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玉田選手「これからのレースが楽しみ」
インテリマーク編集部
2007年4月25日

今シーズンは唯一のダンロップタイヤを履くチームであるTECH3ヤマハチームは、前回のスペインGPに引き続き、玉田誠選手とシルバン・ギュントーリの2名のライダーが揃ってポイントの獲得に成功した。
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■スペインに引き続きダンロップを履く2名が揃ってポイント獲得

4月22日のトルコGP決勝レースのオープニングラップ、コース終盤のハードブレーキングポイントで発生した事故との接触避けるべく、ギュントーリは大きくコースを外れてグラベル内を砂煙を巻き上げながら滑走し、10秒ほどタイムをロスした。しかしながら、その後も安定したペースで中間グループ付近のミシュラン勢を圧倒するペースでギュントーリはレースを走りきり、ヘレスに引き続き15位となって無事にポイントを獲得している。
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コースアウトはしなかったものの、同じくオープニングラップの事故を避けてタイムをロスした玉田選手も、最後まで安定したペースでレースを走りきり、ギュントーリやコニカミノルタ・ホンダの中野選手とのバトルを経て、14位でイスタンブールでの戦いを終えた。

■課題の耐久性をクリアしつつあるダンロップタイヤ

今回のTECH3ヤマハの2名は表彰台から30秒遅れでチェッカーを受けたが、ダンロップタイヤは昨年と比較すると安定してレース全体を走りきれる一貫した性能を手に入れており、2名のライダーが好感触をシーズン序盤から示しているフロントタイヤに加えて、リアタイヤの性能も着実に上がってきているという。今後のレースでの成績向上に、玉田選手とギュントーリの2名は揃って自信を持つ事ができている様子だ。
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■新タイヤレギュレーションの良い影響も

また、チームオーナーであるエルベ・ポンシャラル監督は、ミシュラン勢の一部のライダーと互角の戦いができた今回のイスタンブール戦の成績について、昨年からのチームのパッケージ全体の性能向上と、今年から試行された新タイヤレギュレーションの影響が出ている事は確実だとの感想を漏らしている。


■玉田選手「今後のレースで好調さを証明する事になる」

前回のスペインと同じ14位でイスタンブール戦を終えた玉田誠選手は、ここまでにチームとの理解も深まり、ダンロップタイヤへの自信も深まったので、好調なマシンの改善状況は今後のレースを通して証明していく事になると、これからのシーズンに向けての明るい展望を語った。
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「ヘレスに続いて、今回もそんなに悪いレースではなかったと思います。ただ、自分の走りにはもっと一貫性を求めていく必要性があるでしょうね。」と玉田選手

「最初の何周かはタイヤの状態が良くて、激しく攻める事ができました。その後に少しだけ性能が突然ダウンしましたが、そこからのタイヤの状態は安定していました。」

写真「オープニングラップでは路面に転がったバイクを避けるために大回りをしてタイムを少しロスしたので、すぐにそれを挽回しようと激しく攻めて走りました。でも、ここでみんなに追いつこうとした時に、リアタイヤを少し酷使し過ぎたかもしれません。」

「レース中は中野選手とかチームメイトのシルバンといいバトルができましたので、状況自体は悪くなかったと思います。タイヤのグリップ力もずっと一貫して保たれていましたしね。」

「お互いに理解が深まり、チームとはいい仕事ができています。これまでは何年も他のメーカーのタイヤでしたが、どんどんダンロップタイヤに対する自信も自分の中では強くなってきています。」

「ダンロップの協力の下でマシンの改善が進んできたのも実感できますので、今後のレースでそれを証明していく事になると思っています。自分の目の前で大きなクラッシュとかがおきない限りはですけどね!」


■ギュントーリ「全てが噛み合う日も近い」

最初のオープニングラップの事故をぎりぎりのところで避け、グラベル内を大回りする事になったシルバン・ギュントーリは、最終ラップでは事故現場に残ったフットペダルの破片を踏み危うく転倒するところだったようだ。

しかしながら、ギュントーリは今回のレースウイークを通しての結果には満足しており、ダンロップの改善状況から見て、さらに良いレースができるようになる日は近いと明るいコメントを残している。

「全体を通していいレースウイークになりました。」とギュントーリ

写真「カタールとヘレスではいくらかテストをしてきましたが、今回のサーキットは自分にとっては完全に初めての経験でした。」

「オープニングでは目の前で起きた事故を避けるためにちょっとガーデニングをする事になってしまい、多分あそこで10秒はロスしましたから、レースの残りはその挽回を急いで前の集団を追いかけるという展開になりました。」

「最終ラップでマコトに交わされましたが、運悪くストレート終端のブレーキングでオープニングラップの事故でコース上にまだ残っていたフットペダルの破片を踏んでしまい、フロントを失って危うく転ぶところだったんです。」

「また1ポイントを獲得できたのは良かったと思います。とくにこのサーキットではもっと苦しむと思っていましたからね。ただ、オープニングのクラッシュと最終ラップのアクシデントの影響さえなければ、トップとの差は30秒以内にできた筈ですよ。」

「自分たちには常にいいフロントタイヤがある事は分かっていますが、もっと改善を進める上でいい情報を今回入手する事ができました。ただ、今後さらに重要になるのはリアタイヤです。ダンロップはリアタイヤに関しても大きく改良を進めてくれていて、レース全体を通して非常に一貫した性能を保持してくれています。また、去年よりも速く走れるようになっていて、去年のドライでのカルロス・チェカの自己ベストを今回上回る事もできました。」

「今回のレースウイークでさらに自分の自信は高まりました。今のタイヤは他の人たちが思っているよりもかなり性能が高くなっていますよ。だから今後に全てが噛み合って、いいレースができるようになる日が近い事を期待しています。」


■ポンシャラル監督「パッケージ全体の性能が確実に上がっている」

昨シーズンのトルコでは、当時のTECH3のライダーだったカルロス・チェカが、トップのマルコ・メランドリから1分遅れのフィニッシュという難しいレース展開だっただけに、チームオーナーであるエルベ・ポンシャラル監督は、今回の2名揃っての表彰台から30秒遅れの結果には満足しており、ダンロップタイヤのここまでの着実な進化には自信を持ったようだ。

写真「今週末の結果にはかなり満足できました。レースの最後にはポイントをまた獲得できましたしね。前方を走っていた何人かのライダーよりも速いペースでしたから、これは自分たちの戦闘力が1レースを終える度に上がってきている事と、新しいタイヤレギュレーションが機能している事の証拠とも言えるでしょう。」とポンシャラル監督

「シルバンの成績については本当に嬉しく思います。もしオープニングラップの出来事に巻き込まれていなければ、1ポイントではなくさらに高いポイントを獲得できていた筈です。あの後も彼はレースに戻って安定した速いペースを維持し、中野真矢やカルロス・チェカと戦いました。」

「今の自分たちにとって最も明るい兆しと言えるのは、3位から30秒以内で完走できた事です。去年はこのサーキットで苦しみましたが、今年の成績は相当に良くなりましたので、これはパッケージ全体の性能が昨年から大きく改善された事の証明です。」

「明日もここでテストをしますが、かなり多くのタイヤのテストメニューをこなす予定です。短期間で極端に大きな前進は不可能ですが、着実に今後も作業は続けていきます。ただ、シーズンの序盤からすでに安定しているのは事実ですし、改善も確実に進んでいますね。」


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