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２００７年２月２５日
ヘレスでのIRTAテスト２日目、レースタイヤでのトップタイムをマークしたヤマハ・ワークスとバレンティーノ・ロッシは、開幕を目前に控えた現時点でのマシンの仕上がりには、絶大なる自信を示しているようだ。
■圧倒的な速さのバレンティーノ・ロッシ
雨となったテスト初日は転倒のリスクを避けて本気のタイムアタックは行わずに、マシンに基本的なセッティング作業を施していたヤマハ・ワークスの２名のライダーだが、この日は予選タイヤは装着しなかったものの、他のメーカーチームを圧倒的に引き離す速さを見せつけている。予選タイヤを履いたこの日のトップのメランドリのロッシのタイム差は僅かに0.025秒だ。
■ロッシ「明日は予選タイヤを試すから楽しみ」
2005年に自身がヘレスで記録したサーキットレコード（レースタイヤ）を0.2秒上回るタイムを２日目にレースタイヤを履いたヤマハの新型800ccマシンで記録したバレンティーノ・ロッシは、２日間の総合トップタイムを記録したメランドリが予選タイヤを装着するまでは、この日のタイムシート上のトップに君臨していた。
「今日は自分たちにとってすごくいい１日になりましたね。作業にもいくつかいい結果が得られました。」とロッシ。
「今日のテストを終えてみて、１１月のテストの時から今回までの大きな成果がわかってすごく嬉しかったです。以前と同じセッティングなのにバイクはすぐ速くなりましたし、その後で１月から２月にかけて見つけたサスペンションまわりや他の新しいセッティングを試したらさらに良くなりました。」
「フロントの感触には大満足ですね。それにリアも悪くないし、今のバイクにはものすごく自信が持てます。加速時のバランスも良好だし、いいリズムがつかめて速く走れるんです。」
「明日は他の事をいくつかテストして、ミシュランが持ち込むタイヤも何本か試すつもりですから、さらに進化する事を期待しています。また、予選タイヤを試す機会にもなりますので、ライバルたちとの予選形式のセッションがどうなるか楽しみですね。」
「まあ、いずれにしてもあと１日ありますからまだ作業はできますが、今でもすでに好調ですから満足ですね。」
■エドワーズ「ミシュランタイヤ最高」
初日に引き続き、カタールで使用したセッティングをヘレスでのレースに向けて調整する作業をこの日も実施したコーリン・エドワーズは、２日目の９番手タイムとなる1分41秒204をレースタイヤで記録している。
「今日は昨日やり残したところから作業を開始して、カタールのセッティングをどうやってこのコースに合わせて変更するかを探っています。」とエドワーズ。
「午前中に色々検討して改善は進みました。カタールのセッティングとか以前にここで使っていたセッティングを調整して仕上げるのは大変な道のりでしたが、今はすごく調子がいいですよ！」
「１日中好感触が得られましたし、カタールで選んだ『第１候補』のタイヤを装着する前から安定して速いペースで走る事ができました。本当に最高って感じですね。あのタイヤはすごくいいので、ミシュランにはシーズン中もどんどんあの種類のタイヤを自分には提供して欲しいですよ！」
「何人かが予選タイヤを履き出すまでは１日中タイムシートの上位につけてましたが、今日の自分たちの作業目標は別にあったんです。明日はこっちもやりますけどね。それにもちろん明日は戦いですし目立てるチャンスですから、どこまでいけるか楽しみですね！」
■ブリビオ監督「３日目が面白くなりそう」
ヤマハ・ワークスのチーム監督であるダビデ・ブリビオは、２日目のロッシの速さとマシンのセッティング状況に満足し、ヨーロッパではテレビで生中継される予選形式の公式タイムアタック合戦のある３日目に期待を示している。
「今日は、バレンティーノとの作業がうまくいきました。」とブリビオ監督。
「バイクのバランスが良くなり、いいセッティングも見つかったので、トップを常にキープして速く走れましたね。コーリンも終日速いペースで走れているので、いい一日でした。」
「明日は開幕戦を控えての最後のテストですから、非常に重要な一日となります。午後には公式セッションも控えていますしね。２人とも調子はいいので、面白い一日になりそうです。」
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