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2007年2月20日
ヘレスでのMotoGP250ccクラスのIRTAテスト初日となった2月19日、今年から250ccクラスにステップアップしてレプソル・ホンダ250ccチームに加わったフリアン・シモンは、午前中に全体の2番手タイムを記録するなど好調な走りを見せていたが、昼食が終わって午後のセッションが始まった直後にヘレス・サーキットの4コーナーで激しく転倒し、落ちてきたバイクの直撃を受けるなどして左肩を脱臼した。
■フリアン・シモンは2日目のテストへの参加を断念
シモンはすぐにクリニカ・モバイルに運ばれ、左肩の骨は元の位置に戻されたが、その後は昨年にセテ・ジベルナウの鎖骨の手術を担当した事でも知られるミール医師の診察を受けにバルセロナの病院に移動しており、2日目のテストは欠場する事が決定している。
フリアン・シモンが午前中に記録した1分44秒282は最終的にこの日の6番手タイムとなり、さらなる好タイムを狙っていたシモンにとっては残念な結果に終わったが、幸いシモンの肩は骨折を免れており、3月10日の開幕には出場する予定だという。
■2年目の周平選手は転倒のリスクを回避
また、シモンのチームメイトであり、今年はグランプリへのフル参戦2年目となるの青山周平選手は、この日の午前中はクラッチのトラブルに悩まされて作業があまり進まなかったようだが、問題を解消してからは初日の7番手タイムとなる1分44秒321を記録しており、その後のマシンのセッティングは順調に進んだ様子だ。
また、チームメイトの怪我もあってか、周平選手は夕方に路面温度が冷えてからは転倒のリスクを避けて走行を見合わせている。
■シモン「バイクが降ってきた」
年末にホンダの合同テストに参加して以来、タイムシート上のトップに名を刻んで先輩の250ccライダーたちをも脅かす好調な走りを見せてきた250ccルーキーのフリアン・シモンは、この日の無念の転倒後に以下のコメントを発表している。
「昼食を終えてすぐにタイヤのテストをするためにコースへ飛び出して、すごくいいペースで何周か走っていました。」とシモン。
「4コーナーに差し掛かったところでハンドルがブロックされる形になって転倒し、バイクが自分に落ちてきて肩を脱臼したんです。クリニカ・モバイルですぐに肩を元の位置に入れてもらいましたが、とんでもない痛さでした。でも、どこも骨折はしていなかったので、カタールまでには復帰できると思います。」
「ヘレスで走るのは(250ccマシンでは)2回目ですが、転倒をのぞけばすごく順調でしたので、作業内容には満足できています。」
■青山周平選手「路面が冷えてからは走ってない」
初日は納得のいくテスト結果が得られたとするレプソル2年目の周平選手は、この日の15度前後という冷たい路面温度がさらに冷え込んだ夕方には走行を見合わせ、早めにテストを切り上げたようだ。
「今日はそんなに悪い日じゃありませんでしたね。」と周平選手。
「午前中はギアボックス(クラッチ)にトラブルが発生してしまいましたが、問題が解決してからは順調でした。」
「路面が冷えてからは転倒のリスクを避けて走行を見合わせています。」
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