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MotoGP第9戦、木曜スタートが伝統のオランダGP
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インテリマーク編集部
  2008年6月26日

6月26日(木)より、オランダのアッセン・サーキットにおいて、MotoGP第9戦目となるオランダ・グランプリ、伝統のダッチTTが開催される。今年もダッチTTの伝統に従い、決勝レースは6月最後の土曜日に行われるため、レースウイークは木曜日からの3日間だ。
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オフウイークを挟まずしての連戦に組み込まれる事の多い近年のオランダ戦は、全てのMotoGP関係者にとってシーズン中最も忙しい時期になりつつある。4日前となる6月22日の日曜日に前回のイギリスGPでの決勝レースを終えたばかりの各チームは、イギリスからの海峡を隔てたオランダにフェリーなどで移動し、ほとんど休む間もなく初日午前のフリー・プラクティスを迎える事になる。

ここでは、前回のイギリスGPと同様に2日目の予選当日が不安定な天候になりそうな今週のアッセン・サーキットの歴史、コースレイアウトや過去の改修状況、ならびにイギリスGP以降の新着トピックや昨年のレース内容などを紹介する。


■オランダGPのスケジュール
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本日の6月26日(木)に初日を迎えたオランダGPのタイムテーブルは以下の通り。

6/26(木) 時差:-7時間
  09:00 125cc FP1
  10:00 MotoGP FP1  日本時間:17:00
  11:15 250cc FP1
  13:10 125cc QP1
  13:55 MotoGP FP2  日本時間:20:55
  15:10 250cc QP1

6/27(金) 時差:-7時間
  09:00 125cc FP2
  10:00 MotoGP FP3  日本時間:17:00
  11:15 250cc FP2
  13:10 125cc QP2
  13:55 MotoGP QP   日本時間:20:55
  15:10 250cc QP2

6/28(土) 時差:-7時間
  08:40 125cc WUP
  09:10 250cc WUP
  09:40 MotoGP WUP  日本時間:16:40
  11:00 125cc レース
  12:15 250cc レース
  14:00 MotoGP レース 日本時間:21:00


■アッセンのコースレコードなど
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MotoGPクラスのサーキットレコード(レース中)は2006年にニッキー・ヘイデンが記録した1分37秒106、ベストラップレコード(予選タイヤ)は2006年にジョン・ホプキンスが記録した1分36秒411。
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250ccクラスのサーキットレコード(レース中)は2007年にアレックス・デ・アンジェリスが記録した1分40秒354、ベストラップレコードは2007年にホルヘ・ロレンソが記録した1分39秒958。

125ccクラスのサーキットレコード(レース中)は2006年にセルジオ・ガデアが記録した1分45秒098、ベストラップレコードは2006年にミカ・カリオが記録した1分44秒532。


■伝統のダッチTT、公道レース区画がそのままサーキットになったアッセン

以下に、今週末のオランダGPの舞台となるアッセン・サーキットの歴史や改修の流れ、マシンセッティングの方向性などについて紹介する。
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アッセンのコースがサーキットとしての設備を持ったのは1954年のオランダ・モーターサイクル・グランプリ、通称ダッチTTであり、それ以前はマン島TTなどをはじめとする多くの古きヨーロッパの伝統的なレースと同じく元々は一般公道レースだった。

アッセンがWGP(MotoGP)の公道レースコースとして使われ始めたのは1949年の事であり、その5年後にライダーと観客の安全面を確保する為の施設が追加され、レース専用のサーキットとなったが、コースレイアウトそのものは他の一般道路から切り離しただけの文字通り公道のままだった。


■3年前までは色濃く面影のあったTTレースの雰囲気

実際、観客席やアスファルト周辺に縁石やセーフティー・ゾーンが追加されたものの、3年前の2005年までの75年間は1949年当時の公道レイアウトがほぼ継承され、グランプリの伝統とも言えるTTの雰囲気が唯一残るサーキットとして、ファンのみならず特に多くのグランプリライダーを深く魅了し、70年以上も「ダッチTT」の名を引き継ぎながらモーターサイクル・レースの総本山としての絶大なる人気を博していた。
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■不評を買った2006年の大規模コース改修、一部が近代サーキット化

ところがダッチTT76年目となる2年前の2006年、多くのライダーがいまだに「理解に苦しむ」と発言する事の多い大規模なコース改修がアッセンを襲っている。

伝統の北コースの約4分の1、特に人気の高かった複数の短いストレートを高速S時などがつないでいた高速テクニカル・セクションの第1区間がほとんど削り取られ、代わりに配置されたのは「ノースループ」と呼ばれる非常にタイトな近代F1サーキットを思わせる低速複合コーナーであり、アッセンは第1コーナーを曲がった直後にかつての第2区間付近に折り返されるというコースレイアウトに変貌した。

第1区間以外にも、いくつかのコーナーは観客の見通しなどを考慮してバンク角が削られてフラットな路面に改修されており、コースの一部の雰囲気が近代的なサーキットに近づいた事で、「かつてのダッチTTの魅力は薄れた」、「どう見てもやりすぎ」、「安全面を考慮した改修工事なら分かるが、なぜ伝統のこのようにアッセンを改修しなければいけなかったのか理解に苦しむ」などと発言するMotoGPライダーが、改修後2年目となる昨シーズンに入っても後を絶たなかった。

■かつての高速区間がレジャー施設に変貌しても、やはり消えないアッセンの魅力

なお、古き良き時代の公道の雰囲気をそのまま残し、速度が乗りやすく、抜き所が満載の高速コーナーが集結していたかつての第1区間を削り取って余った広大なエリアには、現在観客用のレジャー施設として新設されたボーリング場やTT博物館、ゲームセンターやレストランなどが建設されている。
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ただ、いずれにしてもかつての第1区間以外のコースレイアウトは基本的に2005年以前のレイアウトのままであり、アッセンの魅力が消えたというのは言い過ぎだろう。アッセンが昔と変わらぬ激戦を呼ぶ2輪ロードレースに適したサーキットである事は、過去2年間の各クラスの最終シケインでのバトルや、レース終盤まで続く激しい攻防戦などを見ても分かる通りだ。


■昨年の2007年は安全面の改修が中心、大規模なエスケープゾーンを5つ新設

第1区間が改修された直後の2年前、バレンティーノ・ロッシとトニ・エリアスが初日午前のフリー・プラクティス中に転倒して骨折した事例を受け、昨年のアッセンはランオフエリアの拡張などの安全面での追加改修が、FIM、およびライダー安全委員会の要請により行われている。
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2年前まではコースを外れるとすぐにグラベルという、高速コーナーの途中にコースを少しでも外れたら転倒を避けようがない危険な箇所が目立ったようだが、昨年はそれを回避する事を目的にアスファルトの拡張を施したエスケープゾーンが5箇所に新設された。このエスケープゾーンが追加されたのは、ノースループ(HAARBOCHTとMADIJKとOSSEBROEKEN)、STRUBBENカーブ, DE BULTカーブの出口と MEEUWENMEERカーブ、および昨年ロッシが転倒して骨折したRAMSHOEKカーブだ。拡張されたアスファルトのまわりには縁石と人工芝も設置されている。
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■2年連続して転倒したエリアスには効果を発揮しなかったRAMSHOEKカーブの改修

なお、2006年の左腕の骨折に引き続き、トニ・エリアスは昨年の初日のフリー・プラクティスでも転倒して左太ももの大腿骨を骨折するという大怪我を負っている。エリアスが転倒したのは安全面での改修が済んだばかりの高速コーナーであるRAMSHOEKカーブであり、転倒を喫してからアスファルトを高速滑走したエリアスは、グラベルに突入した際の衝撃で大腿骨をねじり切った。エリアスの状況を深刻に見たライダー安全委員会は、その後アスファルトとグラベルとの間にある段差の問題を解決するようサーキットに申し入れている。

■アッセンが鬼門のエリアス「MotoGPクラスでは1度もレースをしていない」
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ちなみにアッセンはエリアスにとっては鬼門と言えるサーキットであり、最高峰クラスデビューイヤーの2005年にはルマン合同テスト中に左手首を骨折して欠場、翌年の2006年にはアッセン初日のフリー・プラクティス中に転倒して左腕の上腕部を骨折し緊急帰国、昨年の2007年には先に記した通り左の大腿骨をやはり初日のフリー・プラクティス中に骨折して2年連続の緊急帰国となった。

すなわち、エリアスは最高峰クラスにデビューしてからの3年間、一度もアッセンでは金曜日以降の予選とレースに出場した経験がなく、MotoGPバイクでは数時間しかアッセンを走行していない。鬼門のアッセンを目前にしたエリアスは「最高峰クラスに加わってからアッセンで週末を迎えるのは本当に今回が本当に初めて。まだ一度もレースしていないので再びここに戻って来られてすごく嬉しい」とコメントしている。


■コースの特徴、大きく全長が削られた事で周回数が増えたアッセン

改修前の2005年のアッセンは、MotoGPカレンダーの中でも最も長い6,027メートルの全長を誇っていたが、全長4,750メートルへの短縮が第1区間の改修時に計画され、実際に工事が済んだサーキットを2006年に計測した際には予定よりもさらに200メートル短い4,555メートルになっていた事が判明している。かつて14あった右コーナーは6つに減らされ、13あった左コーナーは11となった。このコースの短縮により、かつて21周回だったオランダ戦は2006年からは26周回のレースとなっている。

■古いタイプのテクニカル・サーキット

アッセンは、幅の狭い古い公道の面影を持つ曲がりくねったコースレイアウトであり、かつ超高速コーナーでの機敏な切り返しが要求されるテクニカルサーキットだ。近年に建設された近代サーキットの多くは、幅の広いロングストレートと中低速コーナーが多くを占めるコースレイアウトを特徴としているが、アッセンは2年前に改修された第1区間を除けば、それらとは対極にある古いタイプのサーキットと言える。
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■中央が盛り上がった独特の路面

改修された第1区間や一部コーナーは例外だが、古い部分のアスファルトには独特な特徴があり、一般公道と同様の水はけ対策が取られた路面は中央から丸く盛り上がっている。他のサーキットのように平面ではない事から、ライダーはその路面の反りの変化をコーナー進入時から出口にかけて意識する必要があり、これもアッセンの走りの難易度を高くしている特徴の1つだ。

■タイヤの耐久性が重要視されるサーキット、91年から勝ち続けるミシュラン
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タイヤについては、強力なグリップよりも耐久性の方がアッセンでは重要視されるようだ。ちなみにアッセンはミシュランがホームのルマン以上に得意としてきたサーキットであり、1991年からロッシが勝利した昨年の2007年まで一度もオランダでは敗れていない。


■マシンに要求されるセッティングの方向性
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前回のドニントンと同じくストレートが短いアッセンにおいて、マシンに必要とされるのはエンジン出力やトップスピードの高さではない。バラエティーに富むコーナーの数々や、高速シケインでの切り返し、ならびに激しく変わる路面の傾斜角に対応する上で、アッセンで勝利を狙うマシンには優れたハンドリング性能、シャシー剛性、ブレーキ性能、フロントまわりの良い感触が要求される。

なお、2005年以前のアッセンを良く知るライダーは、「フラットな路面と低速カーブが追加されたので、セッティングはさらに複雑になった」と新アッセンを経験してからコメントしている。


■2007年のレース結果、豪雨の予選では強さを発揮したブリヂストン
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昨年のレース結果を参考までに簡単に紹介する。2007年の予選は豪雨となり、レースウイークを通して1回きりのフルウェットとなった走行条件の中ポールポジションを獲得したのは、悪条件のマジシャンと知られるリズラ・スズキのクリス・バーミューレンだった。2番グリッドは当時のポイントリーダーだったドゥカティーのケーシー・ストーナー、1列目最後の3番グリッドは当時カワサキのランディ・ド・プニエが獲得している。2列目4番グリッドは当時グレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリ5番グリッドは当時リズラ・スズキのジョン・ホプキンス。
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■ドライで強かったミシュラン勢はウェットタイヤで低迷

ブリヂストン勢がウェットで上位5つのグリッドを独占する中、ドライ・コンディションに恵まれた3回のフリー・プラクティスでは総合トップだった当時ミシュランを履くフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは雨の予選では4列目11番グリッドに低迷、同じくドライ路面ではロッシとストーナーに次ぐ3番手の速さを見せていたミシュランを履くホンダのニッキー・ヘイデンも、ウェットでは振るわず5列目13番グリッドにスタートポジションを落とした。フリー・プラクティス総合8番手だったダニ・ペドロサは3列目9番グリッド。


■決勝レース当日は晴天のドライ・コンディション、ロッシが序盤から猛チャージ
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晴天のドライ・コンディションに恵まれた決勝レース、レース開始と同時にトップに立ったケーシー・ストーナーが後続を引き離しにかかる中、4列目スタートのロッシは序盤から猛チャージを開始して次々と前方のライダーの追い抜きを開始。ロッシが5番手にまで急浮上した7ラップ目のトップ5台は先頭からストーナー、ホプキンス、ヘイデン、ペドロサ、ロッシの順。
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■逃げるストーナー、やや余裕を見せながら背後につけるロッシ

さらに追い抜きを続けるロッシは12ラップ目にホプキンスを交わして2番手に浮上、その後もロッシはハイペースで先頭のストーナーとの距離を削り落とし、14ラップ目にはストーナーの真後ろに到着。23ラップ目の最終シケインでロッシはストーナーの前を奪いついにトップに躍り出ると、次の周回ではペースの上がらなくなったストーナーとの距離を一気に1秒に広げ、そのまま26周回を走りきって4列目からスタートしたレースでのチェッカーを最初に受けた。
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■ロッシとミシュランが逆転勝利、ストーナーとヘイデンは表彰台を獲得

こうして2007年アッセンは見事な逆転勝利を見せたバレンティーノ・ロッシが制し、2位はストーナー、3位表彰台はニッキー・ヘイデンが獲得している。4位はペドロサ、5位はホプキンス、6位はフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズだった。
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■新着トピック、カピロッシは今週末からグランプリ復帰

イギリスGP以降の新着トピックとしては、6月23日にリズラ・スズキ・チームは、ロリス・カピロッシが予定通り今週末のアッセンからグランプリに復帰する事を発表している。


■アッセンからの復帰は譲れないカピロッシ

カタルーニャGP決勝レース中の転倒より、右手の小指付近の手のひらの骨を骨折、小指にも大きな外傷を負った事から前回のイギリスGPを欠場、物理療法による治療に専念して今週末のアッセンからの復帰を目指していたロリス・カピロッシは、まだ完全に怪我は完治していないものの、アッセンからの復帰は譲れない様子だ。
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イギリスGPではカピロッシの代役を務めたAMAチャンピオン、ベン・スピーズが初のMotoGPバイクへの高い順応性を示し、レースウイークを通して好調な走りを見せた事から、リズラ・スズキのチーム監督を務めるポール・デニングは「ロリスがアッセンで走れなかった場合には、ベンが再び高い学習能力を発揮する筈」と語っていたが、その後にカピロッシは「ちゃんと走れるのは絶対に間違いないから復帰する」とコメントしている。

■カピロッシ「ベンが自分の椅子に座っているのを見て不思議な気分だった」

今回の復帰戦を前にカピロッシは「イギリスではレースを観戦していて本当に辛い心境だったが、ベンは初のグランプリで本当にいい走りを見せてくれたし、素晴らしかったと言いたい。彼が自分の椅子に座って自分のクルーと仕事しているのを見るのはかなり変な気分だったけどね。自分はカタルーニャのテストは怪我で逃す事になってしまったが、クリスがいくつかバイクに改善を施してくれたので、それがアッセンで役立つかどうか確認したいと思っている。前回走った時の調子を取り戻し、さらにバイクの調子を上げ続けていきたい。いい結果はもう目の前だからね」と語った。
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■今週末もリズラ・スズキと過ごすスピーズ

なお、今シーズンはアメリカGPとインディアナポリスGPの2レースにもワイルドカードとして出場する予定のベン・スピーズは、今回のアッセンでもリズラ・スズキのピット内で週末を過ごす予定だ。

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