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２００７年７月１２日
今週はジョン・ホプキンスが来期にスズキを離れるという、５年間を共に戦ってきたリズラ・スズキにとっては衝撃的なニュースが飛び込んできたが、慌てる間もなく週末はザクセンリンク・サーキットにて2007年MotoGPの第１０戦目となるドイツGPからシーズン後半戦がスタートし、さらに翌週には夏休み前の最後のグランプリとなるアメリカのラグナ・セカも控えている。
■シーズン前半は２名揃って高いランキングを争ったリズラ・スズキ勢
 前回のアッセンではクリス・バーミューレンがカワサキのランディー・ド・ピュニエの意図せぬ奇襲攻撃を受けた事から、バーミューレンはランキング５位に１つ順位を落とし、代わりにチームメイトのジョン・ホプキンスがランキングを１つ上げて４位に浮上している。
いずれにてしても、今年は２名揃って高いランキングを維持するリズラ・スズキ勢は、すでにバーミューレンの１勝と１回の表彰台、ホプキンスの１回の表彰台を記録しており、他にもホプキンスの毎戦見せるトップ集団での争いなど、好調なシーズン前半をすごしてきており、彼らはこの勢いを後半戦に向けても持続する構えだ。
なお、リズラ・スズキのチーム監督であるポール・デニングは、シーズン終盤までにホプキンスのランキングを３位に上げたいと考えている。現在のランキング３位であるダニ・ペドロサと４位のホプキンスのポイント差は25だ。
■ホプキンス「低く見積もってもトップ５」
 昨年のホプキンスはレース中盤にタイヤに問題を抱えて後半に順位を落とすというパターンが目立ったが、今年のブリヂストンタイヤには同じような不安は全くないと、今週末のドイツでの好成績を確信するジョン・ホプキンスはコメントしている。ホプキンスのドイツでの昨年の順位は予選が９位、レースは１０位だった。
「厳しい夏を間近に控えていますが、ここまでに自分もチームも何度かいい成績を獲得できたと思います」とホプキンス。
「ザクセンリンクは難しいサーキットですし、自分にはまだ解決しておくべき課題も少しあります。去年のザクセンリンクではグリップ不足に悩まされましたしね。ただ、ブリヂストンは調子がいいので、今回も同じ問題を抱える事はないでしょう。」
「ここまでの好調な走りを持続できる事は間違いありませんし、レースではいい結果が残せると思います。今のバイクならあそこでいい走りができる筈ですから、かなり低く見積もってもトップ５入りは狙えると思いますよ！」
■バーミューレン「シーズン中に３回追突されれば十分」
昨年のクリス・バーミューレンは初めて経験したザクセンリンク・サーキットで予選は１４位と低迷したが、決勝レースでは激しい追い上げを見せて７位を獲得している。前回のアッセンでの出来事にはまだ若干憤りを感じているとするバーミュレンは、今シーズンはもう誰からも追突されたくないと語る。
「去年はザクセンリンクが攻略の必要な難しいサーキットだという事を良く理解しましたが、レースではかなり高いレベルで戦う事ができました」とバーミューレン。
「ザクセンリンクを走ったのは去年が初めてでしたが７位を獲得しています。」
「今回のレースウイークはドライになって欲しいです。バイクにまだ色々作業を施さなければいけませんし、ドライの路面と温かい気候の中で走った方がウェットよりも嬉しいのは当然ですからね。」
「先週のレース中のアクシデントについてはまだちょっと腹が立ちますが、今更どうする事もできませんので、今週は誰も自分を巻き込んで転ばない事を祈るだけです。今シーズンはすでに３回も経験しているので、もう十分ですからね！」
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