|
|
|
カピロッシが復帰初日に右腕を負傷、オランダGP出場を断念 |
|
|
|
|
2008年6月27日
カタルーニャGPでの怪我から復帰し、今週のオランダGP初日のセッションに参加していたロリス・カピロッシは、昨日6月26日の午後に転倒して右腕に外傷を負った事から、前回のイギリスGPに引き続き今週のオランダGPも2日目以降の出場を取りやめている。
■カピロッシがオランダでの復帰初日に右腕を負傷、レース出場を断念
17日前のカタルーニャGPレース中の接触事故により右の手のひらを骨折し、先週のイギリスGPを欠場して今週のオランダGPからは走行に復帰していたリズラ・スズキのロリス・カピロッシは、アッセンでのグランプリ初日となる昨日6月26日午後のフリー・プラクティス2において高速左コーナー通過時に転倒、右の前腕部の肉が大きくえぐれる怪我を負ってしまった。
カピロッシは復帰直後となった午前中のフリー・プラクティス1では順調に走行ペースを取り戻し、好調な走りを見せて12番手タイムを記録していたが、午後のセッションではタイヤを新しく交換した直後の7ラップ目に高速左コーナーでハイサイドを喫してグラベルに突入、その際に倒れたバイクが身体の上を通過して右腕にそのパーツの一部が深く突き刺さり、前腕部の肉の一部がもぎとられて筋肉にも傷を負った様子だ。
■その場で手術を受けたカピロッシは当面治療に専念
転倒直後にカピロッシは自力ですぐに立ち上がってはいるが、大至急医療センターに運ばれており、その場で傷口を接合固定する手術をクリニカ・モバイルのコスタ医師により受けている。検査の結果、幸いどこにも骨折はなく、カタルーニャで骨折した右の手のひらの患部に新たなダメージを受ける事もなかったという。
今回のカピロッシの負傷を受け、リズラ・スズキ・チームはオランダGP初日のセッション終了後にカピロッシが2日目以降のセッションを全てキャンセルする事を発表しており、2週間後となるドイツGPからの再復帰を目指してカピロッシは治療に専念する事を明かした。
■チームはスピーズの代役起用を否定
なお、今回のオランダGPには、前回のイギリスGPでカピロッシの代役を担当したAMAチャンピオンのベン・スピーズもリズラ・スズキのピットに控えているが、2日目以降は天候が不安定になる事を嫌ってか、チームは今週末のグランプリにはスピーズを代役起用しない事を同時に発表している。
■カピロッシ「午前中は痛みもなく順調だった」
怪我からの復帰初日のアッセンで右腕を再び負傷するという不運に見舞われたロリス・カピロッシは、事故の状況について以下の通り説明している。
「午前のプラクティスが終わった時には、右手の調子がとても良く、痛みも全然なかったのですごく嬉しかったですよ。とても順調に走れていましたしね。全てがまた元通りになったという気分でした」
「午後に入ってから、一度新しいタイヤを履きにピットに戻り、再びコースに戻ってから1回目の周回を走った時にはとても感触が良かったんです。でも、ギアを6速から4速に落としてバイクを左に傾けた途端、コントロールを失ってバイクのシートから放り出されたんです」
「問題は転んだ時に倒れたバイクが自分の上に乗っかってきて、腕がえぐれてしまった事です。事故当初は気楽に構えていられない状況でしたが、周囲の人たちからの手厚いサポートが有り難かったですね」
「できる限り早くまたバイクに飛び乗りに帰って来られるよう、また体調を100%取り戻せるように今から頑張ります!」
■デニング監督「ザクセンリンクからは復帰できる筈」
リズラ・スズキのチーム監督を務めるポール・デニングは、カピロッシのオランダGP欠場に関して以下の通り説明し、ドイツGPからの復帰は問題ない筈だと語っている。
「手を骨折してからたったの17日後に復帰するのが簡単じゃない事はロリスが一番良く分かっていましたが、彼は今回の決断が正しかった事をすぐにその速いペースの走りで証明してくれましたし、早速チームにいいデータを提供して今週末の方向性を示してくれていました」
「今回の転倒が前回の手のひらの怪我に一切悪影響を与えていない事を再確認する必要はあると思いますが、レースの世界ではこういう事態も時として起こり得るものですし、彼が今回どこも骨折しなかった事や、以前の怪我にダメージを与えなかった事は、あれだけの高速エリアで転倒した事を考えれば幸運と考えるべきでしょう」
「不運だったのは、バイクが彼の上を通過して右前腕部のかなり大きな範囲の肉をえぐってしまった事です。コスタ医師と彼のチームスタッフがその外傷部を接合し、固定してくれましたから、ロリスはすぐにまた回復の方向に向かい、2週間後のザクセンリンクから復帰できる筈ですよ」
|
|
|
|
|
|
|
|
|