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2007年9月21日
5日前のポルトガルでのロッシの快勝にスタッフ全員が自信を取り戻したというフィアット・ヤマハ・チームだが、日本GP1日目のこの日はロッシのマシンが午後のセッション残り22分のところで白煙を噴き、ミサノでの悪夢を思い出させる結果となってしまったようだ。
この結果、午前中には4番手タイムを記録していたバレンティーノ・ロッシは午前のタイムを更新する事ができず、午後には初日総合の14番手までタイムシート上の順位を落としている。ロッシのこの日の自己ベストは午前に記録した1分48秒736だった。
また、ロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズは午前にセッティングの方向性が見つからずに苦戦したが、午後の中盤には調子を取り戻し、午前のタイムシート上の順位を2つあげる総合11番手タイムの1分48秒614で1日目のセッションを終えた。
■ロッシ「明日は全力で取り組まないとだめ」
メインマシンのエンジンに問題が発生した後は、残りの時間をセカンドマシンで走り続けたロッシだが、運悪くこの日は2台のマシンに異なるセッティングを試しており、調子のいい方のマシンが壊れてしまった事から、最後まで午前のタイムを更新する事ができなかったという。
「今日はとにかく暑い1日でしたね。予想よりもかなり暑かったです。」とロッシ。
「大きく取り残されてしまいました。運悪く2台のバイクで別々のセッティングを試していて、調子のいい方がテクニカル・トラブルに見舞われてしまったんです。2台目のマシンのセッティングではタイムを更新する事ができず、それで14位という結果に終わりました。」
「タイヤの状況もあまりいいとは言えません。ミシュランを履くライダーがトップにいるので、このサーキットでミシュランが大丈夫なのは分かりますが、それでもまだやるべき事だらけです。」
「現段階ではあまりいい状態とは言えません。この流れを変える方向性を見つけていく必要があります。今日は初日ですし、課題を少しだけ解決できれば、もっといい位置につける事ができるのは分かっていますが。」
「明日は全力で取りかからないとだめですね。それから様子を見ていきます。」
■エドワーズ「最初は何もかもうまくいかなかった」
この日の最後のタイヤを試したら、いきなりタイムを1秒縮める事ができたと語るコーリン・エドワーズは、正しい方向性は午後に見つけたものの、まだ2日目に向けてはやるべき事だらけだと語る。
「午前中と午後の最初は全然うまくいかない感じでしたね!」とエドワーズ
「いいセッティングも正しいタイヤ選びもできていなかったので、何か改善の糸口が見つかるように、ただただ天に祈るばかりでした。」
「でも、午後のセッションの中盤に入り、今日の最後のタイヤに履き替えたらいきなりタイムが1秒縮まったので、少なくとも正しい方向性を見つけた事だけは間違いないと思います。」
「まだセッティングとタイヤの両方についてやるべき事だらけですから、今晩は今の状況をしっかりと確認して、残りの時間を最大限有効に活用できるようにしておきたいと思います。」
「最終的に2秒のタイムが削れたのでトップとの差は縮まりましたが、まだ十分ではありませんから、明日も全力で頑張り続けるしかありません。」
■ブリビオ監督「エンジントラブルの原因をこれから調査」
2名のライダーが揃って初日は課題を抱えてしまったと語るフィアット・ヤマハのチーム監督であるダビデ・ブリビオは、ロッシのエンジンの状態をこれから調査し、問題の原因をしっかり特定しておきたいとコメントしている。
「まだいくらか作業を進めなければいけません!」とブリビオ監督。
「自分たちの調子がどのくらいなのかを把握するために今日は時間を使いましたが、両方のライダーにいくらか課題が残っている事は間違いありませんし、この状況を改善できるように全力で取り組む必要があります。」
「これからは手元にある一番いいタイヤで作業を行い、それでバイクの優れた点をいくつか見つけ出せれば、順位は上げていけると思います。」
「午後にバレンティーノはエンジンに問題を抱えてしまいましたから、何が発生したのかを完全に把握できるように細かく調査します。」
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