|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
2006年3月28日
3月26日の波乱の開幕戦の後、ダンティーン・チームを除く全てのMotoGPチームはスペインのヘレスサーキットに留まり、翌日の27日に公式の合同テストを行っている。カワサキのランディー・ド・ピュニエはレース当日午前のセッション中に負った怪我を治療する為、今回のテストには参加していない。
各チームが使用したタイヤ種別の詳しい状況は揃っていないが、天候や路面状況はほとんど日曜日のレース状況と同じ気温23度、路面31度だった。
この日のテストタイムのトップはレプソルホンダ、ニッキー・ヘイデンの記録した1分39秒910。
開幕戦は3位表彰台を獲得したものの、レースペースを最後まで維持できなかった事を残念とするコメントを出していたニッキーだが、初戦の勢いを弾みとしてマシンの熟成も進みつつあるようだ。
2番手と3番手タイムには好調のドゥカティー勢が続いた。2番手のセテ・ジベルナウは1分40秒504。ロリス・カピロッシは1分40秒798。二人は新しいブリヂストンタイヤのテストを大量に行い、カタールに向けての良い感触をつかんだようだ。
4番手はMotoGPバイクでは殆ど経験のないヘレスで予想外の活躍を見せたLCRホンダのルーキー、ケーシー・ストーナー(1分40秒821)。5番手はレース終盤までルーキの開幕初勝利を期待させたレプソルホンダのダニ・ペドロサ(1分40秒845)。
6番手タイムは、現段階ではレースの持久力以外では好調と言えるダンロップタイヤを履くカルロス・チェカの1分40秒932。
初戦に第一ラップからトニ・エリアスに追突されて不機嫌だったバレンティーノ・ロッシは、この日72周回のうちの3周回を2005年型YZR-M1で走行している。
ヘレスでは全く改善されなかったマシンの振動問題を探る為に新旧のマシンを交互に比べたバレンティーノ・ロッシだが、キャメルヤマハチームの公式リリースによれば、現段階においては05年型マシンの方が調子が良い事を明らかにしている。ただし、総合的な完成度としては06年型のがやはり優れているとの結論に達したようだ。
ロッシは06年マシンをカタールに向けて少し再調整し、テストを終えている。06年型バイクで記録したロッシのテストタイムはこの日7番手の1分40秒966。
8番手タイムはスズキのジョン・ホプキンス(1分41秒096)。
レースではマシンのブレーキトラブルから予選の結果を活かせず悔しい思いをしたカワサキの中野真矢選手は9番手タイムの1分41秒178。
10番手タイムはフォルツナ・ホンダのトニ・エリアス(1分41秒234)。レース後にロッシに必死で謝罪する姿は世界中のニュースでも取り上げられた。この日のテストではレースペースを改善するセッティングを試し、サスペンションまわりの調整を多く行ったようだ。
11番手タイムは6番グリッドから10位までポジションアップして初戦を終えたコニカ・ミノルタ・ホンダの玉田誠選手(1分41秒234)。
この日54周回を終え、レース時よりも大幅に改善が進んだとする玉田選手だが、セッション終了の1時間30分前にT4セクターの入り口高速コーナーで転倒し、打撲を負っている。
このクラッシュにより、最後に予定していた新しいミシュランタイヤのテストを断念した玉田選手だが、カタールへの影響は特にないとコメントしている。タイヤテストはカタールの最初のフリー・プラクティスで実施するようだ。
12番手タイムはフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリ(1分41秒400)。レース時のセッティングとは異なるセッティングを試し、フロントまわりの改善と、コーナースピードの安定性を改善したようだ。このテスト後、まだ本人はマシン全体の仕上がりに納得していない事をコメントしている。
13番手はキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズ(1分41秒442)。開幕レース終了後に「一刻も早く嫌な思い出のヘレスから離れたい」と述べていたコーリンだが、76周回を走ったこの日、やはりヘレスではマシン改善に至らなかったようだ。本人の気持ちは得意なカタールに既に移動しているのかもしれないが。
14番手はスズキのクリス・バーミューレン(1分41秒554)、15番手はチームロバーツのケニー・ロバーツ(1分41秒861)、16番手はTECH3ヤマハのジェームス・エリソン(1分42秒924)。
尚、今回はHRCの岡田忠之選手も参加している。タイムは1分43秒265だった。
以下にテストタイムの一覧を示す。
ニッキー・ヘイデン (USA) Repsol Honda Team, 1分39秒910
セテ・ジベルナウ (SPA) Ducati Marlboro Team, 1分40秒504
ロリスカピロッシ (ITA) Ducati Marlboro Team,1分40秒798
ケーシー・ストーナー (AUS) Team LCR, 1分40秒821
ダニ・ペドロサ (SPA) Repsol Honda Team, 1分40秒845
カルロス・チェカ (SPA) Yamaha Tech 3, 1分40秒932
バレンティーノ・ロッシ (ITA) Camel Yamaha Team, 1分40秒966
ジョン・ホプキンス (AUS) Rizla Suzuki MotoGP, 1分41秒096
中野真矢 (JPN) Kawasaki Racing Team, 1分41秒178
トニ・エリアス (SPA) Fortuna Honda, 1分41秒193
玉田誠 (JPN) Konica Minolta Honda, 1分41秒234
マルコ・メランドリ (ITA) Fortuna Honda, 1分41秒400
コーリン・エドワーズ (USA) Camel Yamaha Team, 1分41秒442
クリス・バーミューレン (AUS) Rizla Suzuki MotoGP, 1分41秒554
ケニー・ロバーツ (USA) Team KR, 1分41秒861
ジェームス・エリソン (GBR) Yamaha Tech 3, 1分42秒924
岡田忠之 (JPN) 1分43秒265
(写真提供:レプソルYPF、ヤマハレーシング、ドゥカティーコルセ)
|
|
|
|
|
|
|
|
|