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2007年5月6日
昨日の5月5日、本日の中国グランプリの決勝レースに向けて、MotoGPクラス予選が上海サーキットで行われた。ここでは、予選結果とその後の続報、および各ライダーの決勝レースに向けてのコメントなどを紹介する(予選中の流れはこちらの速報記事を参照)。
■2007年中国GP、MotoGPクラス予選結果
以下に、MotoGPクラス2日目午後の予選結果を示す。
1) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分58秒424
2) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分59秒315
3) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分59秒406
4) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分59秒516
5) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分59秒602
6) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分59秒863
7) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分59秒985
8) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 2分00秒052
9) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 2分00秒087
10) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 2分00秒157
11) アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 2分00秒175
12) トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V 2分00秒205
13) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 2分00秒319
14) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 2分00秒369
15) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 2分00秒680
16) ケニー・ロバーツJr USA チーム・ロバーツ KR212V 2分00秒763
17) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 2分01秒157
18) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 2分01秒178
■予選当日、またも良い方向に外れた天気予報
予選当日の5月5日は終日の豪雨になるとの気象情報が流れ、前日の午後のセッション開始前と同様に各チームは朝からウェットでの走行を覚悟していたようだが、この日も終日雨は降らず良好なドライ・コンディションに恵まれ、薄い雲を通して柔らかい陽射しが上海サーキットを包み、フィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシが記録した上海サーキットのベストラップとなる1分58秒424が生まれている。
最後まで一滴の雨も降らなかったMotoGPクラスの予選開始時の気温は24度、路面温度は29度、湿度は43%だった。
■接近戦のレースが予想される本日の決勝
この週末は初日からの2日間を通して各ライダーの差が殆ど開かない僅差のレベルでの戦いとなったが、予選ではポールポジションを獲得したバレンティーノ・ロッシがこの均衡を初めて破り、2番グリッドを獲得したリズラ・スズキのジョン・ホプキンスのタイムから0.891秒の大差を開いた。
しかしながら、レースタイヤでのタイムが僅差の争いである事に変わりはなく、予選後にバレンティーノ・ロッシは「レースの主役は自分たちではないでしょうね。予選とレースは全く別物ですよ」とコメントしている。
なお、今回の予選中、ヤマハの2名をはじめとする多くのチームは、開始からの45分間はレースに向けてのセッティングのチューニングに余念がなかったという。
■タイヤ・レギュレーションに苦しむ1ライダー体制チーム
初日の詳細記事の中では、チーム・ロバーツが新タイヤレギュレーションの影響によりマシンの開発が進みにくいとコメントしている内容を伝えたが、これは他の1人ライダー体制のチームにとっても近い状況が発生していると言えそうだ。
チーム・ロバーツの他の1人ライダー体制チームはコニカミノルタ・ホンダとホンダLCRだが、新タイヤレギュレーションによる1ライダーあたり31本の厳しいタイヤ本数制限の中、チームメイトとのタイヤ情報の交換は今期の拮抗した戦いの中では非常に重要なものとなる。少なからず、各チームはタイヤルールの成績に及ぼす影響の大きさをコメントの端々に漏らし始める傾向にあるようだ。
なお、コニカミノルタ・ホンダとホンダLCRはシャシーなどのエンジン以外のパッケージについてはHRCの協力を得られるが、チーム・ロバーツはオリジナルパーツ類の開発を自前で行うため、何かと負担が大きくなるのは避けられない状況にある。
■予告通り予選でポジションを挽回した中野選手
初日の2つのセッションを最後尾の19番手タイムで終えていたコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手は、その日の予告通りに今回の予選では10位まで大きく順位を挽回する事に成功している。
初日の不調は、セッティングを前回のトルコまでとは大幅に変更して、開幕からここまでに解決できていないハンドリングやフロントのチャタリングなどの問題を抜本的に解決するための方向性を探った事が主な原因だが、結局この試みは失敗に終わったようだ。
2日目にはマシンを以前のスタンダードセッティングに戻した事で、中野選手は午後のセッション中にはレースタイヤと予選タイヤの両方で全体の10番手付近につける事ができるようにまで調子を回復している。
コニカミノルタ・ホンダの技術責任者であるジュリオ・ベルナルデッレは、「どうやら前回までの数戦で使用してきたセッティングが、今の段階ではシンヤのライディングに一番合っているのかもしれません。新型800ccマシンに関しては他のチームも同じような課題を述べる傾向にあり、HRCには私たちも以前から話をしてきています。シーズンの今の段階において、RC212Vの特性そのものが急激に変わってくる事はあり得ませんが、現状の中でシンヤが最大限に自信を持ってコーナーを攻められる調整を進める事は今後も不可欠です。」と、ホンダのRC212Vの仕様内の制約に関する困惑と、今後のホンダのマシン開発への期待が見え隠れするコメントを述べている。
■ロッシのライン取りを学んだド・ピュニエ
今回の中国から新型エンジンを搭載し、現状のホンダのマシンと変わらぬ時速320キロのトップスピードを得る事に成功したカワサキのマシンに大きな満足感を示すランディー・ド・ピュニエは、この日の予選のセッション前半には何周かバレンティーノ・ロッシの後ろを走るチャンスに恵まれ、無理なくロッシのペースについて行く事ができたという。
カワサキの依田一郎レーシング・ディレクターは、今回の中国ではド・ピュニエのトップ8入りに期待しているが、ド・ピュニエ本人はスタートさえうまく行けばトップ6入りはできるとコメントしており、その自信の程を示している。
■セッション終盤の転倒に関するそれぞれの言い分
予選終盤に複合コーナー内でリズラ・スズキのクリス・バーミューレンとロリス・カピロッシが接触し、揃って転倒した件について、両方のライダーがそれぞれのサイドからのコメントを述べている。なお、バーミューレンは転倒するまで、少なくとも2列目以内には入れる区間タイムを更新中だった。
クリス・バーミューレンは、「ロリスがミスをして膨らんだのでその内側を抜けようと思ったのに、今回は予選でトルコに引き続き他のライダーにコースから放り出されてしまいました。本当に嬉しくない出来事ですよ。」と、ミスをしたカピロッシをパスしようとしたら押し出されたという意味合いのコメントを残しているが、カピロッシ側は「コーナーからの脱出速度を重視するために大回りするライン取りを選んだらから、バーミューレンはその内側を通れると思ったんでしょうね。でも実際は十分なスペースがなかったんです。タイムを上げるチャンスを逃して残念ですが、ああいう場面では良くある事ですから文句は言いません。」とコメントしている。
カピロッシは転倒時に右腕を打って現在は腫れているようだが、レースに影響が出るような深刻な怪我は負っていないようだ。
なお、リズラ・スズキのチーム監督であるポール・デニングは今回の転倒について、「レースではなく予選ですが、クリスとロリスの間に起きた出来事はレーシング・アクシデントに他なりません。予選でいいポジションを狙うのは当然の事ですし、避けようのない状況でした。とにかく2人に深刻な怪我がなくて良かったです。」とコメントしている。
■カピロッシとバーミューレンの転倒に影響を受けたヘイデン
今回のカピロッシとバーミューレンの転倒で影響を受けたのは当事者の2名だけではないようだ。2名の転倒により予選終盤のアタック中にイエロー・フラッグが提示された事から、何人かのライダーは他のライダーをパスする事ができなくなりタイムを少なからずロスしたとコメントしている。
その中でも、最も予選結果に影響を受けたのはレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンだ。最後の予選タイヤでタイムアタック中だったヘイデンは2人の転倒を目の前で見ており、危険を回避するためにペースダウンを余儀なくされている。
■各ライダーのコメント
以下に、予選結果順に上位4列目12番グリッドまでのライダーのコメントを紹介する。
■1列目
●ポールポジション)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1
今回はとにかく自分でも全く信じられないくらいの素晴らしい走り心地でした。M1の性能を完全に限界まで正しく引き出す事ができたおかげで、ここまで100%完璧と言える走りができたんです。
映像に映った自分のラップタイムを見たときには本当に驚きました。ここまで速いとは思っていませんでしたからね。ただ、バイクを限界まで駆使していたので、いいラップタイムになる事だけは分かっていました。
ミシュランの予選タイヤのグリップは最高に素晴らしかったです。それにヤマハのマシンも完璧でしたから、関係してくれた全ての方々に御礼をいいたいと思います。
どのコーナーにもすごい速さで進入できましたし、ブレーキングのタイミングも全てにおいて限界範囲の最後の瞬間を使う事ができました。何回か(ブレーキを)遅らせすぎていないか不安になる場面もありましたが、その度にバイクは完璧な反応を示してくれましたし、グリップもすごかったです。
タイムアタックの間はアドレナリンを放出しっぱなしって感じになりました!
2名揃って1列目に並ぶ事ができましたが、明日の主役は多分自分たちではないでしょうね。今回の結果とレースは全く別物ですよ。ただ、いずれにしても今日は全てがうまくいきました。
セッティングにはまだもう少し調整が必要です。それが完成すれば、明日もいい天気になる事と、いいスタートと、いいレースになる事を祈るだけです。
●2番グリッド)ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R
今日の内容には本当に満足できます。
レースタイヤ用のマシンのセッティングが最高な状態になるように、今回のレースウイークを通してみんなで多くの作業をここまでにこなしましたが、ブリヂストンはすごい仕事を見せつけてくれましたし、スズキGSV-Rも滅多にないくらい調子がいいです。
今回は全てが正しい事を確認するために本当に激しい攻めの走りを続けてきましたが、ここまでのプラクティスを通して調子にむらはありませんでした。
ここまで頑張ってきた作業をレースに反映する時がきましたね。まだ天気は少し不安定ですが、どうなろうとも準備はOKです。もしドライになってくれればトップ集団で走れる事は間違いないでしょうね!
●3番グリッド)コーリン・エドワーズ フィアット・ヤマハ YZR-M1
チームは今回もまた本当によくやってくれたと思います。黙々と作業に取り組んでいましたからね。そのおかげで、ここでもバレンティーノと一緒に1列目に並ぶ事ができました。
今年の予選タイヤは本当に素晴らしいです。グリップがさらに高まったので、すごく激しく攻められるようになりました。
レースセッティングに関しては、今日はジオメトリの変更などいくつかの点に取り組み、ほんの少しですが良い感じに改善が進んだと思います。ただ、レースタイヤについてはまだこれから最後の決断が必要です。これはいつも少しギャンブルっぽくなりますので、正しい選択ができる事を祈りたいですね。
バイクの感触はとてもいいです。表彰台も現実的な目標として掲げられると思いますが、すごく長くて厳しいレースになる事は間違いないと思います。
ここでは1列目からのスタートは本当に重要ですから、今回の結果を最大限有効に活用したいです。おかげでトルコの時のようなオープニングラップでの玉突き事故を繰り返すような羽目にはならないでしょうから、去年の表彰台よりもさらに高い位置を目指したいですね!
■2列目
●4番グリッド)ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチGP7
レースタイヤのラップタイムならかなり高いレベルで戦える状態です。すごくいいタイムが出せていますので、今回も自信はすごくあります。
予選はちょっと運がない感じでしたね。一番いいセッティングを施してあったメインバイクに少し問題が発生してしまい、予選タイヤに履き替えてアタックしようとした矢先にエンジンが止まりました。あそこからピットに戻るまでにスクーターで10分もかかったんです。
あれでかなりの時間を浪費してしまいましたし、セカンドバイクに同じセッティングをする暇もありませんでしたから、その後のタイムアタックはメインバイクの時と比べるとあまり感触が良くない状態で走っていました。
いずれにしても、2列目なら十分だと思いますし、1列目とのタイム差もほとんどありませんからね。プラクティス中に見つけたセッティングにはすごく満足していますし、今週は他のライダーたちがすごく速かったにしてもレースはとても楽しみです。レースタイヤのみんなのタイムは本当にすごい接近の仕方ですよ。
おそらく最後の4周か5周くらいまで、すごい接近戦のレースになると思います。
●5番グリッド)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V
天気予報はずっと悪かったのに、とうとう雨が最後まで降らなくて運が良かったと思います。二つのセッションの両方がドライになり、バイクのセッティングとタイヤ選択に時間を使う事ができましたからね。
おかげでミシュランタイヤの全ての選択範囲をテストする事ができました。同時にバイクのセッティングも改善が進みましたから、ここではレースで使うタイヤの計画はすごく明確になっています。後は明日が晴れてくれる事を祈るだけですね。
予選は少し苦戦しました。2回のアタックの両方でストレートの最後のブレーキングが深くなりすぎてしまい、いいタイムが出せない結果に終わりました。しかし今日のロッシは本当に速かったですね。他にも数名レースタイヤでいいタイムのライダーがいます。
1列目に並べたら良かったとは思いますが、明日はスタートをうまく決めるつもりですから、いいレースができると思います。接近戦のレースになるでしょうね。
●6番グリッド)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V
今回の結果には満足です。予選で1列目か2列目に入るという当初からの課題をやっとクリアできました。
1本目の予選タイヤでかなりいいタイムが出ましたが、あそこまで速く走れている事を自分では意識していなかったんです。2本目の時は数箇所でミスしてしまい、1本目の時のタイムを上回る事ができませんでした。
まだサスペンションまわりの調整作業は残っていますが、こんなパワーサーキットでバイクの調子がいい事には満足しています。明日は最初からトップ集団についていけるようにスタートをうまく決めたいですね。ここではみんなのタイムがいいので、団子状態の激しいレースになると思います。
今回のグランプリでは中国の雰囲気に合わせたスペシャルヘルメットを用意しました。中国とヨーロッパが結び合うというイメージにしたんですが、同時に赤と黄色は自分の故郷のラベンナのカラーでもあるんです。
■3列目
7番グリッド)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ・レーシング ZX-RR
今日はかなりいい1日になりました。
昨日は今日の計画として、セッティングをさらに洗練する事に集中し、予選ではいい結果を得る事をあげましたが、ほとんど完璧にその通りに作業を進める事ができたと思っています。
今日の午前中はバイクのコーナリング性能と安定性を改善できるように、フロントとリアのサスペンション調整を行いましたが、ほんの少しの変更だけでバイクの状態はすごく良くなりました。
予選序盤の数ラップはロッシの後ろにつけて走る事になりましたが、問題なくついて行く事ができました。彼のライディング・スタイルとライン取りからいくつか学ぶ事ができましたので、それが必ず明日の決勝では役に立つと思います。
その後は1セット目の予選タイヤに履き替えていいタイムを出す事ができましたが、2セット目と3セット目を使用した時にはブレーキに問題を抱えていたんです。もしあの問題さえなければ2列目に入れたと思いますが、それでも明日のレースはものすごく楽しみです。自分の調子もいいし、バイクも完璧な状態になりましたからね。
スタートさえうまくいけば、自分のMotoGPクラスでの最高位が狙える筈です。
●8番グリッド)アレックス・バロス ダンティーン デスモセディチGP7
チームの頑張りのおかげでいいグリッドを獲得する事ができましたし、とても満足のいく結果でした。
午前のフリー・プラクティスの後、チームがものすごく頑張ってバイクをとても乗りやすくしてくれたんです。レースでは常に何が起こるか分かりませんが、おかげで明日に向けて自信が持てるようになりました。
今日はブリヂストンの予選タイヤがすごく好調でした。何よりレースタイヤの調子もすごくいいので、レースでは他のライダーたちの中で高いレベルの戦いができると思います。明日はいいレースをするのが楽しみです。
●9番グリッド)ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ RC212V
期待通りという1日にはなりませんでした。それに昨日からあまりタイムも伸びていません。
もう少しバイクの調子が上がるようにセッティングに少し変更を加え、タイヤ側面のエッジのグリップを上げる事はできましたが、目標としていた部分の改善はできなかったので最高と言える状態じゃありませんよ。
すごく多くのライダーが速く走れていますから、今晩はチームと一緒にミーティングをして、少しマシンの調子を上げられるアイデアが出ないか話し合うつもりです。
予選では完璧な走りができていません。理想としていたのはトップ6に入るタイムだったんですが、バーミューレンとカピロッシが転んだ時に、そのすぐ後ろを走っていたのは僕なんですよ。今から考えればペースを下げる必要はなかったんですが、自分がコーナーに接近している目の前で2台のバイクが絡んで転びながらコースを横切っているのが目に入り、どちらか1台か両方がコースの中央付近に残るかもしれないと思ったんです。2本目の予選タイヤのアタックはそれで台無しでした。
今回の予選のタイムは1本目のタイヤで出したんですが、普通の状態なら2本目の方がラップタイムは上がるんですよ。要するに、明日はものすごいスタートを決めなきゃいけないって事ですが、絶対諦めません。
■4列目
●10番グリッド)中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V
昨日のプラクティスの後にチームでミーティングを行い、以前のスタンダードなセッティングに戻す決断をしたのがいい結果につながりました。自分のライディングの改善も進めていて、全てのブレーキングポイントを見直した事で、着実にタイムも縮まってきました。
チームは何とか自分を助けようとして一度に多くの変更を昨日は試しすぎたんだと思います。それで以前のセッティングに戻した時には、全体の調子が元に戻ったんです。今日はギア比を変更しましたが、おかげでトップスピードがだいぶ改善されました。
明日のレース用のタイヤはもう見つけています。すごくいい感触が得られているので悪くない選択ができていると思います。天気予報によれば明日は雨みたいですが、レースはドライがいいですね。これは誰でも同じ意見ですよね!
●11番グリッド)アレックス・ホフマン ダンティーン デスモセディチGP7
最終的には全てがうまくいったと思います。自分たちの目標は予選で高い結果を残す事でしたが、それを今回達成する事ができています。
やっとタイヤの性能を使い切る事ができるようになったので、それが結果に反映されました。ただ、もっと前のグリッドからスタートしたかったので完全に満足しているという訳ではありませんよ。セッション終盤のバーミューレンとカピロッシの転倒によるイエロー・フラッグがなければ、さらにコンマ何秒かはタイムを縮められた筈ですしね。
今は明日のレースが楽しみです。レース用のセッティングも走行ペースも悪くありませんから、スタートさえうまくいけばトップ10には入れると思います。
●12番グリッド)トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V
昨日よりは少し良くなりましたが、まだ小さなトラブルをいくつか抱えていて、それが原因でマシンを自分の思い通りに操る事ができていません。
残念ながら、今回のレースのために選んでおいたタイヤはあまりベストと言えるものではありませんでした。でも、できる限り高い成績が残せるように、全力をつくすつもりです。
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