|
|
|
|
ロッシ「１列目スタートでもペドロサに勝てたかは不明」 |
|
|
 |
| |
２００８年６月１２日
カタルーニャGPレースウイーク中のフリー・プラクティスではややセッティングに問題を抱え、コーナーへの進入速度が得られずに苦戦した事から、予選では３列目最後の９番グリッドに低迷したフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシだが、チームの夜通しの作業努力のおかげで、レース当日午前のウォームアップまでにはマシンの調子を改善する事に成功していた様子だ。
■９番グリッドからの激しい追い上げでポイントリーダーの座を維持
朝にはマシンから好感触が得られたというロッシは、午前のウォームアップではタイムシート上のトップに立ち、３列目９番グリッドからスタートした午後のレースでは８ラップ目までに１コーナーの深いブレーキングで５人のライダーを追い抜くと、続く９ラップ目には２番手を走行していたケーシー・ストーナーと３番手のドヴィツィオーゾを同時に追い抜き２番手に浮上した。
この時にすでに独走状態にあった先頭のペドロサとの差は７秒であり、その後ロッシはストーナーとの激しい２位争いをレース終盤まで演じる事になるが、２５周目の最終ラップでは完全にストーナーを抑えきり２位表彰台を獲得。今回のレースで優勝したペドロサからポイントリーダーの座を守るのには十分だった２０ポイントを加算している。
■ロッシ「１列目からスタートしてもペドロサに勝てたかどうかは分からない」
この日のレース結果には本心から深く満足したと述べるロッシは、仮に今回のレースを１列目からスタートできていたとしても、圧倒的な強さを見せたペドロサと互角の勝負ができていたかどうかは分からないと以下の通りコメントしている。
「すごくいいレースだったと思いますよ！上位のポジションをここまで激しく争ったのは久しぶりですしね。今日はまるで去年のストーナーとのバトルを再現しているような内容でした。今回争ったのは優勝ではなく２位でしたけどね！結果として現在のランキングトップは維持できましたし、本音から今日の結果には満足しいます。」とロッシ。
「ここまでの過去３回のレースはほぼ完璧でしたが、昨日は自分たちにとってかなり辛い状況でしたね。でも、昨晩にチームとすごくいいミーティングができたおかげで、今日はさらに速さを取り戻す事ができました。今回の目標は表彰台圏内でしたから、２位は素晴らしい結果だと思っています」
「早く今日のレースをテレビで見てみたいです。今回はものすごく楽しんで走れたし、いい追い抜きもいくつかできましたからね。M1とブリヂストンの調子もレースの最後までものすごく好調でした」
「ストーナーを交わした後は彼を引き離そうと頑張ったんですが、それが無理だと分かった時には、今回は最後まですごいバトルになるぞと覚悟しました。それと、今日のペドロサはとにかく信じられないような強さでしたから、仮に今日の自分が１列目からスタートできていたとしても、彼についていく事ができたと断言するのは無理でしょう。今回の自分のグリッド・ポジションはかなり不利でしたし、ペドロサはあの速さですから、いずれにしても３列目からじゃどうにもならなかったですね」
「あの状況の中で彼との差が５ポイントしか縮まらなかったのは本当に嬉しいですよ。おかげで今もポイントランキングはトップのままですし、レースの内容も素晴らしかったので、とにかく満足ですね！明日（レース翌日）はここでテストがあるので、今週抱えていた課題をしっかり調査できるのが楽しみですし、ドニントンに向けての改善策を練る事もできると思っています」
「チームの全員に感謝すると同時に、ダニの勝利を称えたいと思います」
■ブリビオ監督「パッケージへの理解をさらに深めてからイギリスには挑む」
フィアット・ヤマハのブリヂストン側のチーム監督を務めるダビデ・ブリビオは、今回のレース結果について以下の通り語り、レースウイーク中に抱えていた問題を分析して次戦のイギリスにはさらに調子を上げてから挑みたいとしている。
「今週はレースウイークを通して苦しみましたから、今日のこの結果には大変満足しています」とブリビオ監督。
「チームとエンジニアたちが、この短時間にもかかわらず、素晴らしい仕事ぶりでセッティングの改善方法を見つけてくれましたから、おかげで午前のウォームアップの時にはかなりのレベルで戦える状態になっている事が分かりました」
「もちろん自分たちのスターティング・ポジションの低さに加え今日ペドロサの速さもあり楽な状況ではありませんでしたが、それでも２０ポイントを獲得できた訳ですから本当に満足できていますよ！ポイントリードは５ポイントしか縮まりませんでしたし、自分たちの毎回の目標である表彰台も今日は獲得できましたからね」
「明日のテストでは今週中のデータを分析して、ヤマハ・ブリヂストン・パッケージの事をさらに深く学びたいと思っています。それができれば、次戦のドニントンにはさらに良好な状態で挑めるようになる筈です」
「今日はもう片方のチームがレースを欠場するという悲しい事態になり、ガレージの半分は空になっていました。ここでチームを代表し、ホルヘの早期の回復と復帰を心から全員が願っている事を伝えたいと思います」
|
|
 |
|
|
 |
|
|
|
