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2007年9月21日
レースウイーク前の言葉通り、前回のポルトガルでの勢いを日本GPの初日に持ち込み、午前と午後の両方のフリー・プラクティスにおいて、唯一の1分47秒台となる総合トップタイムの1分47秒865を記録したレプソル・ホンダのダニ・ペドロサは、この日の全てのセッション終了後にHRCとの契約を2年間更新している。
■初日トップのペドロサ、が2009年までホンダとの契約を延長
2008年と2009年もレプソル・ホンダで戦う事が決定したダニ・ペドロサは、このHRCとの契約更新の発表に際し、「今年はホンダも自分も思い通りの結果が得られていないので、来年に向けて気分を一新して高い意欲で挑みたい」と述べ、シーズン前半のホンダの新型マシンの不調に苦しんだ気分を改めて、今後の2年間もホンダと共に戦う意欲を示した。
■HRC濱根社長「合意に時間がかかった理由」
また、これに同席したHRCの代表取締役である濱根眞澄社長は、「なぜここまで契約が遅れたのか不思議に思う方が多い事でしょう。私たちは今シーズンの残りのレースで何をすれば勝てるか、さらにその先にある将来のレースでも勝利を得るためには、どのような体制を築くべきかを互いに真剣に話し合ってきたのです。私たちは今日までその交渉を続け、双方の完全なる合意を今回得る事ができた訳です」とコメントしており、ペドロサが今期のマシンに納得できていない事から、確実なマシンで勝利を狙いたいペドロサとの合意に時間を要した事を明らかにしている。
■総合9番手のヘイデンはミシュラン勢の2番手
なお、チームメイトが快進撃を遂げてHRCとの契約も更新する中、ニッキー・ヘイデンは初日のもてぎのミシュラン勢の中ではペドロサに次ぐ2番手タイムの1分48秒552を記録しているが、ペドロサとヘイデンの間には7人のブリヂストン勢がひしめいており、ヘイデンのこの日の総合順位は9番手だった。
■ペドロサ「最初から全てうまくいった」
初日から1分47秒台を記録したダニ・ペドロサは、この日は最初から全ての作業がうまくいったと満足しており、レースウイークを通して今の調子を維持したいと語った。
「初日から今回はすごくうまくいきました。とても速いペースも維持できていますから、ここまでの作業内容にはかなり満足しています。」とペドロサ。
「午前のセッションから今日は暑かったです。午後にはさらに温度が上がりましたが、それでもバイクのバランスは良くて好感触が得られています。」
「ここのコースは好きですから、明日はさらにセッティングの改善を進めたいです。まだ1日目に過ぎませんし、間違いなくライバルたちはさらに上を狙ってきますからね。」
「またホンダと契約ができてとても満足です。今日の調子を週末まで続けられるように頑張ります。」
■ヘイデン「気持ちを入れ替えて2日目に挑む」
1日目は全く走りの感触をつかむ事ができなかったというニッキー・ヘイデンは、2日目には気持ちを入れ替えてタイム改善に挑みたいとしている。
「午前中は比較的にスムーズに作業が進みましたが、午後に入ってからは少し問題を抱えていいリズムがつかめていません。」とヘイデン。
「また、ミスを数回してしまい、1回目は危うく転びそうになり、さらにもう一回はグラベルを直行しました。」
「あんまり気分良く流れがつかめていない感じですから、明日は気持ちを新たに取りかからないとだめでしょうね。あまりいい初日じゃなかったのは間違いありませんし、もっとトップとのタイム差を縮めたいです。」
「今回の路面温度はすごく高いので、いい感触とトラクションを得られるようにするのが重要になりそうです。それに多くのライダーのタイムが接近していますから、明日の午前中にはもっとタイムを削る必要があります。」
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