MotoGP 速報ニュースサイト インテリマーク
最新ニュース 2007年冬季データ 2007年のMotoGP年間予定、及び各クラスのレース結果 2007年のMotoGP各クラスのポイントランキング インテリマークフォーラム/2輪ロードレースカレンダー/MotoGP天気予報/世界サーキット時計 運営/お問い合わせ
元のページに戻る
ロッシ「去年のルマンは今でも悔しい」
インテリマーク編集部
2007年5月18日

開幕からの何戦かはエンジンパワーが必要とされるF1指向のロングストレートを誇るサーキットが続き、加速性能とトップスピードに優れたドゥカティーに苦汁のレースを多くのチームが強いられたが、そのエンジン性能の差を優れたライディング技術でカバーし、最後までデスモセディチGP7を駆るケーシー・ストーナーを低速コーナーで追い詰める事ができたのは、MotoGP最高峰クラスの元連続王者であるフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシだけだった。
写真
■本来はロッシとエドワーズの両方が得意とするルマン

本日の4月18日から開催されるフランスGPの舞台となるルマン・ブガッティサーキットは、ヤマハのマシンとロッシが元来得意とするサーキットだ。ロッシは2005年にヤマハでルマンを制しており、また、そのチームメイトのコーリン・エドワーズがMotoGPのワークスライダーとして初めて表彰台を獲得したのもルマンだった。
写真
■不幸なターニングポイントとなった2006年のルマン

昨年の2006年はヤマハのマシンがシーズン前半にシャシーの性能に問題を抱えていた事は周知の事実だが、ロッシは改良されたシャシーを当時のルマンから導入し、予選タイヤ装着時のチャタリングの問題などは完全には解消されなかったものの、レースでは3列目からの怒濤の追い上げを見せて、レース中盤以降はトップを独走している。
写真
ロッシは2006年序盤戦のポイントランキングにおける低迷をフランスで挽回しておく事がタイトル防衛を狙う上で不可欠だと考えていたが、不幸にして勝利を目前に独走中のヤマハのマシンのエンジンが突然故障し、追い上げもむなしくロッシは昨年のルマンを結局無念のノーポイントに終えている。

■ヨーロッパで本領を発揮してくるロッシ
写真
この結果、ロッシの悪い予想は的中し、2006年シーズンのタイトル防衛と、MotoGP990ccクラスの完全制覇を成し遂げる事ができなくなっただけに、ロッシの今年のルマンにかける意気込みは高い。エンジン性能により差の出にくいサーキットで、バレンティーノ・ロッシはその本領をいかんなく発揮してくる筈だ。


■ヤマハ・ワークスもついに本気の攻撃態勢に

また、フィアット・ヤマハチームは第3戦のトルコGPが開催される前から、ヨーロッパラウンドの開始までは防衛に徹し、ルマンから攻撃に入るとのコメントを発表しており、前回の中国では自信のあったレースでリアタイヤに不調を抱えて落ち込んだチームメイトのエドワーズを含め、ヤマハ・ワークスが一丸となって勝利を狙い、本日からのレースウイークに挑んでくる事は間違いないだろう。
写真

■ロッシ「去年のルマンは今でも悔しい」

もしバレンティーノ・ロッシが今回のルマンで表彰台を獲得すれば、ミック・ドゥーハンが持つ最高峰クラスでの表彰台獲得回数の最高記録である95回に並ぶが、数々の輝かしい記録をMotoGPの世界ですでに保持しているバレンティーノ・ロッシはその事など眼中にはなく、狙うのは今回のルマンを皮切りに始まるヨーロッパラウンド中のポイントリーダーの座の奪還だ。

昨年のルマンでの不幸なレースには、今でも恨みを抱いているとロッシは語る。

写真「去年のルマンについては当然恨みがありますよ。あの時はどうしても勝つ必要があったんです。」とロッシ

「いずれにしても、今は状況が全て違いますから、今回のレースはとにかく楽しみです。去年もトラブルが発生するまでは自分のヤマハのマシンはすごく快調な飛ばしっぷりでしたからね。常にルマンでは調子が良かったんです。」

「ヨーロッパに戻る事ができてとても嬉しいです。これからしばらくは自分の好きなサーキットでレースをする事になりますし、その間の自分の強さは良く理解しているつもりです。たった2ヶ月の間に7レースはすごく忙しいでしょうね。でもここからが年間シーズンの重要な部分ですから、レースへの準備はもう100%万全です。」

「中国ではもっと苦しむと思っていましたが、実際は予選とレースの両方でバイクの調子が良かったので自分たちにとっては励みになりました。」

「今年のバイクは本当にとても調子がいいんだと思います。トップスピードまだ少し劣りますが、これからしばらく続くレースではその点で中国ほど問題になるような事はないでしょうね。」


■エドワーズ「ラグナ・セカまでに何度も表彰台を獲得する」

トルコでは後続のライダーに追突されてノーポイントに終わり、前回の中国では自信のあったレースでリアタイヤに問題を抱えてるという2回連続の不幸に見舞われて深く落ち込んだというコーリン・エドワーズは、中国の後は母国のアメリカに戻っており、気分をリフレッシュしてフランスに戻ってきた様子だ。
写真
エドワーズはヤマハのマシンであるYZR-M1が800ccマシンになってからは冬季シーズン中にトップタイムを何度も記録している事から、ヤマハのマシンとミシュランタイヤには深い信頼を寄せており、ヨーロッパラウンドの次に控える彼にとって最大のイベントの母国アメリカGPに向けて、一気に成績を挽回する自信を示している。

「中国は自分にとっては本当に悔しい戦いでしたね。土曜日の予選が終わった後の期待はすごく大きかったので、レースで本来の自分の実力をフルに発揮できなかった時は壊滅的な気分でした。」とエドワーズ

「自分たちのバイクこそがどれよりも最高のマシンだと本気で信じています。ルマンでは是非ともそれを証明して見せたいですよ!以前からルマンでは常に好調でしたから、表彰台にここから復帰できる事を心から願っているんです。」

「中国では正しいタイヤを選ぶ事ができませんでしたが、ルマンはまさにミシュランの本拠地ですし、過去何年もここでは多くのテストをこなしてきましたから、その経験がきっと今回役に立つ筈です。」

「いつもこの時期がシーズン中に最も忙しくてレースの集中する部分ですから無駄にする時間はありません。自分にとっての最大のイベントであるラグナ・セカに向けて、着実に仕上げていきたいと思います。できる限り多くの表彰台をここから獲得して、高いランキングにつけた状態でラグナ・セカを迎えたいですね!」


■ブリビオ監督「ルマンから攻撃態勢に入りますが・・・」

かねてからの公言通り、本日のルマンからヤマハの攻撃を再開したいと語るフィアット・ヤマハのチーム監督であるダビデ・ブリビオは、今シーズンは新タイヤレギュレーションの影響や各メーカーの新型マシンの性能争いが激しく、レースの予想はなかなか立たないとコメントしている。
写真
「夏休みに入るまでの年間シーズンの位置づけを決定する上で非常に重要な膨大な数のレースがこから始まります。」とブリビオ監督

「これから2ヶ月の間は、3週間しかオフウイークがないというどのチームにとっても非常に厳しいスケジュールになりますが、ここからが今シーズン中の非常に重要な期間であり、各々の力が試される時です。」

「以前に私たちは中国を防衛戦と位置づけ、攻撃に入るのはヨーロッパからだと申し上げましたが、この方針は今も変わっていません。しかしながら、今年はどのコースでもライバルが多くて非常に予測のしにくいシーズンですから、いつもコメントの冒頭は『しかしながら』になりますね!」

「今年は新しい800ccマシンやタイヤメーカー同士の激しい戦いがあり、それぞれのレース展開を予想するのが不可能という奇妙なシーズンです。」

「ルマンを含め、今後のレースにおける私たちの目標は、可能な限りトップの近くを目指す事です。常に表彰台圏内でレースを行い、その中で優勝のチャンスがあればそれを確実に掴んでいきたいと考えています。」


関連記事

ド・ピュニエ、最高峰2年目の地元レースに燃える
100戦目のペドロサ「ミシュランのために頑張る」
中野選手「ルマンは初日からいける筈」
ドゥカティー「ルマンでの勝利は容易じゃない」
バロス「ルマンの経験は豊富」
ホプキンス「肩の荷は下りたので次は連続表彰台」
フランスGP、ジャックの代役はフォンシ・ニエトに決定
ジャックは無念のルマン欠場、代役はニエト?
MotoGP第5戦、ルマンに執念を燃やすミシュランとロッシ

最新のニュース一覧へ 元のページに戻る
インテリマーク - Copyright (c) IntelliMark All Rights Reserved. -
UA_ZOZOTOWN
ZOZOTOWN