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オーストラリア初日の総合順位、地元で絶好調のストーナー
インテリマーク編集部
2007年10月12日

MotoGP第16戦目となるオーストラリアGPが、陽射しと雨が交差する不安定な天候となり、午後になっても気温が14度前後までしか上がらなかった肌寒いフィリップ・アイランド・サーキットにて初日のセッションを迎えた。
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■地元での初日を制したケーシー・ストーナー

名物の突風に各ライダーが煽られて苦しむのを多くのかもめが草むらで現物する中、MotoGPクラスの2回のセッションで他を圧倒する好調な走りを午前から披露し、リラックス・ムードの中で地元グランプリ初日の総合トップタイムとなる1分31秒132を記録したのは、2007年度ワールド・チャンピオンのケーシー・ストーナーだった。


■オーストラリアGP初日のフリー・プラクティス総合順位
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MotoGPクラス初日の2回のフリー・プラクティスにおける総合順位を以下に示す。

1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分31秒132
2) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分31秒555
3) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分31秒802
4) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分31秒934
5) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分31秒996
6) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分32秒164
7) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 1分32秒182
8) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分32秒203
9) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分32秒316
10) アンソニー・ウエスト AUS カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分32秒459
11) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分33秒274
12) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 1分33秒838
13) チャズ・デイビス GBR プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分33秒910
14) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分33秒945
15) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分33秒965
16) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分33秒991
17) トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分34秒204
18) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分35秒177
19) カーチス・ロバーツ USA チーム・ロバーツ KR212V 1分36秒121


ちなみに、フィリップアイランドのサーキットレコード(990cc)は2005年にマルコ・メランドリが記録した1分30秒332、ベストラップレコード(990cc)は2006年にニッキー・ヘイデンが記録した1分29秒020。

■不安定、低温、突風と今年も三拍子揃ったオーストラリア戦
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例年通りこの時期に春先を迎えたフィリップ・アイランドは今年も気温が低く、太平洋岸からは突風が舞い込み、午前のセッションは気温13度、路面温度16度、湿度は54%、午後のセッションは気温14度、路面温度20度、湿度45%の中で行われてた。


■午前の難しい走行条件の中、1人だけ好タイムのストーナー

天候は1日中不安定であり、午前のフリー・プラクティス1は大雨により一時的にセッションが中断するなど路面は湿っていたが、グリップが得られずに苦しむ多くのライダーを尻目に、午前の乾き始めた路面でドゥカティーのケーシー・ストーナーは今回のトップタイムを記録している。この時に2番手だったカワサキのランディ・ド・ピュニエのタイムは1分32秒471であり、ストーナーからは1秒339の大差で引き離されていた。
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■ストーナーは午後には転倒したが無傷

なお、雨雲は多いものの明るい陽射となり、セッション開始から10分後と残り45分の時点には通り雨に降られたものの、ドライの時間がより多く取れた午後のセッションにおいてストーナーは午前の自己ベストを更新していないが、それでも総合2番手のマルコ・メランドリの1分31秒555よりも速い1分31秒286を記録しており、午後におけるトップタイムを記録している。

ストーナーはセッション残り2分の時にホンダ・ヘアピンの低速カーブで何かを踏んだ事によりスリップして転倒しているが、特に怪我はなく、同じ頃に近くで転倒したプラマック・ダンティーンのチャズ・デイビスと会話を交わしながら歩いてピットに戻り、それ以降は走行しなかった。


■テスト以外では初めて新型フェアリングを試すストーナー

午後の終盤に転倒しなければもっとタイムが上げられたと述べるストーナーは、年間タイトルが決まるまでは合同テストの時しか使用しなかった新型フェアリングを、今回のオーストラリアから実戦投入する方向で準備を進めている様子だ。

写真「午前中には午前の時よりもドライ路面で多く周回できました。ただ、途中で数回雨が降った事で休んでは走り、走っては休むの繰り返しになったので、ちょっとフラストレーションが溜まりましたね」とストーナー。

「風が今回は少しばかり厄介でした。でもレースの距離を走り込んだタイヤでさらに3周走ったところでトップタイムを記録できましたから、バイクのセッティングにもタイヤにもかなり満足です」

「今日の最後にはもっと速く走れた筈ですが、残念ながらホンダ・ヘアピンへの進入時にリアが暴れて転んでしまいました。原因はまだ良く分かっていませんが、何かが路面の上にあったんだと思います。後から行って調べてみるかもしれません」

「もっと硬めのリアのコンパウンドもありますので、それは明日にテストします。それに違うタイプのフェアリングも今回は試していて、強風の中でマシンが安定するかどうかを確認しています。数回試して見て分かったのは気温が課題だという事ですね。十分に温度が低い事を最初に確認した上で使用すれば有効な結果が得られそうです」


■カピロッシ「タイヤ本数を間違えてた」
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また、前回の日本GPでもてぎ3連覇を果たし、ストーナーの年間タイトル決定に花を添える事になったチームメイトのロリス・カピロッシは、この日のために用意していたと思い込んでいたタイヤが実は1本少なかった事から、午前と午後を通して同じタイヤで走り込んでいるが、それ以外に特にトラブルがなかった事を喜んでいる。

写真「今日はずっと変な日でしたね。何百回もコースとガレージを行ったり来たりしたような気分です。雨が降り出したと思ったらすぐにコースが乾き、そしたらまた雨が降り出すという事の繰り返しでしたし、おかげで今日の作業が難しくなりました」とカピロッシ。

「ただ、今日の作業内容についてはすごく満足しました。今日は1つしか問題を抱えていませんしね・・・リア用に柔らかいコンパウンドのタイヤを今日のために2本用意していたつもりだったのに、見てみたら1本しかなかったんです。だから午前に使ったタイヤを午後もそのまま履き続ける事になりました」

「明日はもっとうまくいくと思える感触が得られていますし、ここまでの作業には満足できています。ここのコースは大好きだし日本でいいレースができた後なので、今回もいい結果が期待できると思いますよ」


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