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2007年10月12日
今回のフィリップ・アイランド初日の不安定な天候と強風の影響により、リズラ・スズキ勢は揃ってマシンのセッティングとタイヤ選びに苦しみ、思い通りに作業を進める事ができていないようだ。
この日のリズラ・スズキの総合結果はジョン・ホプキンスが11番手タイムの1分33秒274、母国グランプリにバリー・シーン仕様のスペシャル・バイクで登場したクリス・バーミューレンは14番手タイムの1分33秒945だった(初日の気象条件や全ライダーの総合順位はこちらの記事を参照の事)。
■ホプキンス「風が恐ろしすぎる!」
セッティング作業を進めるにはコースの走行条件が厳しすぎたと述べるジョン・ホプキンスは、すでに翌日の事を心配している。日曜日のレースに向けて、まだ多くの作業やセッティングの調整を2日目に行わなければならないとホプキンスは語る。
「そうですね、今日に限って言えば走行条件はひどく恐ろしい状態ですよ!だから今日は外の状況を確認しながら、走りやすいタイミングを選んでピットから出るって感じでしたね」とホプキンス。
「午前のセッションは降ったりやんだりで、ウェットかと思えば乾きかけたりしたので、あんまり作業が進んでいません。午後も同じような状況でしたが、朝よりは少し作業が進みました」
「風がとにかく恐ろしくて、バイクのセッティングを探ったりいいタイヤを見つけるのは至難の業でしたから、セッティングは理想とはほど遠い状態ですし、まだやるべき作業もたくさん残っています」
「もう今は土曜日の事を考えていますが、あとは気象条件次第です。明日は多くの変更を加える事になると思いますから、日曜日のレースに向けてブリヂストンと一緒に必死に頑張る事になるでしょうね!」
■バーミューレン「これが典型的なフィリップ・アイランド」
母国GPに向けてスズキが用意したバリー・シーン・カラーのスペシャル・マシンで、初日の不安定なフィリップ・アイランドを走行したクリス・バーミューレンは、この日は強風に走行を妨害される事が多かったため、2日目にはマシンに何らかの風対策を取りたいとしている。
「今日はこんな天候ですから、誰にとっても難しい1日でした」とバーミューレン。
「これが典型的なフィリップ・アイランドです。雨が降ったり乾いたり、風が強くて、ほんの短い時間しか気温が温まらないんです。だからバイクのセッティングがすごく大変になりましたし、好感触を得るのは難しい状況でした。ただ、スタッフが頑張ってくれたので色々な点で調子は上がっていますよ」
「路面が乾いていた短いタイミングを利用してマシンの改善を進めたつもりですし、今後の作業の方向性は明確に見えています」
「今日は風の強さが一番の問題でしたね。どこを走っていても風にひどい影響を受けましたから、明日はこの問題に対処できるように作業を進めたいと思います」
■ポール・デニング「クリスのバイクがかっこ良かっただけ」
作業が進まずイライラのつのる1日だったとするリズラ・スズキのポール・デニング監督は、2日目には何秒もタイムを縮める必要があると語る。
「今回のフィリップ・アイランドの初日はフラストレーションの溜まる1日でした」とデニング監督。
「不安定な気象条件と凍り付くような冷たい風のせいで、両方のライダーがリズムをつかむのに苦労してしまい、日曜日のための基本的なセッティングを見つけるのも難しい状態でした」
「たった1つ良かったのはクリスのスペシャル・バイクがかっこ良かった事くらいでしたね。まだこれから多くの作業をこなして何秒も縮めなければ満足はできませんよ」
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