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中国はマシン性能争い、昨年は恐怖したホフマン

2006年5月9日

前回のドゥカティー・マルボロフォルツナ・ホンダ(マルコ・メランドリ)の中国GPに向けてのコメントに続き、今回はキャメル・ヤマハ、レプソル・ホンダ、リズラ・スズキ、ダンティーン・プラマックの上海サーキットに向けての意気込みを以下に紹介する。



■エンジン性能およびメカニックの腕が試される上海サーキット

今期のGPカレンダーの中で、最も長い2本のストレートを誇る上海サーキットだが、昨年の最高速度である342.9km/hを記録したのは当時ドゥカティーのカルロス・チェカ(現TECH3ヤマハ)だった。ライダー技量による差がつきにくい為、バイクのストレート性能も勝利への重要な要素の一つとなる上海だけに、各チームメカニックやメーカーの技量、セッティング能力やエンジン性能の優位性が問われる戦いとなりそうだ。

尚、中国GPの翌週はすぐにフランスGPだが、長い移動距離を含む過密スケジュールにライダーの休息時間を心配する声も若干あるようだ。

■ドゥカティーと競うホンダワークス

ストレート性能が高いとされるドゥカティーのデスモセディチに対して真っ向から挑むのは、現在までにエンジンパッケージを含めた総合性能が上がっているとされるRC211V勢だろう。特にワークス仕様のレプソルバージョンは注目度が高い。

ホンダワークスの威信をかけた新型06年仕様のレプソルRC211Vを駆るニッキー・ヘイデンは以下の通りコメントする。

「トルコのレースは最高に楽しかったですね。でも本当は勝ちたかったに決まってるでしょ。」とニッキー。

「去年の中国はちょっと面白いレースでした。あの時は雨で実力が発揮できなかったので、今年はもっといい天気になるといいですね。」

「中国は面白い場所ですよ。ケンタッキーと全く違いますからね。上海のコース路面はすごくいいし、超クールな区間もいくつかありますよ。バックストレートに続く長い右コーナーが多分一番好きな部分です。ストレートは時速200マイル(時速321km)で走っても何日も走り続けられるくらい長いよね。」

「バックストレートの最後には低速コーナーが待ってますから、すぐにハードブレーキングが必要になります。でもちょっとMotoGPには低速すぎないかな・・・ブレーキかけてブレーキかけて、またブレーキかけてって感じです。」

「施設がまた飛び切り凄いですね。あそこの猫たちはどんだけ場所代払ってんだろ。」

「このコースレイアウトがF1に最高なのは間違いないね。でもバイクレースにはストップ・アンド・ゴーが多すぎでしょう。今もホンダは必死に働いてくれていますし、チームも本当に頑張っていますから、レースは全力で行きますよ。」

05進化バージョンの06仕様レプソルRC211Vに乗るMotoGPルーキーのダニ・ペドロサは、昨年の上海サーキットを250ccで走っている。あまり好みのコースではないとするペドロサだが、今回もMotoGPバイクにおけるコースの再学習を進めたいとしている。



「このコースはあんまり好きじゃないので去年の中国は楽しくなかったです。」とペドロサ。

「ドライでは速く走れて2番グリッドでしたが、レースはウェットで結果は良くありませんでした。今年はホンダのMotoGPバイクなので状況が違いますから、もう一度コースを今のバイクでしっかり学習し直すつもりです。低速コーナーに向かう時のブレーキングポイントを見つけるのが重要になるでしょうね。」

「上海のアスファルトはいいですよ。コースデザインは上海のマークかその類にちなんだものだと思ってますが、それぞれのコーナーがすごく奇妙ですし、長いストレートとタイトなコーナーと緩やかなコーナーのバランスが悪いです。」

「複数の凄く長いストレートと、非常にきついコーナーがあります。いずれにしろ、この条件は皆にとっても同じですから、レースは楽しみですし今週はいい成績を残したいです。」

■振動問題に今度こそ決着をつけたいキャメル・ヤマハ

また、チャタリングなどの振動問題に根本的な解決をここまでの3戦で見出せていないキャメル・ヤマハにとって、高速走行時に発生する傾向が強い振動は中国では致命傷となるだろう。上海は超高速サーキットだ。



イスタンブールのレースでは天候の影響からマシンの改善状況が明確には確認できていないヤマハワークスだが、トルコGP翌日の非公式テストにおいては解決に向けてのデータ収集が進んだ為、前戦からのオフウイーク中にさらなる振動対策が取られたマシンを持ち込む事は間違いない。キャメル・ヤマハチーム監督のダビデ・ブリビオは、「去年と同様に、中国GPでここまでの運気の流れを変えたい」と発言している。

バレンティーノ・ロッシは昨年の土砂降りとなった中国GPで優勝しているが、今回はドライでの勝利を望む。

「今までの経験の中で、優勝を期待してなかったレースの一つが中国でしたね。あの時もレースウイーク中にバイクの問題を抱えていましたし、レースは雨でしたから。」とロッシ。

「去年は自分がヤマハに移籍してから最初の雨での優勝でしたから特別な勝利でしたが、今回はドライの方がいいですね。2006年型M1はまだウェットのトルコでは思い通りに走れませんでしたし、今のセッティングに必要なのは出来る限り長時間ドライで走れる環境なんです。」

「去年の上海の最初の印象は悪くなかったんですが、でも実際は思ってたほど楽しくないです。凄くタイトでテクニカルなF1向けのコースですから、殆どのライダーがセッティングを探すのに必死で苦労していました。」

「MotoGPに理想的なコースではありません。大変ですし、ライダーとマシンに全てを要求するサーキットです。」

ロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズはあまりマシンに確証が持てない様子だ。中国GPはヨーロッパラウンドを前にした重要な1戦だとコーリンは述べる。

「去年の上海はドライの環境が少なかったので、今年は何が起きるか誰もわからないでしょうね。」とコーリン。

「いいセッティングを可能な限り早く見つけるのが重要ですよ。前回のレースウイーク中に苦しんだ問題が再発するかどうかを事前に耐久テストをして確認する時間が欲しいんです。今回は自分たちにとっては非常に重要なグランプリです。ヨーロッパに戻る前にそれなりの成績を残しておかなきゃいけませんから。」

「イスタンブールの翌日月曜日のテストは有益でしたよ。土曜日の雨に邪魔されたレース用セッティングの案をいくつか試す事ができましたから。ポイントを取り返すにはもう手遅れでしたけどね!」

「その時にたくさん周回しましたが、今自分たちに必要なのはそれなんです。エンジニアは今後必要になるいいデータをレース前に収集できましたから、彼らが中国までに何か対処できると信じてます。」

■期待の高まるスズキチーム

リズラ・スズキチームはカタールでのレース中に2台が同時にオイルを漏らすというマシントラブルを抱えた。レースディスタンスでの耐久性能を問題視したスズキワークスは、カタールの次のイスタンブールまでにハードワークをこなして多くの対策済みパーツを導入している。

この結果、雨の予選とは言えクリス・バーミューレンがポールポジションを獲得し、レースではジョン・ホプキンスがブリヂストンタイヤに問題を抱えるまでは2番手を走行する事となり、今回の中国GPへの期待がスズキチームの中で高まっているようだ。

ドライでのトップスピードはドゥカティーやホンダに比べて若干のハンデを抱えそうなスズキチームだが、今週末のレースウイーク中は天候が少し崩れるという予報もあり、雨での強さを見せたブリヂストンとスズキ、およびモチベーションの高い二人のライダーが再びレースを賑わす可能性は高い。



ここまではスズキライダー2名の意欲に反し、ヘレスとカタールではマシン、トルコではタイヤに問題を抱えている。ホプキンスがイスタンブールのリタイア後に発言した通り、中国ではマシン、タイヤ、ライダーの3つの要素が全て揃った状況を今回のリズラ・スズキチームは用意してくる筈だ。

リズラ・スズキチーム監督のポール・デニングは、チーム全体の前向きな姿勢を強調する。

「みんな前向きな姿勢で次の中国GPを目指してますよ。」とデニング。

「クリスのウェットでの走りは見事でしたしジョンも先頭集団で走れましたから、これはチーム全体の励みになっています。まだGSV-Rを最高な状態にするまでの道のりが長い事はわかっていますし、上海は自分たちにとってとても難しいサーキットですが、今やれる事に集中していい成績が得られるように頑張るだけです。」

「2005年の中国はジョンが初めてレースをリードしたGPですし凄く楽しかったようです。クリスにとっては初めてのサーキットですが、新しいコースを覚えて挑戦する姿勢に彼は長けていますから大丈夫でしょう。」

「ライダーは二人とも高いレベルで戦える状態にあります。それがスズキ全体を表彰台をつかむあと一歩のところまで導くモチベーションの高さにつながっているんです。」

■ジャックの活躍をテレビで見て恐怖におびえたホフマン

今回の中国も前回のイスタンブールに続き、ダンティーンの2名のライダーにとって上海は初のサーキットとなる。

中国GPが初開催された昨年、ホセ・ルイス・カルドソはMotoGPに参戦していなかった。カルドソも他のライダー同様、初めて走る上海のコースに対して「F1向き」との印象を持っているようだ。

「凄く近代的で、特徴のあるサーキットみたいですね。」とカルドソ。

「でも多分2輪よりはF1向きなんでしょうね。でもまあ、どのライダーにとっても条件は同じですから自分には問題ないです。」

「個人的に高速かつテクニカルなサーキットが好きですが、ここは間違いなく高速サーキットですね。中国ではいい成績が残したいです。」

またチームメイトのアレックス・ホフマンは去年はカワサキのレギュラーライダーとして走行する予定だったが、ポルトガルで怪我を負った為に出場断念を余儀なくされた。

ホフマンの代役には、中野真矢選手と親しい事で知られる彼のTECH3時代からのチームメイトのオリビエ・ジャックが選ばれ、波乱の雨のレースで2位表彰台を獲得している。当時のマスコミはカワサキの2位獲得を大きく取り上げ、皮肉にもオリビエ・ジャックは一躍時の人となった。

ホフマンは中国GPの主役となったジャックを見て、大方の予想通り心中穏やかではなかったようだ。「恐怖だった」と彼は今回のコメントでは正直に述べている。

事実、ホフマンは今年のカワサキにシートを確保する事はできなかったが、オリビエ・ジャックはカワサキのテストライダーとして06年の最重要プロジェクトであるNinja ZX-RRの800ccマシンの開発を現在担当中である。

「去年の中国はレースに参加できませんでしたし、自分の代りのライダーが表彰台に上る姿をみて恐怖におののいてました。」とホフマン

「上海GPがいい思い出のわけないでしょ!とにかく今回は中国のような知らない国に行く機会があって嬉しいし、初めてのコースが楽しみです。コースについての意見は2輪向きじゃないというのが大半を占めていますが、知らないサーキットを走るのは好きですから早く行きたいです。」

今年はダンロップが最高峰クラスでのタイヤ開発に全精力を注いでいる。ダンティーンチームのオーナーであるルイス・ダンティーンは以下の通りコメントした。

「うちの二人のライダーはイスタンブールもそうでしたが、中国も初デビューです。」とダンティーン。

「大変でしょうが、カルドソとホフマンがベストをつくせるようにチームは全力をつくします。ドゥカティー・デスモセディチGP06Sat.でいいレースができるように頑張ります。」

「タイヤ開発を今後も集中して行っていきます。今何よりも重要な事ですからね。トルコでは少し改善も進みましたから、中国でもこの調子が続くように祈りましょう。」


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