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2006年4月29日
4月28日(金)、ほぼ3週間の休息を経たMotoGPライダーたちが、トルコのイスタンブールサーキットに帰ってきた。29日の予選と30日の決勝日には雨が心配されているが、初日は雲が多かったものの終日を通して晴れ間が多く、天候が崩れる心配はなかったようだ。
気温は20度、路面温度が27度で湿度が15%という、午後は若干風が強かったものの涼しい一日になった初日、ミシュラン勢とブリヂストン勢の両方がグリップレベルが低かったとコメントしている。
■完全に調子を取り戻した僅差のホンダ勢
フリープラクティス1と2を終え、トップタイムをマークしたのはレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン、2番手は前戦のカタールでのポールシッターであるLCRホンダのルーキー、ケーシー・ストーナーだ。
3番手タイム以降、昨年のイスタンブールの覇者、フォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリ、レプソルホンダのチームメイトのダニ・ペドロサ、フォルツナ・ホンダのトニ・エリアスが続き、トップからの5人をホンダ勢が占めるという結果になった。さらにトップから10番手のコニカミノルタ・ホンダの玉田選手までは1秒以内と僅差だ。
フリー・プラクティス2で殆どのライダーが午前のタイムを更新する中、ディフェンディング・チャンプのバレンティーノ・ロッシはセッティングの失敗から午前のタイムを僅かに0.06秒しか更新できず、初日総合タイムを11番手に終っている。
尚、初日はデータ収集を中心に行ったキャメル・ヤマハチームだが、どうやら懸案とされていたマシンの振動は、コーリンのマシンには若干あるものの、ロッシのマシンには発生していないらしい。
ランキングトップを行く好調のドゥカティー、ロリス・カピロッシは、自身初めての経験となるイスタンブールで7番手。また、カタールで冷却系のマシントラブルを抱え、レースの完走もならなかったスズキのジョン・ホプキンスは8番手となり、初日の結果にホッパーは満足しているようだ。
カワサキレーシングの中野真矢選手はカタールで抱えていたのと全く同じリアのトラクション不足に悩まされ、多くのコーナーでタイムを落とし13番手に終っている。
■油断しないニッキー
初日のトップタイムはレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンが記録した1分53秒623。午前のフリー・プラクティス1では4番手タイムと、彼と同じホンダ勢のライバルたちより出遅れた感があったが、午後にはホンダワークスのエースらしい活躍を見せ、公式テストを除けば今シーズン初のトップタイムをマークした。
「1日目は凄くいい感じです。」とニッキー。
「カタールでは全く解決できなかった事が朝から午後にかけて改善されたので本当に嬉しいです。午前のセッションではメインバイクに少し問題を抱えていたので、もう一台に乗り換えなきゃいけませんでした。」
「エッジのグリップがまだ弱いので、もう少し改善を進める必要があります。それにここの路面は僕には滑りやすく感じますね。もっとトラクションが得られて、ブレーキング時の剛性が高まるようにしたいです。」
「勾配の変化が激しくてきついコースだし、ところどころペンキが滑りやすいから爪先立ちで歩いた方がいいかもね。」
「明日の天気が心配ですが、どうも良くない感じですよ。今日はトップに立てて嬉しいですけど、まだ安心せずに明日の様子をみます。」
ホンダワークスのニッキーに続く2番手タイムはカタールから好調を維持するLCRホンダのケーシー・ストーナー。午前のフリープラクディスではいきなりトップタイムをたたき出したケーシー・ストーナーだが、午後は僅か0.238秒差でニッキー・ヘイデンにトップを譲った。
トップスピードでは初日最速の310.6km/hを記録したストーナーは、昨年250ccでこのイスタンブールを制している。
カタールでのポールポジションはフレディー・スペンサーに次ぐ最高峰クラス歴代2番目の記録だったが、仮にストーナーがトルコGPをMotoGPでも制する事があれば、1982年のベルギーGPでフレディー・スペンサーが20歳の時に記録した最年少優勝記録と並ぶ事になる。今回のトルコGPが記録上の最後のチャンスだ。
ストーナーは午後のプラクティスで自己ベストを記録後にフロントを失って転倒しているが、特に怪我は負っておらず、初日の結果には満足とコメントしている。
■復調するメランドリ
また、カタール翌日の非公式テストでトップタイムを記録し、マシンの完成度とタイヤに満足していたフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリは、昨年華々しい優勝を飾ったイスタンブールでカタールまでの不調が嘘のような好調さを見せ、初日を3番手タイムの1分53秒971で終えた。
午前のフリーではストーナーに次ぐ2番手タイムを記録していたメランドリは、終日安定したペースで走行できたとコメントしている。
「最高ですね。」とメランドリ。
「バイクのいい感覚を久しぶりにつかめて楽しく乗れましたよ。カタールのテストでいいベースセッティングを見つけたのが良かったですね。トルコのサーキットは好きですから、まだ課題が残っててもリラックスできるんです。」
「いいリズムは掴めましたがまだコーナーの脱出まわりは改善できる筈です。今はトラクションが少し足りていません。」
「明日は天候次第ですね。日曜のレースに焦点をあててミシュランタイヤをいくつか試すつもりですよ。」
昨年は250ccでケーシー・ストーナーに優勝を奪われ2位に終っているダニ・ペドロサは初日4番手タイムとなる1分54秒001を記録したが、本人にとってはフラストレーションのたまる一日だったようだ。朝から電子制御系のトラブルを抱え、タイムアタックをオイル旗で中断されたらしい。
「初めっから電気系のトラブルがあり、少し時間が無駄になりました。でも初日にはありがちな事ですから、まずはMotoGPバイクで初めて走るコースに慣れる事に集中して、ギア選択やブレーキングポイントの確認をしました。」とペドロサ。
「今日はミスばっかりでした。午後はいくつかタイヤをテストして、予選とレースの感じを掴むところから始めましたが、セッション終盤にプッシュしてたらオイル旗がふられて最後の2分をスロー走行するはめになりました。お陰で最後にタイムを上げる事ができていません。」
「良かったのはレースウイークの最初からトップと僅差だった事ですね。だから今日の内容には満足しています。」
5番手タイムの1分54秒022を記録したメランドリのチームメイトのトニ・エリアスは、終日セッティングの変更を繰り返し、納得のいく結果が得られたと語る。
「今日の仕事には満足してます。」とエリアス。
「セッティングをカタールから少し変更して完璧に仕上がったと思います。午前中はコースが汚なかったので午後に何点か変更しましたが、ニッキー・ヘイデンとは0.39秒しか離れてませんし、いいリズムもつかめています。」
「今シーズンは最初の2レースでたくさん学びましたから、ここでも力を発揮したいですね。」
■若干振動のあるコーリン、初のコースも余裕のカピロッシ
午前と午後の両方のプラクティスで6番手につけたキャメル・ヤマハのコーリン・エドワーズは、カタールで使用したベースセッティングがイスタンブールとはあまり相性が良くなかったとするものの、午後には自己ベストを1.4秒更新して1分54秒042を記録した。
「カタールのベースセッティングから始めましたが、ここではあまり使えませんでした。」とエドワーズ。
「結局、今まで使ってなかった最新のフロントタイヤを試す事にしたんですが、それで調子が上がりました。サスペンションを微調整してタイヤをセッティングしたらフロントに自信が持てるようになり、いいタイムが出せたんです。」
「最終的には安定したペースで走れるようになって今日はすごく満足ですよ。振動はまだ少しありますが、数箇所のコーナーだけですので、明日はもっと改善してタイムも縮められると思います。」
「明日もドライのままだといいね。今朝はコースが汚れていましたが、午後にはきれいになりました。このままドライならグリップは高められるでしょうが、どうも雨っぽいのでちょっと様子をみます。」
7番手タイムはドゥカティーのロリス・カピロッシが記録した1分54秒055。ブリヂストンタイヤの好みからはやや低めの路面温度となった初日、ドゥカティー・チームは日曜日のレースセッティングを行い、マシンバランスに重点を置いた作業を終えている。
カピロッシは昨年のトルコGPを怪我で欠場しているため、今回が初のイスタンブールでの走行になったが、トップのニッキーと僅か0.4秒差である事に翌日への自信を示している。ただ、路面は滑りやすい印象を持ったようだ。
「今日は嬉しいですね。」とカピロッシ。
「ここは初めてですが、エンジニアから去年採取した地形データをもらっていたので、どのラインを通るべきか学ぶだけですみました。アップダウンが多く、カーブが多くて突然傾斜していたり、ここはいいコースですね。地図で見るだけなら簡単そうですが、実際はもっと複雑です。とにかく、ここは好みだしすぐ夢中になりましたよ。」
「すでにセッティングを少し変更し、いくつかタイヤのテストも行っています。明日も同じ作業を続けますし、もちろんもっと進歩させますよ。2時間で初めてのコースを全部理解するのは不可能ですけどね。」
「ここの舗装はタールと小石で出来ていて(タールマカダム舗装)滑りやすいので、ブリヂストンと対策を進めています。今のままでは日曜がドライだと厳しいので、明日は雨にならないように祈ってます。」
「トップとのタイム差はコンマ数秒ですし、本当なら3番手くらいにつけれたんですが最後のコーナーへの進入速度が速すぎてタイムをロスしました。いずれにしろ結果には満足していますし日曜も戦えると思います。」
「ここに来るまでは1コーナーと3コーナーが一番難しいと思ってました。実際1コーナーはそうでもなかったんですが、3コーナーは高速右コーナーの直後に飛び込むので方向転換が忙しく、しかも急な丘を下る感じて本当に大変です。」
「一番難しいのは3連続の左カーブ(鈴鹿のスプーンのコピーと言われる箇所)です。跳ねるし高速カーブなのでミスをし易いし0.5秒くらいは簡単にロスするでしょうね。」
■モチベーションを取りもどすホッパー
初日を8番手タイムの1分54秒227で終えたリズラ・スズキのジョン・ホプキンスは、前回のカタールから比較してバイクの改善が大幅に進んだ事を喜んでいる。リズラ・スズキチーム監督のポールデニングは、この3日間を通してタイヤのグリップ低下時のマシンの乗りやすさと、安定性を重視して開発を進めたいとしている。
1日目の好調さを翌日の予選にそのまま持ち込みたいとホッパーは語る。
「今シーズンのレースウイークの中では一番いい初日だったね。」とホッパー。
「今日はレースタイヤの作業に集中して、日曜のタイヤ選びをしました。スズキがバイクに何点か改良を加えてくれたので、信頼性が高まったのが良くわかりますよ。新しいパーツのテストをしながらたくさん走りましたが、今日はスタッフが凄く頑張ってくれたし、全てうまくいったと思います。」
「天気予報によると雨だけど、明日の状態を見るしかないでしょう。天気がどうあれ明日の2つのセッションとも全力で頑張る事に変わりはないけどね。」
9番手タイムはドゥカティーのセテ・ジベルナウが記録した1分54秒279。チームメイトのカピロッシと同様にマシンバランス重視のセッティングに取り組んだセテは、初日の結果には満足するものの、まだハードブレーキングの必要な箇所で他チームに負けていると語る。
「トップから0.5秒差程度ですから、今日の結果はそれほど悪くないですね。」とセテ。
「今日はバランス重視のセッティングをしましたが、チームの全員、それにドゥカティーもブリヂストンもいい仕事をしてくれました。まだハードブレーキングが必要な箇所では少しタイムをロスしていますが、今でも速く走れるセクションがいくつかあります。」
「今日は2つの方向性でセッティングを試しましたが、多分正しい方向が見つかった思います。あとはそれらを調整して走り、周回を重ねる事ですね。」
「ただ、明日は雨みたいなので心配です。まだみんなにとってもドライで走る時間がもう少し必要だと思いますよ。」
■マシンが良くなったと決意を固める玉田選手
IRTAテストから開幕以後、マシンのセッティングに苦しみなかなか成績の上げられなかったコニカミノルタ・ホンダの玉田誠選手だが、イスタンブール初日のタイムは10番手タイムとなる1分54秒422を記録した。
ホンダライダー6人中の6番手タイムだが、トップから玉田選手までは1秒以内と僅差であり、玉田選手本人の自信回復につながっていると、チーム責任者のジャンルカ・モンティロンはコメントしている。
またモンティロンは、何周回かに玉田選手は第1区間と第2区間で初日ベストラップを記録している事をつけ加え、最終セクションに適したセッティングを見つけられれば、さらに順位は上げられるとしている。
「バイクの感じがカタールと比べて凄く良くなってるのがはっきりわかりました。」と玉田選手。
「今日は最初のフリーでRC211Vのバランス調整をしました。午後は微調整レベルのセッティングしかせずに、殆どをレースに一番適したタイヤを探る時間に費やしています。」
「ミシュランはイスタンブールに新しい素材を持ち込んできましたが、特にフロントタイヤが凄くいいですね。明日は22周のレースで速く走れるラインを見つけられるようにベストをつくします。」
「このレースウイークを成功させる決意は固いですよ。」
■セッティングに苦しんだ初日のロッシ
午前のフリー・プラクティス1では3番手につけ、好調と見られたキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシだが、午後は加速とブレーキのセッティングバランスに苦しみ、結局大きな進歩は得られなかったようだ。タイムは午前中が1分54秒671、午後が1分54秒662と殆ど変わっていない。
グリップ率の悪いイスタンブールでは心配されたマシンの振動は出ていないものの、11番手に終った初日の結果に少し悩んでいるとロッシは語る。
「今朝は最初から速く走れたので励みになりましたよ。」とロッシ。
「3番手タイムでしたから、午後もそのままいけると思って加速関係をいじったんですが、運悪くブレーキング時にグリップが悪くなってしまいました。自分は午前も午後も同じくらいのタイムでしたが、午後に路面がきれいになってから皆が0.5秒から1秒くらい速くなり11番手に下がったんです。」
「少し心配ですが、セッション終盤に変更を加えてからは午前くらいの調子には戻ったので安心はしてますよ。改善は進みましたしいい自己ベストも出せましたからね。」
「ここまでは全く振動は出ていません。明日以降グリップが良くなった時に再発しないといいですね。」
また、イタリアのロードレースサイトであるracingworld.itによれば、最近ロッシは「もうF1への興味は失せた」とコメントしたようだ。
12番手はリズラ・スズキのクリス・バーミューレン。昨年のイスタンブールではホンダ・ポンスのRC211Vに乗り、11位を獲得してその非凡な成績を見せ付けたクリスは、初日午後のフリー・プラクティスでは大半をトップ10以内で走行していた。
「今日は凄く進歩しましたよ。」とクリス。
「特に午後のセッションはチームが凄く頑張ってくれて、セッティングを大幅に変更したんですけど、ほとんどうまくいってるみたいです。今日の結果には満足です。色んなタイヤを試して他の変更もバイクに加えましたが、多分レースの距離を走っても調子いいと思いますよ。」
「午後のセッション終盤で少しミスをしてタイムをロスしたのが残念です。もっと上の順位につけたと思いますが、まだ明日があるし大事なのは日曜日ですからね。」
■カタールからのトラクション問題が解決できないカワサキ
初日13番手タイムの1分54秒967に終った中野真矢選手は、カタールと同じトラブルに悩まされ、エンジンやシャシーなど、マシンの大幅なセッティング見直しに迫られている。リアのトラクション不足から、午前と午後の両プラクティスとも各コーナーで速度が伸びず、1秒はタイムをロスしている様子だ。
また、カワサキレーシングチームは本日のマシン全体を安定性重視にふっており、チームメイトのランディー・ド・ピュニエを含め、特に低速コーナーでのクイックな切り返しにも問題が出ているらしい。チームの技術監督である金子直也氏は、2日目は安定性を犠牲にしてでも切り返し重視のセッティングにすると述べている。
結果に落胆する中野選手だが、翌日の予選までにはチームスタッフと共にこれら2つの問題を解決するとコメントした。
「カタールと同じ問題に悩まされていて、コーナーからの脱出で加速が伸びずにタイムをロスしています。特に低速コーナーがひどいですね。」と中野選手。
「リアのトラクションが全然だめです。直線やブレーキングでは他のライダーと並びますが、コーナーの出口からの加速時に後退します。」
「もう一つの問題はコーナーリング性能で、やはりこれも低速コーナーで目立ちます。今晩はシャシーとエンジンのセッティングをもっと細部まで見直さないとダメでしょうね。」
「またバイクに乗りに戻れて楽しいですよ。このサーキットでレースするのは好きですしね。明日のプラクティスと予選までには問題を改善できると信じます。」
初日14番手タイムはチームロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニアが記録した1分55秒179。
過去2戦と比べると若干低い順位だが、午前のタイムを2.3秒も短縮しており、2日目以降のマシン熟成に期待が持てそうだ。また、レース当日が雨となった場合、ウェットの得意なケニーが上位に食い込む可能性は大いにあるだろう。
15番手タイムは中野選手のチームメイト、カワサキのMotoGPルーキであるランディー・ド・ピュニエが記録した1分55秒700。カタールまでは右手の傷に悩まされ、自身の望むライディングが全くできなかったド・ピュニエだが、今回は怪我によるタイムの影響は出ていないようだ。しかしながら、中野選手と同様にマシンの切り返しに問題を抱えており、最後のシケインをタイムロスなく抜ける事がどうしても初日は出来なかったと言う。
午前から午後にかけてセッティングを変更したが、あまり効果が得られなかったとド・ピュニエはコメントする。
「自分の出したかったタイムではありませんが、自分にとって今日はそれほど悪い日じゃなかったと思います。」とランディー。
「一番の問題は最後のセクションです。コース終盤の複合シケインでひどくタイムを落としてます。午後にはセッティングをいじり、低速コーナーのライン取りも変えてみましたがあまり効果はありませんでした。」
「明日も同じ課題に集中します。目標はトップのライダーとの差を1秒以内にする事ですね。」
■リアタイアに不安を抱えるダンロップ勢
最後尾からの4名にはダンロップ勢の全員が並んだ。全体的にトップタイムが低く、あまりグリップが得られていない印象を受ける。
16番手タイムはTECH3ヤマハのカルロス・チェカが記録した1分56秒838、17番手にはチェカのチームメイトであるジェームスエリソンの1分56秒943が続いた。
チェカの公式ページによると、オフウイーク中に毎日4時間のトレーニングを続けた事でヘレスで負傷した左肩の具合はだいぶ良くなったらしいが、まだ完全ではないらしい。
18番手と19番手につけたプラマック・ダンティーンの2名のライダーは、彼らにとって初めてのコースを初日は注意深く走り、コースレイアウトの理解に努めたようだ。
18番手タイムの1分57秒467を記録したアレックス・ホフマンは、すっかりカタールのコースが気に入ったらしい。
「このサーキットは初めてですが、凄く良くできていますね。」とホフマン。
「コーナーの種類も様々ですし、アップダウンが多く低速コーナーと高速コーナーもいい感じでライディングが楽しめますよ。今日は天気も良かったですね。風はありましたが、カタールの時に比べれば大した事はないです。」
「セッティングについてですが、今日は新しいタイヤをいくつか受け取り、かなり気に入りました。ただ、現実的に言えばリアのグリップが足りませんので、セッティングを全体的に見直してバランス調整をしていく必要があります。」
「改善の方向性は見えていますので姿勢は前向きですよ。」
すっかり以前はジェームス・エリソンの定位置だった最後尾に定着してしまった感のあるホセ・ルイス・カルドソだが、イスタンブール・サーキットは気に入っている。気になるダンロップタイヤの性能だが、ホフマンと同様、加速時に重要となるリアタイヤのグリップに問題があるとカルドソも感じているようだ。19番手となるタイムは1分58秒007。
「今日はタイヤのテストを多くこなしました。」とカルドソ。
「フロントはとてもいい感じですが、リアタイヤはもっとコースにあったものを探す必要があります。このコースは難しいけど好きですね。ブラインドコーナーが多くあって、素晴らしいいコースですよ。コースの最後の部分は凄く面倒ですが、それは誰にとっても同じでしょうから大丈夫でしょう。」
「いい結果が出せるようにバイクのセッティングに集中したいですね。チーム全員一丸となって明日も取り組みます。」
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