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■MotoGPクラス 【2日目の情報は随時ここに追加されます】
●MotoGP午後予選
心配された午前の雨はやみ、薄曇りとなったオーストラリアGP2日目の午後、MotoGPクラスの予選がフィリップ・アイランド・サーキットにて行われた。
■序盤はカピロッシとド・ピュニエの争い
セッション開始からの15分間はドゥカティーのロリス・カピロッシとカワサキのランディー・ド・ピュニエがタイムシート上のトップタイムを争い、カピロッシが1分30秒329のタイムでトップに立ち、ド・ピュニエが1分31秒116で2番手につけた所、この2人のタイムをいきなり800ccマシンにおける初の1分29秒台で上回ったのは新チャンピオンのケーシー・ストーナーだった。
なお、ストーナーは午前のフリー・プラクティス3での走行中にマシンから投げ出される大きな転倒を喫しているが、特に怪我は負っていない。
■ストーナーがトップに立ち、折り返し直前にロッシは3番手
ドゥカティーのケーシー・ストーナーがセッション開始から19分のところで1分29秒998を記録してトップに立った後は、暫定1列目はストーナー、カピロッシ、ド・ピュニエのブリヂストン勢3名のまましばらく時間が経過し、その後にフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシが1分30秒557を記録して3番手、グレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリが1分31秒078を記録して4番手に立ったところで、セッションは予選残り時間30分の折り返し点を迎えた。
■セッション残り30分時点の順位と大まかなタイム
以下に、セッション残り30分の時点の全ライダーの順位と大まかなタイムを示す。
1分29秒台の後半はトップのストーナー、1分30秒台の後半は2番手のロッシと3番手のカピロッシの2名。
1分31秒台の前半は、4番手のメランドリ、5番手のド・ピュニエ、6番手のプラマック・ダンティーンのアレックス・バロス、7番手のレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ、8番手のダンロップTECH3ヤマハのシルバン・ギュントーリ、9番手のレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンの6名。
1分31秒台の後半は、10番手のカワサキのアンソニー・ウェスト、11番手のリズラ・スズキのジョン・ホプキンスの2名。
1分32秒台の前半は、12番手のホンダLCRのカルロス・チェカ、13番手のフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズ、14番手のグレッシーニ・ホンダのトニ・エリアスの3名。
1分32秒台の後半は、15番手のダンロップTECH3ヤマハの玉田誠選手、16番手のリズラ・スズキのクリス・バーミューレン、17番手のコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手、18番手のプラマック・ダンティーンのチャズ・デイビスの4名。
チーム・ロバーツのカーチス・ロバーツは19番手となる1分34秒986。
■ド・ピュニエが2番手に再浮上
セッション残り28分、ド・ピュニエが1分30秒110で2番手に再浮上し、上位4名の順位がトップからストーナー、ド・ピュニエ、カピロッシ、ロッシとなったところでウエストが1分30秒649を記録して5番手に。
多くのライダーが予選タイヤを履き始めるセッション残り15分、ここで中野選手が1分31秒849のタイムで12番手に浮上。
■残り10分にロッシがストーナーのトップタイムを更新
セッション残り10分にはロッシが1分29秒991を記録してストーナーのトップタイムを僅かに更新し、この予選で初めて暫定ポールに立った。それとほぼ同時にペドロサが1分30秒24のタイムで4番手につけた時点の上位5名の順位は、トップがロッシ、2番手がストーナー、3番手がド・ピュニエ、4番手がペドロサ、5番手がカピロッシ。
ここで昨年度のポールシッターであるヘイデンが1分30秒401を記録して6番手に続く。
■ストーナーがトップを奪い返した直後にペドロサが29秒台前半に突入
セッション残り5分、ストーナーがロッシのタイムを上回る1分29秒816を記録してロッシを2番手に追いやった直後、ペドロサはここまでのトップ2名の争いを無意味にする大差のトップタイム、1分29秒201を記録して暫定ポールに浮上。
バロスが5番手タイムの1分30秒325を記録したセッション残り4分の時点の上位6名はトップがペドロサ、2番手がストーナー、3番手がロッシ、4番手がド・ピュニエ、5番手がバロス、6番手がカピロッシ。
■ペドロサとのタイム差を縮めたロッシが2番手に
セッション残り3分、ロッシはストーナーのタイムを上回る1分29秒419を記録するがペドロサには及ばず2番手となり、これによりストーナーは3番手に後退。ロッシとストーナーは予選タイヤを使い果たし、ここで走行を終了。ストーナーは残念そうにピットからコースを眺めている。
この後はカピロッシが1分30秒090で4番手に浮上するが、すぐにヘイデンが1分29秒932でそれを上回り4番手につけ、カピロッシは5番手に後退。
■終了間際に中野選手は8番手、ド・ピュニエは最終アタック失敗
中野選手が会心のアタックで8番手タイムとなる1分30秒612を記録したセッション残り0秒、6番手に後退していたド・ピュニエが最後のアタックを試みるが、最終的に自己ベストを更新する事ができずに順位変動は発生しなかった。
■ペドロサが日本GPに続く2連続ポールポジションを達成
この結果、オーストラリアGPの予選を制したのは、日本GPに続き2連続ポールを達成したレプソル・ホンダのダニ・ペドロサだった。フィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは1列目2番グリッド、地元ポールを狙っていたケーシー・ストーナーは悔しい1列目3番グリッドとなっている。
2列目4番グリッドはレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデン、5番グリッドはドゥカティーのロリス・カピロッシ、2列目最後の6番グリッドはカワサキのランディー・ド・ピュニエ。
■最近では見慣れない顔ぶれとなった3列目
3列目には、久しぶりの上位グリッドとなる7番グリッドのプラマック・ダンティーンのアレックス・バロス、今期の自己2番目の上位グリッドとなる8番グリッドを獲得したコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手、9番グリッドにはダンロップTECH3ヤマハのシルバン・ギュントーリがつけた。
■リズラ・スズキ勢が予想以上の大低迷
なお、今シーズンは好調のリズラ・スズキ勢だが、今回の予選ではジョン・ホプキンスが5列目14番グリッド、クリス・バーミューレンは6列目16番グリッドと大きく低迷している。
ダンロップTECH3所属の玉田誠選手は、5列目15番グリッドから翌日の決勝レースをスタートする(その他のライダーのタイムや順位は結果表を参照の事)。
・予選の気温は16度、路面温度は24度、湿度は46%。路面状況はドライ-ウェット。
・フィリップのサーキットレコード(990cc)は2005年にM.メランドリが記録した1分30秒332
・フィリップのベストラップレコード(990cc)は2006年にN.ヘイデンが記録した1分29秒020
■250ccクラス 【2日目の情報は随時ここに追加されます】
●250cc午後予選2
好天に恵まれた250ccクラスの最終予選でポールポジションを獲得したのは、現在のポイントリーダーであるフォルツナ・アプリリアのホルヘ・ロレンソだった。
1列目2番グリッドはチーム・トースのエクトル・バルベラ、3番グリッドは2戦前のポルトガルGPで優勝を遂げた250ccルーキー、マステルMapfreアスパルのアルバロ・バウティスタ(写真上)、1列目最後の4番グリッドはバウティスタのチームメイトであり、来期はグレッシーニ・ホンダからMotoGPに参戦する事が決定しているアレックス・デ・アンジェリス(写真下)が獲得している。
なお、現在のランキング2位につけるコプロン・チーム・スコットのアンドレア・ドヴィツィオーゾは2列目7番グリッドと、今回の予選ではやや苦戦気味だ。
KTMの青山博一選手は2列目6番グリッド、レプソル・ホンダの青山周平選手は3列目10番グリッド、コプロン・チーム・スコットの高橋裕紀選手は同じく3列目となる12番グリッド。
チェコGPでの怪我を克服し、今回のオーストラリアGPからレースに復帰する関口太郎選手は6列目22番グリッドを確保した(その他のライダーのタイムや順位は結果表を参照の事)。
・予選2の気温は15度、路面温度は22度、湿度は52%。路面状況はドライ。
・フィリップのサーキットレコード(250cc)は2004年にS.ポルトが記録した1分33秒381
・フィリップのベストラップ(250cc)は2004年にS.ポルトが記録した1分32秒099
■125ccクラス 【2日目の情報は随時ここに追加されます】
●125cc午後予選2
午前は初日に引き続き、時折雨の降る不安定な天候となったフィリップ・アイランド・サーキットだが、昼までに天候は回復し、125ccクラスの最終予選はドライ路面に恵まれている。しかしながら、路面温度は14度と極めて低かった。
125ccクラスの最終予選でポールポジションを獲得したのは、現在のランキング4位につけるポラリス・ワールドのマティア・パッシーニ(1分38秒078)だった。シーズン前半はマシントラブルに泣いたパッシーニは現在ランキング3位につける小山知良選手を12ポイント差で追っている。
1列目2番グリッドを獲得したのは年間ランキングの14位につけるマルチメディア・レーシングのラファエレ・デ・ロサ(1分38秒104)、3番グリッドはこの日の予選終盤に転倒してスペアマシンに乗り換えたデルビのルーカス・ペセック(1分38秒106)。
1列目最後の4番グリッドは、前回の日本GPでは悪天候に苦しんだKTMの小山知良選手(1分38秒382)が獲得した。
なお、今回のオーストラリアの予選では年間シーズンを通して好調のバンカハ・アスパル勢が振るわず、ランキング1位につけるガボール・タルマクシ(1分39秒134)が初日のタイムを更新できずに3列目の9番グリッド、タルマクシを9ポイント差で追うランキング2位のエクトル・ファウベル(1分38秒587)は2列目6番グリッドに終わっている(その他のライダーのタイムや順位は結果表を参照の事)。
・予選2の気温は13度、路面温度は14度、湿度は58%。路面状況はドライ。
・フィリップのサーキットレコード(125cc)は2006年にA.バウティスタが記録した1分36秒927
・フィリップのベストラップレコード(125cc)は2006年にM.カリオが記録した1分36秒625
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