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2008年3月15日
F1オーストリア開幕グランプリが、2日目の最終予選を3月15日現地時間の午後2時に迎えている。ここでは、予選内のマシン・トラブルに関する規約適用、ならびに想定外のギアボックス交換によるペナルティー適用などから、予選結果とは一部異なる順位付けとなった開幕戦に向けての最終スターティング・グリッドを紹介する。
■F1オーストラリア開幕戦スターティング・グリッド最終版
以下に、全てのルール適用が行われて最終決定した後のオーストラリア開幕戦スターティング・グリッドを掲載する(Q1、Q2、Q3における純粋な個別の予選タイムや周回数などについては、こちらの結果表内の各シートを参照)。
1) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分26秒714
2) ロバート・クビサ POL BMWザウバー F1.08 1分26秒869
3) ヘイキ・コバライネン FIN マクラーレン・メルセデス MP4-23 1分27秒079
4) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分27秒178
5) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー F1.08 1分27秒236
6) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分28秒527
7) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ FW30 1分28秒687
8) デビッド・クルサード GBR レッドブル RB4 1分29秒041
9) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ STR2B No Time(Q3)
10) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ RA108 1分26秒173
11) フェルナンド・アロンソ ESP ルノー R28 1分26秒188
12) ジェンソン・バトン GBR ホンダ RA108 1分26秒259
13) 中嶋一貴 JPN ウィリアムズ FW30 1分26秒413
14) マーク・ウェバー AUS レッドブル RB4 No Time(Q2)
15) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 No Time(Q2)
16) ジャンカルロ・フィジケラ ITA フォース・インディア VJM01 1分27秒207
17) セバスチャン・ブルデー FRA トロ・ロッソ STR2B 1分27秒446
18) エイドリアン・スーティル GER フォース・インディア VJM01 1分27秒859
19) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分29秒593(10番グリッド降格)
20) 佐藤琢磨 JPN スーパーアグリF1 SA08A 1分28秒208
21) ネルソン・ピケ BRA ルノー R28 1分28秒330
22) アンソニー・デビッドソン GBR スーパーアグリF1 SA08A 1分29秒059
予選中の路面コンディションはドライ、最高気温は25度、最高路面温度は42度だった。
■グリッド決定までの流れ
この日の予選開始から最終グリッド決定までの流れを以下に紹介する。
■Q1敗退ドライバー
純粋にQ1セッション中の順位によりQ2セッションに進出できなかったドライバーは、ジャンカルロ・フィジケラとエイドリアン・スーティルのフォース・インディア勢2名、トロ・ロッソのセバスチャン・ブルデー、佐藤琢磨選手とアンソニー・デビッドソンのスーパーアグリ勢2名、ルノーのネルソン・ピケの合計6名。
■ライコネンはまさかの電気系トラブル、コース上に停止してQ2進出取り消し
なお、Q1セッション終盤に5番手タイムを記録していたフェラーリのキミ・ライコネンは、タイム記録後に電気系トラブルがマシンに発生して燃料供給ポンプが停止、数メートル先のピットレーンに辿り着く事なくコース上にストップした事から、Q2進出扱いとはならずに予選16位のポジションがこの時点では割り振られた。
■Q2敗退ドライバー、アロンソはデフの故障によりQ3進出ならず
Q2セッションの結果によりQ3への進出がならなかったドライバーは、ルーベンス・バリチェロとジェンソン・バトンのホンダ勢2名、デファレンシャルの故障によりタイムが更新できなくなったルノーのフェルナンド・アロンソ、ウィリアムズの中嶋一貴選手、走行中に右フロントブレーキが破損した疑いのあるレッドブルのマーク・ウェバーの合計5名。
■Q3進出ドライバーと確定上位グリッド、開幕ポールはハミルトン
こうして10名のドライバーがQ3に進出、結果はマクラーレンのルイス・ハミルトンが開幕戦ポールポジションを獲得。2番グリッドは最終アタック時のミスにより惜しくも開幕ポールを逃したBMWザウバーのロバート・クビサ、3番グリッドはマクラーレンのヘイキ・コバライネンが獲得した。
4番グリッドはフェラーリのフェリペ・マッサ、5番グリッドはBMWザウバーのニック・ハイドフェルド、6番グリッドはトヨタのヤルノ・トゥルーリ、7番グリッドはウィリアムズのニコ・ロズベルグ、8番グリッドはレッドブルのデビッド・クルサードに確定。
■ダブル・ペナルティーを課せられたトヨタのグロック、ベッテルはマシントラブル
F1フル参戦デビュー初の予選でQ3に進出し、クルサードに続く9番手タイムを記録していたトヨタのティモ・グロックは、この日の午前のフリー・プラクティス3において想定外のギアボックス交換が発生していた事から、今シーズンからの新規約であるギアボックスの4イベント連続使用が不可能だった場合に予選グリッドを5つ降格するルールが適用され、この時点の予選順位は14位となった。
これにより、残る予選トップ10内のグリッドは、Q3セッション中の順位は10番手だったトロ・ロッソのセバスチャン・ベッテルが9番グリッドに昇格、Q2セッションの11番手だったホンダのルーベンス・バリチェロが10番グリッドに昇格している。ちなみにベッテルはQ3開始直後にマシンのテクニカル・トラブルに見舞われてタイムアタックを行う事はできていなかった。
また、スチュワードはグロックには予選中にマーク・ウェバーへの走行妨害にあたる行為があった事を指摘、この結果、グロックはさらにもう5つグリッドを降格される事となり、最終的にグロックのスターティング・グリッドは予選結果より10低い19番グリッドに決定した。
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