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2007年8月17日
カタルーニャGP以後に改良型RC212Vが投入されてからは、ドイツGPにおいてダニ・ペドロサがホンダの今期初優勝を獲得、全く表彰台に手の届かなかったニッキー・ヘイデンも2回連続の表彰台を獲得するなど、上昇気流に乗るレプソル・ホンダ勢は、夏休み前のアメリカではヘイデンのオープニング・ラップでの接触事故やミシュランタイヤの不調などにより2名揃って納得のいく結果は残せなかったものの、今回のブルノからは再び上向き調子を取り戻すべく、明るい姿勢でレースウイークに挑む構えだ。
■ペドロサ「ランキング争いは特に意識していない」
ポイントリーダーのケーシー・ストーナーからは66ポイント差、ランキング2位のバレンティーノ・ロッシからは22ポイント差のランキング3位につけるダニ・ペドロサは、2003年の125ccクラスでの優勝と2005年の250ccクラスの優勝を含む5回の表彰台をチェコGPでは獲得している事から、ブルノは本人にとって相性の良いサーキットだとコメントしている。
「体調がいいし気分的にも準備は万端ですので、今すぐにでもブルノでレースを開始したい気分です。休暇のほとんどはビーチで過ごしましたが、心身共にリラックスできたので本当に有意義でした。」とペドロサ。
「ブルノではいいセッティングを見つけたいですね。全てが正しい方向に向かうようにいい仕事がしたいです。ここのサーキットは自分とはかなり相性が良くて優勝も何回かしていますから、自信が持てます。」
「ここは上り下りの激しい高速コーナーがいくつかあり、さらにコース幅が広いので1周を走りきる上でのライン取りが難しく、挑戦しがいのあるサーキットです。」
「今シーズン残りの目標は、できる限りのベストを尽くしながらレースでの勝利を狙っていく事ですが、ランキング争いについては特に意識していません。それよりもまず各レースで戦えるマシンを仕上げられるかどうかが先ですからね。ランキングについて考えるとすればその後です。」
■ヘイデン「今週にHRCが何を持ち込んでくるのか楽しみ」
ラグナ・セカでの3連覇を狙っていた前回の母国GPでは、オープニング・ラップの2コーナーにおけるジョン・ホプキンスとの接触によりフロント・ブレーキが壊れて最終的にリタイアするという散々な結果に終わったニッキー・ヘイデンだが、夏休みのリフレッシュ期間を経て、すでに意識は今後のレースとブルノから投入されるHRCの新型パーツに移っている様子だ。
「そろそろ荷物をまとめてレースに戻る時ですが、いつも何か嬉しくなる時期です。」とヘイデン。
「すごくいい休暇でした。多分休みが必要だったんでしょうね。でも、死ぬほどバイクに乗りたいので、正直なところ休みが終わるのが嬉しくてたまりません。」
「休み中は特に大げさな事は何もしていません。ゆっくり休んでリフレッシュして、ワイルドに戻る準備をしただけです。フロリダに行って自分のトレーナーのアルドン・ベイカーと一緒に体力トレーニングはしてきましたが、これと言って特に話すような珍しい事は何もないですね。」
「ブルノは大好きなサーキットです。他のライダーたちにも人気のある場所だと思いますよ。上り下りの勾配が激しくてすごく楽しいし、舗装は少し古くなっていますがグリップがいいんです。」
「それと馬力がものを言うサーキットですね。すごい上り坂のストレートがいくつかあって、その距離が長いんです。だから今週のレースにHRCが何を持ち込んでくるか、ものすごく楽しみです。」
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