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第9戦オランダGP決勝レースの内容とストーブリーグ前哨戦
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インテリマーク編集部
  2008年7月5日

6月28日の午後、天候の予測がつかない文字通りのダッチウェザーに見舞われたオランダのアッセン・サーキットにて、MotoGPシーズン第9戦目となるオランダGPが、ダッチTTの伝統に従い土曜日に決勝レースの日を迎えた。


■オランダGPの決勝内容と各チームの来期体制に向けての動向
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ここでは、6月28日に行われたMotoGPクラスのオランダGP決勝レースの内容、全ライダーと関係者のレース後のコメント、および同日に行われ小排気量クラス(250cc,125cc)のレース結果を紹介する。

また今回はオランダGPのレース内容に入る前に、オランダGP前後から現在までに囁かれている来期の各チームライダー体制に関する噂など、2009年シーズンに向けての気の早いストーブリーグ前哨戦情報なども合わせて紹介したい。


■メランドリを起点に火がつくストーブリーグ前哨戦
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まずはヨーロッパで報じられている来期シートに関する動向などから紹介する。一部の例外を除き、水面下で早い時期から行われている各メーカーのワークスライダー体制構築に関する翌年に向けての動きが浮上するのは通常は夏休み明けから秋口にかけてだが、今年はドゥカティー・ワークスのマルコ・メランドリの不振を起点とする形で、やや早い時期から連鎖的にその動きが活性化している様子だ。


■ドゥカティーに乗り換えてから不振の続くメランドリ

今シーズンが進むにつれてその不調の深刻度合いが報じられているその問題のメランドリだが、先週の第9戦オランダGPでは、中盤戦に入り完全復調したチームメイトのケーシー・ストーナーがポール・トゥ・ウインを連戦達成するその一方、予選とレースの両方で最下位を記録するという厳しい状況に陥ってしまった。
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メランドリは昨年を限りに乗り慣れたホンダのマシンを降り、今シーズンからはドゥカティーのマシンに乗ってMotoGPを戦っている訳だが、初めてデスモセディチGP8を経験した冬季シーズンの初頭からこのマシンへの順応が進まずに現在まで苦しみ続けており、唯一好感触が得られたという中国GPでは今期最高位の5位を獲得したものの、その後は再び自分のライディング・スタイルに適したセッティングが見つからなくなっており、シーズン後半戦に突入する第10戦目を来週に控えた現時点のランキングは18人のレギュラーライダー中14位だ。

■噂される2年契約の破棄、浮上するジベルナウとの交代説とカワサキ移籍話

メランドリは今年から2009年シーズンにかけての2年契約をドゥカティー・ワークスとは交わしている訳だが、メランドリが2年目もドゥカティーの真紅のスーツに身を包む可能性はすでに乏しいとされている。またそれどろこか、一部ではメランドリが今シーズンを最後まで走りきる事すら難しいとヨーロッパでは報じられるようになってきているが、これにはテストライダーとしてドゥカティーに復帰したセテ・ジベルナウのテストでの好調な走りと、カワサキの来期ライダー獲得に向けての動きによるところが大きい。


■ドゥカティーの開発ライダーとしてMotoGP界に復帰したジベルナウ

写真2006年のドゥカティーでの活動を最後に現役を引退したセテ・ジベルナウが、ドゥカティーMotoGPのテストライダーという形でMotoGPシーズンに復活し、6月17日からの3日間はイタリアのムジェロ・サーキットで現行マシンのGP8と来期マシンのGP9をテストした事は以前に報じた通りだが、ジベルナウはその後にドゥカティーから2度目のテスト参加に関するオファーを受けてこれを了承、7月1日からの3日間は再びGP8とGP9の集中開発テストに加わっている。

■ムジェロテストではメランドリなどを上回る好タイム

ドゥカティー・コルセはこの2回目のテスト最終日の7月3日、ジベルナウのムジェロでのラップタイムを公開しおり、これによるとセテの3日間を通しての現行マシンのGP8におけるファーステストは1分50秒5だった。ちなみに今期レギュラーであるドゥカティーライダーの今年のイタリアGPレース中の自己ベストは、ストーナーが1分50秒003、メランドリは1分51秒793、ギントーリは1分51秒830であり、当日の走行条件の違いがある事から一概に比較はできないものの、少なくともジベルナウが今のデスモセディチに対する高い順応性を示している事は間違いないようだ。

なお、ジベルナウは現役最後の年となった2006年、GP7のプロトタイプを同年の日本GP翌日に行われたもてぎ合同テストで初めて試乗しており、ストーナーがGP7で年間タイトルを獲得する事になる2007年日本GPのフリー・プラクティス総合2番手タイムに匹敵する好タイムをその時点で記録している。当時のチームメイトでありGP7の試乗は2度目だったロリス・カピロッシもジベルナウのそのタイムには到達できなかった。

■ドゥカティー「セテの結果にメランドリやエリアスが触発されて欲しい」
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今回ジベルナウのムジェロでのテストタイムを公表した件について、ドゥカティー・コルセの総指揮を担うフィリッポ・プレジオーシは「セテの反応はケーシーやヴィットリアーノが示してきたものと非常に良く似ており、わたしたちの開発が正しい方向性に向かっている事を改めて確認できた。マルコとトニがこの結果に触発される事を願っている」と述べ、メランドリとエリアスに向けての激励の意味合いが含まれる事を暗に明かしている。

■ジベルナウ「乗りこなした時の満足感が大きいマシン」

またジベルナウは合計6日間のテストを終えて、「このバイクは肉体的にも精神的にも多くを要求するマシンだが、上手く乗りこなす事ができた時には他にない独特の満足感が得られる」と、最新のデスモセディチについての感想を述べた。
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■夏季休暇以降のストーナーのチームメイトはジベルナウ?

ジベルナウの好調なテスト結果など、明らかに追い込まれていく一方のメランドリだが、イギリスのロードレースサイトであるautosport.com(http://www.autosport.com)は、ジベルナウが夏休み明け以降にメランドリの代わりにレギュラーとしてドゥカティー・チームに復帰する可能性があるとの噂を6月25日と7月3日の記事に掲載している。
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■噂に拍車をかけるメランドリのカワサキ移籍説、これを否定しないカワサキ

この噂に信憑性を与えているのが、メランドリのカワサキ移籍に関する噂だ。イギリスのロードレース誌であるMCN(http://www.motorcyclenews.com)が7月3日に報じたところによれば、メランドリ本人はオランダGPで左足に重傷を負ったジョン・ホプキンスの代役として次戦のドイツGPとその翌戦のアメリカGPにカワサキからNinja ZX-RRを試乗を兼ねて出場したいとの希望をカワサキに伝えており、この動きをドゥカティーがブロックしたとの事だ。また、autosport.comも7月1日の記事の中でカワサキがホプキンスの代わりにメランドリを走らせる事を計画しているとの噂を報じており、カワサキのコンペティション・マネージャーを務めるミハエル・バルトレミーがこの事実を認める発言を一部でしている事から、カワサキがメランドリ獲得に興味を示している事はただの噂ではない様相となってきている。
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■ドゥカティーは夏休み前のメランドリ離脱を否定、カワサキは3台体制も検討?

これらのメランドリに関する噂について、ドゥカティーMotoGPのチーム監督を務めるリビオ・スッポは、autosport.comの7月3日の記事の一部を引用すると「メランドリが夏季休暇の前にいなくなる事はない」とコメントしており、ドイツGPとアメリカGPにメランドリが他のチームから参戦する可能性を全面的に否定している。なお、同記事によれば、カワサキはメランドリの獲得に成功した場合、現在のレギュラー2名体制に加えて、以前から投入が噂されている3台目のZX-RRをメランドリのために準備するとの噂もあるようだ。
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■カワサキは今期に入りエドワーズとバーミューレンにも接触

ちなみにカワサキの新ライダー獲得に関する動きは他にも以前から報じられており、MCNの5月23日の記事によれば現TECH3ヤマハのコーリン・エドワーズと接触、MCNの6月25日の記事によれば現リズラ・スズキのクリス・バーミューレンともカワサキは接触している様子だが、この動きに関して進展があったとの噂は特にない。

■スズキ残留に熱心なバーミューレンには複数のオファー
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その代わりに、バーミューレンがカワサキとではなく、スズキとの契約延長に向けて積極的な姿勢を示している事が、MCNの6月25日と7月3日の記事により報じられている。なお同記事によれば、バーミューレンは他にもTECH3ヤマハや、変わったところではSBKドゥカティーからトロイ・ベイリスの後任としてのオファーを受けている模様だが、バーミューレンのMotoGPスズキ残留に向けての意志は固そうだ。

■エドワーズの後任としてバーミューレンを希望していたTECH3
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ちなみにTECH3ヤマハはジェームス・トーズランドとの契約を今シーズン序盤に2009年まで延長しているが、コーリン・エドワーズとの来期の契約に関する噂は特に流れておらず、エドワーズの代わりにバーミューレン獲得の方向に動いていたとの見方が強い。


■2009年のストーナーのチームメイトにはヘイデンか
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いずれにしても、メランドリのドゥカティーとの2年目の契約破棄が濃厚になったのはほぼ間違いなく、今シーズンの後半はジベルナウ復帰の可能性もゼロとは言えない状況になってきたが、その際の疑問点は来シーズン以降のストーナーのチームメイトだ。ストーナーは現在2009年までドゥカティーと契約しており、2010年に関する契約手続きも現在進行中と言われているが、その順風満帆な彼のチームメイトとなる事が噂されているのは現レプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンだ。

MCNの6月11日と7月3日の記事によれば、ヘイデンはすでにドゥカティーとの2009年シーズンに向けての契約を済ませたのではないかとの噂まで流れている。


■ヘイデンの後任としてホンダ・ワークス入りが濃厚なドヴィツィオーゾ

ヘイデンがこの噂通りにホンダを離れる場合、その次に空きが生じるのがレプソル・ホンダの2009年度ライダー体制だが、オランダGPにおいて再びポイントリーダーに返り咲いた好調なダニ・ペドロサはすでにレプソル・ホンダと2009年までの契約を交わしている事から、次の疑問は誰が2009年度にペドロサの新チームメイトに選ばれるかだ。
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ところが実際には、今シーズンの早い時期から来期のペドロサの新チームメイトについては信憑性が高いとされる噂が流れている。今期からチーム・スコットと共にJiRと合流してMotoGPクラスへの昇格を果たしたアンドレア・ドヴィツィオーゾがそのペドロサの新チームメイト候補だ。

■ドヴィツィオーゾの引き留め策としてワークスバイク獲得に動いたJiR

ドヴィツィオーゾがレプソル・ホンダにスカウトされて困るのがJiRチーム・スコット、特に今期からは1つの売り文句だった日本人ライダーの採用が最高峰クラスでは叶わなくなっているJiRのオーナーであるジャンルカ・モンティロンだ。モンティロンは昨シーズンの終盤はマックス・ビアッジの獲得に向けて動くなどいくつか話題を振りまいたが、MCNの5月13日と7月3日の記事によれば、つい最近までモンティロンはドヴィツィオーゾの引き留め工作として、来シーズンに向けてJiRチーム・スコット用のファクトリー・バイクの獲得に動いていたが、どうやらこれについては断念した様子だ。

■ドヴィツィオーゾの代わりにヘイデンを要求するモンティロン
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また、MCNの7月3日の記事は、ドヴィツィオーゾのチーム残留を諦めた様子のモンティロンは、現在ホンダに対して「ドヴィツィオーゾがレプソルに移るなら代わりにヘイデンが欲しい」と訴えている事を報じているが、先に記した通りドゥカティー・ワークスとの契約も噂されるヘイデンが、ホンダ・ワークスを離脱後にホンダのサテライトであるJiRチーム・スコットに移籍する可能性はかなり低いと見るべきだろう。


■上記以外の動向、ロッシはヤマハとの2年契約延長間近
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上に記したメランドリを起点とした連鎖反応以外の動きとしては、今期でヤマハとの契約が満期になるバレンティーノ・ロッシが、来シーズンもヤマハに残留すべく契約更新の手続きを進めているとの噂が中国GP付近から報じられていたが、MCNの7月3日の記事によれば、ロッシはすでにヤマハとのさらなる2年間の契約手続きに入っているとされており、その公式発表も間近だという。なお、今期のチームメイトのホルヘ・ロレンソはヤマハと2009年まで契約がある事から、来期もフィアット・ヤマハ・チームの顔ぶれは変わらない予定だ。

■アリーチェはミカ・カリオにアプローチ、まだ噂の立たないLCRとグレッシーニ

また、MCNは7月3日の記事の中で、アリーチェ・チームのためにドゥカティー・コルセが現在250ccクラスのランキングトップに立っているKTMのミカ・カリオと交渉する動きにある事を報じているが、アリーチェ・チームの来期体制については全く不明だ。

まだ来期に関する大きな噂があまり流れていないのは、現在ランディ・ド・プニエが所属するホンダLCRと、今期の中野選手とアレックス・デ・アンジェリスが所属するホンダ・グレッシーニの2チーム。


■オランダGP決勝レース、MotoGPクラスのレース前後の状況
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ここからは先週のオランダGPにおけるMotoGPクラスの決勝レース内容を紹介する。オランダGP決勝当日の6月28日(土)、この日は天気予報通りの不安定な天候に見舞われ、午前中のウォームアップ・セッションが雨、午後のレースはドライとなった事から、2日目午前の雨により奪われたドライでのセッティング作業時間を午前中に取り返そうとしていた一部のチーム願いは叶わず、基本的には初日の2時間の作業と2日目の予選中に仕上げたドライ用セッティングのマシンで決勝レースに各チームは挑む事となった。


■ポールポジションは3戦連続のストーナー
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ドライ路面の予選で3戦連続のポールポジションを獲得したのはドゥカティーのケーシー・ストーナー、2番グリッドはレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ、1列目最後となる3番グリッドはフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシが獲得。

2列目先頭の4番グリッドはレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン、5番グリッドはホンダLCRのランディ・ド・プニエ、6番グリッドはTECH3ヤマハのコーリン・エドワーズ。3列目先頭の7番グリッドはフィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソ、8番グリッドはリズラ・スズキのクリス・バーミューレン、3列目最後の9番グリッドはサンカルロ・ホンダ・グレッシーニの中野真矢選手が確保している。


■今年もMotoGPクラスに重傷者、カピロッシは右腕、ホプキンスは左足を負傷

写真今年のオランダGPも過去数年と同様にフリー・プラクティス中に重傷を負うライダーが発生しており、初日午後のフリー・プラクティス2ではリズラ・スズキのロリス・カピロッシが高速左コーナー通過時に転倒して右の前腕部に深い外傷を負い、2日目午後の予選中にはカワサキのジョン・ホプキンスがやはり高速左コーナーを走行中に時速230キロメートルの速度で転倒してグラベル脇の壁に激突、左足を骨折する重傷を負ってしまった。

■次戦からの復帰が濃厚なカピロッシ、ホプキンスはドイツとアメリカの欠場決定

カピロッシはサーキット内の医療施設において右腕の怪我を縫い合わせ、その後は2日目以降の全セッションをキャンセルしたものの、そのままチームと共に最後までアッセンで過ごしており、7月13日から始まる来週のドイツGPからはレースに復帰する可能性も低くはないが、ホプキンスの方は左足に手術が必要という深刻な状況になっている事から、次戦のドイツGPと、その1週間後に控える彼の母国レースである7月20日のアメリカGPを欠場する事が現時点においてすでに決定している。
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■さらなる精密検査と手術が必要なホプキンスの状況

カワサキ・レーシング・チームの発表によれば、ホプキンスは高速転倒後にクッションの施されていないバリアに足から激突した衝撃により、左足の脛骨(けいこつ:2本ある膝下の骨の太い方)の足首寄りの部分、ならびに左のくるぶしの先端部分を骨折、さらには彼がレースを始めた頃に骨折した古傷の接合箇所が再び開いてしまっているという。

また、事故当時のレントゲン検査では正確な診断が難しかったものの、ひざ内部の骨のダメージが大きい事から左のひざの間接の動作が難しくなっており、ホプキンスはロサンゼルスの病院で主治医による手術を受ける事も決定している。

■コスタ医師「右足なら良かったのに・・・」

なお、アッセンで最初にホプキンスの怪我の状況を確認したクリニカ・モバイルの主催者であるクラウディオ・コスタ医師は、当時から「これが右足だったらドイツGPには出場できたかもしれないのに」とのコメントを残していた。これはライダーが左足を使ってギアシフトを行うためであり、一般的にはサーキットを走行する際に毎周回ごとに30回は左の足首を動かす必要がある事からだが、不幸にして左足を負傷したホプキンスの状況ではドイツGPのレース出場は無理だと、コスタ医師は最初に思った様子だ。


■MotoGPクラス、オランダGP決勝レース結果
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以下に、気温20度、路面温度24度、湿度62%のオランダはアッセン・サーキットで行われたMotoGPクラスの決勝レース結果を示す。オランダGPでの勝利を手にしたのは、前回のイギリスGPに引き続き2回連続となるポール・トゥ・ウインを達成し、復調後の圧倒的な強さを示したドゥカティーのケーシー・ストーナーだった。

1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 42分12秒337(26周)
2) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 42分23秒647(26周)
3) コーリン・エドワーズ USA ヤマハTech3 YZR-M1 42分29秒462(26周)
4) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 42分32秒814(26周)
5) アンドレア・ドヴィツィオーゾ ITA JiRチーム・スコット RC212V 42分39秒683(26周)
6) ホルヘ・ロレンソ SPA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 42分40秒945(26周)
7) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキMotoGP GSV-R 42分44秒667(26周)
8) 中野真矢 JPN サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V 42分47秒229(26周)
9) ジェームス・トーズランド GBR ヤマハTech3 YZR-M1 42分50秒903(26周)
10) シルバン・ギントーリ FRA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 42分51秒154(26周)
11) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 42分58秒362(26周)
12) トニ・エリアス SPA アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8 43分00秒550(26周)
13) マルコ・メランドリ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8 43分11秒931(26周)
-) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 11分41秒383(7周)
-) ランディ・ド・プニエ FRA ホンダLCR RC212V -分-秒-(0周)
-) アレックス・デ・アンジェリス RSM サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V -分-秒-(0周)


■オランダGP終了時点のポイントランキング

オランダGPレース終了直後のMotoGPクラスのポイントランキングは以下に示す通り。

1) ダニ・ペドロサ [SPA] [レプソル・ホンダ・チーム] 171
2) バレンティーノ・ロッシ [ITA] [フィアット・ヤマハ・チーム] 167
3) ケーシー・ストーナー [AUS] [ドゥカティ・マルボロ・チーム] 142
4) ホルヘ・ロレンソ [SPA] [フィアット・ヤマハ・チーム] 114
5) コーリン・エドワーズ [USA] [ヤマハTech3] 98
6) アンドレア・ドヴィツィオーゾ [ITA] [JiRチーム・スコット] 79
7) ニッキー・ヘイデン [USA] [レプソル・ホンダ・チーム] 70
8) ジェームス・トーズランド [GBR] [ヤマハTech3] 60
9) クリス・バーミューレン [AUS] [リズラ・スズキMotoGP] 57
10) 中野真矢 [JPN] [サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ] 57
11) ロリス・カピロッシ [ITA] [リズラ・スズキMotoGP] 51
12) トニ・エリアス [SPA] [アリーチェ・チーム] 33
13) ジョン・ホプキンス [USA] [カワサキ・レーシング・チーム] 32
14) マルコ・メランドリ [ITA] [ドゥカティ・マルボロ・チーム] 32
15) アレックス・デ・アンジェリス [RSM] [サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ] 25
16) シルバン・ギントーリ [FRA] [アリーチェ・チーム] 24
17) ランディ・ド・プニエ [FRA] [ホンダLCR] 22
18) アンソニー・ウエスト [AUS] [カワサキ・レーシング・チーム] 16
19) ベン・スピーズ [USA] [リズラ・スズキMotoGP] 2
20) 岡田忠之 [JPN] [レプソル・ホンダ・チーム] 2


■MotoGPクラスのレース概要、ホールショットはペドロサ、中野選手は4番手
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MotoGPクラスにおける26周回のレースの流れを簡単に紹介する。レース開始と同時にホールショットを奪ったのはペドロサ。その背後の2番手にはストーナー、3番手にはヘイデン、4番手には9番グリッドからの好スタートを見せた中野選手が続く。その後方にはドヴィツィオーゾとバーミューレンがつけるが、すぐにド・プニエがこの2名を抜きにかかる。


■レース開始直後にロッシがまさかの転倒、ド・プニエを巻き込み最後尾に転落
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この直後、最初の左コーナーに差し掛かったところで7番手付近を走行していたロッシがスピードを殺しきれずに焦って急ブレーキをかけたところでリアを滑らし転倒。ロッシのマシンは5番手に浮上していたド・プニエのマシンの左イン側からタイヤをすくう形で横倒しのまま衝突し、これに押し倒されたド・プニエもロッシと共に地面に投げ出されてそのまま2名はグラベルに突入した。

ドプニエは左の太ももに擦り傷を作ったものの幸い大きな怪我はなかったが、レースはここでリタイア。ロッシはハンドルバーが曲がりシフトペダルが取れてしまったマシンに慌てて跨り、そのままコースに復帰しレースを続行、貴重な5ポイントの獲得となる11番手にまでポジションを挽回してレースを完走している。

■壊れたバイクで11位完走のロッシ「ドプニエとLCRには本当に申し訳ない」
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レース後にロッシは「7年連続して表彰台を獲得していたサーキットで今回はミスをしてしまった。レースとはこういうものだね!フロントのセッティングを変更した後はすごく調子が良くなっていたので、今回はものすごくがっかり。今日のバイクの調子がとても良かったのは午前のウォームアップの時のラップタイムを見てもらえば分かる筈。」と述べ、ド・プニエとホンダLCRチームへの謝罪を含む以下のコメントを残した。

「残念ながら左コーナーの1つ目でミスを犯してしまった。スピードが出過ぎて状態でそのコーナーに進入してしまい、まだタイヤが温まっていないのに激しくブレーキをかけた事でリアが滑ってしまった。ランディ・ド・プニエと彼のチームには心から申し訳なく思う」
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「転倒後はハンドルバーが曲がり、ギアのシフトペダルが一部なくなってしまったが、それでもラップタイムは3番手だった!今日はペドロサよりも自分の方が速い事は分かっていたし、後から口で言うのは簡単な事だが、ストーナーとも勝利を争えると思っていた。今回獲得できた5ポイントは嬉しい。ランキングのトップではなくなったが、ペドロサとの差は大きくない。今はバイクのテクニカル面がさらに改善され、ブリヂストンと共にどのサーキットでも速く走れるようになる事を楽しみにしている」

■無念のリタイアとなったド・プニエ「悪い時に悪い場所にいた」

写真また、不幸な形でレースウイークを通して好調だったアッセンの最終日を終える事になったド・プニエは、「この結果よりもずっといい成績を残せるだけの働きをチームの全員がしていた。今週はレースウイーク初日から一貫して速いペースで走れていたし、今日のトップ5に入ったライダーたちと同じ集団で走れた筈」と悔しがりながらも、今回は運がなかったとして以下の通りコメントを続けた。

「スタートがうまくいって、ロッシが転倒した時には5番手のポジションを走行していたが、『悪いタイミングに悪い場所を走っていた』としか言えない。転倒後は2人して一緒にグラベルに飛び込んだが、彼はレースに復帰していった。彼は恐らくスピードが出過ぎた状態であのコーナーに到達してしまい、慌ててブレーキをかけた時にリアから滑って自分のバイクに衝突してきたんだと思う。ここではいい結果が狙えると思っていたのにとても残念。ただ、幸い怪我は左の太ももの擦り傷だけで済んだ。今週末を通して素晴らしい仕事をしてくれたチームには感謝の気持ちを伝えたい」


■ロッシをひかなかったエドワーズは最後尾手前のポジションに後退
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なお、このロッシの転倒の被害にあったのはド・プニエだけではない。ロッシの真後ろの好位置を走行していたエドワーズは路面に転がるロッシとバイクを避けるために急ブレーキをかけ、その後は最後尾の手前に後退してしまった。


■オープニングラップ中にデ・アンジェリスも単独転倒しリタイア

オープニングラップが終わりを迎える前のバックストレート入り口付近、ここでサンカルロ・ホンダ・グレッシーニのアレックス・デ・アンジェリスが単独転倒を喫し、ドプニエに続きこの日2人目のリタイアとなった。
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■デ・アンジェリス「ロッシとドプニエの事故で順位を落とした後だった」

小指を負傷したものの、他には特に深刻な怪我は負わなかったというデ・アンジェリスは「スタートはとてもうまくいったが、バックストレートに入る手前でバレンティーノとド・プニエが目の前で転倒したのでブレーキを握らなければいけなくなり、そこで数名のライダーに交わされてしまった。そして次のコーナーに入った時に少しスロットルを開けたらバイクがグリップを失って宙に投げ出されたが、恐らくタイヤにまだ熱が入っていなかったんだと思う。コントロールできなくなりリアが暴れて転んでしまった。幸い怪我はなかったので、今は次のレースに期待している」と、今回の転倒について説明した。
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■グレッシーニ監督「褒められる内容ではない」

サンカルロ・ホンダ・グレッシーニのチーム監督を務めるファウスト・グレッシーニは今回のデ・アンジェリスの転倒については「オープニングラップ中の転倒は決して褒められた話ではない。ましてやバルセロナとドニントンの転倒の後の事でもある。彼は常にプラクティスでは力を発揮して見せるが、最近はレースまでその勢いが続かない。今後はもっと慎重な姿勢が必要」と厳しいコメントを残している。


■2ラップ目突入時点のトップはストーナー、追いつけないペドロサ
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1ラップ目の最終シケインではストーナーがペドロサを交わしてトップに浮上。その後ストーナーは後続を一気に引き離しにかかると、4ラップ目には2番手のペドロサとの差を大きく2秒にまで広げる。


■8ラップ目にはウエストがグラベルに沈みリタイア

ストーナーがペドロサを3.5秒引き離し、2番手のペドロサと3番手のヘイデンのレプソルペアが2位集団となり、その3.7秒後方では4番手のバーミューレン、5番手のドヴィツィオーゾ、6番手の中野選手の3台が集団を形成した8ラップ目、11番手を走行していたカワサキのアンソニー・ウエストが単独転倒を喫しグラベルに沈んだ。
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■ウエスト「デ・アンジェリスの転倒の影響で後退してから攻め続けていた」

このレース3人目のリタイアとなったウエストは「レースのスタートはうまくいったが、ここの1コーナーはかなり狭いので、あれだけ後ろのグリッドからだと状況は厳しい。目の前でアレックス・デ・アンジェリスがハイサイドを起こした時には彼をひかないように殆ど停止状態になるまでブレーキをかけなければいけなかった」と述べ、1ラップ目のデ・アンジェリスの転倒の影響により上位の集団から一度引き離されていた事を説明した。
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また、今回の転倒についてウエストは「バイクの感触はとても良く、その後の数周は何人かを交わし11番手にまで順位を挽回する事ができていた。前のグループを捕らえる事は確実にできそうだったし、トップ10入りも可能だった筈だが、まわりの集団とペースがほとんど同じだった事や、オープニングラップのアクシデントの後だった事から少しばかり激しく攻め込む必要があり、そこで不運にもバイクのフロントを失い転んでしまった。今日はすごくいい走りができていただけに本当に落胆している。新しく改良されたエンジンは、コーナリング中に少し難しい点はまだあるものの、以前よりもグリップがより得やすくなっているので、今必要なのは少し運をこちらに呼び込む事だと思う。次のザクセンリンクではもっと上のポジションを狙って戦える事を願っている」とコメント。

■自信のあったバルトレミー「チームとしてノーポイントに終わり落胆」
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カワサキのコンペティション・マネージャーを務めるミハエル・バルトレミーは、2名のライダーがレースを走りきれないという残念な結果に終わった今回のアッセンについて「今週は多くの進歩が得られていたので、その結果がノーポイントに終わり本当にがっかりしている。昨日の事故により怪我を負ったジョンがレースを欠場する事になったので、全ての希望はアンソニーに注がれる事になったが、前回のドニントンで達成したトップ10入りを彼は今回も再現してくれるとわたしは感じていた。1コーナーでのアクシデント(デ・アンジェリスの転倒)により彼は大きく後退する事になったが、彼はその後に何人ものライダーを交わして11番手にまでポジションを挽回していたし、さらに前の集団をも捕らえようとしていた。彼のラップタイムは一貫して速かったし、今週に施したマシンへの改良を持ってすれば、確実に高い結果を残せる筈だっただけに本当に残念で仕方がない。今はマシン開発の成果を次戦で活かせるよう集中していきたい」と述べ、今回から投入したエンジンパーツの効果を次戦のドイツGPで発揮させたいとの希望をつけ加えている。


■怒濤の挽回劇を開始するエドワーズ、14ラップ目には6番手に浮上
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その後はオープニングラップ中に最後尾手前にまで後退していたエドワーズが快進撃を見せる。14ラップ目には先頭のストーナーが2番手のペドロサを5.4秒引き離し、ペドロサの2.1秒後方には3番手のヘイデン、さらに7秒後方には4番手のドヴィツィオーゾ、5番手のバーミューレン、そしてその背後には中野選手を交わして6番手に浮上したエドワーズがつけた。7番手となった中野選手の2.6秒後方にはロレンソが接近。

■ロッシに交わされ最後尾となるメランドリ、エドワーズは4番手に
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19ラップ目、オープニング・ラップの転倒により最後尾に下がっていたロッシがついにメランドリを交わしてポジションを1つ挽回。ロッシは12番手、メランドリは13番手となった。

先頭のストーナーが2番手のペドロサを約10秒引き離し、ペドロサの2.4秒後方には3番手のヘイデン、その3.6秒後方に4番手に浮上したエドワーズが現れた残り4周の23ラップ目、ロッシはエリアスを交わして11番手に浮上。ロレンソに交わされた後でバーミューレンのミスにより7番手にポジションを戻していた中野選手は24ラップ目にバーミューレンに抜き返されて8番手に。

■今期初の表彰台目前のヘイデン、それを追う3秒後方のエドワーズ
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26周目の最終ラップ突入時の順位は、先頭がストーナー、2番手がペドロサ、3番手がヘイデン、4番手がエドワーズ、5番手がドヴィツィオーゾ、6番手がロレンソ、7番手がバーミューレン、8番手が中野選手、9番手がトーズランド、10番手がギントーリ、11番手がロッシ、12番手がエリアス、最後尾のメランドリが13番手。


■最終ラップの最終コーナー、突如ヘイデンのマシンが失速
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フィニッシュラインを目前にした最終ラップの最終シケイン、ここで今期初の表彰台を目前にしたニッキー・ヘイデンが不運に見舞われる。前回のイギリスGPからはチームを自ら説得し、本人の希望によりニューマチック・バルブを搭載したホンダの新型エンジンを使用しているヘイデンは、エンジンには好感触を示しているものの、イギリスではレース当日午前のウォームアップ中にマシントラブル、レース中はメーターパネル脇の警告ランプが点灯した事により好調だった走りのリズムを崩してポジションをいくつか落とす結果に終わっているが、今回のオランダではサイティング・ラップ中に警告ランプが点灯、レース開始後はチェッカー寸前にエンジンまわりの電子制御系トラブルによりマシンが停止するというさらに厳しい事態に陥ってしまった。

■チェッカー数メートル手前を惰性で進むヘイデンの横を通り過ぎたエドワーズ
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ストーナーが今期3度目の勝利を飾り、遅れてペドロサが2位チェッカーを受ける中、エンジンが停止した後も惰性で数メートル先のフィニッシュラインを目指してゆっくりと走行していたヘイデンの真横を、背後から追い上げてきたエドワーズが通り抜ける。ストーナーとペドロサに続き、表彰台の最後のポジションを確保したのは、オープニングラップのアクシデントの後に怒濤の追い上げを見せたTECH3ヤマハのコーリン・エドワーズだった。


■2006年の因縁?当時とは逆の構図の負けを喫したヘイデン

2006年のオランダGP最終ラップ、アッセンの最終シケインにMotoGPでの初優勝をかけて最初に飛び込んだコーリン・エドワーズが勢いあまって転倒、その横を通り抜けてオランダでの勝利を飾ったのはニッキー・ヘイデンだったが、その2年後となった今回のオランダGPは、表彰台の最後の位置を争っての全く逆の構図となった。
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■惜しくも4位となったヘイデン「エドワーズとの貸し借りはこれでゼロ」

惜しくも表彰台を逃し4位でチェッカーを受けたヘイデンは「本当にすごくいいレースができていたのに残念。レースは時として残酷なものだね。いい結果からここまで僅かな差だと本当に辛いが、なんとか完走してラインを越える事はできたし、高いポイントを獲得する事ができたのは良かった。もちろん表彰台に立っていた方がずっと嬉しかったとは思うけど。チームはそれに見合う分だけの頑張りを週末を通して見せてくれていたしね」と述べ、以下の通りコメントを続けた。
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「サイティング・ラップの時から、すでに何かが変だと分かっていた。それに今週はここに来た時からバイクが完全にパワーを出し切れていない状態だったので少し悔しい思いをしていたし、特に低速コーナーからの脱出時の調子が良くなかった。チームは何度かパーツを交換してくれたし、彼らは問題を解消したと思っていた様子だが、まだ何か悪い部分が残っていた」とヘイデン。

「レースのスタート後には消えていたが、走り出す直前にはメーターパネルの警告灯が点灯していたし、そして結局、バイクはフィニッシュラインを目前にして機能を停止してしまった。レース中の状況はそんな感じ。」

「これで自分とコーリンには貸し借り無しだね。2年前にはこっちがもらったけど、今回は彼に表彰台を提供する事になったからね」

「レース終盤はダニを追い上げて彼にプレッシャーを与え続けようと頑張っていたので、最後には彼との差を少し縮める事はできていた。そのまま攻め続けて走ったが、最終ラップに『これは困った事になった』と思う羽目になってしまった。ただ、いずれにしてもバイクの調子はいいし、次戦まで1週間半はあるから日本で問題が解決される事を祈っている。このまま今の勢いを維持していきたい」

■山野監督「次戦までに問題は解決する」

また、レプソル・ホンダのチーム監督を務める山野一彦氏は、今回のレプソル勢の健闘とヘイデンのマシン・トラブルについて「どちらのライダーも素晴らしいレースで見せてくれたので、彼らに祝福の言葉を贈りたい。また同時に、今週末を通しての厳しい作業をやり遂げたチームのスタッフ全員にも感謝している。2名揃って表彰台に乗れると思っていたが、ニッキーの必死に頑張りにもかかわらず彼は非常に不運な結果に終わってしまった。チームとして彼には申し訳なく思うし、今回の電子制御まわりの問題は次戦までに必ず解決したい。ダニの結果は年間ランキングの面で非常に良かった」とコメントしている。


■優勝はストーナー、2位はランキングトップ復帰のペドロサ、逆転3位はエドワーズ
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こうしてオランダGP表彰台の頂点に立ったのはドゥカティーのケーシー・ストーナー、2位はレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ、逆転の3位表彰台はTECH3ヤマハのコーリン・エドワーズが獲得した。

なお、ペドロサは今回の2位とロッシの11位という結果から再びポイントリーダーの座を奪い返している。ペドロサとランキング2位のロッシとのポイント差は4ポイント、ペドロサとランキング3位のストーナーとの差は29ポイントだ。


■圧倒的勝利のストーナー「ロッシの転倒が残念、こういう形で差を縮めたくない」
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イギリスに続き2戦連続のポール・トゥ・ウインを達成し、後続のペドロサとの差を最終的には11秒開いての圧倒的勝利を獲得したケーシー・ストーナーは、今回のレースを振り返り以下の通りコメントしている。

「今日は優勝できるペースで走れる事は分かっていましたが、こういう時のレース当日はいつもよりもナーバスになる事が結構あるんです。こういう時は、何かがうまくいかない場合の原因は自分自身にあるって事ですからね!」とストーナー。

「それに天候の事も心配でした。125ccのレースを見終わった時には、自分がレースをリードしている最中に雨が降り出すのは間違いなさそうだと思っていたんです。でも、有り難い事にその予想は外れてくれて、集団の先頭に出る事はできましたから、その後はレースウイーク中のドライ・コンディションの時に出していたタイムを再現できるように頑張って走りに集中しました」
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「バレンティーノの転倒については残念でした。というのは、自分はこういう方法で彼とのポイント差を縮めたいとは思っていないからです。ただ、今日は結局のところ今シーズンの自分たちのここまでの不運に見合うような挽回をする事にはなりました。レースは常に予測不能な事が起きるものですしね」

「今ところ、つきは自分たちの方に回ってきている気がしますが、それより何よりもドゥカティーと自分のチームスタッフには脱帽です。ここまでの数レースを通して再び元の勢いを取り戻そうと本当にすごい仕事ぶりを見せてくれていますし、実際に安定した強さを取り戻してきていますから、彼ら全員に心から感謝の言葉を贈りたいです」
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■今回は2位に満足のペドロサ「今後はストーナーとの距離を縮めていく必要がある」

現時点のポイントリーダーとなったダニ・ペドロサは、今回の2位を含み、今シーズンはフランスGP以外のレースでは全て表彰台を獲得している。ペドロサは今回のオランダGPはフリー・プラクティス中に苦しい状況だったので結果には満足だと以下の通り語った。
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「大変なレースでしたから、今回の結果には満足できています。ランキングのトップにも立てましたし、ここで20ポイントが獲得できたのはすごく重要だったと思います」とペドロサ。

「ここではフリー・プラクティス中は苦しみましたが、チームが本当によく頑張ってくれたので彼らには深く感謝しています。昨日の予選では1列目を確保するもできましたしね。アッセンで1列目が取れたのはMotoGPクラスでは今回が初めてでした」
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「今日のレースでは全力を尽くしましたが、残念ながらケーシーについて行くことはできませんでした。今日のケーシーは本当に速かったですから、これからの数レースの間にその差を縮められるよう、今後も引き続き頑張り続ける必要があります」

「次はザクセンリンクですが、去年はあそこで素晴らしい勝利を記録していますので、今年も同じ結果を狙って頑張りたいですね」
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■驚異の追い上げで表彰台を獲得したエドワーズ「8位や9位なら転んだ方がまし」

オープニングラップ中に最後尾手前に後退してからは、転倒覚悟だったという怒濤の追い上げを見せ、最終的には今期2度目の表彰台にまで辿り着くという驚異的な走りを見せたコーリン・エドワーズは、ヘイデンと同様に2006年の最終ラップの出来事を今回は思い出した様子だ。現時点のランキング5位を維持するエドワーズは、2006年以降、あの最終シケインには『貸し』があったとコメントしている。

「3位は決して優勝ではありませんが、今回はそれに匹敵するくらいの嬉しさですね。ルマンの時の3位にはひどく落胆した事を覚えていますが、今回のレースは色々あったけど終わった後の気分はかなりいいですよ」とエドワーズ。
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「スタートがうまくいって、その直後には5番手か6番手くらいの位置につけていたと思いますが、そこでバレンティーノがド・プニエに絡んで転んだんです。左に避ける事はできたかもしれませんが、バレンティーノがアスファルト上にいる事はわかっていたし、彼をひきたくはありませんでしたからね。それに彼のバイクにも接触したくはなかったので、あの場では停止せざるを得ませんでした」

「次に気がついた時には最後尾にまで下がっていて、その後すぐにアレックス・デ・アンジェリスが転んだ事で、さらにまた前の集団との距離が少し広がってしまいました。もうそこからは攻め続けていくしかないと心に決めましたね。8位か9位でレースを終えるくらいなら、グラベルの中に沈んだ方がましだと思ったんです」
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「それから前のライダーたちを必死に抜いていくうちに、知らない間に4位を争う集団の最後につけていました。ニッキーとダニが視界に入った時には、もう自分の限界まで攻め続けるだけでしたね。今日のTECH3チームは本当にすごいバイクを用意してくれましたし、ミシュランも素晴らしいタイヤを用意してくれましたから、さらにニッキーとの距離を縮めていく事にしたんです」

「そのままプレッシャーを与え続けていけば彼がミスをするかもしれないと思っての事でしたが、あれだけの激しい攻めの走りを自分がしていなければ、彼を捕まえられるところまで距離を縮める事はできていなかったでしょうね。結果として3位を確保しましたが、シケインを抜けた後にヘイデンがただバイクに跨っているだけの姿を見た時には本当に信じられない気分でした」

「おそらく2006年以降、あのコーナーにはカルマ(宗教で言う『業』や『因果応報』の意)が渦巻いていたんでしょう。2年前に自分が初優勝を目前に転倒してから、あの場所には『貸し』がありましたからね。それに今回のような形で獲得した3位は本当に嬉しいですよ。MotoGPで表彰台まで辿り着くのは常に大変なのに、今回は最後尾からの挽回でそれを実現した訳ですからね。最高の気分です」


■5位以下の全ライダーと一部関係者のコメント
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以下に、5位以下となったMotoGPクラスのライダーや一部関係者のコメントなどを簡単に紹介する(レース概要の中でコメントを紹介したライダーは除く)。


■5位)アンドレア・ドヴィツィオーゾ JiRチーム・スコット RC212V

「5位の結果はとても嬉しい。今日はこの成績が自分たちに可能だった最高の結果だと信じている。スタートがうまくいき、レースの序盤はまわりの何人かのライダーよりも速く走る事ができていた。4列目からのスタートだと通常は順位を挽回するのは難しいが、今回は前の集団との距離を維持する事もできた」
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「バレンティーノが転んだ時には後続との差が広がり、自分にとっては有利な展開になって5位のポジションのまま走り続ける事ができた。しばらくしてからバーミューレンが背後に迫ってきたので、彼が自分を抜いていってからどのくらいの速さで走れるか様子を見ていたが、彼は自分より速くなかったし、背後からコーリンも迫ってきていたので抜き返した。クリスを交わしてきたコーリンを抑える事はできなかったし、彼のペースについていくのは無理だった」

「昨日はもっといいリズムで走れると思っていたが、今日はいずれにしてもこれ以上の結果はあり得なかったと思う。まるで4位か5位が自分の指定席みたいだが、今は表彰台に辿り着けずに苦しんでいる状態。ただ、もっと上の成績を目標にしているにしても、チームと頑張っていい結果を残す事ができたので満足している」

●JiRチーム・スコット・ディレクター ジャンルカ・モンティロン
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「今日のレースでは今の自分たちにとって可能な範囲における最高の結果を成し遂げたと思っている。アンドレアはこのチームのテクニカル・パッケージの性能を最大限に引き出していたし、チームはそれだけのマシンを仕上げる事ができていた。同じバイクを使っている他のチームを見てもらえばその違いは歴然だが、恐らくこれはわたしたちのライダーの技術の高さ、ならびに彼を裏で支えているチームの努力から来るものだろう。ここまでの3戦を通して何回かいい結果を残す事ができているので、今の勢いを維持して今後もそられと同等レベルかそれ以上の成績を獲得できるよう集中していきたい」


■6位)ホルヘ・ロレンソ フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1
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「昨日も言った通り、今日の自分にとって一番重要だったのはレースを完走する事だったし、最近の色々な出来事を考えれば今回の結果は良かったと思う。ただ、レースの内容には満足できていない。今日は全然面白くなかった上に、バイクはここ最近のレースと同様にいくつか問題を抱えていた。レースが終盤に向かうにつれて乗りやすくはなったが。次のレースまでは2週間あるので、ここでしばらく自分には息抜きが必要だと思うし、次戦までには体調がもっと回復する事を願っている。着実にステップを踏んで行こうとは思っているが、当然今回よりも上の結果が欲しい。今日はバレンティーノがあまりついていなかったが、完走して重要なポイントを獲得した彼を称えたいと思う」
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■7位)クリス・バーミューレン リズラ・スズキMotoGP GSV-R

「スタートがうまくいって最初の2つのコーナーを通過するまでにいいポジションに飛び込めたが、危うく最初の転倒に巻き込まれそうになって大回りをした時にはフロントをほとんど失ったような状態だった」
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「バイクの調子はレースの序盤からとても良くて、ブリヂストンタイヤからは十分なグリップが得られていた。前の集団よりも自分のペースの方が速く感じたし、すぐに近づく事もできたが、彼らを交わして一度4位に上がってからはグリップが少し低下してどこを走っていても滑るようになってしまった。残念ながらそこでタイムをロスして順位をいくつか落としたが、レース終盤までいい走りはできたので、最終的には7位にまで結果を挽回できた」

「今週はいくつか問題を抱えていたし、その問題のうちの1つのせいで初日の作業時間を大きく失った上に翌日は雨にも見舞われたが、それを考慮するばまあまあの結果だと思う。おかげでいくつか学習する事もできた。今週もまた素晴らしい仕事ぶりを発揮してくれたチームを心から祝福したい。また、ロリスには1日も早く回復して欲しいしザクセンリンクからの復帰を願っている。彼がいた方が自分は速く走れると個人的には思ってるしね」
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●リズラ・スズキ・チーム監督 ポール・デニング

「予選で8番グリッド、今日のドライのレースで7位という成績は、クリスがチームをたった1人で背負って走った結果としては悪くない。クリスとチームの両方がもっと上位を狙っていた事は言うまでもないが、レース中盤のトップ5付近のバトルで十分なペースを維持する事はできなかった。クリスはレース終盤に限界まで激しく攻めて状況を改善してはくれたが、フルレース周回を通してペースを維持できるようにしなければならない事と、今の自分たちの壁を乗り越えて行く必要があるのは総合的に見て間違いない。スズキは今後の戦いに向けてその部分に力を注いでいく事になる」
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「ロリスについては、今週末を通してチームをサポートしてくれた上に、痛みにもかかわらずリズラやスズキからの地元ゲスト訪問の場に同席してくれた事を非常に感謝している。彼が得意なサーキットでレースを欠場する事になり本当に残念だった。彼の一刻も早い回復を祈りたい。全てのファンが来月のザクセンリンクから彼が復帰するのを期待しているのは間違いないからね!」


■8位)中野真矢 サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ RC212V
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「8位はあまりすごい結果とは言えないが、前回までの3レースは全部9位だったので、今日の目標はその結果を上回る事だった。今回のレースで一番良かったのはスタート。すごくうまく前に抜け出す事ができて、そのままいいペースに入る事もできた。ただ、残念ながらその後の数周を走った後はリズムが落ちてきてしまい、4位から7位に後退してしまった。もっと上の結果が欲しかったが8位は悪くないし、今日は一歩前進できたと思っている」
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●サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ監督 ファウスト・グレッシーニ

「今日の真矢のレース内容には満足している。非常に勢いのあるスタートを見せていくつか進歩の兆しを示してくれた。全体的にいい走りだったと思う」
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■9位)ジェームス・トーズランド ヤマハTech3 YZR-M1

「フロントには以前とは全く異なるセッティングを施したが、全くいい感触が得られず問題だらけになってしまった。ここではトップテンに入れただけ良かったと思う。まだ作業が必要なのは間違いのない状態だったし、今後もバイクのセッティングの方向性を探る必要がある」
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「ホイールベースの短くなったバイクは以前よりも挙動が敏感だが、不安定な気象条件が大きな改善を進めようとしている現段階の自分たちにとってはかなり厳しかった。ウェットの時はドライ用の改善を全く進める事ができなかったしね。過去6戦のレースウイーク中にも1日だけウェットの日はあったが、今回のようにドライがたった1日だけでは走行経験のあるサーキットだとしてもバイクに微調整を加える事は難しい」
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「9位にまで順位を落とすのは本当に悔しいし、まだ頑張らなければいけない事がたくさんある。セッティングはいい走りをする上で必要な形からはほど遠い状態にある。自分のライディング自体は以前と比べて何も悪くなってはいないが、今の自分たちはどうやら少し壁にぶち当たっているような感じ」

「ザクセンリンクも自分にとっては初めてのサーキットになるので、これからの数日間は現状をしっかり把握しておくつもり。ここまでのレースのビデオを見たりして、今後の改善に向けてどこから手を加えていくべきか考えたい」


■10位)シルバン・ギントーリ アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8
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「今週は全体を通しての内容に満足と言えるし、今の自分たちにとってそれは重要な事。たった1つ残念だったのは今日のレースでもっと上の結果が残せなかった事。過去2日間と同じペースをレース中に再現できなかった。トーズランドの背後につけた時にはミスをしてしまい、それを挽回しようとして頑張った時にコースからはみ出し数秒をロスしてしまった。あのミスさえなければ彼の前でチェッカーを受けていたのは間違いない」

「こことドニントンではレース中の自己ベストを最後の5周回の中で記録するという奇妙な現象が起きているが、序盤の周回からもっと速く走れる方法を見つけたいと思う。常に全力を尽くしてくれているチームの技術者には感謝しなければならない。今日トップ10入りを果たす事ができたのは彼らのおかげなので改めて感謝したい」
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■11位)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1

(レース概要内のコメントを参照)


■12位)トニ・エリアス アリーチェ・チーム デスモセディチ GP8
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「今日は何もうまくいかなかったし、全く楽しくなかった。シーズン後半戦ではもっと高い結果を狙っていくためにも、ここまでの事は全て忘れたい。このチームにドゥカティーとブリヂストンがあれば、もっといい成績が残せる事は間違いない。今回唯一良かったのは、最高峰クラスに来てからのアッセンで初めてレースを完走できた事だけ。色々不幸な理由から過去にここでは一度も最後まで辿り着けなかった」
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■13位)マルコ・メランドリ ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP8

「今日は自分にとってはウェットのレースの方が良かった。また午前中の方が調子は良かったし、バイクにもすごく満足できていた。その時はフロントの調子が完璧ではないにしても、昨日に比べればまだ状況はずっとましだった。残念ながら天気ばかりは自分ではどうしようもなく、結局レースはドライになり、また以前に抱えていた問題がバイクに戻ってきてしまった。コーナーにうまく進入できないし、曲がる事もできない。特に燃料が満タンの時にはグリップを大きく失ってしまう。今回はすごく難しいレースだった」
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●ドゥカティー・マルボロ・チーム監督 リビオ・スッポ

「マルコは午前のウォームアップでは良い兆候を見せていたし、このチームに来てからの彼にとっては最高のウェット・セッションだったと思う。しかしながら、不幸にしてドライのレースではその好調さを彼は再現できなかった。ここからは彼の得意とするサーキットが2回続くので、彼がバイクからいい感触をつかむ良いきっかけになる事を願っている」


■250ccクラスのオランダGP決勝レース結果
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以下に、気温20度、路面温度23度、湿度71%のウェット・コンディションとなり、レースの終盤にかけて路面が乾いた250ccクラスのレース結果を示す。優勝は250ccクラス2年目のアルバロ・バウティスタ。日本勢では青山博一選手が6位、高橋裕紀選手は8位だった。
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1) アルバロ・バウティスタ SPA マプフレ・アスパル・チーム アプリリア 40分54秒117(24周)
2) トーマス・ルティ SWI エミー・カフェラテ アプリリア 40分58秒714(24周)
3) マルコ・シモンチェリ ITA メティス・ジレラ ジレラ 41分00秒120(24周)
4) アレックス・デボン SPA ロータス・アプリリア アプリリア 41分03秒151(24周)
5) エクトル・バルベラ SPA チーム・トース・アプリリア アプリリア 41分03秒196(24周)
6) 青山博一 JPN レッドブルKTM 250 KTM 41分05秒632(24周)
7) ミカ・カリオ FIN レッドブルKTM 250 KTM 41分06秒991(24周)
8) 高橋裕紀 JPN JiRチーム・スコット250 ホンダ 41分07秒739(24周)
9) ロベルト・ロカテリ ITA メティス・ジレラ ジレラ 41分15秒285(24周)
10) フリアン・シモン SPA レプソルKTM 250cc KTM 41分22秒906(24周)
11) エクトル・ファウベル SPA マプフレ・アスパル・チーム アプリリア 41分31秒724(24周)
12) ラタパー・ウィライロー THA タイ・ホンダPTT SAG  ホンダ 41分31秒858(24周)
13) ファブリツィオ・ライ ITA カンペテーラ・レーシング ジレラ 41分32秒846(24周)
14) アレックス・バルドリーニ ITA マテオーニ・レーシング アプリリア 41分33秒282(24周)
15) ルーカス・ペセック CZE オート・ケリー-CP アプリリア 41分37秒154(24周)
16) ユージェーヌ・ラバティ IRL ブルセンス・アプリリア アプリリア 41分48秒288(24周)
17) アレイックス・エスパルガロ SPA ロータス・アプリリア アプリリア 41分48秒451(24周)
18) Frederik Watz SWE Jaap Kingma Racing アプリリア 42分18秒547(24周)
19) ドニ・タタ・プラディタ INA ヤマハ・プルタミナ・インドネシア ヤマハ 41分22秒050(23周)
20) イムレ・トース HUN チーム・トース・アプリリア アプリリア 41分50秒516(23周)
-) マヌエル・ポッジャーリ RSM カンペテーラ・レーシング ジレラ 30分16秒828(17周)
-) マティア・パッシーニ ITA ポラリス・ワールド アプリリア 31分57秒386(11周)
-) ルッセル・ゴメス SPA ブルセンス・アプリリア アプリリア -分-秒-(0周)
-) カレル・アブラハム CZE カルディオンABモーターレーシング アプリリア ※Not Starting
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■125ccクラスのオランダGP決勝レース結果

以下に、レース開始から10周目に雨が降り出したため赤旗中断、その後は5周のみのレースが行われる2ヒート制となった125ccクラスの決勝レース結果を示す。1ヒート目の気温は19度、路面温度は20度、湿度は81%、2ヒート目の気温は19度、路面温度は20度、湿度は81%だった。優勝は昨年度チャンピオンのガボール・タルマクシ。日本勢では小山知良選手が13位、中上貴晶選手は1ヒート目には17位、2ヒート目には他のライダーの転倒に巻き込まれてリタイアした。
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1) ガボール・タルマクシ HUN バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 9分04秒520(5周)
2) ジョアン・オリベ SPA ベルソン・デルビ デルビ 9分04秒648(5周)
3) シモーネ・コルシ ITA ジャック&ジョーンズWRB アプリリア 9分04秒775(5周)
4) サンドロ・コルテセ GER エミー・カフェラテ アプリリア 9分04秒860(5周)
5) ブラッドリー・スミス GBR ポラリス・ワールド アプリリア 9分04秒945(5周)
6) エステベ・ラバト SPA レプソルKTM 125cc KTM 9分05秒088(5周)
7) マイク・ディ・メッリオ FRA アジョ・モータースポーツ デルビ 9分05秒366(5周)
8) アンドレア・イアンノーネ ITA I.C.チーム アプリリア 9分05秒448(5周)
9) ニコラス・テロール SPA ジャック&ジョーンズWRB アプリリア 9分05秒958(5周)
10) ラファエレ・デ・ロサ ITA オンデ2000KTM KTM 9分07秒074(5周)
11) ステファノ・ビアンコ ITA S3+WTRサンマリノ・チーム アプリリア 9分07秒349(5周)
12) ステファン・ブラドル GER グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア 9分07秒541(5周)
13) 小山知良 JPN ISPA KTMアラン KTM 9分07秒721(5周)
14) ミヒャエル・ランセデール AUT I.C.チーム アプリリア 9分08秒120(5周)
15) ヒューゴ・バン・デン・ベルグ NED デグラーフ・グランプリ アプリリア 9分09秒067(5周)
16) ドミニク・エジャーター SWI アジョ・モータースポーツ デルビ 9分09秒112(5周)
17) スティーヴィー・ボンセー USA デグラーフ・グランプリ アプリリア 9分09秒339(5周)
18) ジュール・クルーセル FRA ロンシン・レーシング ロンシン 9分15秒068(5周)
19) ランディ・クルメンナッハ SWI レッドブルKTM 125 KTM 9分15秒163(5周)
20) パブロ・ニエト SPA オンデ2000KTM KTM 9分15秒369(5周)
21) ペレ・トゥトゥサウス SPA バンカハ・アスパル・チーム アプリリア 9分15秒614(5周)
22) ロビン・ラッサー GER グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア 9分16秒374(5周)
23) アレックス・マスボー FRA ロンシン・レーシング ロンシン 9分18秒236(5周)
24) ルイ・ロッシ FRA FFMホンダGP125 ホンダ 9分18秒348(5周)
25) ロベルト・ミュアサン ROU グリズリー・ガス・キーファー・レーシング アプリリア 9分20秒675(5周)
26) Michael van der Mark NED Dutch Racing Team ホンダ 9分22秒721(5周)
27) Robert Gull SWE アジョ・モータースポーツ・ジュニア・プロジェクト デルビ 9分30秒212(5周)
28) Jasper Iwema NED Abbink Bos Racing Seel 9分33秒728(5周)
29) Ernst Dubbink NED RVレーシング・チーム ホンダ 9分34秒469(5周)
30) Jerry van de Bunt NED デグラーフ・グランプリ アプリリア 9分40秒939(5周)
-) 中上貴晶 JPN I.C.チーム アプリリア 5分31秒819(3周)
-) ロレンソ・サネティ ITA ISPA KTMアラン KTM 5分31秒952(3周)
-) エフレン・ヴァスケス SPA ブルセンス・アプリリア・ジュニア アプリリア ※パート1でリタイア
-) ロベルト・ラカレンドーラ ITA マテオーニ・レーシング アプリリア ※パート1でリタイア
-) セルジオ・ガデア SPA バンカハ・アスパル・チーム アプリリア ※パート1でリタイア
-) スコット・レディング GBR ブルセンス・アプリリア・ジュニア アプリリア ※パート1でリタイア
-) ジョーイ・リットジェーン NED Abbink Bos Racing Seel ※パート1でリタイア
-) マルク・マルケス SPA レプソルKTM 125cc KTM ※パート1でリタイア

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