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第4戦中国MotoGPクラス決勝、初々しいリズラブルー
インテリマーク編集部
2007年5月6日 【5月7日正午掲載】
写真第4戦中国GP最終日
MotoGPクラス
のレース内容
・全ライダー走行結果表は、以下の各リンク先をご覧下さい。
(★MotoGPクラス初日の内容はこちら)
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2007年全レース日程と結果
冬季プレシーズン全テスト結果

現地情報(天候、アクシデント、他概要)
■MotoGPクラスのレース内容
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MotoGP午後決勝レース
観客数がまばらな2万8千425人の上海サーキット、MotoGP決勝当日の5月6日も前日までの2日間と同じくドライ・コンディションに恵まれ、雲と霧のない今回のレースウイーク中はじめての晴天のレース日和となった。

■初めてレースウイークを通してドライが保たれた中国GP

MotoGPクラス決勝開始時の気温は23度、路面温度は32度、湿度は21%となり、湿気は初日や2日間と比較して大幅に減少したが、路面温度そのものは前日までのレースウイーク中と大きくは違わない。
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■ジャックを除く18名のライダーがスターティング・グリッドに

現地時間の13時には、初日に転倒して右腕を縫合する緊急手術を受けたカワサキのオリビエ・ジャックを除く18名のライダーが予選結果に従い各々のスターティング・グリッドに並び、シグナルが消えるのを持った。


■ホールショットはホプキンス
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シグナルが消えたオープニング・ラップ、勢い良く前に飛び出して順調に加速したのは1列目の2番グリッドからスタートしたリズラ・スズキのジョン・ホプキンス。ポール・ポジションスタートのフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシもホプキンスと同等の好スタートを見せ、後続のライダーがひしめいて加速する中、2台は並んで1コーナーに向かった。ホールショットを奪ったのはリズラ・スズキのジョン・ホプキンスだ。
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先頭のホプキンスの真後ろにつける2番手のロッシと、ロッシの後ろとなる3番手を狙って2台横並びになったフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズとドゥカティーのケーシー・ストーナーが1コーナーを抜けて2コーナーを通過中の最中、背後の団子状態となった後続集団の中でアクシデントが発生する。


■エリアスが1コーナーで今年はヘイデンに追突
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1コーナーを曲がるレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンの右後方に迫っていたグレッシーニ・ホンダのトニ・エリアスが、ヘイデンがコーナリングを開始するためにゼブラゾーン側に寄った時にそのマシンのリアに勢い余って接触。追突される形となったヘイデンはその弾みでコーナーを曲がる事なく斜めに直進してコースアウトし、接触したフロントのバランスを失ったエリアスのマシンは次々と後続集団が複合コーナー内に進入する中を横切るように吹っ飛んだ。

■巻き込まれたバロスのエンジンが完全に停止

横切るエリアスのマシンを避けたプラマック・ダンティーンのアレックス・バロスは自分もコース脇の芝生に飛び込みマシンは転倒。あまりに急激な事にクラッチの操作を仕切れなかったバロスのマシンのエンジンは完全にストール(停止)した。
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今回の騒動でチームとしての大きな被害を被ったのはバロスの所属するプラマック・ダンティーンだろう。この時にバロスのチームメイトのアレックス・ホフマンも、エリアスの転倒を避けてコース脇を走行、順位を3つほど落としている。

■バロスは自力で押しがけ

ここでバロスはグラベルに突き刺さった自分のマシン、ドゥカティーのデスモセディチGP7をコースまで引き戻すと、自力で4スト800ccマシンの押しがけを敢行。エンジンは無事にかかりバロスは最後尾からレースを再開する事に成功している。

■ヘイデンは転倒は免れたが16番手まで後退

走行を再開したバロスの前には、エリアスに押し出されてコースアウトし、なんとかグラベルを滑走してコースに戻る事はできたが16番手にまで後退しているヘイデンが走行していた。ヘイデンのRC212Vのリアは追突された衝撃により、この時点から振動するようになっていたようだ。
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■ヘイデン「寂しいレースになった・・・」

ヘイデンは「午前のウォームアップで5番手タイムだったから今期のここまでで一番いい成績が残せると思っていたのに残念。スタートがうまくいっていいポジションにつけたのに後ろからいきなりつっこまれたが衝撃でバイクから落ちなくて本当に良かった。みんなが同じようなタイムの時の1コーナーはこういう事も起きるけどなんともやるせないね。その後は単独走行となり、なんとも寂しいレースだった。」と、その後にコメントを残している。

■エリアスはそのままリタイア

誰よりも最初にリタイアする事になったエリアスは、「ヘイデンが寄ってきた時にラインが交差してしまった。彼のリアに接触して転んでしまったが、みんなが同じペースの時には今回のようなアクシデントは発生するもの。ポイントが取れなくて悔しい」と、押し出された側のヘイデンと同じような内容を述べた。


■ロッシがホプキンスからインを奪ってトップに
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オープニングラップの11コーナー入り口、ロッシはホプキンスからインを奪うとトップに立ち、順位は一時的に先頭からロッシ、ホプキンス、エドワーズ、ストーナーとなったが、13コーナーを抜けて1202メートルのロングストレート内の加速に入ると、4番手につけていたストーナーのドゥカティー・デスモセディチGP7が見る間にホプキンスとエドワーズを交わしてロッシの背後に迫り、エドワーズはさらにグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリにも交わされて14コーナーを5番手で通過した。

最終コーナーにロッシ、ストーナー、ホプキンス、メランドリ、エドワーズが向かい、少し開いたエドワーズの後ろにはレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが6番手、さらに後方にはカワサキのランディー・ド・ピュニエが7番手につけている。

■開幕戦の再現に入るストーナー
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2ラップ目のホームストレート、開幕戦のカタールの再現のようにドゥカティーのストーナーがロッシから前を奪うと1コーナーに飛び込み、その後方ではメランドリがホプキンスを交わして3番手に浮上した。エドワーズはタイヤの選択ミスによりマシンの感触が上がらずに後退を続け、代わりにホプキンスの後ろにはペドロサが迫った。

■メランドリが2番手に浮上しロッシは3番手に
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写真ストーナーがバックストレートでドゥカティーのトップスピードを駆使して逃げるのをロッシは必死に追うが、ストレート終端の14コーナー入り口でロッシはメランドリに前を奪われて3番手に後退した。2番手となったメランドリはストーナーの背後につけて最終コーナーを抜ける。

3ラップのホームストレートを、先頭のストーナー、2番のメランドリ、3番手のロッシ、4番手のホプキンス、5番手のペドロサ、6番手にド・ピュニエ、7番手にエドワーズ、8番手にドゥカティーのロリス・カピロッシ、9番手にコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手、10番手にリズラ・スズキのクリス・バーミューレン、11番手にダンロップTECH3ヤマハの玉田誠選手、12番手にホンダLCRのカルロス・チェカ、13番手にホフマン、14番手にチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニア、15番手にダンロップTECH3ヤマハのシルバン・ギュントーリ、16番手のヘイデン、17番手のバロスが次々と通り過ぎる。
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4ラップ目の1コーナーでカピロッシはエドワーズを交わして7番手に浮上。バーミューレンはストレートで中野選手を交わして9番手に。

■ペースの続かなかったメランドリ
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ストーナーが先頭でバックストレートを加速するのをメランドリは必死に追うが、14コーナーのハードブレーキング・ゾーンでロッシに前を奪われ3番手に後退。メランドリは最終コーナーまでにロッシを抜き返して2番手に戻るが、この頃からメランドリはマシンに振動を抱え、ペースを伸ばす事ができなくなった。


■玉田選手が14コーナーで中野選手のリアに追突

ここで日本勢2名にアクシデントが発生する。バックストレートを加速して14コーナーに向かう中野選手の後方を走行していた玉田選手がブレーキング・ゾーンを見誤り、減速に入った中野選手を避けようと慌ててイン側に入りブレーキをかけたが、そこでフロントを滑らせて転倒。
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倒れた玉田選手のマシンは中野選手のマシンを押し倒して14コーナーイン側を横滑りしながら滑走。中野選手のマシンも外側からそれに続いた。2名のマシンのダメージは大きく、ここで揃ってレースの継続を断念しリタイアしている。幸い2人に深刻な怪我はなかった。

■玉田選手「中野選手に申し訳ない」

玉田選手は、「バイクもタイヤもすごくいい感触だったし、最高のレースができると思っていたので残念だが、何よりも中野選手に申し訳ない。別に追い抜こうなんて考えてもいなかったが、中野選手のマシンは思ったよりスピードが出ておらず、イン側に入って衝突を避けようとしたが間に合わなかった。」とコメントし中野選手への謝罪の意を表した。

■中野選手「玉田さんも自分も怪我がなくて良かった」
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その一方、中野選手は「まず玉田さんにも自分にも怪我がなくて本当に良かったと思う。自分の右手をガツンと転倒時に打ったが、多分2〜3日もあれば回復するくらいのダメージだし、玉田さんも大丈夫。レースだから事故はあります。セッティングが今回のレースウイークの中で一番いい状態だったからそれについては残念。ただ、トップ10圏内は走れたが、その前に追いつく事はできない状態だった。」と述べ、まずは2名が無事だった事を喜ぶコメントを残している。

■モンティロン「マコトはクリーンなライダー」

また、昨年までは玉田選手と共に戦い、今期からは中野選手とシーズンを戦っているコニカミノルタ・ホンダのチームオーナーであるジャンルカ・モンティロンは、「マコトがクリーンな走りをするライダーである事は長年の経験から十分理解している。これは避けようのなかった仕方のない事態です」とレース後に語った。


■12番手にポジションを上げて孤独な走行に入るヘイデン
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5ラップ目のホームストレートでロッシはメランドリを再び抜き返して2番手となり、1コーナーに逃げ込む先頭のストーナーとの距離を縮める。この周回ではヘイデンがギュントーリとロバーツ・ジュニアを交わして、中野選手と玉田選手がリタイアした事もあり12番手にポジションを挽回するが、ヘイデンの前方には追いつけそうな距離を走るライダーは視界に映らなかったようだ。
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■ブレーキングを遅らせてストーナーの背後に迫ったロッシ

6ラップ目、ロッシはついに先頭のストーナーとの距離を削り取る事に成功し、各コーナーでその真後ろにつけるが、バックストレートでは簡単にストーナーから再び差を開かれてしまう。しかしながら、ストレート終端にかけてロッシはどこまでもブレーキングを遅らせてストーナーの背後につけ直す。
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■ホプキンスが再び念願の表彰台圏内に

ストーナーとロッシの2台が1分59秒台という予選の時と同等という異次元のペースに突入し始めた頃、超ハイペースでトップを逃げる2台をメランドリの背後から見て業を煮やしていたホプキンスが、7ラップ目の1コーナーでメランドリを交わして念願の表彰台圏内に突入。メランドリは4番手に後退した。
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■ロッシは11コーナーで先頭に立つが・・・

8ラップの11コーナー、ストーナーを追い詰めたロッシは、ついにストーナーのインを奪って先頭に立ったが、13コーナーに続き待ちかまえるロングストレートで再びストーナーの後方に追いやられた。この時のストーナーのデスモセディチGP7のトップスピードは時速330キロ、ロッシのヤマハYZR-M1のトップスピードは時速317キロであり、その差は時速13キロメートル。また、後方のホプキンスは時速320キロでロッシとの距離をストレート内で少し縮めた。
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9ラップ目のホームストレートではストーナーがさらに加速を増してロッシを振り払いにかかった頃、後方4番手を走行中のメランドリはペドロサに交わされて5番手に。

■ロッシが11コーナーで再チャレンジ

10ラップ目に再び各コーナーでストーナーを追い詰めたロッシは、11ラップ目に再び11コーナーの入り口でストーナーからインを奪いトップに立ったが、13コーナーを抜けた後の1200メートルの直線で交わされるロッシになすすべはなく、14コーナーの入り口でブレーキングをどこまでも遅らせ、ストーナーの確保した距離を毎回削るのが精一杯だった。
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■ロッシが9コーナーでチャレンジ

12ラップ目、11コーナーで交わしても勝ち目がないと判断したのか、ロッシは9コーナーでストーナーを交わして13コーナーを抜けるまでに激しい攻めの走りでストーナーを引き離しにかかったが、バックストレートで起こる出来事には何一つ変わりがない。最終コーナーをトップで通り抜けるのは必ずストーナーだ。さらにロッシの背後には、1分59秒台後半に突入したトップの2台に負けじと2分00秒1のペースで走行するホプキンスが迫る。先頭集団は完全にストーナー、ロッシ、ホプキンスの3台となり、その5秒後方を4番手のペドロサが走行している。
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ロッシのチームメイトのエドワーズは、14ラップ目にバーミューレンとホフマンに交わされて10番手に後退。
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■作戦を練るロッシ

9コーナーで交わしても11コーナーで交わしても、バックストレート最後の14コーナーまでにストーナーに大差を開かれる事が分かったロッシは、15ラップ目には別のアプローチでストーナーに勝負を挑む。最終ラップまでにホームストレートのコントロール・ラインをストーナーの前で走り抜ける方法を考えなければならないロッシに、諦めの姿勢は全くない。

■ロッシ、今度は14コーナーでチャレンジを試みるが・・・

15ラップ目の14コーナー、ロッシは前の周回までのレイトブレーキングよりもさらに過激にブレーキを遅らせてイン側からストーナーの前に出ると、ストーナーとの差を十分にとってから会心のタイミングでブレーキをかけた。しかしながら、その最もフロントに負担のかかるタイミングで路面のギャップを踏んでしまったロッシは、転倒を避けるためにブレーキングを諦めてブレーキレバーをリリースし、少し跳ね上がるような挙動のマシンをコースの外側まで真っ直ぐに走らせた。
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■結果は3番手への後退

ストーナーとホプキンスが14コーナーを折り返して15コーナーに向かった後、ロッシはマシンの方角をコース脇のセーフティー・ゾーン内で転回し、3番手から再びコースに戻って追い上げを開始。この時のロッシと2番手に浮上したホプキンスとの差は1.4秒だ。

18ラップ目のライダーの順位は先頭からストーナー、2番手にホプキンス、3番手にロッシ、4番手にペドロサ、5番手にメランドリ、6番手にド・ピュニエ、7番手にカピロッシ、8番手にバーミューレン、9番手にホフマン、10番手にチェカ、11番手にエドワーズ、12番手にヘイデン、13番手にギュントーリ、14番手にロバーツ・ジュニア、最後尾のアレックス・バロス。

■素直にロッシに抜かれるホプキンス
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この周回のストレートでロッシはホプキンスに並びかけて2番手にポジションを挽回し、とにかく表彰台圏内で完走したいホプキンスはリスクの高いハイペースで飛ばすロッシに逆らう様子もなく3番手にポジションを戻した。なお、15ラップ目のロッシのブレーキングミスは大きく、2番手に順位は戻したものの、その後は低速区間でもロッシはストーナーの背後につく事ができない状態になっている。

■悪い出来事が起きないように祈るホプキンス
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3番手のホプキンスが、何事もなくレースが終わる事を真剣に祈り始めた20ラップ目、先頭からストーナー、その2.3秒後方に2番手のロッシ、3番手のホプキンス、そこから8.6秒後方に4番手のペドロサ、さらに1.7秒後方の5番手を走るメランドリが順番に前半の低速カーブに入る中、メランドリの約9秒後方であまり無理をする事無く単独走行を続けていた6番手のド・ピュニエの背後に、無理をし続けて6列目スタートからのポジションの挽回をしてきたカピロッシとバーミューレンの2台が表れた。


■アグレッシブさに欠けたド・ピュニエ
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ド・ピュニエは後ろを振り返り慌てるが時すでに遅く、続く21ラップ目の1コーナーではカピロッシに、最終区間ではバーミューレンに交わされて、今回カワサキがチームの目標としていた8番手に後退した。

■厳しい意見のカワサキ
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最高のブリヂストンタイヤと、かつてない程に好調なマシンを手にいれながらの順位後退劇について、今回のレースでトップ6入りを個人目標にしていたド・ピュニエは、「多分慎重になりすぎていたんだと思う。ミスをして単独6位になってからはスリップストリームが全く使えないので0.3秒ほどのロスにもつながっていた。」とコメントし、カワサキのコンペティション・マネージャーであるミハエル・バルトレミーは「ブリヂストンタイヤが文句の言いようのない状態だったのは明らか。正直今回の結果には少しがっかりしている。本来なら6位でフィニッシュできた筈なのに、あまりにド・ピュニエは慎重に走りすぎた。」という厳しいコメントを残している。


■前評判通りに今期3度目の圧倒的勝利を手にしたストーナー

最終ラップに入っても順位に変動はなく、カタールの開幕戦と前回のトルコに続き、今期の4戦の中で3回目となる圧倒的勝利を飾ったのは、ドゥカティー・マルボロ・チームのケーシー・ストーナーだった。ストーナーは、「シーズン4戦目までに僕が3勝するなんて開幕前に誰かが予想してたらみんなに笑われたでしょうね!」とレース後にコメントしている。
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■FIMからの監査を受けた速すぎるドゥカティーのマシン

なお、今回のストーナーの圧勝後、ドゥカティーのマシンにFIMからの監査が入っている。FIMはストーナーのマシンが今期のエンジン仕様のルール範囲内にあるかの再確認を行っているが、何一つ問題は見つかっていない。
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■ロッシ「2番手に甘んじる気などなかった」

トルコの再現のようなレースを終えて2番手をヤマハの苦手な中国で獲得したフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、「すごいバトルでめちゃくちゃ楽しかった。ストーナーには100%の状態では対抗できない事は分かっていたが、2位のままレースを終わろうなんて思った瞬間は一度もない。今回の20ポイントはすごく重要で嬉しいが、トルコであんな事がなければランキングでストーナーと変わらないポイント数だった筈なので悔やまれる」と述べ、レース中に何度も本気で勝つ戦略を考えていた事を明かしている。


■初表彰台に感動を隠せないホプキンス「父のおかげ」

今回のもう1人の主役は、MotoGPに参戦して以来、念願だった表彰台を獲得して感動を抑えきれないリズラ・スズキのジョン・ホプキンスだ。
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MotoGPクラスにおける自己最高位の3位をやっと獲得する事になったホプキンスは「とにかく嬉しいレース内容だった。この表彰台を父に捧げたい。父がレースの間にずっと力を貸してくれていたのは間違いない。ここまで自分をサポートしてくれ人たち全員に、特に家族に心から感謝したい。スズキのクルーにも最大の感謝を気持ちを表したい。ストーナーとロッシは信じられないペースで走っていたのでとても前に出る事なんてできなかった。レースの終盤には3位を獲得できると確信はしたが、残り2ラップの時にはひたすら何も悪い事が起きない事だけを祈りながら走っていた。そのまま本当に何もおきなかったので、これは父が見ていてくれたからに違いない。」とコメントしており、終盤には冷や冷やしながら走っていた事と、若くして亡くなった父親および自分にかかわった全ての人たちへの感謝を深く表明している。
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ホプキンスは、MotoGPクラスで初となる初々しいシャンパンファイトを、少し緊張した笑顔で披露した(全てのライダーの順位は結果表を参照の事)。


決勝時気温は23度、路面温度は32度、湿度は21%。路面状況はドライ。
・上海のサーキットレーコード(990cc)は2006年にD.ペドロサが記録した1分59秒318
・上海の過去のベストラップレコード(990cc)は2006年にD.ペドロサが記録した1分59秒009。



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