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2006年4月24日
SBKの第3ラウンド、決勝レースがスペインのバレンシアで4月23日に開催された。ぐずついた天候の初日と2日目の予選とは異なり、完全ドライのレース日和に恵まれている。
■スターティンググリッド
スターティンググリッドは、1列目ポールポジションにアルスター・スズキのトロイ・コーサー、2番グリッドはドゥカティーのトロイ・ベイリス、3番グリッドにベイリスのチームメイトのロレンツォ・ランチ、4番グリッドはフォギー・ペトローナスのスティーブ・マーチンが並んだ。
2列目には3台のカワサキ、地元スペイン人のフォンシ・ニエト、レジス・ラコーニ、クリス・ウォーカー、次いでバレンシアに入ってから好調なヤマハ・フランスのノリックこと阿部典史選手が続く。
■注目の日本勢
ヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手は3列目10番グリッド、加賀山選手は12番グリッドスタート。中冨伸一選手は21番グリッドについた。
最新仕様のエンジンを投入してからトップ争いを希望するノリックと、レース用セッティングの仕上がりに自信を見せる芳賀選手の巻き返しが期待される。
また、前日のフリー・プラクティス中に参加ライダーの中で最速ラップを記録しながら転倒し、脳震盪、および右手を強打してスーパー・ポールを惜しくもキャンセルした加賀山選手が本来の走りをできるかにも注目すべきだろう。彼は右手(ブレーキ側)がしっかり握れず、1本の指しか使えない状態らしい。
レースは全23周回。
■レース1
レース1開始時の気温は20度となり、路面温度は25度となった。湿度は70%で完全ドライのコース状況だ。
レーススタートと同時に飛び出したのはドゥカティーのトロイ・ベイリス。2番手にはポールポジションスタートのトロイ・コーサーがつけ、3番手には2列目からのスタートを決めたノリックと、3番グリッドスタートのロレンツォ・ランチが続く。
バロスはスタートに失敗し27番手に。
飛び出したベイリスを追うコーサー
1コーナーを越えてベイリス、コーサー、ランチ、ノリックの順で先頭を走り、カワサキのフォンシ・ニエトと芳賀選手がその後ろにつける。
1ラップ目中盤にコーサーがベイリスを交わしトップへ。ニエトはノリックを交わし4番手に浮上。
2ラップ目に入るとコーサーとベイリスが後続を引き離し始める。オーストラリアのベテラン2名の1秒後ろにランチ、その0.5秒遅れでニエト、ノリック、芳賀選手が続く。ノリックは前日のスーパーポールからトラクション不足が解消できておらず、思うようにペースが上げられない状態だった。
芳賀選手はノリックをパスして5番手となり、集団は4番手のニエト、芳賀選手、ノリックの順に並ぶ。さらに後ろはレジス・ラコーニとクリス・ウォーカーのカワサキが2台。
3ラップ目、大回りしたニエトを芳賀選手とノリックが同時に交わし、ランチに続く後続グループは芳賀選手、ノリック、ニエトの順になる。芳賀選手はランチ追撃に入り徐々に差をつめ始めた。
加賀山選手は9位まで浮上。
抜け出したベテランオージー2名、熾烈な3番手争いの始まり
5ラップ目に入るとトップのコーサーとベイリスは0.5秒間隔で先頭を走り、3番手のランチを3秒引き離した。後続グループは芳賀選手とノリック、後ろには3台のカワサキ勢、ニエト、ラコーニ、ウォーカーが続いた。
6ラップ目には芳賀選手がランチに追いつき、その1.5秒後ろをノリックが走行。7ラップ目にはランチを交わして芳賀選手が3番手に。先頭を行くコーサーとベイリスは接近戦のまま芳賀選手の5秒前を走行している。
予選時と同様に3台体制で走るカワサキ勢、追い上げる加賀山選手
芳賀選手とランチの1秒後方にはノリック、さらにその0.8秒遅れでニエトを筆頭とするカワサキ勢3台が続くが、追いついた加賀山選手がクリス・ウォーカーを交わしてカワサキ集団に割り込んだ。芳賀選手はベイリスとの距離を3秒差までつめるが、再びランチに抜かれてしまう。
12ラップ目に突入するとノリックが芳賀選手との差をつめて真後ろにつけた。ベイリスの9秒後方をランチ、芳賀選手、ノリックが走行。3名による白熱した3位争いが展開されるが、ノリックは芳賀選手の前になかなか出れない。
後方では加賀山選手がラコーニを交わし、ニエトを追走している。
ベイリスを引き離したいコーサー
14ラップ目、ベイリスは執拗にコーサーを攻めるが、コーサーはインを確実に閉めてベイリスが入り込む隙を与えない。トップ争いが徐々に激しさを増す。
15ラップ目にはランチが4番手の芳賀選手を引き離し始め、3位単独走行に移行する。同時にコーサーがベイリスを引き離して逃げ出しにかかった。6番手を走るフォンシ・ニエトの0.5秒後ろは加賀山選手。この時13番手を走る中冨選手の4秒後ろには怒涛の追い上げを見せたアレックス・バロスが迫る。
ここまで、先頭集団および第2集団のペースは1分36秒後半から1分37秒前半。
16ラップ目、逃げ切ろうとしたコーサーにベイリスが再び接近する。コース前半ではベイリスが好調にペースを上げるが、残り後半でコーサーが引き離すという展開を繰り返している。
17ラップ目にはフォンシ・ニエトにマシントラブルが発生し走行を断念。加賀山選手は6位に浮上した。
ベイリスが再びトップに浮上、芳賀選手の追撃体制に入るノリック
18ラップ目、ついにトップ集団に大きな動きが見える。タイヤを使いきり、ややINを閉めにくくなってきたコーサーの内側をついてベイリスがトップに踊り出た。19ラップ目にベイリスはコーサーとの差を0.5秒確保し、20ラップ目には約1.3秒まで広げる。3位争いはやや抜け出したランチの後ろに芳賀選手、ノリックが続く。同じ頃、中冨選手はバロスに交わされ12位に。クリス・ウォーカーはグラベルに飛び込み最後尾に下がった。
21ラップ目にはランチが完全に第2グループを抜け出し芳賀選手の2秒前を走行。ノリックは芳賀選手の真後ろにつけている。ここでノリックが芳賀選手を交わして4位に浮上。芳賀選手は電気系トラブルに見舞われてバイクの出力が正常ではなくなっており、ノリックを追撃できない。ベイリスはコーサーを2秒近く引き離している。
ベイリスの勝利、ノリックは4位に
ファイナルラップ、ベイリスはコーサーを3秒差近くまで引き離してそのままチェッカーを受けた。2位のコーサーに続いてランチが3位表彰台を獲得。4番手にはノリック、5番手には芳賀選手と、その後方0.2秒差まで詰め寄った加賀山選手が6位でコントロールラインを通過し、レース1の4位から6位を日本人が占める結果となった。
7位以降、終盤に追い上げを見せたルーベン・チャウス、8位のラコーニ、タイヤがスピンするばかりでグリップが得られなかった9位のトスランド、10位のアンドリュー・ピット、11位のバロス、その後ろ12番手には中冨選手が続いた。
途中まで好調だったカワサキのクリス・ウォーカーは最後尾1つ手前でレース1を終えた。
3位となったドゥカティーのロレンツォ・ランチはウイニングラップ中にガス欠を起こし、昨年まで同ドゥカティー・ワークスに所属していた現カワサキのレジス・ラコーニのマシン後部に乗せてもらって帰還を果たした。
喜ぶベイリスとランチ、悲しげとも思える笑顔の少ないコーサー。
■レース2
天候は崩れる事なく晴れ、気温は26度、路面温度は39度まで上昇した。湿度は42%となり、そのままレース2へ。
路面温度の変化を受け、加賀山選手をはじめとする多くのライダーがフロントタイヤを午前中に選択していたハードからミディアムに変更したが、ドゥカティーの2名は午前と同じハードタイヤを装着。
好スタートのベイリスと、それを抜き去るコーサー
レース2のスタートでもトロイ・ベイリスが他を引き離す豪快な加速を見せたが、1コーナーを抜ける頃にはトロイ・コーサーがトップに踊り出た。その後をベイリス、芳賀選手、ノリック、ランチ、クリス・ウォーカーが続く。
バロスは再びスタートに失敗し23番手に。
5番グリッドスタートの地元ライダーであるフォンシ・ニエトは、1コーナーで内側に入れずコースぎりぎりの外側ラインを走行中に他のライダーと軽く接触し、順位を大幅に下げている。
再び好位置をキープするノリック
ロレンツォ・ランチはノリックを交わして2ラップ目突入までに3番手に浮上し、ノリックはクリス・ウォーカーに真後ろにつかれて激しいライディングを見せる。同じ頃、加賀山選手は9番手、中冨選手は14番手を走行していた。
コーサーは逃げ切り型のレース展開に持ち込もうと序盤から猛ダッシュをかける。2番手のベイリスを真後ろで窺う芳賀選手。
2ラップ目、トップのコーサーと2番手のベイリスとの差は1秒。加賀山選手は順位を一つ上げて8番手、中冨選手は16番手に後退する。
3ラップ目に入ると各ライダーは安定した順位で走行を始める。コーサーの1.7秒後ろはベイリス、その0.4秒後方に芳賀選手、1秒後ろにはランチ、さらに1秒後ろにはノリックとカワサキのクリス・ウォーカーが続いた。
速いペース周回のレース2序盤、ベイリスを追い上げる芳賀選手
コーサーは1分35秒前半で逃げており、ベイリスは36秒台ジャストの速度で追走している。レース1と比べて速いペースでのレース展開となった。コーサーは若干クラッチが滑る現象に悩まされてダイヤル調整をしながらのライディング。
4ラップ目突入時点でコーサーとベイリスの差は2秒まで広がったが、コーサーはヘアピンであわや転倒というミスを犯してベイリスとの差を一気に1.2秒まで縮められる。5番手を走るノリックはクリス・ウォーカーの後方からの執拗な追撃を受け続けている。
芳賀選手はベイリスの後ろに隙間なく位置して走行。ジェームス・トスランドは10番手を走行し、その後ろを11番手まで順位を挽回したフォンシ・ニエトが追走する。
調子良く順位を上げた加賀山選手だったが・・・
5ラップから7ラップ目にかけて、コーサーはベイリスと芳賀選手に1.5秒の間隔を保ちトップを走行。芳賀選手の2.4秒後方にはランチ、その0.8秒後ろにノリックとクリス・ウォーカーがつけている。さらに0.5秒後方にはアンドリュー・ピットと加賀山選手。
ここで加賀山選手はアンドリュー・ピットを交わして7番手に浮上するが、その直後に最初のヘアピンでクラッシュしてしまう。片足をひきずり、両肩をオフィシャルに支えられてピットに戻る加賀山選手は、幸い前日の右手の怪我がさらに悪化するような事は全くなかったようだが、右足を強打したようだ。
8ラップ目にはノリックが4番手を走行するランチに0.2秒差まで迫った。クリスウォーカーは2台を後ろから追い上げ、三つ巴の戦いとなる。9ラップ目にこのグループは3番手の芳賀選手から約4秒の差をつけられている。
同じ頃、ルーベン・チャウスが大クラッシュを喫してマシンを大破。飛び散るマシンと一緒にグラベルに転がったチャウスだが、怪我を負った様子は全くなく自力で立ち上がって歩き、タイヤバリアの上に着席している。
またもコーサーを追い上げるベイリス
中盤の10ラップから13ラップ目、再び2秒差となったコーサーとベイリスの間隔が急速に縮み始め、トップを行くコーサーの0.5秒後ろまでベイリスが詰め寄った。1分36秒台の前半で走るコーサーに対し、ベイリスは1分35.9秒台のハイペースで走行しており、3番手を走る芳賀選手は5秒後ろに引き離されている。
芳賀選手の4秒後方ではノリックがついにランチを交わして4番手に浮上。ランチに続き、クリス・ウォーカー、アンドリュー・ピット、レジス・ラコーニ、フォンシ・ニエト、ジェームス・トスランドが後方を走行。中冨選手は13位に浮上。
14ラップから19ラップの間、ベイリスがコーサーを追い上げ、レース1の展開の再現のように0.1〜0.3秒の間隔で執拗にコーサーを追い回した。2台は常時1分36秒台で走行している。好調にハイペースを維持するハードタイヤを履くベイリスと、レース1と同じくタイヤを使いきり少し苦しそうな素振りを見せるコーサー。
一方、3番手の芳賀選手は再び電気系トラブルに見舞われて徐々にペースを落とし、1分38秒付近の速度で走行している。前を行くベイリスとの差が10秒ほど開き始めた。
表彰台に向かうノリック、トップに立つベイリス
後方4番手のノリックはペースを1分37秒台前半まで上げ、3番手を行く芳賀選手との差を0.3秒までつめて表彰台の可能性が見え隠れする状況となった。ただし、5番手のランチはノリックの様子を真後ろで見ている。
21ラップ目、ついにベイリスがコーサーを捕らえてトップに浮上する。コーサーはベイリスに追いすがるがペースにはついていけず徐々に差が広がり始める。ノリックは芳賀選手を交わして3番手に。SBK移籍後初の表彰台に向けてダッシュを続けた。芳賀選手はランチにも抜かれて5番手に後退。その後ろにはクリス・ウォーカーを交わしたフォンシ・ニエトが続いた。
上位者5人がレース1と同じ結果に・・・
ファイナルラップ、ベイリスがレース1に続いてコーサーと1秒の差をつけてチェッカーを受けた。2番手のコーサーに続くのはノリックではなくベイリスのチームメイトのロレンツォ・ランチ。ノリックは最終ラップ手前でランチに交わされ、そのまま逃げ切られてしまった。
後にランチは、ノリックのペースが速くて前に出られてからはついていくのがやっとだったと述べた。
4位のノリックに続いて、5位の芳賀選手、6位のフォンシ・ニエト、7位のクリス・ウォーカー、8位のレジス・ラコーニ、9位のアンドリュー・ピット、10位のミッシェル・ファブリッツォ、11位にはジェームス・トスランドがチェッカーを受けた。
中冨選手は12位と健闘。アレックス・バロスは14位に終った。今回、レース1とレース2の1位から5位までのライダーと順位は全く同じ。
今回トロイ・コーサーに笑顔はない。ベイリスに完敗した事を認め、どうしても今日以上の走りは無理だったと複雑な表情を見せる。また、2年目、SBK初の表彰台をかけるノリックにとっては、非常に惜しいバレンシアでの結果となったが、前回のフィリップアイランドまでとは比較にならないマシンの仕上がりには喜んでいる。
■各ライダーのコメント
以下に、レース2終了後のライダーコメントを紹介する。
トロイ・ベイリス(RACE1:1位、RACE2:1位)
「両方のレースで全てがうまくいったね。」とベイリス。
「午後のレース2ではタイヤを替えようかと思ったけどやめておいて良かった。ハードタイヤのままにしたのは正しい判断でしたね。コーサーはレース2では実力通りの速さが出せてなかったんじゃないかな。もちろんレース1と同様に速かったけど、さらに乗れてるように見えましたから。」
「自分のリアタイヤで出せる限界は35.7秒か35.8秒台だと知っていましたが、それでもレース中は良く持ちました。なのにコーサーにどんどん離された時は悲しくなりましたよ。もう後は自分に集中して残りのラップを予選のつもりで走りました。レース1でコーサーは最後に何かバイクに問題が出てた筈なので、レース2でも同じ事が起きるように祈りながらね。」
「一度コーサーに追いついてからはしばらく追走する形になりましたが、最終的にはパスできました。ドゥカティー・ゼロックスチームとシェル・アドバンスと他全てのスポンサーに感謝します。彼らの支援が今日のダブル・ウインを実現しました!」
トロイ・コーサー(RACE1:2位、RACE2:2位)
「嬉しいんですが・・・複雑な心境です。」とコーサー。
「嬉しいのはタイムを2秒改善できた事です。今日の走り以上にプッシュする事など到底無理です。同時に、ベストをつくしたのに両方のレースでベイリスを抜き返す事がどうしてもできませんでした。複雑なのはこの部分です。ベイリスは自分よりもタイヤを消耗してなかったし、最後には引き離されました。」
「レース1ではいいスタートがきまり、しばらく後続を引き離せました。でもタイヤが終わりかけた途端に彼につかまってしまったんです。抜かれた後はすぐに抜き返そうと思いましたが、ベイリスのペースは自分より速くて追いつけませんでした。」
「これはレース2でも全く同じでしたね。最初はいいリードが出来てたんですが、初めのヘアピンで危うく転倒しそうになるミスをしました。転ばなかったのはラッキーでしたが、ベイリスに追いつくチャンスを与えるのには十分でしたね。」
「レース中はクラッチが滑っていたのでずっと調整しながら走りましたが、それは些細な問題にすぎません。結局タイヤを使い切りベイリスに捕まっただけです。」
ロレンツォ・ランチ(RACE1:3位、RACE2:3位)
「今日は2回も表彰台に乗れて最高ですよ!」とランチ。
「今日の表彰台はドゥカティー・ゼロックスの為にも嬉しいです。特にレース2は接戦でしたからね。優勝したわけではありませんが、表彰台だけでも厳しいレースでしたよ。」
「最初から最後までプッシュしまくりでした。レース中盤まで阿部のペースが凄く速かったんでもう必死についていきました。最後は芳賀と阿部の二人ともパスできたんです。芳賀をラスト2ラップ目、阿部は最終ラップでした。これは嬉しかったですよ!」
「最後の数周で37.0秒台を維持したのはトロイ(ベイリス)と自分だけです。最後までペースを維持する為に取った作戦は成功でしたね。2週間後のモンツァに向けて今日は最高の結果でした!」
阿部典史選手(RACE1:4位、RACE2:4位)
「今日は2回とも結果が良くて嬉しいです。」とノリック。
「レース2の方がレース1より感じは良かったです。レースの最初からトップの二人は異次元の走りで遥か彼方に行っちゃいましたけどね。レース1でランチに抜かれてからは、芳賀選手に追いつこうと必死でした。」
「芳賀選手を抜いてからはプッシュしようとしたんですが、この時はタイヤがスピンするばかりで前に進みませんでした。ランチが最後までペースを落とさなかったのを見ると、ドゥカティーは凄くトラクションが良かったみたいですね。」
「表彰台を逃したのはちょっと残念ですが、今回の進歩は今までの状況と比べれば遥かにいいですよ。」
芳賀紀行選手(RACE1:5位、RACE2:5位)
「予選が終った時に厳しいレースになる事はわかりましたが、今日はさらに問題が出てしまって表彰台は不可能でした。」と芳賀選手。
「レース1ではトラクションが低くても3位にはなれると思いました。まさかエンジン出力が低下するとは思ってなかったからね。」
「レース2でバイクの調子は少し良くなりましたが、また同じ問題が発生して阿部とランチに抜かれた時にはどうしようもありませんでした。」
加賀山就臣選手(RACE1:6位、RACE2:DNF)
「今回は自分にとってあんまりいい週末じゃなかったので、早く忘れるべきでしょうね。」と加賀山選手。
「昨日の転倒のせいで右手に力が入りません。バレンシアは体力が要求されるサーキットですが、いつものようにブレーキが強く握れなくて難しいレースでした。」
「レース1では集団とバトルができて楽しめましたが、ブレーキは指1本しか使えない状態でしたので、いつものようにコーナーの深いところまでハードに飛び込めません。もし右手の問題さえなかったら芳賀選手と阿部選手を抜けた筈ですよ。」
「レース2はヘアピンでクラッシュしましたが、原因が良くわかっていません。コーナーに飛び込んでいつも通りブレーキをかけたら何の前兆もなく突然転びました。レース2ではフロントにミディアムを履いたので、多分それがまずかったんでしょう。」
中冨伸一選手(RACE1:12位、RACE2:12位)
「2レースともポイントが獲得できて良かったです。」と中冨選手。
「今週がいままでのレースと違ったのはバイクが数段良くなってる事です。速く走れますしレース2ではいいバトルもできました。ここでテストを経験した事も良かったんだと思います。」
■レース順位表およびポイントランキング
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■SBK バレンシア レース1(23周)
1. トロイ・ベイリス [AUS] [Ducati Xerox] [Ducati 999F06] [37分04秒634]
2. トロイ・コーサー [AUS] [Team Alstare Suzuki Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [37分07秒399]
3. ロレンツォ・ランチ [ITA] [Ducati Xerox] [Ducati 999F06] [37分18秒859]
4. 阿部典史 [JPN] [Yamaha Motor France-Ipone] [Yamaha YZF R1] [37分21秒760]
5. 芳賀紀行 [JPN] [Yamaha Motor Italia] [Yamaha YZF R1] [37分22秒859]
6. 加賀山就臣 [JPN] [Team Alstare Suzuki Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [37分23秒129]
7. ルーベン・チャウス [SPA] [Sterilgarda - Berik] [Ducati 999F05] [37分27秒327]
8. レジス・ラコーニ [ITA] [PSG-1 Kawasaki Corse] [Kawasaki ZX10R] [37分28秒867]
9. ジェームス・トスランド [GBR] [Winston Ten Kate Honda] [Honda CBR 1000RR] [37分33秒433]
10. アンドリュー・ピット [AUS] [Yamaha Motor Italia] [Yamaha YZF R1] [37分33秒580]
11. アレックス・バロス [BRA] [Team Klaffi Honda] [Honda CBR 1000RR] [37分39秒192]
12. 中冨 伸一 [JPN] [Yamaha Motor France-Ipone2] [Yamaha YZF R1] [37分41秒785]
13. ミッシェル・ファブリッツォ [ITA] [D.F.X. Treme] [Honda CBR 1000RR] [37分48秒002]
14. ホセ・ダビィ・デ・ヘア [SPA] [Honda BQR] [Honda CBR 1000RR] [37分50秒387]
15. ファビアン・フォーレ [FRA] [Team Alstare Engineering Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [37分51秒220]
16. ビットリオ・イアンヌッツォ [ITA] [Celani Team Suzuki Italia] [Suzuki GSXR1000 K6] [37分54秒282]
17. マルコ・ボルチアーニ [ITA] [Sterilgarda - Berik] [Ducati 999F05] [38分02秒854]
18. ジョバンニ・ブッセイ [ITA] [Winston Ten Kate Honda] [Honda CBR 1000RR] [38分05秒290]
19. フランコ・バッタイニ [ITA] [Team Bertocchi Kawasaki] [Kawasaki ZX10R] [38分15秒241]
20. ノリーニョ・ブリグノラ [ITA] [Team Guandalini] [Ducati 999RS] [38分16秒077]
21. セルジオ・フエルテス [SPA] [Coronas Suzuki Motorrad] [Suzuki GSXR1000 K6] [38分16秒386]
22. クレイグ・ジョーンズ [GBR] [Foggy Petronas Racing] [Petronas FP1] [38分19秒757]
23. クリス・ウォーカー [GBR] [PSG-1 Kawasaki Corse] [Kawasaki ZX10R] [38分44秒865]
24. ジョセップ・モンヘ【20周】[SPA] [Yamaha Factory] [Yamaha YZF R1] [38分04秒739]
--リタイア
フォンシ・ニエト【17周】[SPA] [PSG-1 Kawasaki Corse 2] [Kawasaki ZX10R] [27分41秒074]
ロレンツォ・アルフォンシ【16周】[ITA] [Yamaha Motor France-Ipone] [Yamaha YZF R1] [26分36秒171]
ジャンルカ・ナンネッリ【14周】[ITA] [D.F.X. Treme] [Honda CBR 1000RR] [23分37秒879]
スティーブ・マーチン【13周】[AUS] [Foggy Petronas Racing] [Petronas FP1] [21分44秒070]
ロベルト・ロルフォ【13周】[ITA] [Team Ducati SC - Caracchi] [Ducati 999F05] [22分01秒857]
イヴァン・クレメンティ【10周】[ITA] [Team Pedercini] [Ducati 999RS] [16分34秒531]
マックス・ノイキルヒナー【10周】[GER] [Team Pedercini] [Ducati 999RS] [16分41秒918]
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■SBK バレンシア レース2(23周)
1. トロイ・ベイリス [AUS] [Ducati Xerox] [Ducati 999F06] [37分06秒508]
2. トロイ・コーサー [AUS] [Team Alstare Suzuki Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [37分07秒298]
3. ロレンツォ・ランチ [ITA] [Ducati Xerox] [Ducati 999F06] [37分21秒641]
4. 阿部典史 [JPN] [Yamaha Motor France-Ipone] [Yamaha YZF R1] [37分22秒512]
5. 芳賀紀行 [JPN] [Yamaha Motor Italia] [Yamaha YZF R1] [37分23秒437]
6. フォンシ・ニエト [SPA] [PSG-1 Kawasaki Corse 2] [Kawasaki ZX10R] [37分23秒564]
7. クリス・ウォーカー [GBR] [PSG-1 Kawasaki Corse] [Kawasaki ZX10R] [37分26秒475]
8. レジス・ラコーニ [ITA] [PSG-1 Kawasaki Corse] [Kawasaki ZX10R] [37分27秒903]
9. アンドリュー・ピット [AUS] [Yamaha Motor Italia] [Yamaha YZF R1] [37分28秒309]
10. ミッシェル・ファブリッツォ [ITA] [D.F.X. Treme] [Honda CBR 1000RR] [37分38秒674]
11. ジェームス・トスランド [GBR] [Winston Ten Kate Honda] [Honda CBR 1000RR] [37分38秒767]
12. 中冨 伸一 [JPN] [Yamaha Motor France-Ipone2] [Yamaha YZF R1] [37分38秒863]
13. ファビアン・フォーレ [FRA] [Team Alstare Engineering Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [37分39秒156]
14. アレックス・バロス [BRA] [Team Klaffi Honda] [Honda CBR 1000RR] [37分40秒383]
15. スティーブ・マーチン [AUS] [Foggy Petronas Racing] [Petronas FP1] [37分44秒560]
16. ロベルト・ロルフォ [ITA] [Team Ducati SC - Caracchi] [Ducati 999F05] [37分46秒792]
17. マルコ・ボルチアーニ [ITA] [Sterilgarda - Berik] [Ducati 999F05] [37分51秒385]
18. マックス・ノイキルヒナー [GER] [Team Pedercini] [Ducati 999RS] [37分55秒775]
19. ホセ・ダビィ・デ・ヘア [SPA] [Honda BQR] [Honda CBR 1000RR] [37分58秒262]
20. ジョバンニ・ブッセイ [ITA] [Winston Ten Kate Honda] [Honda CBR 1000RR] [38分03秒255]
21. フランコ・バッタイニ [ITA] [Team Bertocchi Kawasaki] [Kawasaki ZX10R] [38分08秒160]
22. ノリーニョ・ブリグノラ [ITA] [Team Guandalini] [Ducati 999RS] [38分17秒796]
23. ジャンルカ・ナンネッリ [ITA] [D.F.X. Treme] [Honda CBR 1000RR] [38分18秒805]
24. ジョセップ・モンヘ [SPA] [Yamaha Factory] [Yamaha YZF R1] [38分30秒475]
25. クレイグ・ジョーンズ [GBR] [Foggy Petronas Racing] [Petronas FP1] [38分32秒061]
26. ビットリオ・イアンヌッツォ【21周】[ITA] [Celani Team Suzuki Italia] [Suzuki GSXR1000 K6] [37分41秒025]
--リタイア
ルーベン・チャウス【8周】[SPA] [Sterilgarda - Berik] [Ducati 999F05] [13分05秒819]
加賀山就臣【7周】[JPN] [Team Alstare Suzuki Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [11分23秒745]
イヴァン・クレメンティ【6周】[ITA] [Team Pedercini] [Ducati 999RS] [9分56秒984]
セルジオ・フエルテス【6周】[SPA] [Coronas Suzuki Motorrad] [Suzuki GSXR1000 K6] [10分00秒088]
ロレンツォ・アルフォンシ【4周】[ITA] [Yamaha Motor France-Ipone] [Yamaha YZF R1] [7分01秒256]
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■ポイントランキング
1. トロイ・ベイリス [AUS] [Ducati] 125
2. トロイ・コーサー [AUS] [Suzuki] 103
3. ジェームス・トスランド [GBR] [Honda] 86
4. 芳賀紀行 [JPN] [Yamaha] 64
5. アレックス・バロス [BRA] [Honda] 62
6. アンドリュー・ピット [AUS] [Yamaha] 58
7. ロレンツォ・ランチ [ITA] [Ducati] 47
8. 阿部典史 [JPN] [Yamaha] 40
9. ミッシェル・ファブリッツォ [ITA] [Honda] 34
10. ルーベン・チャウス [SPA] [Ducati] 33
11. ロベルト・ロルフォ [ITA] [Ducati] 32
12. フォンシ・ニエト [SPA] [Kawasaki] 29
13. 加賀山就臣 [JPN] [Suzuki] 24
14. レジス・ラコーニ [ITA] [Kawasaki] 22
15. クリス・ウォーカー [GBR] [Kawasaki] 21
16. カール・マガリッジ [AUS] [Honda] 11
17. ピエールフランチェスコ・キリ [ITA] [Honda] 10
18. マルコ・ボルチアーニ [ITA] [Ducati] 9
19. マックス・ノイキルヒナー [GER] [Ducati] 9
20. 中冨 伸一 [JPN][Yamaha] 8
21. ファビアン・フォーレ [FRA] [Suzuki] 4
22. スティーブ・マーチン [AUS] [Petronas] 4
23. セバスチャン・ジンバート [FRA] [Yamaha] 3
24. ホセ・ダビィ・デ・ヘア [SPA] [Honda] 2
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■マニュファクチャーズ・ポイント
1. Ducati 126
2. Suzuki 113
3. Honda 91
4. Yamaha 84
5. Kawasaki 40
6. Petronas 4
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