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2008年9月6日
フェラーリの2名に続き、ベルギーGP初日のフリー・プラクティス総合3番手につけたのは、午前のP1セッション中にこの日の自己ベストである1分47秒878を記録したマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンだった。また、チームメイトのヘイキ・コバライネンはそれに次ぐ総合4番手タイムの1分47秒932をやはり午前中に記録している(ベルギー初日の気象条件ならびにフリー・プラクティスの総合順位表はこちらの記事を参照)。
■午前は低温路面に苦しみ、午後のウェット走行は控え気味だったマクラーレン
マクラーレン・チームにとってはF1での初優勝から40周年記念となる今回のベルギーGPの初日、午前中は気温が低い曇り空のドライ・セッション、小雨が降り始めた午後にはウェット宣言がなされる難しいコース・コンディションとなる中、マクラーレンの2名はタイヤが温まらずにグリップ不足に苦戦したとしながらも、2日目以降の戦いに向けてセッティングデータを収集する事はできた様子だ。
以下に、ベルギーGP初日午後の走行を終えた直後のハミルトンとコバライネンのコメント、ならびに1日目の作業内容についてのロン・デニス代表のコメントを紹介する。
■ハミルトン「午前はタイヤが温まらずグリップが不足」
「午前中は路面温度がものすごく低くてグリップが少し不足しており、タイヤに熱を入れるのが通常よりも大変でした」とハミルトン。
「それに今日はベルギー東部の典型的なウェット・ドライ・コンディションでしたから、こういう時にはセッティングの目標値が常に不安定な状態になり、調整や変更が難しくなるんです」
「ただ、雨が降り出す前の午前中にはいいデータをいくらか収集できましたから、明日は調子よくいけると思っています」
■コバライネン「午後はあまり積極的に走らなかった」
「今日の午後のような不安定なコンディションの時にはセッティングに関してあまり学べるところはありませんし、車のコントロールを失う危険性の方が高いですね」とコバライネン。
「縁石が湿ってのすごく滑りやすいし、まるで氷の上でも走っているような感触でした。だから今日の午後は路面が乾き始めるまではあまり積極的に走ろうとはしていません」
「雨のせいで他のみんながどのくらいの走りをしているのか分かりにくい状況でしたが、今日の2回のセッションを見る限り、自分たちが高い競争力を維持できている印象はありますよ」
■ロン・デニス「作業は大変だったが全体として見れば順調な1日目」
「午前と午後を通しての不安定な気象条件によりレースに向けてのセッティング作業とタイヤ選びが大変にはなりましたが、結果として見れば順調で特に問題のないプラクティス・セッションだったと思います」とロン・デニス代表。
「ただ、レースウイーク残りの天気は良くなると思っていますし、実際にそうなる事を期待しています」
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