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2007年2月25日
今年2度目のIRTAテスト2日目、この日もレプソル・ホンダのダニ・ペドロサは好調だ。2日目のトップにつけたグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリと、絶好調をアピールするヤマハ・ワークスのバレンティーノ・ロッシに次ぐ3番手タイムの1分40秒581を、ペドロサはこの日に記録している。
また、ペドロサのチームメイトのニッキー・ヘイデンは、前回のカタールでのIRTAテストで2日目に2度の転倒を喫して以来、フロントまわりのセッティングに悩んで迷走していた感があるが、この日は初日のポジションを8つ上げる11番手にまで浮上して復調の兆しを見せた。
■ペドロサ「ベースセッティングは納得のいくレベル」
午前は濃い霧のためにサーキットが使えなかった2日目のテストでダニ・ペドロサはホンダの新型800ccマシンであるRC212Vのシャシーのセッティングを調整しながら、ミシュランタイヤのテストに集中したという。この日の夕方のセッションが終わるまでには、開幕2戦目にヘレスで開催されるスペイン・グランプリで使用するベースセッティングは、ほぼ納得のいくレベルにまで仕上がったようだ。
「今日は主にシャシーのテストを中心に行い、レースセッティングの向上を狙いました。」とペドロサ。
「試した中にいくつかいい結果が得られましたから満足ですね。ベースセッティングはだいぶ改善されたと思います。その他にはレースの時に選ぶタイヤの範囲をさらに狭められるように、ミシュランのリアタイヤを確か2〜3本くらい試しました。」
「今日はセッションの開始が遅れたのでロングランはできていません。明日はテストの真ん中に予選形式の公式セッションが入るので普段とは勝手の違う1日になりますから、ロングランができるタイミングを逃さないようにしたいですね。」
■ヘイデン「見た目よりは好調」
この日の11番手タイムである1分41秒259を記録した2006年度MotoGP最高峰クラスチャンピオンのニッキー・ヘイデンは、今回の結果は順位こそ良くはないものの、レースタイヤだけで記録したタイムとしては悪くないレベルだと語り、カタールでの初日以来となる明るいコメントを久しぶりに残した。
「今日は大きく改善が進みました。午前中は霧に邪魔されましたが、一度それが晴れてからは最後までテスト日和でしたからね。」とヘイデン。
「タイムシート上ではトップからまだだいぶ離されているのは分かっていますし、決していい位置でもありませんが、それでもかなりタイム差は縮まりました。今回は色々大量に改善できましたから、見た目よりも実際はかなり好調ですよ。今日は予選タイヤを履かずにずっとレースタイヤでしたしね。」
「今日はバイクに乗るのもチームと仕事するのも楽しかったです。これが大切な事なんですよ。明日はここで最後の仕上げをして、開幕レースに備えたいです。」
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