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2007年2月25日
ヘレスでのIRTAテスト2日目、この日は予選タイヤによるアタックは行わずに、開幕後のレースに向けてのセッティングを中心にドゥカティー・マルボロの2名のライダーは行っている。
■レースタイヤでの仕上がりの高さを誇示するストーナー
この日の夕方に何人かのライダーが予選タイヤでのタイムアタックを開始する中、ドゥカティーに移籍して初の開幕戦を目前に控えたケーシー・ストーナーは、2日目のレースタイヤでの自己ベストであり、この日の6番手タイムとなる1分41秒071を記録した後は、マシンに小さなトラブルを抱えた事から作業を早めに切り上げている。
ストーナーはこの日はタイムシート上の大半を2番手のポジションで過ごしており、レースに向けてのベースセッティングの仕上がりの高さを誇示している。ブリヂストンタイヤとの相性もいいようだ。
■セッティングが見つからないカピロッシ
なお、ストーナーのチームメイトのロリス・カピロッシは、今回のヘレスではあまりセッティングの調子が上がらないようだ。カピロッシのこの日の記録は2日目の14番手タイムとなる1分41秒590だった。
■ストーナー「初日のリアの問題も解消」
レースに向けてのマシンの安定した仕上がりに満足するケーシー・ストーナーは、昨年末と今回の初日に抱えていたリアタイヤが跳ねるという問題を2日目には解決し、翌日の3日目はさらにセッティングを煮詰めてタイムを縮めたいとコメントした。
「今日は好調でした。色々セッティングを変更しましたが、ほとんどどれにもいい結果が得られました。」とストーナー。
「ラップタイムもどんどん縮まりますし、かなり安定したペースで走れています。それにリアタイヤが跳ねる問題もエンジン制御システム側の調整で大きく改善が進みました。今日のここまでの成果には大満足です。」
「明日はここまでに仕上げたセッティングをマシンに施して、さらに改良したいと思っています。今のレースペースはそんなに悪くはありませんが、まだあとコンマ何秒かは縮められる筈ですからね。」
「今日はあまりコース上で長時間走る事ができませんでした。そんなに大きな問題ではありませんが、少し故障が発生したんです。それがなければ路面が冷えてくる前に何周かは走れたんですけど。」
■カピロッシ「ストーナーが速いから大丈夫」
ヘレスではタイムに伸び悩みの見えるロリス・カピロッシは、まだセッティングが完璧ではないとしながらも、チームメイトのストーナーが速く走っているので、まだマシンは改善できる筈と述べ、翌日の作業に期待を示した。
「今日は難しい1日でした。」とカピロッシ。
「いくつかテストを進めましたが、まだ正しいセッティングが見つからないんです。トラクションに改善の兆しが今日は見えませんでした。」
「ただ、ストーナーが速く走れているので正直それほど心配はしていませんし、まだ調整の余地が残っていると思います。明日になればセッティングも進む筈ですよ。」
「お客さんには見応えのある面白いイベントですが、明日の午後の予選セッションについては深く考えないようにしています。ここではバイクのセッティングを来月のレースに向けて仕上げるのに集中したいですからね。」
「セッティングが完璧に出せていない以上あまり意味がありませんから、まだ予選タイヤのテストは行っていません。明日の改善状況に期待したいと思います。」
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