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2007年3月20日
イタリアの工業機械メーカーであるプラマック社をメインスポンサーとするダンティーン・チームだが、チームの拠点はスペインのマドリードであり、今週末の3月23日から開催されるスペイン・グランプリは、彼らにとってのホーム・グランプリだ。
■ホームGPで表彰台獲得を狙うプラマック・ダンティーン
スペインで多くのファンの支援を集めるプラマック・ダンティーン・チームの今年の目標は年間ランキングのトップ5入りだが、前回のカタール・グランプリではMotoGPに復帰したばかりのアレックス・バロスがスタートに失敗して最後尾付近からの追い上げを強いられ結果は9位、チーム所属2年目のアレックス・ホフマンはオープニングラップの1コーナーで他のライダーと接触し、やはり最後尾付近に順位を落としてから後半に追い上げを見せて最終的に11位と、ルイス・ダンティーン監督の望み通りの結果にはいかなかった。
しかしながら、序盤のアクシデントがなければ表彰台圏内に入っていた可能性も高く、ヘレスでは本当に表彰台に立って見せるとチームは息巻いている。
■鼻息の止まらないダンティーン監督
威勢の良い今年のプラマック・ダンティーン・チームの中で、最も鼻息が荒いのは、希望通りのパッケージとエースライダーを今年は手にする事ができたルイス・ダンティーン監督だ。地元に戻ったダンティーン監督の勢いは今回も止まらない。
「感動的な結果を残すべく、ここ第2のレースの場にやって参りました!」とダンティーン監督。
「私たちにとってスペインでのレースは大変に重要です。チームの本拠地ですし、ここが私たちのホームレースの場である事を誇りに思います。ここでは私たちの多くのファンと支援者の方々がレースを見に来てくれますから、彼らへの愛と信頼の証を、いいレースを通じてお見せしたいですね!」
「残念ながら開幕戦は最高の結果とは言えませんでしたが、私たちが使用しているドゥカティーとブリヂストンのパッケージは実に素晴らしいんです。チームの2名のライダーたちも、彼らの闘争心と粘り強さを見せる準備はすでにできています!」
「チームがこのまま全力で作業を続ける事ができれば、究極のゴールにたどり着く事は間違いありません。目標は年間ランキングのトップ5入りですよ!」
■バロス「表彰台を獲得して見せる」
ヘレスでのIRTAテスト中は納得のいくマシンセッティングが見つからず、何種類ものセッティング変更を最後まで繰り返したアレックス・バロスだが、この本戦に強いベテランのブラジル人ライダーは、前回のカタールではブリヂストンとデスモセディチGP7の良いバランス・セッティングを見つけており、今週末のヘレスでの第2戦目には表彰台を獲得して見せるとコメントしている。
「ヘレスの全ての人と早く会いたいですね!」とバロス。
「カタールは悪くない結果でしたが、予想外の問題さえ起きていなければ、さらに高い成績が狙えた筈です。今回は表彰台が獲得できる事を、攻めの走りで本当にお見せしたいですね。もちろんGPで走る以上、目標は常に優勝ですが。」
「ここでは2004年に3位を獲得しましたし、2005年には4位でしたから、今回もいい走りができると思います。」
「ヘレスでは、カタールで使用して最終的に速く走れるようになったセッティングから作業を開始します。ここでのIRTAテストの時よりもうまくいくのは間違いありませんし、素晴らしいレースができる自信もありますしね!」
「ドゥカティーGP7には深く馴染めましたし、チームにも非常に満足しています。限界まで攻めて見せますよ!」
■ホフマン「ヘレスは燃える」
冬季テスト中はバロスよりも早くからいいセッティングを見つけて好調な走りを見せる事も少なくなかったアレックス・ホフマンは、バロスと同様にカタールではIRTAテスト中に見つけたヘレス用のセッティングをさらに改善できたようだ。
「第2戦をスペインで迎えられて本当に嬉しく思います。チームのホーム・グランプリですからね!」とホフマン。
「前回のIRTAテストはあまりうまくいきませんでしたが、今回はカタールで調整したもっといいセッティングがあるんですよ。ヘレスのレースは最高の雰囲気とたくさんの観衆のおかげで、いつもすごく燃えるんです。全力で攻められるように最高のコンディションで挑みたいですね。」
「チームはすごく良くやってくれていますから、高いポイントが獲得できるのは間違いないと思いますよ。」
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