 |
|
 |
|
 |
 |
|
 |
|
２００７年８月１７日
今シーズンの序盤はドゥカティーの圧倒的なパワーの前にストレートでは全く歯が立たたなかったフィアット・ヤマハ・チームは、ランキング２位のバレンティーノ・ロッシとポイントリーダーであるドゥカティーのケーシー・ストーナーとの間にある44ポイントの差を埋めるべく、夏休み中に日本のヤマハのスタッフが準備を進めてきたエンジンまわりの新型パーツを、マシンの馬力が重要視される今回のブルノ戦から投入する予定だ。
■ブリビオ監督「可能性がある限り戦う」
今回のブルノ初日から試す予定の新しいエンジンパーツに期待を抱くフィアット・ヤマハのチーム監督のダビデ・ブリビオは、数学的に勝利の可能性がある以上は戦い続けるとコメントしている。
「ラグナ・セカの後、ヤマハとミシュランの誰１人として夏休みを取っていない事を述べるのが筋かと思います。」とブリビオ監督。
「日本のスタッフはエンジンまわりの開発作業を必死で進めましたから、ブルノのレースでは若干の改善が得られる筈です。また、月曜日のテストでは日本から持ち込んだ新しいパーツ類の最終テストを行いますので、それがうまく行く事にも期待しています。」
「ミシュランもいくつか新しい試みを行い、必死の努力を今回のレースに向けて続けてきましたので、彼らの成果にも大きな信頼を寄せています。」
「年間タイトルの面では、去年の今頃も同じような状況にありましたので、何一つミスが許されない事と、今回から最終戦に向けて１回のレースでも低い成績が取れない事は良く分かっています。」
「ライバルは大変に強いので、彼らを抑える事は並大抵の難しさではありませんが、私たちの仕事は常に最大限の力を出せるように頑張る事だけです。数学的に勝利の可能性が消えるまでは戦い続けます。」
■ロッシ「ミスは全く許されない」
自身のグランプリ経歴における初の勝利を125cc時代に獲得したブルノでの戦いに向けてバレンティーノ・ロッシは、今期の年間タイトル奪還の可能性が難しくなったとはしながらも、昨年は残り６戦の段階でニッキー・ヘイデンに51ポイントの差を広げられた直後のブルノから反撃を開始し、一度はポイントリーダーの座を奪い返している事を振り返りながら、決して諦めないと語った。
「ラグナの結果には当然落ち込みました。夏休みの前に年間ランキングのポイント差を縮めておきたかったのに、あの残念な結果でしたから。」とロッシ。
「今はまたバイクに乗りに戻って全力で戦えるのが本当に楽しみです。もちろん年間タイトルの面で非常に難しい状況に陥った事は理解していますが、去年のこの時期は今年よりも残りのレースが少ない上にもっと最悪な状態だったのに、最後はポイントリーダーに戻って戦う事はできましたからね。」
「ストーナーがすごく強いので本当にひどく厳しい状況ですし、ミスは全く許されない状況ですが、それでも決して諦めません。チームとヤマハとミシュランが100％の努力を続けてくれていますし、関係者の全員が残りの７レースに向けて全力で挑みます。」
「去年のブルノは自分たちにとっての良い転機になったので、今年も同様の流れになる事を祈りたいですね！」
■エドワーズ「今年はレースウイーク中に準備を整えたい」
ロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズは、ブルノでの最高位は2004年と2004年に獲得した７位とあまり過去の戦績は良くないが、アメリカGP後に母国で十分に鋭気を養った事で意欲は高まっており、トップ集団で戦える準備を今回のブルノでは進めたいとしている。
「ラグナの後は、家族と一緒にゆったりと時間を過ごす事ができて本当に良かったです。おかげで若返った気分ですし、残り数ヶ月の最後の戦いに向けてエネルギーも満タンですよ。」とエドワーズ。
「ラグナでの悪い結果はもう忘れました。母国レースでいい結果を残せなかった事は悔しくて仕方ありませんが、今悔やんだところでどうしようもありませんからね。今後のレースは楽しみですし、ブルノからバレンシアまでの間に高い結果をいくつか残す事が今の目標です。」
「チームの全員が最大級の力を出してくれると思いますから、ブルノに戻れるのが楽しみです。ここでは去年にあまりいい成績を残せていませんが、その翌日のテストでは大きく改善が進みましたから、今回はちゃんとレースの前に改善できるようにしたいですね！」
「金曜日の午前中から全員が必死で働く事になると思いますし、トップ集団で戦う準備は整うと思います。」
|
|
 |
|
|
 |
 |
|
|
 |
|
|
