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2007年8月17日
今シーズンはトップスピードでも上位に食い込むようになり、昨年の大きな課題だったトップエンドのパワーをクリアしているNinja ZX-RRでチェコGPに挑むカワサキ・レーシング・チームは、エンジン・パワーがあればレースを有利に運ぶ事ができるブルノに向けても、今年は期待感が高そうだ。さらにブルノはブリヂストンが得意とするサーキットでもある。
■ド・ピュニエ「筋力トレーニングのおかげで体調は万全」
夏休み中はシーズン序盤の怪我の影響により衰えた筋力の回復に努めたというランディー・ド・ピュニエは、2003年のチェコGPでは250ccクラスで勝利を経験しており、ブルノは好みのサーキットだとしている。さらに今年のNinja ZX-RRはブルノと相性がいい筈だとド・ピュニエは語る。
「ラグナの後の夏休みは友人たちと一緒にロサンゼルスで過ごしましたが、自宅のあるアンドラに戻ってからはトレーニングに励み、シーズン序盤の怪我の影響から筋力を回復できるように多くのスポーツをこなしました。」とド・ピュニエ。
「自転車やモトクロス、それにジョギングなどをしてきたおかげで体調が良くなり、残りのシーズンに向けての準備はもう万全です。それにブルノも好きですしね。250cc時代は何度もトップ10に入っているんです。2003年にはここで優勝しましたし、2004年には2位でした。」
「Ninja ZX-RRもブルノとは相性がいいと思います。ストレートでのパワーがありますし、加速力もすごくいいですからね。今から楽しみです。」
■ウエスト「本当に成績を上げ続けられるかも」
アンソニー・ウエストは、オリビエ・ジャックの後任ライダーとして初めてMotoGPクラスに出場したイギリスGPから数えて5戦目を今回のブルノで迎えるが、過去の4戦の全てにおいてポイントを獲得する事に成功している。ウエストの獲得ポイントの合計はすでに29ポイント、年間ランキングは16位にまで上昇してきている。
レースでの順位を上げ続ける事を目標に設定していたウエストだが、この目標はイギリス以降のレースで全て達成されており、前回のアメリカGPで7位を獲得している事から、今回のブルノでの目標は6位以内という事になりそうだ。
2004年のチェコGPでは250ccクラスで4位を獲得しているウエストは、生まれて初めて走ったラグナ・セカでの7位という高い結果からさらに自信を高めており、ブルノのように以前から良く知るサーキットであれば、本当に成績を上げ続けられるのではないかと考えるようになったという。
「休暇の序盤はサンタクルスで少し休みましたが、夏休み中のほとんどは筋力トレーニングをして過ごしました。ちょっと短めですがいい休暇でした。」とウエスト。
「でも、今はバイクに乗るのが待ちきれない気分です。休みの前はノン・ストップ状態の忙しさだったので、突然それがなくなった事で何だか物足りないような感じになっていました。前回までの状態からレースを再開したいですね。」
「ラグナであんなにいい成績が取れるなんて予想もしていませんでした。ラグナのような以前に走った事のないサーキットであの結果が残せるのなら、良く知っているサーキットなら順位をさらに上げ続けられるのではと期待してしまいます。バイクにもだいぶ馴染んできましたしね。」
「チームのみんなにまた会って一緒に仕事をするのが楽しみです。MotoGPバイクをすごく楽しめていますから、そうですね・・・ブルノでもいい結果を残せる筈です。」
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