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コニカミノルタ「HRCと対策を急ぐ」
インテリマーク編集部
2007年4月25日

ホンダLCRのカルロス・チェカ、およびレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンと共に、今期の序盤はホンダの800ccマシンであるRC212Vのフロントまわりのセッティングに苦しむコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手は、4月22日のトルコGPでは好スタートを決めたものの、オープニングラップで4人のライダーが転倒した多重クラッシュとの接触を避けた事から、トルコの目標であったトップ10圏内を逃している。
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■マシントラブルで作業が進まない初日
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今回のイスタンブールがグランプリ最高峰クラス100出場目となった記念すべきレースウイークの初日、中野選手のメインマシンは午前からメカニカルトラブルに見舞われて白煙を噴き、午後にはそのメインマシンで転倒した事から初日の作業時間を大きくロスする事になった。予定していたフロントまわりの新パーツ調整どころではなかった1日目の総合順位は19人中の18位。

■出遅れたセッティングを2日目午後の予選で挽回

完全に他のチームに出遅れた形となったトルコ2日目の午前のフリー・プラクティスでも18位となった中野選手は、課題だった新しいフロントフォークまわりのセッティングを午後の予選中には改善する事に成功し、終盤に装着したミシュランの予選タイヤとの相性も合った事から、22日の決勝に向けてのグリッドポジションは12位となった。
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今回は初日から低迷していた事もあり、開幕戦からのセッティングの不調に不安を抱くチームのスタッフは、ほっと胸をなでおろしたようだ。


■温度が低い午前のウォームアップのラップタイムは最下位
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しかしながら、決勝当日の午前中のウォームアップセッションにおいて最後のマシンの微調整を行ったコニカミノルタ・ホンダは、低迷した今回の3日間の中でも最悪と言える最後尾の19番手タイムでレース前の全てのセッションを終えた。トルコでは終始タイヤとマシンのセッティングの組み合わせにチームは苦しんだという。

■長いシーズンを見越し、3戦連続してポイントは獲得
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予選以外ではマシンとタイヤのトルコ攻略があまり進まなかった様子だが、中野選手はレースではトップ10入りを狙い、好スタートを決めている。残念ながらオープニングラップの波乱の多重事故を避けた事でポジションを下げる事にはなったが、最終的に中野選手はミシュラン勢が揃って苦戦したイスタンブール戦を13位で完走した。開幕からの3戦を終えての中野選手のポイントランキングは12位だ。
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■難しい状況から脱出したいコニカミノルタ・ホンダ
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IRTAテストから改善できないフロントのセッティングまわりの問題を含め、路面温度の変化への対応が遅れるなど、難しい状況に苦しむコニカミノルタ・ホンダチームは、今後は本格的にHRCへの協力を仰ぐ姿勢のようだ。


■モンティロン「中国に向けてはミシュランおよびHRCと協力」

コニカミノルタ・ホンダチームのオーナーであるジャンルカ・モンティロンは、今回はミシュラン勢のほとんどが温度に繊細だったタイヤまわりの調整に苦しんだ事を述べ、中国に向けてはミシュランやHRCと協力し、この数週間で改善を進める方針を明らかにした。

「チームはいくつかの問題に苦しめられており、それが原因でシンヤはいくらかリスクを冒して激しく攻めない限り、コーナーで速度を維持できない状態に陥っていました。」とモンティロン
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「バレンティーノ・ロッシが10位だったのを見ても分かりますが、多くのライダーが同じようなタイヤの問題を今回は抱えている状態でした。私たちのタイヤは正しく機能するものでしたが、それでもほとんどのタイヤが温度変化の影響を極端に受けやすいものでした。レースウイークの3日間を通して気温の変化が大きく、特に午前と午後の温度差が今回は激しかったんです。」

「このサーキットでは誰も事前にテストをしていませんので、色々難しい点が発生する事は分かっていました。厳しいタイヤレギュレーションが施行される中、800ccマシンで最初のトルコでのレースでしたからね。」

「これからも私たちのパートナーであるHRCやミシュランと共に作業を進めて、シンヤのコーナリングスピードをもっと上げられるようにしなければいけません。今回の結果から学習を深め、パートナーたちと努力して中国GPまでに多くの改善を進める時です。」


■中野選手「今はポイントの獲得を忘れないようにする」

写真セッティング面での改善が進まないマシンにトルコの3日間も苦しんだ中野真矢選手は、長いシーズンの中で今はポイントを獲得し続ける事が重要だと考えている様子だ。また、チームが本格的にHRCとの協力を進める動きについては、中国以降のレースで期待が持てるとしている。

「スタートはうまくいきましたが、大きな事故が発生した時に巻き込まれないように接触を避けた事から、10位のポジションをそこで失いました。」と中野選手

「今回もまたバイクのフロントまわりの感触不足に悩まされていたので、最初から大変なレースになる事は分かっていました。ただ、まだ長いシーズンの序盤ですから、最低でもいくらかポイントは稼いでおきたいという今週の目標の1つは何とかなりました。」

「今の自分たちは、色々なものの組み合わせ方に問題を抱えています。ただ、ホンダとミシュランが今後チームと一緒に努力をしてくれる事になりますので、これからのレースではここまでの結果よりも上を期待したいです。」


■ベルナルデッレ技術監督「HRCに内容を伝えていく」

コニカミノルタ・ホンダチームの技術責任者であるジュリオ・ベルナルデッレは、今回は彼自身が行ったタイヤ選択にも問題があった事を認めており、ここまでのデータや分析結果をHRCに伝えたいと述べた。
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「私たちの問題は、タイヤとマシンの組み合わせ方にあるようです。」とベルナルデッレ技術監督

「明るい点は、バイクが抱えている問題の解決に向けて、今回のデータと走行時の測定結果に基づく明確なアイデアが今はある事です。」

「また残念ですが、今回使用したタイヤが今日のここでのレースに向けてのベストな選択ではなかった事も、問題を大きくした一因です。」

「1つ確実なのは、私たちはHRCにこの内容を伝えなければならない事です。今後のレースに向けての方針はそれにより決定していきます。」


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