 |
| |
 |
 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
２００６年４月２２日
今シーズンの冬季テストからチャタリング等、マシンの振動問題に悩まされているキャメル・ヤマハチームにとって、来週末のトルコ・グランプリは改良版YZR-M1の試験を兼ねたレースとなりそうだ。
■新型YZR-M1の投入？
イタリアのロードレースサイトであるmotograndprix.itの４月１９日の記事によれば、今回イスタンブールに持ち込まれるマシンは2005年型マシンと、今期の過去２戦を戦った2006年型マシンの融合バージョンになるという。真偽の程は定かではないが、チーム監督のダビデ・ブリビオが最新バージョンを試す良い機会とコメントしている事から、何らかの振動に対する対策が取られたマシンである事は間違いないだろう。
ヘレス開幕後の公式テストとカタール後のメーカー合同テストではバレンティーノ・ロッシが2005年型マシンを走らせ、最新のミシュランを履いても振動問題は発生しなかったとコメントしている事などから解決策へのヒントが得られたのかもしれない。
■さらなる記録を生むロッシ
キャメル・ヤハマチームの振動問題だけではなく、今回のイスタンブール・サーキットはバレンティーノ・ロッシが再び新記録を樹立するかどうかも注目される。前回のカタールではミック・ドゥーハンの最高峰クラス５４勝に並んだばかりだが、今回ロッシはＧＰ全カテゴリー通算での最多ポイント獲得記録を破る可能性がある。
現在この記録を保持しているのは、かつてはロッシのライバルと呼ばれた男、マックス・ビアッジだ。ビアッジが保持する通算記録は2886ポイント。来週末のトルコ・グランプリでロッシが９位以上を獲得した時点で、この記録は塗り替えられる事になる。
また、今回はロッシにとって、彼が1996年の125ccクラスにデビューしてから通算160回目のレースに数えられ、さらに連続100回の出場記録でもある。さらに、前回のカタールではＧＰ通算８０勝を記録したところだ。
■ロッシ「今年はレースに集中できる」
しかしながら、ロッシは記録にはあまり興味を示さないようだ。９位以上になってビアッジの記録を破る事など眼中にはなく、常に彼が目指すのは表彰台の真ん中だ。既に年間タイトルの決まっていた昨年のトルコＧＰではマルコ・メランドリに破れ、２位に終っている。
ロッシはイスタンブールで振動問題が解決される事を望んでいる。
 「カタールは自分にとって開幕戦みたいでしたね。でもまだポイントランキングでライバルに負けているので追いつけるように頑張ります。」とロッシ。
「ライバルたちは強いけど、トルコでは勝利をかけて戦います。正直イスタンブールはあまり好きなサーキットじゃありません。去年のトルコでは既に年間タイトルが決まっていて100％レースに集中するのは難しかったし、マシンのセッティングにも問題を抱えていました。でも今回は勝利をかけて完全に集中できると思います。」
「このサーキットで新型バイクがどういう反応を見せるかはまだ分かりません。振動が出ずに上手くいく事を期待しています。ここは凄い高速コーナーがいくつかあるので、バイクの調子が良ければ楽しく乗れるでしょうね。」
「カタールの後のテストでは少しだけ問題を解決しています。まだ完全ではありませんが、問題のないレベルにはなっている筈です。」
■昨年はライディング・スタイルの変更に苦しんだエドワーズ
また、ロッシのチームメイトであるコーリン・エドワーズは前回のトルコＧＰを振り返り、去年までのＳＢＫ的なライディング・スタイルではイスタンブールの攻略は難しかった事を述べ、現在の自分のライディング・スタイルに希望を託している。去年のイスタンブールでのエドワーズの成績は７位だった。
 「去年の１０月にここで走った時にはあまり楽しめなかったですね。」とエドワーズ。
「まだあの時は新しいライディング・スタイルを試すのが忙しくて大変でした。今はそれについては大丈夫ですけど、今回はバイクの問題があるので、まずは様子を見たいですね。」
「カタールの結果は残念でしたが、ここまでの休暇がイースター（復活祭）と重なったので最高でした。今はコースに戻って早くバイクを走らせたいです。ここまでフリー走行では問題がないんですが、予選タイヤを履くと苦しむ事が多いですね。ただ、全体的にレースタイヤならいいペースで走れるんです。」
「ヘレスはひどかったのでカタールでは良い結果を信じていましたが、フリー走行では無かった問題がレース中に発生してしまいました。翌日のテストではいいデータが収集できたので、トルコはスムーズに走れると思います。」
|
|
|
  |
|
 |
|
|
|
