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2007年4月1日
3月30日より、イギリスのドニントンパークでSBK(世界スーパーバイク選手権)の第3ラウンドが行われている。決勝レースは本日の4月1日(日本時間の夕刻)に開催されるが、ここでは、決勝前日までの2日間の予選とスーパーポールの状況を紹介する。
■6年ぶりのドニントンパーク初日は雨と極低温路面
ドニントンパークでSBKが開催されるのは6年ぶりの事だが、レースウイーク初日の3月30日は、あいにくの気象条件が2007年シーズンのレギュラーライダーたちを迎えたようだ。
午後に第1予選が行われた初日の気温は8度、路面温度は7度、湿度は80%であり、予選中に走行ラインは乾き始めたものの、午前中は雨に見舞われている。
■SBKドニントンパーク、第1予選の結果
以下に、3月30日初日の第1予選結果を示す。
1) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 1分32秒333
2) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 1分32秒817
3) ルーベン・ザウス ESP チーム・ステリルガルダ Ducati 999 F06 1分33秒646
4) ジェームス・トスランド GBR ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分33秒692
5) レジス・ラコーニ FRA カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 1分33秒729
6) カール・マガリッジ AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分34秒203
7) 加賀山就臣 JPN チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 1分34秒549
8) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 1分34秒553
9) マックス・ビアッジ ITA チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 1分34秒593
10) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分35秒363
11) ジョバンニ・ブッセイ ITA チーム・ステリルガルダ Ducati 999 F06 1分35秒897
12) ミッシェル・ファブリツィオ ITA D.F.X.コルセ Honda CBR 1000RR 1分35秒907
13) フォンシ・ニエト ESP カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 1分36秒002
14) スティーブ・マーチン AUS D.F.X.コルセ Honda CBR 1000RR 1分36秒067
15) ジョシュア・ブルックス AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分36秒441
16) マックス・ノイキルヒナー GER スズキ・ジャーマニー Suzuki GSX-R 1000 K6 1分36秒663
17) ロレンツォ・ランチ ITA ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 1分36秒735
18) ヤコブ・シュムルツ CZE チーム・カラッチ・ドゥカティ・SC Ducati 999 F05 1分36秒796
19) アレッサンドロ・ポリータ ITA チェラーニ・チーム・スズキ・イタリア Suzuki GSX-R 1000 K6 1分37秒629
20) ディーン・エリソン GBR チーム・ペデルチーニ Ducati 999 RS 1分37秒650
21) ルカ・モレリ ITA チーム・ペデルチーニ Ducati 999 RS 1分37秒918
22) Aaron Zanotti GBR SMTヤマハ Yamaha YZF R1 1分38秒167
23) 中冨伸一 JPN チームYZFヤマハ Yamaha YZF R1 1分38秒568
不通過) クリスチャン・ザイサー AUT LBR・レーシング・チーム MV Agusta F4 1000R 1分38秒927
■トップ2名はホジソンのポールポジションレコードを更新
初日のトップタイムを記録したのは、開幕からの2ラウンド(4レース)を終えてランキングの3位につける昨年度チャンピオン、ドゥカティーのトロイ・ベイリスだった。6年ぶりに開催された悪条件のドニントンの第1予選で、ベイリスは2000年にニール・ホジソンが記録していたポールポジションレコード(1分32秒824)をレースウイーク初日から0.5秒も上回っている。
ちなみに、ドニントンパークのサーキットレコードは1996年に現ヤマハ・イタリアのトロイ・コーサーがドゥカティー時代に記録した1分33秒470だ。コーサーはこの年に年間タイトルを獲得しており、ドニントンではダブルウインを達成している。また、コーサーの現在のチームメイトの芳賀紀行選手も、1998年にドニントンではダブルウインを達成しており、現ヤマハ・イタリアの2名にとっては得意のサーキットと言えるだろう。
今回、ベイリスに続いて第1予選の2位につけたのはそのトロイ・コーサーであり、コーサーもホジソンの2000年の記録は上回った。
■ウェットの低温路面で有力ライダーが3名転倒
この低温のハーフウェット路面という悪条件もあり、この日の第1予選では有力ライダーであるトロイ・コーサーとロレンツォ・ランチ、および加賀山就臣選手の3名が転倒した。
■コーサーとランチが続け様に転倒したが怪我はなし
この日の2番手タイムを記録したヤマハ・イタリアのトロイ・コーサーはセッション残り18分のところで転倒、その2分後にはドゥカティーのロレンツォ・ランチが続け様に転倒している。
2名に怪我はなく、ランチはすぐに柔らかめのフロントタイヤに履き替えてその後もタイムアタックに挑んだが、そのタイヤ選択は失敗に終わり、17番手と低迷して初日の予選を終えた。
■加賀山選手は今回もレース欠場が決定
初日の転倒で最もダメージの大きかったのが、前回のフィリップ・アイランドでもレースウイーク初日に転倒してその週のレースを欠場し、今回無事にその時の肺の負傷を克服して復帰したばかりのアルスター・スズキの加賀山就臣選手だ。
加賀山選手はフィリップ・アイランドから2週間後の3月17日から3日間の日程で行われたバレンシアの合同テストには参加をしており、体調が大きく回復した状況で今回のドニントンパーク戦には挑んでいた。
セッション残り1分のところで転倒した加賀山選手は脳震盪を起こし、一時的に意識を失っている。加賀山選手本人は、その後は背中の打撲の痛み以外に身体の異常は一切訴えていないが、翌日の第2予選と本日のレースは、医師の判断により大事を取って欠場する事がすでに決定している。
2戦連続の欠場に落ち込む加賀山選手は、「レースがしたいのに医者が『NO!』って言うんです。背中は少し痛みますが、でもそれ以外にどこも悪くないんですよ。昨日(初日)の事は全部覚えてるし、どこにも何の問題もないんです。でも医者がダメって言うならもう仕方ないですね。今回の事は忘れて次回のバレンシアを楽しみにしたいと思います。」と、欠場が決定した2日目にコメントした。
■天候が回復した2日目(第2予選とスーパーポール)
3月31日のレースウイーク2日目に入ると天候は回復し、雲は若干多いものの路面は朝から乾いたようだ。午前11時から行われた第2予選の気温は12度、路面温度は初日よりも10度高い17度となっている。湿度は67%。
■SBKドニントンパーク2日目、予選の総合結果
以下に2日目に行われた第2予選終了時点の予選総合順位を示す。なお、総合順位の上位16名までが、レース当日のスターティング・グリッド4列目までを、1周のみのタイムアタックで争う午後のスーパーポールに出場する権利を獲得できるが、それ以下のライダーは、この総合順位がスターティング・グリッドの番号となる。
1) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 1分31秒052
2) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 1分31秒132
3) ルーベン・ザウス ESP チーム・ステリルガルダ Ducati 999 F06 1分31秒479
4) ロレンツォ・ランチ ITA ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 1分31秒655
5) ジェームス・トスランド GBR ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分31秒695
6) マックス・ビアッジ ITA チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 1分32秒182
7) フォンシ・ニエト ESP カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 1分32秒188
8) レジス・ラコーニ FRA カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 1分32秒199
9) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 1分32秒360
10) ミッシェル・ファブリツィオ ITA D.F.X.コルセ Honda CBR 1000RR 1分32秒724
11) カール・マガリッジ AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分32秒847
12) ジョシュア・ブルックス AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分32秒857
13) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分32秒877
14) スティーブ・マーチン AUS D.F.X.コルセ Honda CBR 1000RR 1分33秒071
15) マックス・ノイキルヒナー GER スズキ・ジャーマニー Suzuki GSX-R 1000 K6 1分33秒092
16) ジョバンニ・ブッセイ ITA チーム・ステリルガルダ Ducati 999 F06 1分33秒290
(以下はスーパーポール出場圏外)
17) ヤコブ・シュムルツ CZE チーム・カラッチ・ドゥカティ・SC Ducati 999 F05 1分33秒484
18) アレッサンドロ・ポリータ ITA チェラーニ・チーム・スズキ・イタリア Suzuki GSX-R 1000 K6 1分33秒610
19) Aaron Zanotti GBR SMTヤマハ Yamaha YZF R1 1分34秒534
20) 加賀山就臣 JPN チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 1分34秒549
21) ディーン・エリソン GBR チーム・ペデルチーニ Ducati 999 RS 1分34秒581
22) 中冨伸一 JPN チームYZFヤマハ Yamaha YZF R1 1分34秒985
23) ルカ・モレリ ITA チーム・ペデルチーニ Ducati 999 RS 1分35秒305
24) クリスチャン・ザイサー AUT LBR・レーシング・チーム MV Agusta F4 312R 1分37秒145
2日目の走行に参加できなかった加賀山選手の予選総合順位は20位となったが、先述の通り本人の意志に反して、レース当日も欠場する事が既に決定済みだ。
■初日と同じトップ3名と、急浮上を見せたランチ
なお、上位3名は第1予選と変わりがなく、トップがドゥカティーのトロイ・ベイリス、2番手がヤマハ・イタリアのトロイ・コーサー、3番手がチーム・ステリルガルダのルーベン・ザウス。大きく順位を上げたのが、初日に転倒を喫しての17番手から4番手に浮上したドゥカティーのロレンツォ・ランチだ。
■2ラウンド連続してスーパーポール出場を逃した中冨選手
また、グリップが非常に悪く、日本人にとっては難しいと言われる事の多いドニントン・パークを初めて経験したSBK2年目となるチームYZFヤマハの中冨伸一選手は総合22番手となり、前回のフィリップ・アイランドに続いて今回もスーパーポールの出場を逃している。
「今日は天気が良くなって嬉しかったですね。でも2時間しかコースを学習できる時間はありませんでした。だいぶ調子は良くなりましたが、レースに向けて最高と言えるセッティングはまだ見つかっていません。タイムは徐々に上がってきているので、明日に期待したいです。」と中冨選手。
■SBKドニントンパーク2日目、スーパーポールの結果
2日目の午後16時より、総合予選の上位16名により争われたスーパーポールの走行結果を以下に示す。路面はドライ・コンディションが保たれ、気温は13度、路面温度は20度、湿度は56%だった。
1) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 1分30秒370
2) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 1分31秒084
3) レジス・ラコーニ FRA カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 1分31秒377
4) ジェームス・トスランド GBR ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分31秒399
5) ロレンツォ・ランチ ITA ドゥカティ・ゼッロクス・チーム Ducati 999 F07 1分31秒504
6) ルーベン・ザウス ESP チーム・ステリルガルダ Ducati 999 F06 1分31秒686
7) マックス・ビアッジ ITA チーム・アルスター・スズキ・コロナ・エクストラ Suzuki GSX-R 1000 K7 1分31秒689
8) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア Yamaha YZF R1 -分-秒-
9) カール・マガリッジ AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR 1分32秒077
10) フォンシ・ニエト ESP カワサキ・PSG-1・コルセ Kawasaki ZX 10R 1分32秒178
11) マックス・ノイキルヒナー GER スズキ・ジャーマニー Suzuki GSX-R 1000 K6 1分32秒185
12) ジョバンニ・ブッセイ ITA チーム・ステリルガルダ Ducati 999 F06 1分32秒744
13) ミッシェル・ファブリツィオ ITA D.F.X.コルセ Honda CBR 1000RR 1分32秒750
14) スティーブ・マーチン AUS D.F.X.コルセ Honda CBR 1000RR 1分33秒536
15) ジョシュア・ブルックス AUS アルト・エボルーション・ホンダ Honda CBR 1000RR -分-秒-
16) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR 1000RR -分-秒-
■3名がタイムを記録できない波乱のスーパーポール
今回のスーパーポールは、3名のライダーがタイムを記録できないという波乱の展開となったようだ。
予選総合2位だったヤマハ・イタリアのトロイ・コーサーは、オーストラリア戦と同じく今回も1コーナーで強風にマシンを煽られ転倒。アルト・エボリューション・ホンダのジョシュア・ブルックスは高速区間で転倒、ロベルト・ロルフォはウォームアップラップ中にブレーキトラブルが発生し走行を断念した。
■FIMのレギュレーションに従いコーサーは8番グリッドに
なお、FIMのレギュレーションは、スーパーポールを走行できなくなったライダーの最終グリッド順位を、簡略化すると以下の通り定めている。
ライダーがスーパーポールを最後まで走行できなくなった場合、総合予選順位(第1予選と第2予選)がトップ4以内のライダーは8位、総合予選順位が5位から8位のライダーは12位、総合予選順位が9位以下のライダーは16名の参加者のうちの最後尾からグリッドが与えられる。
このルールに従い、今回転倒したトロイ・コーサーは2列目8番グリッドを獲得、ブルックスとロルフォには15番と16番グリッドが与えられた。
■コーサー「バイクには本当に乗れてる感じがする」
予選では好調な走りを見せていただけに残念な8番グリッドとなったトロイ・コーサーだが、スーパーポールを終えた後に「1コーナーであまり風が強くて持ちこたえるのは無理でしたね。でも、バイクにはとても自信がありますし、本当に乗れてる感じがしています。昨日は天気のせいで時間が使えずリアタイヤの選択がまだできていませんので、明日の午前のウォームアップで決定したいと思います。」とコメントしており、バイクの仕上がりと決勝レースへの自信を示している。
■レースウイークを通して強かったベイリス
前回のオーストラリアに引き続き強さを見せたのは、昨年度チャンピオンであるドゥカティーのトロイ・ベイリスだった。スーパーポールを含む3回の予選をすべて制したベイリスは、「今日が風が強くてなかなかうまく走れませんでした。本当は29秒9を狙っていたので残念ですね。ただ、最初の2区間では他のライダーとあまり大差はありませんが、最終区間はかなり速く走れているので、明日のレースではそれが有利に働くでしょうね。あそこは厳しい場所ですが、イン側から抜くのにはいいポイントですからね。」とコメントしている。
■逆転の2番グリッドを獲得した芳賀選手
ドニントンのコースは覚えていたものの、初日の第1予選は低温路面に苦しみ、激しく攻める事は避けて8番手、第2予選では9番手と、レースウイーク中はあまり思い通りにタイムを伸ばせていなかった芳賀紀行選手だが、スーパーポールまでにセッティングを微調整した事でマシンに好感触が得られるようになり、決勝レースは1列目の2番グリッドからスタートする事になった。
「昨日の状態からバイクには少ししか変更を加えていませんが、感触はだいぶ良くなりました。昨日は自分の走行ラインが濡れていたのであまりプッシュできませんでしたが、今日はドライになったおかげでセッティングが進んだんです。」と芳賀選手。
また、芳賀選手は前回のフィリップアイランドまでに、SBKでの自己通算148完走を達成しており、今回のドニントンパークでは150完走を好位置で達成する予定だ。
■久しぶりの1列目に気合いの入るラコーニ
難しいコンディションとなった初日から好調な走りを見せていたカワサキのベテラン、レジス・ラコーニは、スーパーポールでもミスのない完璧な走りを見せ、久しぶりの1列目を獲得する事に成功したチームも本人も上機嫌だ。
「1列目からスタートできるので気合いが入りますね。スーパーポールの内容には本当に満足していますし、予選タイヤでもいい戦いができるのは重要な事ですよ。バイクはまだ完璧ではありませんが、セッションの度に改善は順調でしたし、最終区間は昨日とは比べものにならないほどにグリップが得られるようになりました。タイヤが最後までもってくれればレースでもいい結果が残せる筈です。」とラコーニ。
■トスランド「不本意な4番グリッド」
開幕からの2ラウンド(4レース)を好成績で終え、ランキングトップのまま地元のイギリスに戻ってきたテンケイト・ホンダのジェームス・トスランドは、開幕戦から3回連続してドニントンパークでも1列目を確保したが、4番グリッドは本人にとっては不本意な結果だった様子だ。
トスランドはスーパーポール直前のフリー走行終盤に問題を抱えた事から、予選タイヤのチェックを完全に行う事ができないままスーパーポールに挑んでおり、それが原因となって本番中にタイムをロスしたようだ。
「スーパーポールではクレーナーカーブでミスをしてフロントを失いそうになりました。もともと苦手な場所でしたから、メルボルンループの区間でもっとタイムを稼いでおく必要があったんです。ミスを挽回できずに本当に残念でしたが、1列目は確保できましたから、明日はホームの観衆を沸かせられるようにベストを尽くしたいですね。」とトスランド。
■予選を通して苦しんだビアッジ「2列目は悪くない」
ランキング2位につけるアルスター・スズキのマックス・ビアッジは、今回のドニントンパークでは予選で結果が出せない状態に苦しんだようだ。2日目午後のフリー・セッションでは前日までの自己ベストを3秒以上も更新しており、スーパーポールではさらにタイムを上げているが、結果は2列目7番グリッドだった。
ビアッジは、「午後のフリー走行の結果には満足でしたが、スーパーポールが厳しい事は分かっていました。スーパーポール中にはなんとかタイムを上げる事はできましたが、他のライダーも速かったので結局7位です。ただ、いつも通りにいいスタートができれば2列目はそれほど悪い位置じゃありません。長い2レースですし、何が起きても不思議はありませんから、両方のレースで好スタートを決めて表彰台を狙いたいですね。」とスーパーポールの後にコメントしている。
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