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玉田選手、マシンから感触が得られず
インテリマーク編集部
2007年3月11日

冬季テスト中の2月のカタールでは全ライダーの中の中間位置的なタイムを記録し、マシンとタイヤの両方に好感触が得られていたダンロップTECH3ヤマハの玉田誠選手だが、シーズンが開幕した今回のカタールでは全くマシンから感触が得られなくなってしまったようだ。
写真
玉田選手のメカニックによれば、カタールでのテスト時と全く同じセッティングを施しても2月当時の感触が戻らず、別のセッティングを試してもレースウイークを通して解決には至らなかった様子だ。先日の決勝レースの結果は、チームメイトのMotoGPルーキーであるシルバン・ギュントーリに次ぐ16位だった。


■15位)シルバン・ギュントーリ FRA ヤマハTech3 YZR-M1

写真チームメイトが苦しむ一方、レースウイークを通して玉田選手を上回るタイムを記録したシルバン・ギュントーリは、今回初めて経験したMotoGPクラスでのレースを堪能し、初戦からポイントを獲得するという嬉しい結果をチームに招いている。

「MotoGPクラス初参戦で開幕から初のポイントを挙げる事ができました!自分とチームのメカニックにとっては小さなご褒美と言ったところですね。」とギュントーリ

「ダンロップタイヤに合ういいベースセッティングが見つかりましたし、レースの早いうちから安定したいいリズムがつかめました。タイヤの耐久性もレースを通して問題なかったと思います。」

「2ラップ目と5ラップ目にはちょっとミスをしてしまい、0.5秒ずつタイムを落としましたが、それでも頑張ったと思います。他のライダーを観察して色々勉強もできましたしね。」


■ゲイリー・レインダース(ギュントーリ担当メカニック)

「シルバンの結果には大満足ですよ!」とレインダース
写真
「レースウイーク中の作業成果はレースに出せたと思います。いいレースタイヤもありましたし、最後まで安定してタイムを刻む事ができていました。」


■16位)玉田誠 JPN ヤマハTech3 YZR-M1

写真プレシーズン中はマシンのフロントまわりの感触に満足を示していた玉田誠選手は、今回の2007年シーズンの開幕と同時に、突然の不調を訴えている。

「今回のレースウイーク中はフレームとサスペンション、それにタイヤにもあまり自信が持てない状態でした。」と玉田選手

「気象条件はあまり変わらないのに、3週間前のここでのテストで好感触が得られたマシンの挙動を再現できていないんです。」

「多くの面でミスを犯したという感じです。タイヤにも、フレームについてもそうです。コーナリング中に感触がつかめなくて、フロントまわりに少し自信が持てませんでした。」


■ギィ・クーロン(玉田選手担当メカニック)

写真「3週間前の冬季テスト中には自信が持てたのに、その時と同じセッティングを同じサーキットで施したにもかかわらず、ライダーには同じ感触が得られなかったようです。」とクーロン

「特にレースでは前回のレースシミュレーションの時よりもリズムが悪く、ペースも落ちています。別のセッティングも試しましたが、いい結果は得られていません。」

「翌日にもここではプライベートテストを行うので、今のセッティング値にそれほど問題がなかったとしても、なんとか解決に取り組みたいです。マコトのレースでのトータルタイムは去年の本人の記録よりも33秒速くなっていますし、2006年のカルロス・チェカの実績よりも11秒速いんですよ。」


■TECH3チームオーナー兼監督 エルベ・ポンシャラル

チームオーナー兼監督を務めるエルベ・ポンシャラルは、今回玉田選手が抱えた問題を、ダンロップタイヤの技術面での課題だと考えている様子だ。

「長期間のプレシーズンを終えて、ここでレースを始められた事を嬉しく思います。」とポンシャラル監督

写真「シルバンが好調なレースウイークを過ごした事にとても満足です。テストの度に進歩が見られましたし、最高峰クラスへの初チャレンジでも、ポイントを獲得する事ができました。彼は自分の役割を完璧にこなしていますね!」

「ただ、ダンロップのテクニカル面に関して言えば、まだ少し性能に不足感があるのは否めない事実です。玉田誠選手は今回この問題に直面して、悪夢のような日々を過ごしましたからね。ヘレスはIRTAテスト中にいい結果が得られましたから、次のグランプリに期待です。」

「翌日も続けてこの場でプライベート・テストを行いますから、次戦に向けて多くの改善が進むと思います。」


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