜きポイントとして使えましたが、800ccマシンではあまり有効ではなくなりました。いずれにしても、まだマシンに調整がいくらか必要ですし、正しいタイヤの選択もしなければいけませんから、改善の余地はまだまだあります。
タイムシートを見る限り、ここではペドロサのペースが一番高いしすごく強そうですね。彼は同じミシュランユーザーですから、これは自分たちにとっても自信になります。それにもちろんポールのストーナーが強敵である事は十分に把握していますよ。
いずれにしても6番グリッドは悪くありません。去年のここでは10番グリッド、前回のアッセンでは11番グリッドから優勝しましたから、不安になりすぎる必要はないでしょうね!今日みたいに暑くなったらレースは厳しくなりますが、いつも通り全力を尽くすだけです。
■3列目
●7番グリッド)ロリス・カピロッシ ドゥカティ デスモセディチGP7
ポールからたった0.2秒程度の差ですから、本当に今回は全員がすごく接近してます。いずれにしても、自分の一番気に入ったレースタイヤを使っていない状態でも今のペースにはとても満足できています。
お気に入りのタイヤはレースで使いますからね。少し不満の残る他のタイヤを使っていても23秒2が出せているので、悪い状態ではありません。
予選タイヤも悪くありませんでしたが、ちょっとだけ硬すぎました。そのせいでタイムアタックの前半の区間で100%の走りができていません。その残りの後半を走りきったところでタイヤは終わりましたしね。
ただ、今日の一番重要だったのは2つのセッションを通していい走りを持続できた事です。ずっと単独走行でしたし、チームとセッティングを着実に進めたおかげでトップの連中と差はなくなりました。
7番グリッドからのスタートもまた悪くありません。いいレースをする自信がありますよ。
●8番グリッド)アレックス・バロス ダンティーン デスモセディチGP7
何よりも最初に、昨日の転倒から多大なるご支援について、クリニカ・モバイルの医療スタッフのみなさんに感謝を申し上げたいです。
今日の午前中はピットガレージから走りだそうとした途端に手の痛みが激しくなり、セッションの途中でクリニカ・モバイルに行かざるを得なくなりました。でも、そこで素晴らしい治療をしてもらったおかげで、午後の予選にはもっといい体調で臨む事ができるようになったんです。
午後のセッションではもっと上の成績も期待しましたが、3列目からのスタートならそれほど悪くはありませんので満足です。この手の具合ではあれ以上の走りは難しかったですからね。
自信が持てたのは、今回のベストタイムをレースタイヤで記録した事です。きっといいレースができると思いますので、今の願いはスタートがうまくいく事と、手があまりひどく痛まない事です。
ただ、先に述べた通り、医療スタッフの方々が持つ技術力は大変に信頼が持てるものですから、最大限に攻めて走る事が可能になると信じています。
■4列目
●10番グリッド)中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V
小さなミスをしてしまったので、予選のタイムアタックは完璧とは言えませんでした。ただ、やっと激しく攻めて走れそうな感じにはなってきました。
レースタイヤでも昨日のタイムは更新していますし、ミッションのギア比をいくつかのコーナーに合わせ、サスペンションの調整を行ってからはブレーキングの安定性が高まり、今は調子が上がってきています。
高速コーナーの数箇所では誰よりも一番タイムが遅いので、明日は今とは違うリアのセッティングを試すつもりです。第2区間があまり速く走れていませんが、他のいくつかのコーナーでは通常の走り方ができるようになり、自信は回復できました。
何かがまだ欠けているのは事実です。ただ、小さくゆっくりですが前進はしています。
●11番グリッド)クリス・バーミューレン リズラ・スズキ GSV-R
午後にはバイクの改善がさらに進みましたし、マシンに合う納得のタイヤも見つかりました。レースペースにはいい感触が得られていますし、今週を通して一番速いタイムも記録しています。
コースの路面温度がかなり高くなったのでグリップの問題は常にありますね。予選の最後のアタックではフロントを失いましたが、なんとか転ばずにはすみました!11番グリッドは決していい位置ではありませんが、ポールからはたったの0.6秒です。
レースも混戦になりそうなので、スタートさえうまくいけばレースペースはいけると思います。予選の結果よりはかなりいい位置で走れますよ。あとは自分の追い上げ根性を最初から発揮するだけですね!
●12番グリッド)アンソニー・ウエスト カワサキ ZX-RR
今日は予選タイヤで初めてうまく走れました。1セット目を履いた時には自分のあまりの速さに驚いたくらいです。
2セット目をその後に履いた時には、正直もっと速く走れると思っていたんですが、やはりまだもう少し慣れが必要なようです。
最後の予選タイヤの時は本当に順調でした。最初の第2区間では最速タイムを記録していたんですが、最終コーナーで完璧に失敗してしまい、普段2速のギアを使うところでなぜだか3速にいれてしまったんです。大きなミスでした。
セッティングは全体的に悪くありません。まだ少し振動の問題は抱えていますが、バイクの感触はすごくいいし、レースではいい走りができる筈です。
ドライ路面で数日間を通して色々な事を試す事ができて本当に嬉しかったですね。それに、もちろん予選の順位にも満足できています。
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