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KTM250cc青山博一選手はタイトル、カリオはトップ3を狙う
インテリマーク編集部
2007年2月22日

雨により悪化した路面状況により、多くのライダーが走行を見合わせたMotoGP250ccクラスのヘレスでのIRTAテスト2日目、グランプリへのフル参戦2年目となるKTMチームだけは転倒の危険性の高い悪条件にもかかわらず他のどのチームよりも多くの周回数を重ね、開幕に向けてのマシンの熟成を高めたようだ。
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■初日は足回りのセッティングに集中したKTM250ccチームの2名

ドライ・コンディションに恵まれた250ccクラスのIRTAテスト1日目の2月19日には、2名のKTMライダーはサスペンションのセッティングに取り組み、リアタイヤのグリップ向上に終日を費やしている。

■青山選手は最終日のトップ、ミカ・カリオは3番手

あいにくの雨天となった翌日の2月20日のヘレス・サーキットで、2日目のトップタイムをマークしたのは、KTMからのグランプリ参戦2年目となる昨年ランキング4位の青山博一選手だった。地道にKTMのマシンの開発を進める青山選手が2007年シーズンに狙うのは、もちろん初のMotoGP250ccクラスの制覇だ。
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昨年はKTMから125ccクラスに出場して年間ランキングの2位を獲得し、今年から青山選手のチームメイトとして250ccクラス1年目を戦うミカ・カリオも、ステップアップして初の公式セッションの最終日を3番手という好位置で終えている。今年は豪華なペアとなったKTMの2名は、順調に開幕に向けての準備をヘレスで進める事ができたようだ。


■青山博一選手「今年はタイトルを争いたい」

2日目にはトップタイムをマークして、ヘレスでのIRTAテストを好感触で終えた青山博一選手は、昨年よりもマシン性能が高くなったKTMのバイクに満足し、今年はタイトル争いに加わりたいとしているが、昨年と変わらない強豪ライダーに加えて125ccからのステップアップ組も多く、今年の戦いは激しくなりそうだとコメントした。

「昨シーズンが終わった11月のテストから大きくマシンは進化しました。」と青山選手
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「コーナーでの安定性や操舵性が良くなり、空力的にみても効率が良くなったので、加速性能も少し高くなりました。かなり自信はありますよ。」

「ただ、バイクはまだ新しいので、残されているセッティング作業はまだ山のようにあります。2日目がウェット路面になったせいで予定していた全ての作業を終える事ができませんでしたからね。」

「所々に水たまりのあるハーフ・ドライの路面でしたが、この日の最速タイムを出す事ができてとても嬉しいですね。もちろんライダーである以上、常に少しでも速く走りたいので、もっとパワーを出したいし、シャシーのセッティングも向上させたいと思っていますが、去年の今頃の状態と比べるとかなり高いレベルに来れていますから、戦闘力は以前よりもかなり増している筈ですよ。」
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「またレースで勝ちたいし、タイトル争いに加われたらいいなと思います。それがここに来ている理由ですから。でも今年は去年よりも争いは激しくなるでしょうね。速いライダーや世界チャンピオンが今年もこのカテゴリーに残っていますし、125ccで強かったライダーもステップアップしてきましたから・・・自分のチームメイトのミカ・カリオもそうですし、元の125ccチャンピオンのトーマス・ルティーもいます。」

「多分今年は少なくとも10人くらいのライダーは優勝する可能性があります。かなりスリリングなシーズンになりますね。」


■ミカ・カリオ「今年はランキング3位以上を目指す!」

125ccクラスをKTMで戦った過去2シーズンをランキング連続2位という好成績を収めたミカ・カリオは、今年は青山選手と共に激戦の250ccクラスを戦う。ステップアップして初のIRTAテストの2日目を3番手タイムの好位置で終えたミカ・カリオは、125ccの倍のパワーを持つ250ccマシンが楽しくて仕方ないといった様子だ。

写真「何とかリアのグリップを高めようとしたんですが、昨日(1日目)はあまりいいセッティングが見つかりませんでした。」とカリオ

「今日の進歩は少しだけでしたが、それでも今のバイクには満足していますし、125ccから250ccにステップアップできた事を嬉しく思っています。スロットルを開けるのがすごく楽しいですよ。パワーは倍ですし、馬力も大きいので少しミスをした時でも走りやすいです。125の時はかなり几帳面な走りをしないといけませんでしたからね。」

「まだ今は学習の段階です。所々でコーナーへの飛び込みスピードを出し過ぎている状態ですが、全体的に乗り換えはそれほど難しくありません。去年の最後の250ccクラスのテストでもすぐに速いタイムを出す事ができましたから、今シーズンは高いポジションを狙いたいですね。ランキング3位以上には入りたいです!」


■ハラルド・バートル「マシン性能は大幅に進化した」

KTMチームの技術監督であるハラルド・バートルは、昨年から大幅に進化したマシンの性能をアピールすると共に、現在までに他のチームと比較してKTMは冬季テストの回数が少なかった事を述べ、ライバルたちに追いつく上での微調整に今は入っているとコメントした。

「ここまでに全ての分野において進展が見られました。」とバートル監督
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「今回のバイクは空力特性に優れています。また、より良いハンドリングとコーナーでの安定性を高めるためにシャシーを改良しましたし、並列2気筒エンジン(in-line twin-cylinder engine)の性能も大きく進化しました。」

「信頼性と出力性能が高まりましたし、キャブとインジェクションの両方を持ち、それらが同時に作動する私たち独自の燃料噴射システムも完成の域にあります。今はセッティングの微調整段階にあり、私たちよりも多くの回数のテストをこなしてきたライバルたちに追いつくための作業を進めているところです。」

「両方のライダーがリアのグリップ不足を訴えていますが、個人的な意見を言えば、それも長い冬季テスト中の課題の1つに過ぎません。2人にはさらにバイクのフィーリングを高めていって欲しいですね!」


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