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ドイツGP初日、新型パーツに盛り上がるホンダサテライト勢
インテリマーク編集部
2007年7月14日

2007年シーズンMotoGPの後半戦最初のグランプリとなるドイツGPが、ケムニッツの街に隣接するザクセンリンク・サーキットで昨日の7月13日に初日のセッションを迎えた。
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■久しぶりに週末を通して好天に恵まれそうなドイツGP

この日のMotoGPクラスは、午前にフリー・プラクティス1、午後にフリー・プラクティス2という2回のフリー走行が行われている。天候は午前のセッションの終盤に若干小雨が降ったものの、1日目はほぼ終日を通してドライ路面に恵まれた。
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■新舗装により悪化した12コーナーの路面状態

ザクセンリンク・サーキットは今回のドイツGPに向けて再舗装が行われており、コース全体のグリップレベルは若干改善されたが、悪名高い12コーナー付近をはじめとする各コーナーまわりのでこぼこ状態は余計に悪化しており、初日に走行を終えた一部のライダーからは、高速右コーナーの危険度が増したとする苦情のコメントがあがっている。


■初日の転倒者や怪我人の情報

今回の再舗装や、気温の低かった午前中の小雨などの影響により、この日はMotoGPクラスの転倒者が目立っている。
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午前のセッション終盤にレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは高速右カーブの12コーナーで軽く転倒して手を若干痛めており、その段階で午前の走行を中断した。カワサキのランディー・ド・ピュニエは7コーナーで軽い転倒を喫したが怪我は一切なく、すぐにピットに戻ってスペアマシンに乗り換えて走行を再開している。

リズラ・スズキのジョン・ホプキンスも午後に軽く転倒しているが本人に怪我はなく、ピットに戻ってマシンを修理後にそのまま走行を継続し、他のライダーと変わらぬ周回数を走り込んだ。
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■バロスは右手を縫い合わせる重傷

上記の3名は今後の走行に影響の出るような怪我は負わなかったが、この日の最も大きな転倒は午前中のプラマック・ダンティーンのブラジル人ライダー、アレックス・バロスの高速ハイサイドであり、バロスは比較的大きな怪我を負っている。
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マシンのセッティングに不調を感じながら走っていたという午前中のバロスは、高速12コーナーにさしかかったところで大きなハイサイドを喫しており、運悪く右手が倒れ込んだマシンの下敷きになったまま、13コーナーに向けての下り坂のアスファルトを滑走した。

この結果、骨には異常はなかったものの、バロスの右手の肉は大きく削れて激しく出血しており、すぐにクリニカ・モバイルで傷口は縫い合わされたが、現在その縫い目には患部に圧力がかからないようにゴムチューブが挿入されている状態だという。

なお、バロスは激しい痛みにもめげず午後のセッションには通常通り参加しており、怪我の影響を全く感じさせない順調な走りを見せている。

■オフウイーク中に骨折した地元期待のホフマン

この日の怪我人ではないが、先週の土曜日に友人の車のドアに手を挟んで右手のひらを骨折し、金属プレートで骨を固定する手術を怪我の翌日の日曜日に受けた地元ドイツ人ライダー、バロスのチームメイトのアレックス・ホフマンは、この日の午前は周回数を減らして痛みなどを確認しながら慎重に走行したが、午後にはタイムを上げる事に成功している。
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思い通りに走れない事を悔しがるホフマンだが、1日目の様子を見た結果、レースウイークを通して最後まで走りきる自信がついた事には満足している様子だ。


■ドイツGP初日、MotoGPクラスのフリー・プラクティス総合順位

以下に、初日のMotoGPクラスにおけるフリー・プラクティスの総合順位を示す。若干小雨に見舞われた午前中の気温は17度、路面温度は19度、湿度は83%、良好な路面コンディションになった午後のセッションの気温は20度、路面温度は25度、湿度は65%だった。なお、2日目以降はさらに天候が良くなり、レース当日の路面温度は35度まで上昇する事が予想されている。
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1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分22秒737
2) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分23秒083
3) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分23秒366
4) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分23秒387
5) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 1分23秒413
6) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分23秒430
7) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分23秒548
8) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分23秒613
9) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分23秒645
10) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分23秒667
11) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分23秒683
12) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分23秒687
13) アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分23秒856
14) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分24秒090
15) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分24秒106
16) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分24秒200
17) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 1分24秒208
18) ミッシェル・ファブリツィオ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分24秒748
19) カーチス・ロバーツ USA チーム・ロバーツ KR212V 1分25秒316


ザクセンリンクのサーキットレコード(990cc)は2006年にダニ・ペドロサが記録した1分23秒355、ベストラップレコード(990cc)は同じく2006年にダニ・ペドロサが記録した1分21秒815。


■またも好調なストーナーと追うロッシ
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ドイツの初日にトップタイムを記録したのも、今期は常に初日から速い現在のポイントリーダーであるドゥカティーのケーシー・ストーナーだった。なお、今回も上位12名のライダーが1秒以内に入る接近戦になっており、その中でも特にトップのストーナー、および2番手につけたフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシの速さが突出して目立っており、この2名のタイムは990cc時代のサーキットレコードをすでに上回っている。
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■12コーナー以外ではタイヤのグリップレベルは順調

タイヤについては、ミシュランとブリヂストンともに午後は良好なグリップ・レベルだったようだが、12コーナーの新しくなった舗装部分についてはどのチームも難色を示している。
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さらにもう1つのタイヤメーカーであるダンロップだが、この日はダンロップTECH3ヤマハのシルバン・ギュントーリが総合4番手タイムを記録する好調な走りを見せており、ここ数戦で大幅な改善が進んだというダンロップのスリックタイヤの性能をいかんなく発揮する事ができた様子だ。


■新型シャシーにわくホンダサテライト、不調から脱出するチェカ

写真ギュントーリの他に今回目立ったのが、前回のアッセンまでの不調からいきなり脱出して午前の2番手タイムを記録し、初日の総合5番手につけたカルロス・チェカだが、チェカは今回から新型シャシーをHRCから提供されており、コーナリング速度が大きく改善されたとしている。

■マルコ・メランドリも最新マシンで好調な滑り出し

また、チェカに次ぐこの日の総合6番手につけたグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリのマシンはさらに大きく新型パーツの導入が進み、エンジンまわりを含みほぼワークスのニッキー・ヘイデンやダニ・ペドロサに近い状態にパッケージの改善が進んだようだが、初日の結果を見る限り、ブリヂストンタイヤを履くメランドリよりも、ワークスと同じミシュランタイヤを履くチェカの方がセッティングの進みは速かった様子だ。
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■コニカミノルタ・ホンダは標準シャシーのまま

なお、ドイツでも17番手という苦しいポジションで初日の走行を終える事になったコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手のマシンは、これまでと変わらない標準仕様のパーツ類となっており、HRCの新型パーツ供給は行われていないようだ。
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■ドイツGP初日の各チームの概況

以下に、ドイツGP初日の各チームの概況を紹介する。

■ドゥカティー、今年はどこでも好調
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ドイツの1日目の初日から圧倒的な速さを見せたケーシー・ストーナーと、初日の12番手につけたロリス・カピロッシのドゥカティー・マルボロ勢は、この日に試したブリヂストン・タイヤには好感触が得られており、タイヤのオーバーヒートが発生しやすいザクセンリンクでも、レースに向けてのブリヂストンの耐久性は心配なさそうだとしている。

■ストーナー「ドゥカティーはどんなサーキットでも速く走れる」

初日の総合トップにつけたケーシー・ストーナーは、この日はソフトとハードの両方のリアタイヤを試しているが、どちらでも同じ速いタイムを記録している。
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「今回もドゥカティーのマシンが小さな曲がりくねりの激しいサーキットでも速い事を見せる事ができました。ドニントンとル・マンでも証明しましたが、ここに限らず他のどんなサーキットでも、作業の方向性が正しければいい走りができます。」とストーナー。

「ロングランを数回すでに試しましたが、明日は天気を確認しながらもう少し今回のタイヤで走り込んでみたいです。新しい舗装の状態がかなり粗い感じなので、路面温度が上がった時にどんな状態になるか要チェックです。新しい舗装箇所は数箇所がでこぼこになっていて少し怖いし好きになれません。実際午前にはそのせいで何人かが転びましたしね。」

■カピロッシは標準仕様とムジェロ仕様の中間のエンジン
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また、ストーナーのチームメイトのロリス・カピロッシは、この日の結果を総合12番手で終えているが、作業内容そのものには満足できているという。今回からカピロッシは、ムジェロで使用した新仕様のエンジンとストーナーが現在も使用している標準エンジンとの中間的な性能にチューニングが施されたエンジンを試しているという。

「12番手ですが十分満足できています。今日は作業が順調に進みましたし、明日の天気はもっとよくなるみたいですからさらに改善は進むと思います。」とカピロッシ。

「タイヤもいい感じです。1本の16.5インチのリアタイヤで30周を走り込みましたが、特に耐久性の面で問題は発生していません。明日はフロントの感触を少し犠牲にしてでも、リアのトラクションがもっと得られるようにする予定です。」


■フィアット・ヤマハは2名揃ってザクセンリンクに好感触

ドイツの初日は新構造のミシュランタイヤを多く試したというフィアット・ヤマハ勢は、マシンのバランスセッティングも順調に進み、好調な1日が過ごせたとしている。
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トップのストーナーに続く初日の総合2番手につけたバレンティーノ・ロッシは、この日に試したタイヤとマシンのセッティングは十分に満足できたとしているが、フロントまわりのセッティングはもう少し改善できる筈だとしている。

■ロッシ「フロントにいくつか課題」

「午前は路面温度が低くて、特にフロントタイヤにいくつか問題を抱えていました。セッションお終わりがけにはいいフロントタイヤを見つけましたが、そこから雨が降り出してしまったので、タイムを上げる事はできていません。」とロッシ。
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「いずれにしても午後はいい感触がつかめてバイクのバランスも非常に良くなりました。リアの感じはとてもいい状態ですが、フロントまわりにはまだいくつか課題があります。コースのいくつかの区間にもっと速く走れなきゃいけない部分があるので、このまま調整を続けて最大限の走りができるようにしたいです。ただ、23秒0のタイムは悪くないと思います。2位につけましたしね。」

「明日はもっと温度が上昇しますが、高い路面温度でも自分たちのバイクは常に調子がいいので、それについては自信があります。」

■エドワーズ「明日は1列目を確保」

また、ロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズは、午後にはさらにタイムを上げる予定だったが、タイムアタック中に目の前でレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンのマシンがオイルを吹き上げた事から、結果として思うほどにはタイムを上げられなかったとコメントしている。
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しかしながら、最終的な結果は8番手だったものの、エドワーズはこの日のサスペンションのセッティングとミシュランタイヤの作業には満足ができた様子だ。

「今日は色々な構造(コンストラクション)のタイヤを試しましたが、レースでかなり使えそうなものが自分たちの選択肢の中にありました。サスペンションのセッティングもチームと頑張りましたが、それもかなり順調です」とエドワーズ。

「明日はファイン・チューニングを施して、それから1列目を確保します!」


■レプソル・ホンダ、ペドロサは好調、ヘイデンはマシントラブル

この日の午前中はタイムのあまり上がらなかったレプソル・ホンダ勢だが、ダニ・ペドロサは気温が上がり路面状況が改善された午後のセッション終盤には大きく調子を上げる事に成功し、総合3番手タイムを記録している。
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その一方で、終日メカニカル・トラブルに悩まされ続けたニッキー・ヘイデンは、午前は調子の悪いメインマシンを諦めてスペアマシンに乗り換えた直後に転倒、午後は電気系トラブルとエンジンの故障に見舞われるという最悪の初日を過ごし、1日目の総合順位を16番手で終えている。
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■ペドロサ「ストーナーが速い」

午前は気温の低い湿った路面に苦しみ、フリー・プラクティス1を11番手タイムで終えたダニ・ペドロサは、路面温度が上がった午後には最後のタイムアタック中にカピロッシなど数人のライダーに走行ラインをふさがれる形になったものの、ストーナーとロッシに続く総合3番手タイムを記録しており順調だ。
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「今日はいくつかいい進展がありましたし、大きくペースを上げてからセッションを終える事ができて良かったです。午前は路面温度が低くて終盤に小雨が降るなど理想的なコンディションとは言えませんでした。」とペドロサ。

「でも午後には順調にタイムを伸ばす事ができました。それに最後のタイムアタック中に混んでいなければもっとタイムは上がった筈です。」

「ケーシー・ストーナーはすごく速いし、いいセッティングを素速く見付けているようなので、自分たちも頑張って明日はもっと色々な改善を進めたいです。ここの舗装は何ヶ所かは良くなっていますが、同時に新しいでこぼこも増えていますね。」

■ヘイデン「作業が進んでいない」

終日メカニカル・トラブルのために1日目はまともに作業を進める事ができなかったというニッキー・ヘイデンは、この日の晩のうちにいくつか課題を整理し、翌日のセッションに備えたいとコメントした。
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「午前はセッションの最初からマシンにいくつか問題があったのでスペアマシンに乗り換えましたが、そこから数周走ったところの12コーナーで軽く転倒してしまいました。その時に手を少し痛めましたが、基本的には問題ないレベルです。ただ、メインマシンのトラブルでセッションの半分を無断にしました。」とヘイデン。

「午後は改善が進む事を期待していましたが、今度は電気系のトラブルが発生して、最終的にはエンジンが死んでしまいました。だから今日は不幸にしてシャシーのセッティングやタイヤ選びの作業があまりできていません。今晩にいくつか問題を整理してから明日のセッションに挑みます。」


■新型シャシーを試し、午前は2番手に浮上したチェカ

約半年間待った新型シャシーをこの日に初めてHRCから提供されたホンダLCRのカルロス・チェカは、ここまでの不振を晴らすかのように午前中にはストーナーに続く2番手タイムをいきなり記録している。

写真■チェカ「テストしている状態でも速い」

2時間のセッションを使って旧型シャシーと新型シャシーを乗り比べたチェカは、コーナーリング性能が大幅に改善されている事を非常に喜んでいる様子だ。

「すごい好感触が得られていますし、ここではトップレベルの争いができますね。ホンダが提供してくれた新型シャシーはバランスが優れていますし、まだセッティングの変更がどのように走り影響するかを調べている今の段階でも、コーナリング性能がすごくいいです。」とチェカ。

「フロントタイヤの接地感に関してはまだ改善が必要ですし、今日はエンジン特性が少し過激すぎる感じだったのでまだ調整は要ります。タイヤの性能は一貫していてグリップのレベルも問題ありません。12コーナーのでこぼこした新しい舗装部分は除きますけどね。」


■グレッシーニ・ホンダ「ホンダに感謝」

ワークス勢に近い新型車両を手にしたグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリは、新しいマシンに最初から好感触を示し、この日の総合6番手タイムを記録している。

写真日曜日のレースへの期待を大いに高めたグレッシーニ・ホンダのチーム監督であるファウスト・グレッシーニは「ホンダが今回のザクセンリンクに向けて私たちのために持ち込んでくれた新しい機材の提供に感謝します。おかげで飛躍的な進歩を得る事ができました。今日のマルコはプラクティスでいい走りを見せましたから、レースにも高い期待が持てます」と、HRCへの感謝の言葉を残した。

■メランドリ「大きく改善が進み満足」

シーズン序盤から前回のアッセンまで「ドライでは全く思い通りに乗れないし、チームが頑張っても問題が解消されない」といい続けていたメランドリも、この日の走行を終えてHRCに感謝の言葉を述べている。

「初日の内容には本当に満足です。2回のセッションを通して好調でした。新しいイグゾースト(排気系システム)を提供してくれたホンダに感謝の言葉を伝えたいと思います。」とメランドリ。

「おかげで大きく前進しました。スロットルのレスポンスがとてもスムーズになりましたし、ブレーキングの最中の感触もずっと良くなりました。コーナーの進入も脱出も楽ですし、周回を重ねる度に気分良く乗れる感じです。タイヤについても順調ですから、今日は本当に満足ですね。」

■ファブリツィオ「800ccマシンは乗っていて楽しい」
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また、前回のアッセンで重傷を負ったトニ・エリアスの代わりに、昨年に引き続きグレッシーニ・ホンダから代役ライダーとして出場する事になった現役SBKライダーのミッシェル・ファブリツィオは、初めて経験する800ccMotoGPマシンとブリヂストンタイヤで初日の走行を終え、楽しんで走れているとのコメントを残した。

「とても貴重な経験ができています。午前からこのバイクは乗っていて楽しいし、午後にはタイムを0.8秒も更新できました。明日とレースではもっとタイムを上げたいですね。本当に素晴らしい機会を与えて頂いて嬉しく思います。ファウスト(グレッシーニ)とホンダに感謝しています。」とファブリツィオ。


■2名揃って負傷者となったプラマック・ダンティーン勢

2名のライダーが揃って右手を負傷する事になったプラマック・ダンティーン・チームだが、アレックス・バロスは午前のセッションの高速転倒で右手の肉の一部が削られるという重傷を負ったにも関わらず、傷口を縫い合わせたばかりの痛々しい手で午後のセッションには参加し、大きく午前のタイムを更新して初日のセッションを総合7番手という好位置で終えている。
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また、あまり右手の骨折の理由を語りたがらないアレックス・ホフマンは、やはり右手の痛みをこらえながらこの日の2時間のセッションを走行し、地元ドイツの観衆の大声援を受けながら、総合13番手で1日目を終えた。

■バロス「もう走れないかと思った」

バロスは転倒して右手をマシンとアスファルトに挟まれながら滑走し、しばらくしてグラベルに突入してからすぐにグローブを外して出血の激しい右手を自分の目で確認していたが、この時には走行を続ける事は不可能だと思ったという。
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「午前の激しい転倒を思えば午後の結果にはとても満足です。バイクの調子はいいし、午後に施したセッティングの調整のおかげで好感触が得られています。自信を持って走れましたし、いいペースで攻める事もできました。」とバロス。

「残念ながら、午前の転倒の影響であまり多くを試す事はできませんでした。原因ははっきりしませんが、バイクに何か問題があったのは確かです。1コーナーを抜けた時から何か変な感じはしましたがそのまま走り続けて、このサーキットの一番高速のコーナーに差し掛かった時に滑って激しく転びました。」

「右手がバイクの下に挟まれてしまうという最悪の状況のままアスファルトを滑り落ちて、右手の肉がいくらか削られましたが、クリニカ・モバイルの医師が非常に適切な治療を施してくれたので助かりました。今の傷口は縫われており、圧力がかからず血の流れが良くなるようにゴムのチューブが差し込んであります。これのおかげで午後の走行が可能になりました。」

「転んだ直後にグローブを外して手を見た時にはあまりにひどい状態で、もう走れないかと思ったくらいです。痛みはありますが私は戦士ですから、今週の戦いを続ける事ができて嬉しいです。」

■ホフマン「あまり苦しまずに走れた!」

予期せぬレース以外での右手の骨折から、今回の地元グランプリを走れるかどうか不安だったというアレックス・ホフマンは、最高の体調でホームのレースに参加できなくなった事は悔しいとしながらも、初日はあまり苦しむ事なく2つのセッションを走り切れた事に満足している。
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「本当は最高の体調で今回のレースに挑みたかったのですが、先週は変なアクシデントに右手が遭遇してしまい、自分の思い通りにマシンに乗れなくなってしまいました。ただ、今回のグランプリに参加できるかどうかも不安だったので、今は実際に走れている事を嬉しく思います」とホフマン。

「幸い手術後の手の調子はそれほど悪くなく、物理療法士の方のおかげで、あまり苦しまずに今回は走る事ができました。体調を把握するために午前中はあまりたくさん走りませんでしたが、最終的にはいいベース・セッティングを見つけられましたし、走りに自信を持ちました。明日はもっとタイムを上げられる筈です。」


■リズラ・スズキ、ホプキンス「自分の走行ラインにも改善が必要」

この日の総合9番手につけたリズラ・スズキのジョン・ホプキンスは、午後には転倒を喫したものの怪我はなく、クルーの努力もあってすぐに修復されたマシンで走行を再開する事ができたようだ。左にばかりマシンを傾けて走らなければならないザクセンリンクだが、ホプキンスはブリヂストンタイヤの側面のグリップレベルには満足が得られたという。
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「午後の失敗を除けば今日はすごくうまくいったと思います。新しい路面にあうタイヤをブリヂストンと一緒に頑張って探しましたが、一番重要だったのはタイヤ側面のエッジのグリップが良くなっている事です。ただ、まだ自分の走行ラインは改善しなきゃいけませんので、それが今回の目標ですね」とホプキンス。

■バーミューレンはセッティングに苦戦

また、初日の総合11番手につけたクリス・バーミューレンは、午前にはシャシーと電気系システムのセッティングに問題を抱えて苦しんだが、午後にはマシンの改善が進み、レース用のタイヤ選びも進んだようだ。
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「午前はいくつかセッティング上の問題が発生し、電気系統とシャシーに調整が必要でしたが、クルーが非常に頑張ってくれたので午後に状況はだいぶ改善されました。」とバーミューンレン。

「ブリヂストンは新しい舗装部分にあうタイヤを探すのに今日の序盤は暗中模索という感じでしたが、彼らがすごく頑張ってくれたので自分の試したタイヤはこのサーキットのどの部分でも好調でした。この調子で改善を進めていけばレースではいい戦いができると思います。」
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なお、初日の結果を受けてチーム監督のポール・デニングは「ザクセンリンクは少しのタイム差で順位が大きく変動するので、2日目に向けて今晩も作業を続ける」と翌日に向けての意気込みを示した。


■リアのチャタリングに苦しんだ初日のカワサキ

Ninja ZX-RR改良が順調に進むカワサキは、この日は2名のライダー揃ってリアまわりのチャタリングに悩まされてはいるが、タイヤに厳しいザクセンリンクのレースに向けて、ブリヂストンの耐久性には自信を持つ事ができたようだ。
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チームのテクニカル・マネージャーである金子直也氏は、「タイヤを徐々に硬めのものに変えていきましたが、いい効果が得られています。剛性とトラクションに関して改善が見られましたし、タイヤの寿命も明日以降の路面温度が上がるので問題はありません。セッティングの必要な情報を多く収集できましたので、改善の方向性は把握できています。ただ、サスペンションを調整してもチャタリングの問題が解消できないので、明日もその作業を続けます」と語った。

■ド・ピュニエ「チャタリングの原因をこれから調査」

ひざはまだ若干腫れてはいるものの、ジョギングと自転車によるトレーニングを再開する事ができたとするランディー・ド・ピュニエは、午前中に高速左カーブの7コーナーで転倒したものの怪我はなく、すぐにスペアマシンに乗り換えて走行を再開している。
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この日の総合10番手につけたド・ピュニエは、午前のマシンのセッティングとタイヤには満足したものの、午後に新しいリアタイヤを試した時にはチャタリングの問題を抱えており、「サスペンションの問題なのかタイヤ独自の問題なのかをこれから調査したい」と語った。

■ドイツで自己最高位をさらに上げたいウエスト

前回のアッセンではレースで9位を獲得したアンソニー・ウエストは、グランプリごとに順位を1つずつ上げていきたいとコメントしており、当然今回の目標はトップ8入りとなる。
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この日のフリー・プラクティスを総合15位で終えたウエストも、チームメイトのド・ピュニエと同様にリアのチャタリングに悩まされたようだ。総合的なタイムを上げるためにはさらなるセッティングの改善が必要だとウエストはコメントしている。
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「一部の区間ではすごく速く走れているのに他の区間でタイムをロスしているので、総合的にいいタイムが出せるようなセッティングを見つける必要はありますが、今日はそんなに調子は悪くありませんでしたし、色々タイヤを試しました。もっと順位は上げられると思っていますし、明日はそうできるように頑張ります。タイヤの選択については明日の温度の上昇を注意する必要がありそうですね。」とウエスト。


■新型パーツの供給を待ち続けるコニカミノルタ・ホンダ

恐らく、まだHRCの新型パーツの供給を受けていない唯一のホンダ・サテライトとなったコニカミノルタ・ホンダ・チームは午前のセッションを16番手で終えており、午後にはタイムを1.3秒も大幅に上げる事ができたものの、他のチームが全体的にタイムをあげてきた事から中野真矢選手の初日の総合順位は17番手となった。
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中野選手は午前はフロントの接地感が得られずに苦しんだが、午後にはフロントのジオメトリ・セッティングを変更した事でマシンの感触は改善されたようだ。

■落胆する中野選手「必ず改善は進む」
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まだブレーキング時のマシンの安定性が悪く、コーナー途中で大回り気味になってしまい、思い通りのライン取りができていない状態だという中野選手だが、バイクのバランス・セッティングには好感触が得られており、得意のザクセンリンクのコースなので、フラストレーションは感じながらも、2日目以降のラップタイムの改善に期待を示している。

「午前は難しいセッションになりましたが、フロントのジオメトリを変更してからはフロントまわりの感触は上がりました。ラップタイムも大きく上げたんですが、他のチームのペースも上がってしまいましたからね」と中野選手。

「必ず改善は進みます。コースそのものは好きですし、ここでは以前にはいい結果を残してきましたから、自信はあります。」


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