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2006年4月10日
カタールでの決勝翌日の4月9日(日)、キャメルヤマハ、TECH3ヤマハ、フォルツナホンダ、レプソルホンダ、ドゥカティー・マルボロチームによる非公式合同テストが行われた。
当日の気象条件は8日のレース当日とほぼ同じだったが、風はそれほど強くなかったようだ。
■非公式タイム
参加ライダーの当日の自己ベストタイム(非公式)は以下の通り。
1) マルコ・メランドリ (フォルツナ・ホンダ) 1'55.95
2) バレンティーノ・ロッシ (キャメル・ヤマハ) 1'56.22
3) コーリン・エドワーズ (キャメル・ヤマハ) 1'56.35
4) ニッキー・ヘイデン (レプソル・ホンダ) 1'56.36
5) セテ・ジベルナウ (ドゥカティー・マルボロ) 1'56.61
6) ロリス・カピロッシ (ドゥカティー・マルボロ) 1'56.77
7) トニ・エリアス (フォルツナ・ホンダ) 1'56.86
8) ジェームス・エリソン (TECH3ヤマハ)1'58.18
■振動問題の解決を継続するキャメル・ヤマハ
レース中はタイヤのグリップが減る事から振動の問題が消えたというキャメル・ヤマハだが、根本的な問題の解決に至っているわけではなさそうだ。バレンティーノ・ロッシの第二戦勝利後も、チームは06年型M1の振動問題解消に引き続き取り組んでいる。
(Photo: VALENTINO ROSSI at Commercialbank Grand Prix of Qatar, Qatar on Saturday 8th April)
バレンティーノ・ロッシは、ヘレス開幕戦翌日の公式合同テストと同様に、05年M1と06年M1を乗り比べている。この結果、カタールでも05年型の場合は全く振動問題は発生しなかったようだ。ロッシ05年型で3周ほど走行し、残り58周を06年型で走行してデータを収集している。一貫した速いペースでの周回だったようだ。
チームメイトのコーリン・エドワーズは、カタール決勝中に生じたフロントを失うという現象を調査している。セッティングを調整したコーリンは安定した高速ペースを取り戻して66周回を走行し、次回のトルコに向けて期待の持てる成果を得られたようだ。
(Photo: COLIN EDWARDS at Commercialbank Grand Prix of Qatar, Qatar on Saturday 8th April)
キャメルヤマハチーム監督のダビデ・ブリビオは、振動問題を完全に解消したわけではないが有益なデータは得られたとして、以下の通りコメントした。
「勝利の翌日の早朝に早起きするのはいつも辛いですよ。」とブリビオ監督。
「色々なセッティングを試して、ライダーたちにより良い状態のバイクを提供できています。レースでは振動問題は発生しませんでしたが、まだ解決したとは思っていません。今日のテストは改善を進める上でとても役立ちました。」
■トルコに向けてデータを収集するレプソル勢
強風の影響でウォームアップやレース中に常時フロントを上がり気味にしていたレプソル勢だが、今回のテストでは安定した走行ができたようだ。
前日の決勝で2位表彰台を獲得したニッキー・ヘイデンは、シャシーのセッティングとミシュランタイヤのテストを行い、52周回を走行している。また、ルーキーのダニ・ペドロサは今回テストに参加していない。
テスト後、ニッキーは以下の通りコメントした。
「レース中は2〜3箇所のコーナーがあまり上手くいきませんでした。例えばローギアでヘアピンを抜ける時に違和感があったので、今回のテストで見直す事ができて良かったです。各コーナーでは凄く安定して走れていて、さらに改善も進みました。今日は価値のある一日でしたね。」
■チャタリング解決に取り組むジベルナウと上機嫌のロリス
ドゥカティー勢の2名、ロリス・カピロッシとセテ・ジベルナウはエンジンとシャシーのセッティングを調整し、ブリヂストンタイヤのテストを次戦のトルコに向けて行っている。
セテ・ジベルナウは64周回を走行し、レース中に悩まされたフロントまわりのチャタリング解決に取り組んで良い結果が得られたようだ。また、レースを3位表彰台で終えたロリス・カピロッシは、チームとブリヂストンにとって苦手なサーキットでの高い結果に満足しながら、40周回を終えて以下の通り述べている。
「今日はエンジン・マッピングとシャシーの改善を行い、次戦に備えました。」とカピロッシ。
「昨日は凄くタイヤの調子が良かったんですが、ここと同じようにグリップが得られない他のサーキットに向けてテストを続けています。今は凄くチームの雰囲気も良いし、強くなる為なら何でもやれる状態です。」
■バイクのセッティングを見直すメランドリ
IRTAテスト以降に突然タイムが出せなくなったマルコ・メランドリは、今回ミシュランの予選タイヤを試し1分55秒台の好タイムを記録している。また1日を通してマシンの重量バランス配分を見直し、根本的なマシンセッティングの改善に取り組んだようだ。
「今日はいい調子ですよ。」とメランドリ。
「重量バランスの見直しを行うなど抜本的な改善策を試みて、期待の持てる結果が得られています。良いペースで今日は走れて満足ですので、次のトルコが楽しみですね。」
ヘレス以降、好調なメランドリのチームメイト、トニ・エリアスは、今回サスペンションの調整を行い、さらなるマシンの進化に満足している様子だ。
(写真提供:キャメルヤマハ、HRC、レプソルYPF、ドゥカティーコルセ)
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