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2007年3月11日
初のブリヂストンタイヤを装着してのレースに挑んだグレッシーニ・ホンダ勢は、開幕レースの序盤にトップグループ内でチームメイト同士のバトルを展開している。
最後のIRTAテストとなった2月末のヘレスにおいて、自分の好みに合うブリヂストン・タイヤを見つけて勢いに乗るトニ・エリアスは、プレシーズン中にはなかなかラップタイムを上回る事ができなかったチームメイトのマルコ・メランドリよりも高いグリッド位置となる2列目4番グリッドを獲得し、3月10日の開幕レースに挑んでいる。
好スタートを決めたエリアスは、レース序盤の数周では250cc時代にライバル視していたレプソル・ホンダのダニ・ペロドサを真後ろに従えて3番手につけたが、やがては後退し、4列目10番グリッドからの好調な追い上げを見せたチームメイトのメランドリにも交わされ、その後は続け様にポジションを落としている。
最終的にはレース用のセッティングを冬季テスト中の長きに渡り温めていたメランドリがスタート直後に確保したポジションを保ちつつ5位を獲得し、エリアスは16周目にコースアウトしてグラベルを走行、無念の14位となっている。
■5位)マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V
スタートでグリッド・ポジションを挽回する事に成功し、冬季テスト中から自信のあった速いペースで周回を重ねたマルコ・メランドリだが、ドゥカティーと優勝したストーナーにより速められた全体のペースの高さには驚いており、ストレートでの現在のホンダのマシンのパワー不足を痛感している。
「自分のレースペースが良好なのは分かっていましたし、これよりいい結果を本当は狙っていました。」とメランドリ。
「スタートがうまくいったおかげでオープニングラップから順位を挽回する事ができました。4位のポジションをキープするつもりでしたし、自信もありましたが、ちょっとストレートでタイムをロスしすぎでしたね。ブレーキングでタイムを稼ぐ以外に仕方のない状態でした。」
「その作戦が結局フロントタイヤの消耗を早めてしまい、その後はスローダウンせざるを得ませんでした。レースの後半は燃料が減ってバイクのバランスが良くなり、再び攻める事ができるようにはなりましたが、厳しかったですね。すごく速いペースのレースでした。」
「まだやる事だらけですよ。バイクは新しいし、まだまだ開発は必要です。」
■14位)トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V
ブリヂストンタイヤには高い自信を回復していたトニ・エリアスだが、今年初めてのレースを走ってみて、まだマシンのセッティング上の課題が大きい事を本人は感じている様子だ。
「ずっと高い成績を期待していただけに、この結果にはがっかりですよ。」とエリアス。
「みんなで頑張ったし、スタートもうまくいったのに、周回を重ねる度にどんどん苦しい状況になっていったんです。」
「もっと一貫して速く走れるようにしなきゃだめです。これからレースを最後まで走っても良好なセッティングを頑張って見つけます。」
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