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2007年3月22日
グレッシーニ・ホンダチームにとって、今週のスペイン・グランプリの舞台となるヘレスは、冬季テストの最後にマシンの仕上げとタイヤ探しに成功した好感度の高いサーキットだ。
■グレッシーニ・ホンダが好感触を示したヘレス
マルコ・メランドリは今年2月のヘレスでのIRTAテスト初日と2日目に連続してトップタイムを記録しており、チームメイトのトニ・エリアスは、年末から年始にかけて全く見つける事ができなかった自分の独特のライディング・スタイルにあうブリヂストンタイヤを、その時に初めて探し出す事に成功している。
■予選タイヤを課題とするメランドリ
前回のカタールの開幕戦では、メランドリは以前からの予告通りにレースタイヤでの強さを発揮して5位の好順位を獲得したが、4列目スタートとなる10番グリッドしか確保できなかった予選については、テスト期間中に準備が足りなかった事を今週末のレースウイークに向けて反省している様子だ。
しかしながら、ヘレスに向けてのレース用セッティングの仕上がりに関しては、相変わらず高い自信をメランドリは示している。
■レースタイヤの耐久性を課題とするエリアス
また、自慢のタイヤで初戦に挑んだトニ・エリアスは、予選で獲得した2列目4番グリッドには非常に満足しているものの、レース序盤から順位を大きく落とす原因となったレースタイヤの激しい消耗への対策を、今後の大きな課題としてとらえているという。
なお、今週末のヘレスはスペイン人ライダーのトニ・エリアスにとってはホームレースとなるため、彼の今回のレースウイークにかける意気込みは非常に高い。
■メランドリ「ストレートが短いのは好都合」
カタールでの開幕レースの後には、他のホンダ勢と同じくマシンのトップスピード不足を訴えていたマルコ・メランドリだが、今週のヘレスはストレートが短いため、今のチームのバイクには好都合だとコメントしている。
「ヨーロッパでの最初のレースですから期待は大きいですよ。間違いなく見応えのあるレースウイークになる筈ですからね。」とメランドリ。
「ヘレスは大好きです。テクニカルですし、完璧なサーキットですよ。ここで速く走るにはバランスの取れたバイクが不可欠です。このコースの特徴になっている長いコーナーは、フロントまわりのセッティングに安定性を確保できれば自信を持って攻める事ができます。」
「カタールのような長いストレートはありませんから、現段階の自分たちにとっては好都合ですね。個人的にも好感触を持っていますから、早くコースに出て走りたいです。マシンのセッティングとタイヤ選びには前回のテスト中に時間をしっかりかけましたから、レースの準備は万全ですよ。」
■エリアス「ブリヂストンとチームには自信が持てる」
14位に終わった開幕戦の後には大きく落胆し、レース用のいいセッティングを模索したいと述べていたトニ・エリアスだが、今回のホーム・グランプリを前に、再び彼のレースに向けての意欲は非常に高まっている。
課題とするタイヤの耐久性についても、ブリヂストンとチームを信じて今週末も自信を持って挑むとエリアスは語る。
「自分のホームのファンの前で早く走りたいですね。」とエリアス。
「ここで走る時にはいつも特別な感情が湧くんです。特にニエト・コーナーからペルキ・コーナーを通ってセナ・コーナーを抜けるスタジアムの区間ですが、ここはファンの情熱をものすごく感じる部分ですよ。本当にめちゃくちゃすごいんです。」
「ここはブリヂストンタイヤに関して大きな進展が得られた場所ですし、カタールではさらに改善も進みました。耐久性に関してはまだ課題もありますが、予選は4位でしたからね!チームやブリヂストンのスタッフとは本当に頑張っていますから自信はありますよ。今回の第2戦ではさらに上を狙えると思います。」
「今はいいベースセッティング探しを行っています。低速と高速コーナーの組み合わせがあるヘレスではそれが一番重要なんです。いくつか激しいブレーキングポイントもありますから、それもセッティングの課題として重要な部分です。コーナーでスピードを落とす事だけは許されませんからね。」
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