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2007年2月20日
MotoGP250ccクラスにおける今年初の公式セッションとなったヘレスでのIRTAテストの初日、ヒューマンゲスト・ホンダチームのアンドレア・ドヴィツィオーゾと高橋裕紀選手は、満足のいく作業をこの日は終える事ができたようだ。
■好調に飛ばすドヴィツィオーゾと様子見の高橋選手
IRTAテスト初日の2月19日に、2名のヒューマンゲスト・レーシング・チームのライダーは、揃って年末から進化を続けているホンダの新型RS250RWをテストし、セッティングにもラップタイムにも納得のいく結果が得られたとしている。
なお、高橋裕紀選手は昨シーズンの最終戦が行われたバレンシアで大腿骨を含む右足の4箇所を骨折するという大怪我を負った後の初の公式セッションであり、今回のテストではあまり無理をせずに、夕方の少し早めにテストを切り上げている。
■ドヴィツィオーゾ「ホンダのファクトリーによる支援を実感」
ヘレスでのIRTAテスト初日に、チーム・トース(アプリリア)のエクトル・バルベラとフォルツナ・アプリリアのホルヘ・ロレンソに続く1日目の3番手タイムとなる1分43秒848を記録したアンドレア・ドヴィツィオーゾは、HRCが昨年の彼の契約更新時の約束通りに、ヒューマンゲスト・レーシングチームのマシン開発を直接支援している事実を改めて実感した様子だ。
昨年はアプリリアのストレート加速におけるエンジンパワーに苦しめられ、年間タイトルをアプリリア・ワークスのホルヘ・ロレンソに奪われたドヴィツィオーゾだけに、今年のホンダのマシンの進化にかける期待は誰よりも大きいようだ。
「すごくいい1日でした。今日は体調もいいし、天候は自分の好みの条件でした。」とドヴィツィオーゾ。
「チームはとても頑張りましたし、ホンダのマシンの改善状況にも満足です。ホンダのファクトリーが自分たちのマシンの開発に携わっているとうい事実(約束)を結果が証明しましたね。」
「明日はセッティングの問題をいくつか解決する予定です。」
■高橋選手「午後はかなり疲れた」
また、2月前半のメーカー合同テストからテストに復帰したばかりの高橋裕紀選手は、足の具合はかなり良くなってきているとしながらも、まだ完全には完治していない右足をかばってのライディングになる関係上、チームメイトのドヴィツィオーゾと比べて体力の消耗が激しい様子だ。
「ここのサーキットはすごく好きなんです。」と、この日は17番手の高橋選手。
「今回のテストはバルセロナとバレンシアの後の3回目ですが、足の具合はだいぶ良くなってきています。今日の午後はかなり疲れたので、セッションが終わる50分前に作業を切り上げましたけどね。」
「今日のマシンのセッティングはいい感じに仕上がりましたが、サスペンションの調整はもう少し必要ですので、明日はもっと改善できるようにしたいです。」
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