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2008年9月9日
ベルギーGP決勝レースにおいて、終盤に雨が降り出すまでは2番手につけるルイス・ハミルトンから余裕のリードを保っていたものの、残り3周のところで路面がほぼウェットに転じた途端に6秒の差を一気に失ったフェラーリのキミ・ライコネンは、最終ラップの残り1周を残して壁に激突した事で2戦連続のノーポイントとなり、タイトル連覇に暗雲が立ちこめる結果となってしまった(レース全体の流れはこちらの記事を参照)。
■ライコネン「そう簡単にタイトルは諦めない」
ポイントリーダーとは19ポイントの差が広がり、今回のノーポイントによりBMWザウバーのロバート・クビサにも1ポイント抜かれてランキングの4位に後退したライコネンは、今回のレースで最後のタイヤを交換後に雨が降り出してからハミルトンに追いつかれるまでの経緯を以下の通り説明した上で、今期のタイトル争いをまだ諦めていない事を強調している。
「ここでは優勝する気でしたし、あと僅かでした」とライコネン。
「レース終盤の路面コンディションが非常に難しい状態になり、そして残念ながら、大回りした直後にコースに戻ろうとしてスピンを起こし、壁にぶつかりレースは終わりました。今日の車は本当に調子が良かっただけに残念です」
「スタートはうまくいき、ストレートでフェリペを交わす事にも成功し、そして2ラップ目の序盤にスピンしたハミルトンも交わしました。ただ、その後にソフトタイヤではいいペースで走れていましたが、最後に使用したハードタイヤは前日までの2日間に試したものと比べて調子が今ひとつで、車のバランスがレースの序盤ほど良くはなくなりました」
「おまけに雨が降り始めたのが良くなかったですね。ああいう走行条件で先頭を走る時にはグリップレベルが全く分からないので慎重にならざるを得ませんし、ブレーキングの度にそれを確認しなければならないんです。ハミルトンに追いつかれたのはそれが理由ですよ。その後に何が起きたかはすでにご存じの通りです」
「ノーポイントレースは今回で2戦連続です。タイトル争いは明らかに見ての通りの状況ですが、自分はそう簡単に諦める人間ではありません」
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